★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『ジョン・カーター』

2012年04月24日 | 映画鑑賞記
今日も、映画レビューです(*^^*)b

先週、見てきました、映画『ジョン・カーター』。


■『ジョン・カーター』予告編



1881年。
エドガー・ライス・バローズは、大富豪の叔父ジョン・カーターから急を知らせる電報を受け取るのですが、彼が叔父の元を訪れた時には、叔父は急逝したあとでした。

そんなエドガーには、叔父から、莫大な遺産と一冊の日記帳が残されていました。

弁護士によると、ジョンは、この日記帳は、甥っ子のエドガー以外は絶対に読んではならぬ・・・ということ。

早速、日記のページを開くエドガーですが、そこに叔父の驚くべき秘密の冒険が綴られていることを目にするのでした。

叔父ジョン・カーターの秘密。

それは・・・。

遡ること13年前の話。

かつて、南北戦争で優秀な騎兵隊の一員だったジョン。
しかし、妻子を亡くしてからは、自暴自棄な荒れた生活を送っていました。

そんな時、あることがきっかけで、アリゾナの洞窟から、未知の惑星・バルスームに飛ばされてしまいます。

見たこともない生き物たちが生きるバルスームという惑星。

そこは、地球でいうところの火星だったのです。

その火星は、戦争が勃発し、滅亡の危機に瀕していました。

そんな地にいきなり飛ばされてしまったジョンは、戸惑いながらも、その大きな争いに巻き込まれていき。
そこで築いた友情や愛情、そして愛する者を守るために、自ら、戦争に身を投じ。

やがて、惑星を救う英雄となっていく・・・・。


そんな信じがたい叔父の日記を全て読み終わったとき。
エドガーが見た物とは!?




実は、映画館で見た予告編以外は、殆ど前知識ないまま見たのですよね~。

ただ、鑑賞前に海外の映画サイトか何かのニュースで、「ディズニーが、ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念して、凄く力を入れて作った大作だったのに大コケした・・・」みたいな記事を読んじゃいまして(^^;;

鑑賞自体、ど~しよ~かなぁと思っていたのですが。

がしかし。

私としては、「本も映画も、他人の評価より、自身で実際に見て、面白いか否かを判断する」がモットーですので。
予告編が面白そうでしたし、見に行った・・・という訳です。


物語の舞台としては、ファンタジーとSFをミックスした感じ。

そして、映像的には、『スター・ウォーズ』シリーズと『アバター』を足して2で割ったような感じ。
とはいえ、映像美としては、『スター・ウォーズ』や『アバター』の方が圧倒的に凄かったです。

で。

終始、『スター・ウォーズ』やら『アバター』やらが頭にチラついてしまった映画ですが、それもそのハズ!

映画を見終わってから知ったのですが。
この映画、かなり昔に書かれた原作小説があるのですね。

エドガー・ライス・バローズ著の「火星」シリーズの最初の作品「火星のプリンセス」を映画化したものだとか。

なるほど!!

だから、映画に出てきたジョン・カーターの遺産を継いだ、甥っ子がエドガー・バローズだったのですね!!

そして、この「火星」シリーズなる小説は、古典SFとして、とても有名で、日本では東京創元社から出版されているらしいですね。

そしてそして!

この小説こそが、『スター・ウォーズ』の監督や『アバター』の監督に、大きな影響を与えた・・・とのこと。

つまり、この映画が『スター・ウォーズ』や『アバター』に似ているのではなくて、この映画の元となった小説にインスピレーションを受けた監督達が『スター・ウォーズ』や『アバター』を作った・・・という訳なのです。

そう、こっちが先だったのですね(^^)b


という古典SFの映画化。

先にも書いたように、海外の映画サイトで「大コケした」という記事を見てしまった訳ですが。

実際に、自分で見てみて思ったのは・・・・・・・・・。



スミマセンm(__)m

私もつまらなかったです(>_<)


予告編では、とても面白そうに思ったし、物語の設定としても面白かったと思います。

でも、なんというか・・・。

まず、映像にあまり目新しさが感じられなかったのですよね。

こういうSFは、もう、『スター・ウォーズ』や『アバター』で堪能しちゃった・・・っていうのもありますし。

同じようなSFチックな作品でも、『マイティ・ソー』の映像とかは、神話+SFで、凄く斬新で感動したのですが。

この『ジョン・カーター』は、そういう斬新さがなくって。
既存のSF作品の二番煎じを否めませんでした。


そして、何より、物語に動きがない!!!!!
起承転結がハッキリしていなくて、ひたすら、長くダラダラと、どーでもよいエピソードが続く。

前半から中盤までは、ずっとそんな感じで。

火星に飛ばされたジョンの様子が、ただダラダラと描かれているって感じで。

「この先、彼はどうなるんだろ?」

とか、

「何をするんだろう??」

というようなワクワク感が全くなかったのですよねA^^;;


・・・つまんなかったです・・・眠かった・・・・orz

描き方次第では、もっとワクワクするような物語だとは思うんだけどなぁ。

とにかく、ワクワクドキドキが無いんです。

そして、戦局が動く後半になって、やっと面白くなってきた訳ですが。
そこまで行くのに、時間掛かりすぎですorz

火星のお姫様とのロマンスも、設定自体は、私のツボというか萌えそうなお話なのですよね~。

身分違いの恋というか、お姫様は本当は主人公が好きなのに、自分の国を守るために、敵国の王と結婚しなくてはイケナイ・・・とかって。

でも、あまりトキメキを感じなかったのは何故だろう(>_<)

やっぱり、前半~中盤までのダラダラ感が尾を引きずっていたのかなぁ。
あまり感情移入出来ませんでした。


そうそう。

でも、後半になって、冒頭部分の謎のオチは、すぐにピンと来ました。

急逝した叔父ジョン・カーターの遺産と遺言を受け継いだエドガー。
亡くなる直前まで、何かを探し求めていたジョン。
そして、彼の遺体は、遺言により、防腐処理を施されることもなく、また、霊廟も内側からしか開かない仕組みになっている。

・・・っていうことは。

絶対に、ジョンは一度は地球に戻らざるを得なくなり、そして、火星に戻る為の「何か」を探し、見付けたから再び火星に帰っていった。

故に、霊廟にあるジョンの遺体は、本当は死んでいない。

だからこそ、防腐処理も施されず、内側からしか開かない墓に埋葬された・・・と推理。

そしたら、やっぱり、案の定、その通りの展開でしたね(^^)b


こういうオチは好きなので、結末は面白かったと思います。


あっ。

そういえば、予告編でも描かれていたけど、ジョンって、元々は、とても優秀な騎馬隊の兵士だったのですよね。
だけど、妻子を亡くしたことで、自暴自棄の生活に陥ってた・・・って。

そんな絶望の淵にいた彼が、ひょんな事から火星に飛ばされ。
そこで、再び、愛する者を守るために戦う・・・って話な訳だけど。

なんというか、その肝心の妻子について、あまり描かれてなかったですよね。

フラッシュバック的に映像が挿入されただけじゃなかったですか??

・・・とツッコミたい。



そしてそして。

余談ではありますが、火星のサーク族という種族の所で出てくるワンちゃん(?)「ウーラ」が、ウルトラ可愛かったです(*^^*)

あれが、火星のワンコなのでしょうかね(^m^)

行動はワンちゃんなんだけど、見た目は、オオサンショウウオっぽい不思議な生物。
見た目はオオサンショウウオみたいでしたが、可愛かったです。
ジョンにひたすら懐く所は、超キュート♪

なので、最初、サーク族にウーラが苛められるシーンあったじゃないですか?
ジョンが助けてあげたけど。
あのシーンは、が可哀相過ぎて直視出来なかったよ(--;

てか、最終的には、火星を守るために力を貸してくれたサーク族ですが。
結構、乱暴者達だよねA^^;;
イマイチ、彼らの秩序が分からんような気が。

族長と娘さんの間からも、イマイチ、謎だったしなぁ。


・・・という感じで。

映画の冒頭の、色々な謎と、それに繋がる結末は面白かったですが。

とにかく、火星に飛ばされたジョン・カーターのエピソードが、ダラダラとしてて。

ちょっぴり退屈は否めなかったです。

物語自体は面白いのに・・・勿体ないですね(>_<)


ただ、原作小説は気になります~。

私、東京創元やハヤカワから出ている古典SF小説って、かなり好きなのですよね!

なので、機会があったら手に取ってみたい本です。