2016年4月26日(火)~2016年5月22日(日)
全日12:00~19:00(会期中無休)
ヴェニラ画廊
入場料1000円(展覧会特別パンフレット付き)
18歳未満はご入場いただけません。
http://www.vanilla-gallery.com/
「ラブドール」を御存じでしょうか。
大人の愛玩具と言ってもピンとこない方もいるかもしれません。
もともとは、奥様に先立たれた方などに使用してもらおうとできたものらしいのです。
等身大のお人形。
この展覧会は今回で5回目になるそうです。
今回は、ラブドールを作成している「オリエント工業」と日本美術のコラボ。
つまり、本来のラブドールではなく美術品としてのラブドールを表現しています。
今回プロデュースしたのは美術史家の山下裕二さん。
小さな画廊に7体のラブドールがいました。
展示物は撮影もお触りも禁止ですが、1体は触ることが出来ます。
まずは、お姉さんから濡れティッシュをいただいて、よく手を拭きます。
爪を立てたり、荒く扱ったり、下着の下に手を入れることは禁止です。
シリコン製なので、感触はシリコンです。
ただ、腕の柔らかさと、胸の柔らかさは違います。
胸の柔らかさは気持ちよくて、ずっと触っていたい感じ。
腕、肘、膝、指も自由に曲げることが出来ますが、指以外はちょっと力がいります。
体重は20kg。
人よりは軽いですが、荷物です。
もともとの使い方を考えれば、あまり軽くない方がいいのでしょうか。
日本美術とのコラボ。
今回のメインは池永康晟さんの「如雨露」
(パンフレットより)
実物の絵と、再現されたラブドールがありました。
今回、このモデルに抜擢されたのは「桜樹志乃」さん。
オリエント工業のラブドールにはそれぞれ名前があるのです。
(パンフレットより)
パンフレットにも書いてありましたが、2次元を3次元に変えるのはとても難しい。
色気は格段に絵の方があると思いました。
ただ、袂から出ている指先の色気は絵と同じでゾクゾクとするものがありました。
うなじから背中にかけての色気はもの足りなさを感じました。
チラリズムの世界が色気を感じさせるからなのでしょうか。
他に、橋口五葉 髪梳る(くしけずる)女
橘小夢「玉藻前」
この2点も作品となっていました。
髪の毛の表現などは、かなり難しい物があり、制作をしたオリエント工業の方の苦労も感じました。
このほかに、オリエント工業の方やヴァニラ画廊の方が作った作品もありそちらも見ごたえのある物でした。
ネット上には沢山のラブドールの写真があります。
それは、本当に生身の人のように愛らしく撮影されています。
今回、実物を見てちょっとがっかりしたのは、実物はやっぱりお人形だったことです。
ただ、このお人形を実物のように愛らしく、また妖しく、求めるような視線で撮影することが「作品を作る」ことであることを学びました。
人形の視線は変わらないのです。
それをどの角度で撮れば良いのか。
人形に命を与えて行く。
ラブドールの本来(?)の使い方をネットにあげている方もいました。
表情がない人形に・・・。
とも思いましたが、愛情を持っているのですから、人形には命があって表情も変わるのだろうなと。
ラブドールを触る機会などそうありませんので、興味のある方はぜひ。
ただ、狭い会場で5分もあれば見終わってしまいます。
「え、これだけ?」と思わないでくださいね。
アクセスは
新橋駅(JR)銀座出口徒歩5分
銀座駅(地下鉄)A3出口徒歩5分
新橋駅(地下鉄)1番出口徒歩5分
有楽町駅(JR)徒歩10分
このビルの地下2階
色々な発見をしました。
やっぱり女性は美しいを実感しました。
貴重な体験?です。よね。
胸の方がやわらかなのですね。
関節なども再現されてるのでしょうか。
写真、日本画、人造乙女。は、
不思議な関係。ですね。
作り手の方で、別物になるのですから。
いい体験。