懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 新見市 ミツマタの咲いた家

2013年05月06日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県新見市豊永宇山

新見市豊永宇山はカルスト台地の草間の外れである。
カルスト台地には川は存在しない降った雨は地下に浸透し地下水脈を通り山を下ったところで湧水する。
草間から豊永宇山まで下ると川が存在する。
そんな川の見えるところに茅葺民家があった。
後ろの山の斜面には三椏(みつまた)が花を咲かせていた。
木々の新芽が出ていないのに春がきたよとばかりにいち早く咲く。
チンチョウゲ科だそうだ。花の咲く時期も木の性質もチンチョウゲとよく似ている。
挿し木でよく発根する。三椏の名は枝が三本に分かれる事に由来する。
チンチョウゲも長い寿命の木ではなく15年ほどで枯れる。移植は難しくすぐに成長するので挿し木をした方が手っ取り早い。
三椏の樹皮は高級和紙として紙幣に使われる。
山に行けば種で増えて野生化したのを見る事がある。