★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『カンナさん大成功です!』

2008年01月28日 | 映画鑑賞記
かなり前に見た映画の感想をボチボチ書いていきたいです。
実は、12月中旬から1月下旬まで、行きつけのシネコンの一ヶ月フリーパスをゲットしていたので、ここ1ヶ月は、もう、かなりの本数、映画を見に行きました。
普段なら、わざわざ、劇場に足を運ばないような作品でも、「無料なら!!」という貧乏根性というか、ガメツイ根性を出して、とにかく、いろいろ見まくりましたです。
という訳で。感想を書くのが、全然追っつかないほどでしてA^^;;
ボチボチ書いていきたいと思います。

今日は、そんなたくさん見た作品の中から、かなりお気に入りだった、『カンナさん大成功です!』の感想を。
これは、公開前から、すごく楽しみにしていた作品です。

鈴木由美子さんのコミック『カンナさん大成功です!』を韓国が映画化した作品です。でも、原作コミックそのものなストーリーではなく、ヒロインのカンナが、整形で美しくなる・・・という設定だけそのままで、あとは、オリジナルなストリーでした。なので、コミックを知っている人も、そうでない人も、オリジナルな映画として楽しめる作品だと思います。

主人公のカンナは体重が100kg近くある女性。周りから、「醜い」と言われ続けている彼女でしたが、彼女の優れている点は、声がとても美しいこと。音楽の才能に恵まれていること。
そのため、彼女は、その特技を活かして、美貌には恵まれているものの、歌が超下手なトップアイドルの歌の吹き替え歌手・・・ゴーストシンガーを仕事としています。そんな彼女が、仕事を頑張れるのは、そのアイドルをプロデュースしている音楽プロデューサー・サンジュンに恋をしているから。サンジュンは、美しいけれども性格の悪いアイドルの子や、カンナの容姿を笑いものにする他のスタッフと異なり、彼女に非常に優しく接してくれるのでした。
「もしかしたら・・・この恋は実るのかも(><)」
そう期待したカンナですが、サンジュンがカンナに親切にすることを妬んだ、アイドルの子の嫌がらせによって、サンジュンの前で大恥をかいてしまうのでした。更に、そんな傷心な彼女に追い打ちをかけるような、ショックな【ある出来事】が起こり・・・。自殺を決意するのでした。けれども、結局死にきれず、生き残ってしまった彼女は、一度は死んだ身だと決意を固め、危険な全身整形手術に挑むことになるのでした。
脂肪をすべて切除し、骨を削り・・・かつての二分の一のスリムな体型に。そして、顔もナチュラル美人になって生まれ変わります。
今度こそ、サンジュンと両想いになれる・・・。そんな期待を胸に、名前を変え、再び、サンジュンの前に姿を現すカンナ。そして、持ち前の歌の才能を活かして、歌手デビュー。もちろん、影で歌う吹き替え歌手ではありません。彼女自身が顔を出して、歌って踊り・・・あっという間にトップアイドルへと駆け上るのでした。けれども、自分が整形をしていること、そして、身元を偽ってサンジュンの元にいること・・・などの罪悪感が常につきまとい、ついに、彼女が下した決断とは!?

韓国映画らしいラブコメで非常に楽しかったです。
ヒロインが、整形前は、周りからすごくヒドイ扱いを受けていたのに、整形して綺麗になった途端、周りの人の扱いが、まったく変わってしまうのも、面白いです。交通事故を起こしても、相手も警察も起こらず鼻の下伸ばしっぱなしだし・・・ね。そういうシーンは、笑えるけれども、でも、「結構、現実もそうなのかもね~、世間は所詮、美人に有利なように出来ているのかも・・・」とちょっと理不尽なような複雑な心境になってしまうのは、私自身、今も昔も、容姿コンプレックスが大きいからだと思いますA^^;;
もし、自分が、すごい美人だったら・・・人生はもっと違ったものになっていたのではないのか・・・これは、容姿に自信のない女性なら(男性も・・・かな?)、一度は思ってしまうことではないでしょうか? 私自身も思春期くらいからずっと、容姿コンプレックスがあったので、そういうことを考えることも多かったです。ただ、私の場合、自分の顔にメスを入れる勇気は無いので、せいぜい「朝起きたら、すごく美しい女の子に生まれ変わっていますように・・・」みたいな、有り得ない妄想を願っていただけなのですが・笑  
なので、命の危険すらある、全身整形に挑んだカンナは、本当に、それまでツライ目にあって、自分を変えたいという想いが並大抵で無かったのだろうなと、共感すると同時に、すごく勇気が要っただろうなぁとも思いました。
とはいえ、美しくなって手にいれたもの、そして、手放さなくてはならなかった物を天秤に掛けたとき・・・整形して良かったのか悪かったかの答えは複雑になってきます。嘘をついてまで、手に入れた幸せが、本当に幸せなのか・・・。その為に、親や親友や過去の自分を全部捨ててしまっても・・・。物語は全体として非常にコミカルに描かれているのですが、そういう点に関しては、カンナさん同様「美しくなりたい女性」としては、いろいろと考えさせられました。

でもね。映画を観ていて、すごく気になったのは!! カンナの片想いの相手、音楽プロデューサーのサンジュン!! 彼、太っていた頃からのカンナに優しすぎ!!! 多分、彼は、外見とか、女性とか、そういうのに関係なく、ただただ彼女の歌の才能に惚れ込んで、で、大切にしていたのだ・・・とは思うのですよ。ですが・・・ね。やっぱり、優しすぎですよ~。正直、カンナが女性として誤解しても仕方がない・・・というか、あれは、私が同じ立場でも、勘違いするね!!(笑)と思いましたです。

ラストも、ラブコメらしい、感動のハッピーエンドでイイ感じだったのですが、でも、「結局、整形したもの勝ちですか??」・・・という、エライ、整形に前向きなエンドにツッコミもビミョーに入れたくなっちゃったり・笑 それでも、やっぱり、コンサートで整形を告白した際の、観客の「大丈夫」コールには、ウルウル来てしまいました。
まあ、整形が良いのか悪いのか・・・を決めるのは、結局、本人自身ですし、幸せなのかそうでないのか、整形して人生成功だったのか、否かを決めるのも、本人次第。ただ、自分にとって、大切な物は何なのか、失いたくない物は何なのか・・・それをしっかり分かっていて見失わないのだったら、例え、生まれ持った自分の外見が変わってしまっても、不安になったり心が揺らいだりしないのかもしれないなぁと思いました。そして、カンナは、色々と悩んで、失って・・・それでも、最後は、何が大切なのかに気が付いたからこそ、成功を手にしたのかもしれないですね。

そうそう。整形前と整形後のカンナを演じている女優さんって、同じ人だったのですね(@A@; てっきり、別人が演じているのか・・・と思っていました。整形前の太っているカンナは、特殊メイクなどで作り上げたそうです。でも、リアルだって、ビックリでした。


とりあえず・・・・。
整形とか云々でなく、私個人としては、ダイエットしなきゃ!!と現在、頑張っていますA^^;;