懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 山際の家

2019年06月04日 | 茅葺き民家

撮影場所 岡山県旧奥津町

山間部の民家は山際の厳しい条件のところに建っている事が多い。土砂崩れによるリスクとは隣り合わせである。

平地の真ん中に家は建てない。山の裾野の片隅に建てる。

昨年の北海道の胆振東の地震でも山際にあったのと地盤が火山灰で脆かったので崩落して多数の犠牲者がでた。

北海道の広大な土地のあるところでも山際に家を建て道路もそれに沿い走っている。山から50メートル100メートル離れていたら民家まで巻き添えにならなかった。

本州から移住した人がそのままの意識で家を建てたのであろう。

確かに山を背後にすると風よけにはなる。燃料も得やすいし井戸を掘れば水も得やすい。山に降った雨は岩石に浸透し時間を掛けて下に滲みでてくる。

横穴や縦穴を掘れば家庭に使う水は確保できる。北海道に多い湿地や泥地に井戸を掘ってもいい水は得られないように思う。

住人の方の了解を得て裏の山から俯瞰で民家を撮る。杉の植林の間から撮る。笹が邪魔