米国ワシントンD.Cのナショナル・ギャラリー展が始まった丸の内の三菱
一号館美術館ヘ行きました。この建物は建築家ジョサイア・コンドルが設
計して1894年に建てられた日本初の洋風事務所建築のレプリカです。ク
イーンアン様式なんですって。高層の近代ビルのはざまで異彩を放ってい
ます。綿密な調査研究の末2009年に元の形そっくりに復元されたとのこと。
各部屋は白い壁に濃色の木の枠取りで、おしゃれな暖炉があり、貸事務所
として使われたので、それぞれの部屋はそんなに大きくありません。こんな
所なら、優雅な気持ちで仕事ができたでしょうね。各部屋に印象派の絵が
数点ずつ、2階から1会へと巡って鑑賞していくのですが、ちょっと迷路のよ
うです。ナショナル。ギャラルーからやってきたルノワール中心の印象派の
絵も良かったけれど、途中の一部屋に今改装中の静嘉堂文庫所蔵のすば
らしい陶磁器が展示されていて、それがなぜだか感動的なほど美しく感じ
られました。「洋」の印象派の中に思いがけず「和」があったからでしょうか。
そういえば、印象派はジャポニスムの影響を強く受けているのですね。
ここは中庭もステキです。梅がほころび始めていました。
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