キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

名前

2011-06-17 16:39:56 | 季節の花々
             

           最近の子どもの名前って驚きますね。昔風に男の子は「男」や「夫」で終わ

           る名前、女の子は「子」で終わる名前なんて、絶滅危惧種のようです。殊に

           日本語の場合、ひらがなでもいいし、音訓のある漢字も使えるので、読み方

           もほんとに様々、何と読めばいいのか分からない名前もたくさんあります。

           付けたい放題。今は女の子は「さくら」ちゃんが一番人気のようですね。

           

             
イギリス・ルネサンスの女たち―華麗なる女の時代 (中公新書)
石井 美樹子
中央公論社


         ところが欧米の、特に昔の歴史書など読んでいると、男も女も同じ名前の人ば

         かり出てくるので、誰が誰やらまるで分からなくなってしまいます。特に貴族

         は父母や祖父母の名前をつける習慣だから余計そうなのでしょう。上の本は、

         15、16世紀の女性に焦点を当てた歴史読み物(ちょっと女性を持ち上げ過ぎの)

         ですが、男性はトマスとヘンリーとジェームズ、その他2、3の名前で持ち切り、

         女性はマーガレット、エリザベス、メアリー、キャサリン、アンで全体の90パー

         セント位を占める勢いです。ヘンリー8世のお妃は6人もいましたが、そのうち

         3人はキャサリン、2人がアン、1人はジェーンでした。ヘンリー8世、メアリー

         1世、エリザベス1世と続くチューダー朝の基礎を作ったのは、サマセット公爵

         の娘マーガレット・ボーフォート。その娘や孫にも、マーガレットがごろごろ。

         皆、名前と裏腹に強い女性だったようです。そういえば鉄の女と称された元

         英国首相はマーガレット・サッチャーさん。エリザベス2世の孫息子ウィリアム

         王子と結婚したのはキャサリンさん。ダイアナさんなんていうのは、異色の名

         前だったんですね。

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