今日は夏至。梅雨の最中ですが,暑い暑い一日になりました。
この時期に似合うスイレン、いかにも涼しげです。
星のひとみ (岩波少年文庫 (1004)) | |
丸木 俊,万沢 まき | |
岩波書店 |
フィンランドの作家トペリウスの童話集、岩波文庫から「星のひとみ」
というタイトルで出ていますが、その中に「スイレン」というお話があ
ります。若いシラカバに恋をしているスイレンに、岩ヤ杭や葦が横
恋慕して、結局スイレンの命をうばってしまうという童話にしてはちょ
っと色っぽい感じのするお話です。この童話集、昔から大好きですが、
19世紀後半の作品で,この頃は忘れられています。日本人にはキリ
スト教色が濃すぎかもしれません。でも、タイトルの「星ひとみ」を初
め、北極に近いラップランドの白夜や暗い冬のオーロラの出てくるお
話はどれも不思議な美しさを持っています。童話とはいえ、大人向き
かも知れません。
その中の8番目のお話は「夏至の夜の話」です。一晩中明るい夏至に夜
には、子供たちは野原でたき火を囲んで踊ったり遊んだり、朝まで楽し
みます。内容は良い子の兄妹が天使に会うという、キリスト教の教訓め
いたお話ですが、白夜の戸外で一晩中遊ぶというのがなんともエキゾチ
ックに思えて、読む度に一度ラップランドへ行ってみたいと思っていまし
た。その夢はまだ叶っていませんが。今でもそんな風習は続いている
のでしょうか?
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