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★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

ハロなツリー&映画『ディセンバー・ボーイズ』のお話

2007年12月14日 | 映画鑑賞記
昨日、クリスマスツリーを出しました(*^^*)
毎年、同じ飾り付けというのも味気ないかなぁと思って・・・。
今年は、ちょっと、遊び心をだしたツリーにしちゃいましたです~。

名付けて、ハロツリー!!!!
家中のハロを総動員(笑)して、オーナメントにしちゃいましたですぅ~・爆

昨年のクリスマス、スターウォーズ大好きさんな、ネッ友さんのOrgana様が、スターウォーズ・フィギュアをオーナメントにされたツリーを飾られていたのがすごく印象的でして(*^^*)
何か一つテーマを決めて、それをオーナメントにするのも、可愛いなぁと思って。
今年は、ちょっと真似っ子させていただきました。

で、FFフィギュアでも良いなぁとも思ったり、いろいろ迷ったのですが。

なぜハロか・・・というと。
特に、深い意味はないのですが、去年から今年にかけて、色々なガンダムシリーズや映画を観まくったなぁ~というのと、今年は新作「00」も始まったことですし。

もともと、ガンダムシリーズは、私、最近まで、何一つ見たこと無かったのですが、でも、なぜかハロの存在だけは昔っから、知っていて・・・。
ハロ、すごく好きだったのですよね(*^^*)b

で、2年くらい前かな・・・ハロコレとかが流行っていた時期には、よく買ったりしていて。ガチャガチャのハロとかも、最近でも、いろいろ見かけますよね。

お陰で、『SEED』のラクス並みにハロ持ってるかも・・・ですA^^;;
ハロが増える度に、オットに、
「なんで、ベルは、ハロを増やすん??」
と呆れられますA^^;;

ツリーにかけた「メリー・クリスマス」の文字の下、ツリーの真ん中部分にいる、赤いハロは、よくよく見ると、金髪の髪の毛が描かれています(写真で分かるかしら?)。
これは、『SEED DESTINY』のレイ・ザ・バレルにコスプレ(ペイント?)したハロで、「メリー・クリスマス」の「M」の字あたりにいる赤ハロは、ちょっと見えにくいけど、アスラン・ザラのコスプレ・ハロですね。
トリィもいるかも・爆 あと、目が光ってるハロも・・・ね(^^)b(ツリーの右側のピンクちゃん)

という訳で、今年はハロなツリーでした。

実はデスね~、軍曹さんも、かなり高い候補だったのですよね。オーナメントとしてp(^^)q
なんだかんだ言って、ハッピーセットをたべまくってたので、ケロロ軍曹及び、小隊メンバーが、クリスマスツリーにぶら下げられそうなくらい集まっていたのですよね~A^^;;
ケロロツリーも可愛いかなぁと思って、迷ったのですが。
今年はハロにしておきましたです☆


さてさてさて。

先週の水曜日、映画『ディセンバー・ボーイズ』を見てきました。
主演が、ハリー・ポッターでお馴染みのダニエル・ラドクリフ君ということで、彼見たさのミーハーな気分で見に行った映画でしたが。すごく真面目な良い映画で、しかも、ダニエル君の演技も素晴らしくって、感動の名作と出会えた・・・という感じで、とても感動していますp(^^)q

気になるストーリーの内容ですが・・・。

舞台は1960年代のオーストラリア。
内陸にある孤児院から物語は始まります。

孤児院には、養子を欲しがる夫婦が訪ねてきて、その度に、孤児達は皆、新しい家族を欲し、自分が養子として貰われていくことに期待に胸をふくらませるのでした。
主人公である、マップス、ミスティ、スピット、スパークの4人組も、そんな孤児達の一人です。彼らは、年齢はバラバラですが、12月生まれという共通点があり、自らを「ディセンバー・ボーイズ」と呼び、結束している親友同士です。
養子として貰われていくのは、やはり、10歳以下の小さな子供達ばかりという実情の中、ティーンも、もう後半にさしかかっているマップスはもちろんのこと、10歳を過ぎているミスティ、スピット、スパークは、もう、自分たちが養子として貰われていくことはないのでは・・・と諦めている部分もあったのでした。

そんな彼らに、孤児院から、思わぬプレゼントが贈られます。
12月生まれの彼らに、誕生日プレゼントとして、夏休みの間を、海辺の信者さんの家で過ごすという旅行が贈られたのでした。(南半球ですから、オーストラリアは12月が夏なのですよね^^)
内陸の孤児院で育ち、外の世界を知らない彼らにとって、それは大きな喜びで、初めて見る海に期待を寄せながら、夏期休暇を向かえるのでした。

初めての旅行。初めて見る孤児院の外の世界。初めて見るサーカス。初めて見る海。
彼らを受け入れてくれるホストファミリーは、厳格なカトリックの信者で、若干堅苦しさは感じるものの、4人は、隣人の若夫婦と仲良くなったり、浜辺で遊んだり、また、ティーン後半のマップスは、自分と同世代の女の子ルーシーと親しくなったり・・・と快適な休暇を過ごします。

そんな中、ミスティは気ままに見えた隣人の若夫婦の、思わぬ悩みを知ってしまうのでした。
実は、若夫婦の奥さんは、子供を授からない体で・・・それでも、どうしても子供が欲しいので、隣に遊びに来ている孤児院の子達・・・つまり、マップス、ミスティ、スピット、スパークの4人の中から、夏の終わりに誰か一人を選んで養子にしたい・・・と、いうことでした。

孤児院で、ずっと、自分以外の子達が、幸せそうに貰われていくのを目にし続けてきたミスティ。もう、自分の番は永遠に来ないのでは・・・と思っていた矢先に知った、衝撃の事実。
格好良いい旦那さんに、優しくて美しい奥さん。
彼らの養子になれれば、なんて幸せだろう!
そう思ったミスティは、偶然立ち聞きしてしまったこの事実を、他の3人には黙ったまま、急に、自分一人だけが「良い子」を演じるようになるのでした。
もちろん、今まで、一緒にさんざん悪戯をしてきた仲間達は不審に思います。けれども、ミスティは、皆から孤立しながらも、養子になることを夢見て、ただただ良い子に徹するのでした。

けれども、良心の呵責に耐えかねたミスティは、ついに、真実を他の三人に告げるのでした。10代後半のマップスは、年齢的にも、自分の可能性は絶対にないだろうと、興味なさそうな反応を示します。けれども、まだ10代の前半のスピットにスパークは、「我こそは!」とミスティに続いて良い子合戦をはじめるのでした。

皆が良い子を演じる中、一人、今まで通りに振る舞って孤立していくマップス。彼は、養子の座争奪戦よりも、仲良くなった地元の女の子ルーシーとの、オトナへの入り口な関係を楽しむことの方が、より心を占めていたのです。
一方、ミスティ、スピット、スパークの三人も、今や、自分こそが夏の終わりに養子として選ばれようと必死になり、互いに互いをライバル視し始めます。

あれだけ結束力が固く、年齢差を超えて、仲の良かったディセンバー・ボーイズの心がバラバラになって来始めるのでした・・・・。


なんというか、すごくノスタルジック感溢れる、青春映画と言うのでしょうか。少年達が子供から大人になっていく、ひと夏の想い出や経験という、懐かしいけれども、どこか、切なく淋しいような、そんな雰囲気が漂っていました。

この映画、実はPG12指定だったのですよね。
でも、実際に見ていて、別に、暴力シーンも無ければ、過度なラブシーンも無い。まあ、強いて言うなら、マップスとルーシーの初体験シーンはありましたが、裸なシーンが在るわけでもなく、そんなにきわどい物では無かったはずです。
でも、なぜ、PG12なのかなぁ~~というと。
多分、孤児院の4人達が、大人の目を盗んでタバコを吸ったり、お酒を飲んだりしているシーンが多々あるからでしょうね。
そうなのですよ。
彼らは、孤児院の中でも、そして、浜辺の家でも、夜の消灯時間を過ぎたら、コッソリ起き出して、タバコを吸ったり、お酒を飲んだり、はたまた、ヌード雑誌を見たりしています。10代後半のマップスはともかく、まだ、10代前半で思いっきり子供な他の3人には、お酒もタバコも、ちょっとA^^;;・・・ですよね。
でも、そんな、ちょっと悪い子な彼らですが、彼らが、明るく楽しそうに悪さをしているシーンが、なんというか、返って、切なさを感じさせました。
映画の冒頭で、養子に貰われて行く子に、お尻を見せてバカにしたりしていた4人。
彼らは、決して、口に出して、「淋しい」とか「家族が欲しい」とかは言わず、4人で仲よく、遊んだり、ちょっとした悪さをしたりしています。けれども、その明るさの裏に、隠された「家族を欲する心」が見え隠れしているようで・・・だからこそ、隣人夫婦に貰われるかも知れないという可能性が出た途端、その隠していた気持ちが、皆、前面に出てしまったのでしょうね。
そう思うと、すごく切ないというか、居たたまれないような気持ちになってしまいました。

今までの単調で味気ない孤児院の生活から離れ、海辺に来たことで、4人が皆、大人になっていく過程も、あからさまに描かれるのではなく、さりげないエピソードを交えて描かれ、それが光っていたと思います。

彼らのホストファミリーである、厳格な老夫婦の奥さんは、実は、癌で余命がいくばくも無かったり。
また、気ままに楽しく生活しているかに見えた若夫婦は、子供に恵まれないという事情を抱えていたり。
そして、その若夫婦の旦那さんの職業は、サーカスの花形ライダーというふうに見せかけていて、実は、ラクダの世話係という仕事だったり。
はたまた、年長者のマップスは、憧れの恋から、肉体的な恋を知ってしまったり。

子供の頃には見えなかった大人の事情というものを、死、生、職、性を通していろいろと知っていく、少年達の姿が、すごく良く描かれていたと思います。

そして、この物語の主役、ディセンバーボーイズの年長者・マップスを演じる、ダニエル・ラドクリフ君。すごく演技派でした。ハリー・ファンの私としては、どうしても、ダニエル君=ハリーという印象で見てしまいがちでしたが・・・反省です(><) ハリーのイメージを完全に払拭する見事な演技でした。
一番の年長者として、時に小さな子達の面倒をしっかり見てあげるという、としうえのお兄ちゃん的面があるかと思えば。10歳ちょっとの子達と同じ目線になって大騒ぎして遊んだり、イタヅラしたり。そんなアンバランスな内面こそが、ティーン後半の、もう子供でもないけれども、さりとて大人でも無いという、すごく微妙な部分を表していたと思います。
そして、養子縁組には、全く興味を見せなかったけれども・・・それでも、やっぱり、本当は自分だって、養子として貰われていきたい、家族が欲しいと思っている事実も、シーンシーンで見え隠れしていました。
この夏休みを通して、ディセンバー・ボーイズ4人は、皆、大人になっていったのでしょうが、やはり、年齢的にも、一番大人になったのは、マップスで。
隣の夫婦の旦那さんが職業を偽って子供達に話していたことを知ったときの怒りから、それを受け入れるに至るまでの感情の動きも、様々な大人の事情を分かってしまったから。そして、自分もそれを理解し、大人になったから・・・というふうに見えました。
また、ルーシーと初体験を済ませてしまったあと、他の三人の子にキスマークを見つけられ、
「それ何??」
と詮索されたときに、ぶっきらぼうに、
「お前達も、大人になれば分かるよ」
と言ったひと言も、このたったひと言の中に、昨日までの自分とは違うという気持ちや、また、他の3人と自分はもう違うんだという意味合いが込められていて。
切ないような淋しいような、良い雰囲気を出していたと思います。

そうそう。
この物語、大人になったミスティの回想・・・というかモノローグが所々で入るのですよね。
なので、映画を見始めたときから、この映画は、大人が自分の少年時代を懐かしんで回想しているのだろうなぁ~というのは分かるのですが。
ですが。
ラストシーン、ディセンバー・ボーイズが大人になってから、想い出の浜辺で再開するシーン。
確かに、物語中の60年代の車からすると、えっっらい、現代的な車に皆、乗ってるなぁ~~~と思いましたが。
まさか・・・まさか・・・。

おじいちゃんになっているとは!!??(@A@; OH! NO!!

何気に、すごく衝撃でしたA^^;;

神父にだけは絶対にならないと言っていたマップスが、孤児院を出た後、神父になり、そして、アフリカの難民救済に従事し続けていたという事実。そして、彼の遺灰がアフリカから届いたから、遺言通りに、想い出の浜辺に、ディセンバー・ボーイズの手で遺灰を巻く・・・というラストも、哀しいながらも清々しさがありました。

そして、もう、3人とも、すごいおじいちゃんなのに、少年のような笑顔を浮かべて、浜辺を走り回るシーン。あの演技が出来る俳優さん達って、凄いなぁと感動しましたね。
その姿に、3人とも、もう長~~~い人生を生きてきたおじいちゃんだけれども、でも、そんな長い人生の中でも、この浜辺で過ごしたひと夏は、色褪せて尚も、鮮明に彼らの人生に刻みつけられた、大きな1コマなのだろうなぁと思えてなりませんでした。

とにかく、ジンワリ来る映画でした。