懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

鯛の塩焼き、鰆の刺身

2020年08月28日 | 懐かしい物
50年以上前に乗り合わせた船で、大分南部で漁師をしている男性と隣になった。
船は男女の区別もなく雑魚寝であった。
豊後水道で一本釣りをしている。鯛や鰆の高級魚を狙っている。
別府から乗り私は高松港で降りる。男性は大阪まで行くといった。
男性が口にしたのは鯛の塩焼き、鰆の刺身であった。
鯛は塩焼きが美味しい。刺身は鰆が美味しいという意味かとおもった。
鯛は刺し身も美味し煮つけてもいいし鯛めし、味噌汁も美味しい。
鰆は軟らかくて好きでないという人もいる。刺身は個人の嗜好による。
現在になってもネットで調べて鯛の塩焼き、鰆の刺身の言葉は聞かない。

瀬戸内海を別府から大阪への航路、早朝、デッキにでる。瀬戸内の島々の間を通過する。その当時はどの島も耕して天に届く段々畑が続く。
半農半漁の暮らしであった。今は段々畑は全く見ない。人口は激減し無人の島も増えた。人の住む島はミカン畑やレモンを植えている。
段々畑は昭和の記録に残すべき風景だった。

転勤で岡山に住むが岡山の人は鰆の消費が一番多い。瀬戸内海の漁獲量は知れている。全国から流通されてくる。岡山に祭り寿司というのがある。
海産物が贅沢に乗る。鰆の酢でしめたもの、ママカリ、タコ、えび、穴子、錦糸卵、キノコ、絹さや豌豆、レンコンなど。 

刺し身セットに鯛、ブリに鰆も入っている。