ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

夏休みの宿題2(感想文)

2006-08-15 17:58:08 | 本と雑誌
感想文その2です

老後がこわい老後がこわい
価格:¥ 735(税込)
発売日:2006-07-19


係長からいただいた本。
香山りかさんの本、以前にも読んだことあります。
精神科医ですから、その方面で専門的なことかいてくれるかと思うと、ちょっと違う。
期待していた分読みにくかったのです。
コメンテーターとして、テレビに出られているのを見ているときは好きなのですが・・・

今回は期待しないで読んだから、「そうね」って言うのが感想。
やはり、精神科医から見たのではなく、「45歳の独身女性」からみた「老後がこわい」でした。

今、『負け犬』と呼ばれる女性が増えている。
彼女達がこのまま老後を迎えたら・・・
仕事もバリバリこなして地位も、学歴も、資格も持っていて、その上お金も持っている。
ところが、仕事を辞めると、保証となるものがない。
再就職したくても、高い賃金で、自分のやりたい仕事が見つかるのか?
家を借りたくても、保証となるものがあるのか?
入るお墓はあるのか?

私は、『負け犬』ではない。
『負け犬』の本を読んでいないので、はっきり定義はわからないが、
1.仕事
  会社は一流メーカーであるが、その中の一番下の一般職の人間であり、歯車のひとつである。
  お給料も、大卒3年目の人と同じくらいしかもらっていない。
  贅沢して生活することなんて、到底出来ない。
  マンション?家賃分で買える中古なら、何とかね。
  新築買ったら、生活できないよ・・・
2.結婚
  バツイチだから・・・
  「寄り添う人がいなければ同じよ」って言うかもしれないけど、まったく違うと思う。
  結婚は一度は体験しなくちゃ。
  「あかの他人と一緒に生活する」事は大事よ。
3.子供
  これは『負け犬』だわ・・・
  もうどうにもならないし。
  養子をもらうことも出来るけど、その子に不自由させたらかわいそう。
  女ひとりで子供を育てるのは、相当な覚悟が必要だから・・・
4.親
  一人暮らしが出来ているから、親離れは出来ていると思う。
  今更頼るのは心苦しい。

「老後」の話。
旦那のお父さんは、定年まであと半年って時に舌癌になり、病院で定年を迎えた。
定年したら、二人で旅行でも行って・・・なんて思っていた義母は、旅行どころか、介護の生活をしなくてはいけなかった。
それから数年後、義父は朝、布団の中から起きてこなかった。
義父に頼りっきりだった義母。家事とかの生活は出来るが、そのほかのことは困り果てていた。
頼りにするはずの長男も「アルコール依存症」
『負け犬』じゃなくても安心した老後は保証されない。
 
私は、結婚しているとき「自分より旦那のほうが先に死ぬな」と思っていた。
旦那もそれをのぞんでいた。
「俺より、1日だけでもいい、長く生きてくれ。俺は、お前の手を取って『幸せだった』って言って死んでいくから」
結婚したって、最後はどちらか一人になってしまう。

自分の老後は・・・
30歳ぐらいの時から考えていた。
とにかく、今の会社で定年まで働いて、退職金をもらおう。
仕事で、何をされようが、何を言われようが続けている理由。
とにかく「退職金」が欲しい。
それから「年金」
誰を頼るわけにもいかないのだから、それでも生きていかなくちゃいけないのだから。

住むところは、自分の城も欲しいけど、老人の一人暮らしは不安である。
SOSを出して、すぐ来てくれる人も少なくなるだろうし、いつもいつも気にかけてもらっているのでは、相手の負担になる。
それなら、老人ホームに入って、いつでも誰かの目に入っている生活のほうが安心だ。

両親だって、自分より先に死んでしまう。
それはしかたないことであって、最後は自分の尻拭いをするのは自分しかいないのだ。

一番怖いのは病気。
これで仕事を辞めることになったら、すべての計画がだめになる。
治療が出来ないのなら、そのままにしておいてくれればいい。
それが、私の寿命だと受け入れることも出来る。

死んだら、実家のお墓に入れて欲しい。
離婚のときは旦那の苗字を残した。
旦那が死んで、再び旧姓に戻した理由。
「実家のお墓に入るのに、ひとり苗字が違うのは変だから」
おじいちゃんやおばあちゃん、お父さん、お母さんと同じお墓に入りたい。
私の一番安らげる場所だから・・・


こんな私だから、この本を読んで、逆に驚いた。
「老後」について、みんなは考えていないのか?と

「老人」と呼ばれる人がどんどん増えていく。
今までは、裕福に暮らせた「老後」も今後はわからない。
先日の老人ホームでの「性的暴言事件」
どこのホームも介護士不足で、愛情を持って老人に接してくれる人は少ないのではないか?
介護士だって、時間に追われ、仕事をこなしていかなくてはいけない。
自分の親さえ介護が大変なのに、お金をもらってるとはいえ、他人を介護するのだから。

そういう意味での「不安」は残るが、「老後がこわい」とはあまり思っていない。
最悪、ホームレスになることもしかたないと思うし、それも受け入れられると思う。


まあ、まったく老後のことを考えていない人には、老後を考えるきっかけとしてお勧めします。
内容は、女性向ですけどね。



コメント

夏休みの宿題1(感想文)

2006-08-15 16:31:12 | 本と雑誌
夏休みの宿題は、終わりましたか?

感想文その1です。

あおくび大根ほっこり帖あおくび大根ほっこり帖
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2005-02-24


ほのぼのしました。
登場人物は
「桜島大根」と「あおくび大根」
銭湯、電車、オフィス街、居酒屋と、二人(?)が繰り広げる会話に思わず笑い。
大笑いするわけでなく、日本の女性が忘れてしまった「クスッ」という笑いを思い出させる。

「八方美人」
元は、『誰に対してでも気の利いた振る舞いが出来る人』の意味だったのに、いつの間にか使われ方が変わっていった。
大根ふたりが語る。
「みんながみんな八方美人だったら、きっと八方美人は八方美人のままだったんだろうなぁ」
寂しい世の中になってしまったということ?

「確信犯」についても書いてあった。
正しいことと信じて行動し、結果的に犯罪になること。
は~。私は「確信犯」なのね。


あおくび大根―わびさび日記あおくび大根―わびさび日記
価格:¥ 945(税込)
発売日:2005-01


これも気になる1冊だわ。






コメント

魔女裁判

2006-08-07 12:30:00 | つぶやき
「係長また体調悪いらしい・・・」
「まだそんなこと言っているの?あなた、世が世なら『魔女裁判』にかかるわよ」
「『魔女裁判』?私、魔女じゃないもの。みんなだって『いい人だから、違う』って言ってくれるわよ」
「私が密告するわよ『男をたぶらかす、悪い魔女だ』って」
「私、男の人たぶらかしたりしてないもの」
「狂わすでしょ」

痛い痛い、友人の言葉だった。

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不気味

2006-08-02 12:16:27 | 日記・エッセイ・コラム
私には、二人の姪っ子がいる。
私より、弟の方が結婚が早かったので、上の姪っ子とは、1歳半ぐらいまでは、一緒に暮らしていた。

結婚しているときも、主人の暴力から逃れるように実家に戻ったときは、この子が私を癒してくれた。
私が、顔に青タンつくった時は、まだ保育園の子が
「かわいい顔なのにかわいそう」
と顔をなでてくれた。

その子も、女子高生になった。
運動嫌いの肥満児が、「卓球」に出会い、スポーツ少女に変わっていった。

久しぶりに実家に戻り、姪っ子を見てびっくり。
彼女は今まさに「脱皮」しようとしている。
少女から、女性に変わりつつある。

すらっと伸びた手足に、まだ幼い顔を残していたのに、
不気味な女性の色気と言おうか、輝きが見え隠れする。
お化粧なんかしなくても、目を見張るばかりの美しさを放っている。

これを美しいと言うのか、不気味というのか・・・
「女になるんだな・・・」とため息。

次に会ったときには、脱皮は終わっているのか?
あとは「恋」して、内面も少女から女に変わって行くのだろう。

女のできるまでを、観察させてもらいましょ。




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