![]() |
仙道房中術の悟り (太玄社) |
張 明彦 | |
ナチュラルスピリット |
以前からアマゾンの欲しい物リストに入っていた本。
「房中術」とは男女の交わりによって不老長寿を得ようとする中国古来の養生術。
この本は恋愛小説になるのだろうか。
仙人を目指している男女が女性が倒した蛇の毒気のために交わってしまった。
仙人になるためには色々な流派があるが、早く仙人になるためには自分の生殖能力を生命力に変えるのがよい。
そのため、修行者は貞操を守らなくてはいけない。
女性は貞操を守る流派であった。
男性は「採陰補陽(さいいんほよう)」の術を使う悪質な仙道修行者だった。
「採陰補陽」とは、性交することによって異性の精力を奪い、自分の生命力を強める術である。
いつものように相手から精力を奪おうとしたが、強い蛇の毒気に冷静ではいられなかった。
せっかく修行を積んできたふたりではあるが、修行を無駄にすることになってしまった。
そこでふたりでなければできない「男女双修」の修行に励むお話。
エロい交わりの話もあるが、一部に仙道修行の内容も書かれている。
なぜ仙人になりたいのか。
「不老不死」の力を得たいがため。
最後に「不老不死」の意味をふたりが考えていた。
不老不死が幸せになることなのだろうか。
男女の交わりを細かに書かれている部分もあるが、性についての考え方や健康法などもなるほどと思うこともある。
言葉使いが読みにくかった所もあるが、意外とあっさりと読めてしまった。
夫婦になったら「男女双修」を行い、長生きをするとよい。
愛し、愛されることは長寿の秘訣だと思った。
私の理想である。