キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

わたしの庭のバラの花

2018-06-10 16:26:20 | 季節の花々
わたしの庭のバラの花
アーノルド ローベル,Arnold Lobel,Anita Lobel,松井 るり子
セーラー出版

              美しい花の絵本です。「これはわたしの庭のバラの花」から始まって、

              花の種類がどんどん増えていき、最後にネコがネズミ追いかけて、庭

              を荒らしまわるのですが、目を覚ましたハチにネコが鼻をチクリと刺

              されるというお話です。お話というよりマザーグースの「これはジャ

              ックが建てた家」などと同じ「積み上げ歌」に絵をつけたものです。

                    

                    

              最初のページは赤いバラだけですが、ついには様々な花が咲き乱れる

              お庭になります。子どもに読み聞かせて、「お花何種類あったかな?」

              と聞くと、たいていいつも、一人二人はちゃんと数えている子がいて、

              「11種類だったよ」と答えてくれて、感心します。絵を描いたアニタ・

              ローベルは優れた絵本作家ですが、ユダヤ人で強制収容所も経験した

              という波乱の経歴を持つ人です。美しいだけではない、花の絵の色と

              形の強靭さに、それが現れているようにも思えます。

              

              毎年バラの季節になると、この本をめくってみたくなります。

              

              今年はほんとに季節が早く進み、薔薇もそろそろおしまい。

              

              梅雨に入ったばかりですが、紫陽花も盛りを過ぎかけています。

              

              ノウゼンカズラなど強い色の夏の花も咲き始めました。

              

              

              木槿やダリヤも。

              

               そんなこともあったやうな夾竹桃の赤さで   種田山頭火

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