懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その52 「風俗 主婦」 倉敷市天城

2012年08月11日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その52 「風俗 主婦」 倉敷市天城

倉敷市天城には江戸時代に陣屋があり古い町並みが残っている。
そんな町並みの中で建物にふさわしい人がくるのをじっとまった。
30分以上は待った。着物にエプロン、ゲタ履きで買い物篭を持った主婦がやってきた。
こんな篭はどこの家庭でもあった。まだ日常で寒い時期になると着物を着る人が結構いた時代である。
これを変えたのは車社会である。着物を着ては車に乗れない。
ましてゲタや草履は運転禁止、スーパーに行けばレジ袋をくれるようになり篭の必要もなくなった。
街ゆく人を定点撮影しておけば時代がどう変化していったか分かるがそんな考えは全くなかったと反省する。

写真を撮るには何をどのように撮っていくかの企画力と目標がないと軽薄なものになる。
写真の撮影技術は教わったり勉強したりするが小説やオペラのような物語のある作品に仕上げる人はすくない。写真も単発で終わるのではなく自分の生涯の作品として小説のような物語を作ってみたいものだ。