懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

渡り鳥 ブッポウソウ(仏法僧)

2020年08月10日 | 日記
先日、NHKの小さな旅で、岡山県吉備中央町の仏法僧の放送があった。
仏法僧は、森の宝石と呼ばれるように、瑠璃色で美しい。
全国各地に数は少ないが棲んでいる。
生息数は多くないが、吉備中央町は巣箱を設置したり、保護活動が進み1000羽が生息する。
400メートルから500メートルの標高の過疎地である。田はほとんどが棚田。
小学校はなんとか存続している。現役をリタイアした人が各地に柱を建て巣箱を設置して数を増やしている。小学校にも巣箱があり観察できるようにしている。
日本では一番生息数の多い地域になっている。
仏法僧は木の洞(うろ)に巣を作る。
自然の洞は限られている。人の巣箱が繁殖には欠かせない。
地元の人にとっては子供が居なくなるのが一番の問題、仏法僧に夢を託し土地の魅力や農産物作りをしている。

仏法僧はオーストラリアやボルネオから渡り鳥として日本に飛んでくる。

冬鳥のハクチョウや鴨は厳冬期のシベリアを避け日本に来るのは分かる。
しかし、夏鳥はリスクを冒してまで日本くる必要があるのか? 一年中、暑い南の国で過ごせばいいと思うのだが。小さい燕にしても1500km.以上飛来する。
一説によると落葉広葉樹と熱帯雨林の違いだという。
落葉広葉樹は秋に落ち葉になり春に葉を一斉にだし虫が大量に発生する。
毛虫、芋虫、蚊、カゲロウ、バッタ、トンボ、蝶、蜂、ハエ、
子育てするのには大量の虫がいる。南国は動物や鳥も多く競争も厳しい。
渡りをした方が餌に困らない。人間も田舎では仕事も収入も知れている。都会に出稼ぎに行くようなものか。
鳥も穀物や魚やカニなどを餌にしているものは渡りをしないのがいる。カラスやスズメ、丹頂鶴、白鷺ように雑食性は渡りをしない。