懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい物 木の半鐘

2013年05月17日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県加茂町倉見(現在は津山市)

加茂町倉見に残っていた木の半鐘、集落の82歳になる男性に聞いたら自分が20歳のときに村の男が総出で山から100年の栗の木を運んだそうだ。栗の木は腐りにくいので水回りにに使われる。2メートルほど表面を焼いて横木を入れ埋めている。
栗の木は虫が入りやすいので健全な木を難しいそうだ。
落葉樹は針葉樹に比べ寿命が短い、楢や栗、クヌギ、ブナは200年くらいで枯れる。
枯れても茸の栄養源になる。
山での現金収入は炭の生産は収入が良かった。炭俵も自分で作り一家総出で作っていた。
しかし、燃料革命でプロパンが普及してからは村の産業は衰退していった。
この集落も老人ばかりになってしまった。多いときには300人が暮らしていた。
この木の半鐘も21世紀になるまでに倒された。