キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

夏至

2011-06-22 21:57:25 | 季節の花々
             

           今日は夏至。梅雨の最中ですが,暑い暑い一日になりました。

             

           この時期に似合うスイレン、いかにも涼しげです。

星のひとみ (岩波少年文庫 (1004))
丸木 俊,万沢 まき
岩波書店


          フィンランドの作家トペリウスの童話集、岩波文庫から「星のひとみ」

          というタイトルで出ていますが、その中に「スイレン」というお話があ

          ります。若いシラカバに恋をしているスイレンに、岩ヤ杭や葦が横

          恋慕して、結局スイレンの命をうばってしまうという童話にしてはちょ

          っと色っぽい感じのするお話です。この童話集、昔から大好きですが、

          19世紀後半の作品で,この頃は忘れられています。日本人にはキリ

          スト教色が濃すぎかもしれません。でも、タイトルの「星ひとみ」を初

          め、北極に近いラップランドの白夜や暗い冬のオーロラの出てくるお

          話はどれも不思議な美しさを持っています。童話とはいえ、大人向き

          かも知れません。

                       

          その中の8番目のお話は「夏至の夜の話」です。一晩中明るい夏至に夜

          には、子供たちは野原でたき火を囲んで踊ったり遊んだり、朝まで楽し

          みます。内容は良い子の兄妹が天使に会うという、キリスト教の教訓め

          いたお話ですが、白夜の戸外で一晩中遊ぶというのがなんともエキゾチ

          ックに思えて、読む度に一度ラップランドへ行ってみたいと思っていまし

          た。その夢はまだ叶っていませんが。今でもそんな風習は続いている

          のでしょうか? 

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