『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『シャッターアイランド』を観た]

2010-04-09 19:18:49 | 物語の感想
☆忙しいので、短い感想です、スンマソン。

 私は、この作品の「中くらいの謎の構造」を、あまりにも煽るかのような宣伝のやり方に、やや不満を抱きながら観た。

 観る前から、監督がスコセッシである限りにおいて、あまりにも非現実的な物理トリックはなかろうと思っていたからだ。

 その、あまりにも大げさな予告編を観て、

 私は、ああ、これは『シックス・センス(シャマラン監督)』か、最近では『パッセンジャー(アン・ハサウェイ主演)』・・・、もしくは、『エンゼルハート(ミッキー・ローク主演)』だな・・・、と思っていたら、結果、やや、『トータル・リコール(バーホーベン監督)』であった^^;

 私は、謎の数々が物理的に解決されるのを期待していたのだが、その精神的な解決に、物足りなさを感じた。

 物語の途中、私は、この隔離された凶悪精神犯罪者の島<シャッターアイランド>の、管理側と管理される側が反対の立場になっていたならば、驚天動地の大トリックだな、などと思っていたのだが、そんなことはなかった。

 ・・・と、この「大トリック(↑)」、ミステリ作家がパクる場合は、私に一報を!!

 監督がスコセッシなので、重厚な映像や舞台美術、個々の役者の演技の引き出し方など、本当に素晴らしかった。

 だから、前半の、不条理な謎の目白押しの展開など、ワクワクしながら見た。

 <シャッターアイランド>の隅から隅までを、FBI連邦捜査官テディ(デカプリオ)が捜査しまくるのも面白かった。

 そこに、この作品を貶すことの出来ない大きな魅力がある。

 しかし、名監督ゆえに、地に足の着いた物語となり、その、想像の飛躍の欠如が、作品評価上、物足りなかった。

 でも、『トータル・リコール』のように、シュワちゃんよろしくレオ様に物語を引き寄せていたら、スコセッシは、自分が監督する必要を感じなかったんだろうな。

 デカプリオの奥さん役のミシェル・ウィリアムズは可愛いなぁ^^

 それから、確かに、デカプリオが、奥さんからプレゼントされた、あのネクタイは趣味が悪い!

 でも、奥さんのワンピースも、同じようなデザインでした^^;

 ラストの救いようのなさは、『クヒオ大佐』(クリック!)を思い出しました^^;

                                         (2010/04/09)