色々と溜まっている映画の感想を♪♪
という訳で、今日は、『桐島、部活やめるってよ』のレビューです。
■映画『桐島、部活やめるってよ』予告編
バレー部のキャプテンで成績も優秀な桐島。
カノジョは、校内ナンバーワンの人気女子。
学校のスター的存在の彼が、突然、部活をやめたというニュースが学校中を駆けめぐります。
そのニュースによって、バレー部員達はもちろんのこと、桐島の友人、桐島のカノジョやその友人達の間に、不穏な空気が流れ始め。
その波紋は学校全体へと広がっていきます。
一方、そういう学校の華やか組とは無縁な映画部の面々は、そんな騒動を気にすることなく、自主製作映画の撮影に黙々と取り組んでいます。
けれども、桐島が部活を辞めた波紋は、そんな彼らまで巻き込んでいき・・・。
桐島に振り回される学校全体が描かれていく物語です。
バレー部でキャプテンを務め、成績も良く、皆の人気者、カノジョも学校一オトナっぽくて可愛いと言われるマドンナ的存在の子。
そんな、学生ライフに於いて、何もかもに恵まれて、「勝ち組」的存在な桐島が、突然、部活を辞め、学校に来なくなります。
まあ、言ってみれば、1人の生徒が部活を辞め、学校に来なくなる・・・それだけの話なんですよ。
がしかし、それだけじゃないのが、この物語の凄いところなのですよね。
桐島が部活を辞め、それが、色々な生徒達に波紋を広げていく・・・。
キャプテンが不在になったバレー部は勿論のこと、彼の友達グループ、カノジョとその友達グループ。
はたまた、学校において、華やかな存在の彼らとは別の世界にいる、地味系男子の映画部の面々にまで、影響を及ぼしていくわけです。
たった1人の生徒が部活を辞めた。
ただそれだけのことなのに、学校中が大騒ぎになるのです。
ストーリー自体は、ただそれだけで、何か大きな動きがあるわけでも、何かオチがあるわけでもありません。
でも、なぜか、心にズーンと来て。
後味が悪いというか、やるせないような、複雑な気持ちになりました。
それは、多分、時代は違えど、自分の高校時代とどことなく被る部分があるからじやないかなぁと思います。
まず、何より、登場する生徒達がリアル。
男子のことはよく解らないけど、女子は、どの子を見ても、
「こんな子、居た居たぁ!!」
と思えるキャラクターばかりでした。
存在自体が華やかで、黙っていても周りがチヤホヤしてくれる(男子からは特にw)学校のアイドル的存在な子。
そんなアイドル的な子の「親友」というポジションに居ることにステータスを感じている子。
周りの顔色ばかりを窺って、人に合わせてばかりの子。
人とツルみながらも、実はあまり他人に心を許しておらず秘密主義で、一歩離れた所から友人達を冷静に見ている大人びた子。
どうしようもない片想いをしていて、その気持ちを自分でもどうしようも出来ず、鬱々悶々としている子。
などなど。
自分の高校時代を振り返っても、思い当たる人物像ばかりで。
そこが、凄く生々しい高校生生活を描いていました。
そして、そんな登場人物達が、「桐島」という人物に振り回され、やがて、友人関係も微妙なものになっていく。
っていうか、大人から見れば、1人の生徒が部活を辞める程度のコト。
・・・なんだけど、友人達は、それに凄く振り回されるのですよね。
まず、バレー部員達。
これは、解る。
だって、試合だって色々と控えてるところに、主力選手が居なくなるのですもの。
そりゃ、部員一同、衝撃だし、迷惑ですよね。
これはよく解るし、こういうコトは、現実でもよあることなのでしょうが。
では、他の生徒達は、どういう影響が出てきているのか・・・。
桐島の友人の男子3人。
帰宅部の彼らは、同じ塾に通う桐島の部活が終わるまで、バスケしながら遊んで待っていたのですよね。
でも、桐島が部活を辞めると、別に、彼を待っている必要はなくなる訳で。
「なんで俺達、バスケしてんの? もう桐島を待つ必要ないんだから、バスケなんてしなくていいんじゃね?」
「いや、でも、バスケ楽しいじゃん」
「・・・じゃあ、バスケ部にでも入れば?」
・・・みたいにギクシャク。
そして、それは、女子にも影響していき。
まず、メールも電話も繋がらなくなった桐島に対して、カノジョは不安になりますよね。
そして、それを慰めようとしつつ、首を突っ込んでくる友達。
当然、苛々して喧嘩に。
その喧嘩が、他の子にも波及して、女子グループもビミョーな空気。
そしてそして。
そういう波紋は、彼らとは全然関係ない次元で学校生活を送ってる地味系男子にまで広がっていき・・・ただただ、黙々と自主製作映画を撮っている映画部の面々まで、巻き込まれるカタチで被害を被るわけなのですよね~。
いくら人気な生徒といえ、そこまで、学校中が大騒ぎになるか・・・と思いがちですが、でもでもでも、これ、私、凄く解る気がします。
なんていうか。
学生の時って、良い意味で、毎日が単調なのですよね。
大きな事件もなく、普通に朝起きて、登校して、授業を受け、部活に行く。
学校に行けば、当たり前に、そこに友達が居てコミュニケーションを取って。
それが当たり前の日々なんですよ。
もちろん、そんな学生生活は永遠に続くわけではないし、彼ら自身だってそれは解っているんです。
でもでも。
「そこ」に居るときは、その変化のない日々がずっと当たり前に続くものだ。
友達はいつまでも、友達として、自分と一緒にいるものだ。
そんな風に、無意識に捉えていると思うんです。
そんな学校生活の中で、存在感の大きかった桐島が部活を辞めて、学校に来なくなり、連絡が付かなくなる。
それは、彼らにとって、大事件。
変化のないはずの日常が大きく変わるのですよ。崩れるんですよ。
だからこそ、あの騒動に発展していったのではないかなぁと。
そして、見てて切なくなるのが、学校という閉ざされた社会における、「イケてる組」と「イケてない組」の格差。
この対比もリアルでした。
「出来るヤツは何やっても出来るし、出来ないヤツは、どんなに頑張っても何やってもダメ」
勉強も、スポーツも、恋愛も、プライベートも・・・。
巧く行く人は行くし、行かない人は行かない。
努力が必ずしも、報われる訳ではない。
それが現実なんですよね。
でも、学校では、「あきらめるな」、「努力すれば夢は叶う」と教えられ・・・一方で、皆、まだ高校生の内から、その現実、格差に、嫌でも直面していくわけです。
自分は勝ち組なのか、負け組なのか・・・と。
桐島やその友人達、カノジョ達は、いわゆる、イケてる組。
一方、黙々と部活をしている女子や、映画部の面々は、イケてない組。
映画部の彼らは、何も悪くいのですよね~。自分たちが楽しんで映画を撮っているだけで、彼ら的には、それなりに充実した学校生活のハズ。
それなのに、皆からはクスクス笑われる存在であったり、また、「イケてる組」の桐島のゴタゴタに巻き込まれて、最後の屋上での一件は気の毒でしたよね。
そして、そんな「イケてない組」の中でも、やはり、人間関係はギスギスすることもあり。
多感なお年頃だけに、本当、大人以上に人間関係は難しいのですよ。
映画部が作っていた、ゾンビ映画のラストの台詞に、
「この世界が俺達の世界。ここで生きて行かなくてはいけないんだ」
というような台詞が有るわけですが。
まさに、それは、映画部の前田の気持ちの表れなのかも知れないなぁと思いました。
他人に振り回される、思うようにいかない、努力が報われない、女子から馬鹿にされる・・・・それでも、ここで生きて行かなくてはいけない。
ここが自分の生きている世界。
いや、もしかしたら、不安や不満を抱えながらも学生生活を送っている、全高校生達、皆の悲鳴なのかも知れないなぁと感じました。
学校という、閉塞感のある狭い社会。
狭い社会こそ、何かと難しいものです。それは、自分自身の高校生活からも解るわけで。
生徒達の人間関係も、結構危ういのですよね・・・。
いわゆる、青春漫画で見るような、
「俺とお前は親友だあ(*><*)」
みたいな熱く滾る信頼関係みたいなものはないわけで。
リーダー的存在な人物がいるから、なんとなくまとまっている友人関係とか。
彼氏彼女の関係で付き合ってても、少女漫画で描かれるようなラブラブな恋という訳ではなく。どことなく、「なんとなく付き合ってる」男子側と、「人気者の彼と付き合ってる」ことにステータスを感じてる女子側とか。
女の子同士でも、自分の秘密は喋らない。一歩引いたところに居ることで、友人同士の衝突を避けたい・・・的な子とか。
原作を読んでいない私には、橋本愛ちゃん演じるかすみと、神木隆之介君演じる前田の関係がちょっと気になりましたね。
中学が同じで、中学時代はそれとなくお話しする間柄だった様な2人。
でも、高校では、かすみは、華やか女子グループ。前田は、女子から馬鹿にされるようなイケてない組で。
でも、偶然会った映画館では、なんだか、イイ感じで話してたような印象を受けました。
でも、かすみには、皆に内緒にしてる彼が居て。
とはいえ、その彼氏とも、別段、ラブラブぅ~という感じもしなかったなぁ。
っていうか、前田と親しく話すこと自体、彼氏にも話してないというか、彼氏には、前田のことを「あの人」とか、まるで興味関心のない相手のように話してるし。
なんだか、スッキリしないなぁ(--;
まあね。友情も、恋愛も、色々と危ういスッキリしない感じだけど。
案外、それが現実なのかも知れませんよね。
青春漫画で感涙しちゃうような、汗と涙の友情って・・・もしかしたら、リアルでは幻想なのかもしれない。
そして、幻想だからこそ、そういう漫画を私達は求めたり、「面白い」って思うのかも・・・ですよね。
この映画のなんともいえない、やるせなさは・・・大人は解るのではないかなぁと思いました。
という訳で、今日は、『桐島、部活やめるってよ』のレビューです。
■映画『桐島、部活やめるってよ』予告編
バレー部のキャプテンで成績も優秀な桐島。
カノジョは、校内ナンバーワンの人気女子。
学校のスター的存在の彼が、突然、部活をやめたというニュースが学校中を駆けめぐります。
そのニュースによって、バレー部員達はもちろんのこと、桐島の友人、桐島のカノジョやその友人達の間に、不穏な空気が流れ始め。
その波紋は学校全体へと広がっていきます。
一方、そういう学校の華やか組とは無縁な映画部の面々は、そんな騒動を気にすることなく、自主製作映画の撮影に黙々と取り組んでいます。
けれども、桐島が部活を辞めた波紋は、そんな彼らまで巻き込んでいき・・・。
桐島に振り回される学校全体が描かれていく物語です。
バレー部でキャプテンを務め、成績も良く、皆の人気者、カノジョも学校一オトナっぽくて可愛いと言われるマドンナ的存在の子。
そんな、学生ライフに於いて、何もかもに恵まれて、「勝ち組」的存在な桐島が、突然、部活を辞め、学校に来なくなります。
まあ、言ってみれば、1人の生徒が部活を辞め、学校に来なくなる・・・それだけの話なんですよ。
がしかし、それだけじゃないのが、この物語の凄いところなのですよね。
桐島が部活を辞め、それが、色々な生徒達に波紋を広げていく・・・。
キャプテンが不在になったバレー部は勿論のこと、彼の友達グループ、カノジョとその友達グループ。
はたまた、学校において、華やかな存在の彼らとは別の世界にいる、地味系男子の映画部の面々にまで、影響を及ぼしていくわけです。
たった1人の生徒が部活を辞めた。
ただそれだけのことなのに、学校中が大騒ぎになるのです。
ストーリー自体は、ただそれだけで、何か大きな動きがあるわけでも、何かオチがあるわけでもありません。
でも、なぜか、心にズーンと来て。
後味が悪いというか、やるせないような、複雑な気持ちになりました。
それは、多分、時代は違えど、自分の高校時代とどことなく被る部分があるからじやないかなぁと思います。
まず、何より、登場する生徒達がリアル。
男子のことはよく解らないけど、女子は、どの子を見ても、
「こんな子、居た居たぁ!!」
と思えるキャラクターばかりでした。
存在自体が華やかで、黙っていても周りがチヤホヤしてくれる(男子からは特にw)学校のアイドル的存在な子。
そんなアイドル的な子の「親友」というポジションに居ることにステータスを感じている子。
周りの顔色ばかりを窺って、人に合わせてばかりの子。
人とツルみながらも、実はあまり他人に心を許しておらず秘密主義で、一歩離れた所から友人達を冷静に見ている大人びた子。
どうしようもない片想いをしていて、その気持ちを自分でもどうしようも出来ず、鬱々悶々としている子。
などなど。
自分の高校時代を振り返っても、思い当たる人物像ばかりで。
そこが、凄く生々しい高校生生活を描いていました。
そして、そんな登場人物達が、「桐島」という人物に振り回され、やがて、友人関係も微妙なものになっていく。
っていうか、大人から見れば、1人の生徒が部活を辞める程度のコト。
・・・なんだけど、友人達は、それに凄く振り回されるのですよね。
まず、バレー部員達。
これは、解る。
だって、試合だって色々と控えてるところに、主力選手が居なくなるのですもの。
そりゃ、部員一同、衝撃だし、迷惑ですよね。
これはよく解るし、こういうコトは、現実でもよあることなのでしょうが。
では、他の生徒達は、どういう影響が出てきているのか・・・。
桐島の友人の男子3人。
帰宅部の彼らは、同じ塾に通う桐島の部活が終わるまで、バスケしながら遊んで待っていたのですよね。
でも、桐島が部活を辞めると、別に、彼を待っている必要はなくなる訳で。
「なんで俺達、バスケしてんの? もう桐島を待つ必要ないんだから、バスケなんてしなくていいんじゃね?」
「いや、でも、バスケ楽しいじゃん」
「・・・じゃあ、バスケ部にでも入れば?」
・・・みたいにギクシャク。
そして、それは、女子にも影響していき。
まず、メールも電話も繋がらなくなった桐島に対して、カノジョは不安になりますよね。
そして、それを慰めようとしつつ、首を突っ込んでくる友達。
当然、苛々して喧嘩に。
その喧嘩が、他の子にも波及して、女子グループもビミョーな空気。
そしてそして。
そういう波紋は、彼らとは全然関係ない次元で学校生活を送ってる地味系男子にまで広がっていき・・・ただただ、黙々と自主製作映画を撮っている映画部の面々まで、巻き込まれるカタチで被害を被るわけなのですよね~。
いくら人気な生徒といえ、そこまで、学校中が大騒ぎになるか・・・と思いがちですが、でもでもでも、これ、私、凄く解る気がします。
なんていうか。
学生の時って、良い意味で、毎日が単調なのですよね。
大きな事件もなく、普通に朝起きて、登校して、授業を受け、部活に行く。
学校に行けば、当たり前に、そこに友達が居てコミュニケーションを取って。
それが当たり前の日々なんですよ。
もちろん、そんな学生生活は永遠に続くわけではないし、彼ら自身だってそれは解っているんです。
でもでも。
「そこ」に居るときは、その変化のない日々がずっと当たり前に続くものだ。
友達はいつまでも、友達として、自分と一緒にいるものだ。
そんな風に、無意識に捉えていると思うんです。
そんな学校生活の中で、存在感の大きかった桐島が部活を辞めて、学校に来なくなり、連絡が付かなくなる。
それは、彼らにとって、大事件。
変化のないはずの日常が大きく変わるのですよ。崩れるんですよ。
だからこそ、あの騒動に発展していったのではないかなぁと。
そして、見てて切なくなるのが、学校という閉ざされた社会における、「イケてる組」と「イケてない組」の格差。
この対比もリアルでした。
「出来るヤツは何やっても出来るし、出来ないヤツは、どんなに頑張っても何やってもダメ」
勉強も、スポーツも、恋愛も、プライベートも・・・。
巧く行く人は行くし、行かない人は行かない。
努力が必ずしも、報われる訳ではない。
それが現実なんですよね。
でも、学校では、「あきらめるな」、「努力すれば夢は叶う」と教えられ・・・一方で、皆、まだ高校生の内から、その現実、格差に、嫌でも直面していくわけです。
自分は勝ち組なのか、負け組なのか・・・と。
桐島やその友人達、カノジョ達は、いわゆる、イケてる組。
一方、黙々と部活をしている女子や、映画部の面々は、イケてない組。
映画部の彼らは、何も悪くいのですよね~。自分たちが楽しんで映画を撮っているだけで、彼ら的には、それなりに充実した学校生活のハズ。
それなのに、皆からはクスクス笑われる存在であったり、また、「イケてる組」の桐島のゴタゴタに巻き込まれて、最後の屋上での一件は気の毒でしたよね。
そして、そんな「イケてない組」の中でも、やはり、人間関係はギスギスすることもあり。
多感なお年頃だけに、本当、大人以上に人間関係は難しいのですよ。
映画部が作っていた、ゾンビ映画のラストの台詞に、
「この世界が俺達の世界。ここで生きて行かなくてはいけないんだ」
というような台詞が有るわけですが。
まさに、それは、映画部の前田の気持ちの表れなのかも知れないなぁと思いました。
他人に振り回される、思うようにいかない、努力が報われない、女子から馬鹿にされる・・・・それでも、ここで生きて行かなくてはいけない。
ここが自分の生きている世界。
いや、もしかしたら、不安や不満を抱えながらも学生生活を送っている、全高校生達、皆の悲鳴なのかも知れないなぁと感じました。
学校という、閉塞感のある狭い社会。
狭い社会こそ、何かと難しいものです。それは、自分自身の高校生活からも解るわけで。
生徒達の人間関係も、結構危ういのですよね・・・。
いわゆる、青春漫画で見るような、
「俺とお前は親友だあ(*><*)」
みたいな熱く滾る信頼関係みたいなものはないわけで。
リーダー的存在な人物がいるから、なんとなくまとまっている友人関係とか。
彼氏彼女の関係で付き合ってても、少女漫画で描かれるようなラブラブな恋という訳ではなく。どことなく、「なんとなく付き合ってる」男子側と、「人気者の彼と付き合ってる」ことにステータスを感じてる女子側とか。
女の子同士でも、自分の秘密は喋らない。一歩引いたところに居ることで、友人同士の衝突を避けたい・・・的な子とか。
原作を読んでいない私には、橋本愛ちゃん演じるかすみと、神木隆之介君演じる前田の関係がちょっと気になりましたね。
中学が同じで、中学時代はそれとなくお話しする間柄だった様な2人。
でも、高校では、かすみは、華やか女子グループ。前田は、女子から馬鹿にされるようなイケてない組で。
でも、偶然会った映画館では、なんだか、イイ感じで話してたような印象を受けました。
でも、かすみには、皆に内緒にしてる彼が居て。
とはいえ、その彼氏とも、別段、ラブラブぅ~という感じもしなかったなぁ。
っていうか、前田と親しく話すこと自体、彼氏にも話してないというか、彼氏には、前田のことを「あの人」とか、まるで興味関心のない相手のように話してるし。
なんだか、スッキリしないなぁ(--;
まあね。友情も、恋愛も、色々と危ういスッキリしない感じだけど。
案外、それが現実なのかも知れませんよね。
青春漫画で感涙しちゃうような、汗と涙の友情って・・・もしかしたら、リアルでは幻想なのかもしれない。
そして、幻想だからこそ、そういう漫画を私達は求めたり、「面白い」って思うのかも・・・ですよね。
この映画のなんともいえない、やるせなさは・・・大人は解るのではないかなぁと思いました。