感想文その2です
係長からいただいた本。
香山りかさんの本、以前にも読んだことあります。
精神科医ですから、その方面で専門的なことかいてくれるかと思うと、ちょっと違う。
期待していた分読みにくかったのです。
コメンテーターとして、テレビに出られているのを見ているときは好きなのですが・・・
今回は期待しないで読んだから、「そうね」って言うのが感想。
やはり、精神科医から見たのではなく、「45歳の独身女性」からみた「老後がこわい」でした。
今、『負け犬』と呼ばれる女性が増えている。
彼女達がこのまま老後を迎えたら・・・
仕事もバリバリこなして地位も、学歴も、資格も持っていて、その上お金も持っている。
ところが、仕事を辞めると、保証となるものがない。
再就職したくても、高い賃金で、自分のやりたい仕事が見つかるのか?
家を借りたくても、保証となるものがあるのか?
入るお墓はあるのか?
私は、『負け犬』ではない。
『負け犬』の本を読んでいないので、はっきり定義はわからないが、
1.仕事
会社は一流メーカーであるが、その中の一番下の一般職の人間であり、歯車のひとつである。
お給料も、大卒3年目の人と同じくらいしかもらっていない。
贅沢して生活することなんて、到底出来ない。
マンション?家賃分で買える中古なら、何とかね。
新築買ったら、生活できないよ・・・
2.結婚
バツイチだから・・・
「寄り添う人がいなければ同じよ」って言うかもしれないけど、まったく違うと思う。
結婚は一度は体験しなくちゃ。
「あかの他人と一緒に生活する」事は大事よ。
3.子供
これは『負け犬』だわ・・・
もうどうにもならないし。
養子をもらうことも出来るけど、その子に不自由させたらかわいそう。
女ひとりで子供を育てるのは、相当な覚悟が必要だから・・・
4.親
一人暮らしが出来ているから、親離れは出来ていると思う。
今更頼るのは心苦しい。
「老後」の話。
旦那のお父さんは、定年まであと半年って時に舌癌になり、病院で定年を迎えた。
定年したら、二人で旅行でも行って・・・なんて思っていた義母は、旅行どころか、介護の生活をしなくてはいけなかった。
それから数年後、義父は朝、布団の中から起きてこなかった。
義父に頼りっきりだった義母。家事とかの生活は出来るが、そのほかのことは困り果てていた。
頼りにするはずの長男も「アルコール依存症」
『負け犬』じゃなくても安心した老後は保証されない。
私は、結婚しているとき「自分より旦那のほうが先に死ぬな」と思っていた。
旦那もそれをのぞんでいた。
「俺より、1日だけでもいい、長く生きてくれ。俺は、お前の手を取って『幸せだった』って言って死んでいくから」
結婚したって、最後はどちらか一人になってしまう。
自分の老後は・・・
30歳ぐらいの時から考えていた。
とにかく、今の会社で定年まで働いて、退職金をもらおう。
仕事で、何をされようが、何を言われようが続けている理由。
とにかく「退職金」が欲しい。
それから「年金」
誰を頼るわけにもいかないのだから、それでも生きていかなくちゃいけないのだから。
住むところは、自分の城も欲しいけど、老人の一人暮らしは不安である。
SOSを出して、すぐ来てくれる人も少なくなるだろうし、いつもいつも気にかけてもらっているのでは、相手の負担になる。
それなら、老人ホームに入って、いつでも誰かの目に入っている生活のほうが安心だ。
両親だって、自分より先に死んでしまう。
それはしかたないことであって、最後は自分の尻拭いをするのは自分しかいないのだ。
一番怖いのは病気。
これで仕事を辞めることになったら、すべての計画がだめになる。
治療が出来ないのなら、そのままにしておいてくれればいい。
それが、私の寿命だと受け入れることも出来る。
死んだら、実家のお墓に入れて欲しい。
離婚のときは旦那の苗字を残した。
旦那が死んで、再び旧姓に戻した理由。
「実家のお墓に入るのに、ひとり苗字が違うのは変だから」
おじいちゃんやおばあちゃん、お父さん、お母さんと同じお墓に入りたい。
私の一番安らげる場所だから・・・
こんな私だから、この本を読んで、逆に驚いた。
「老後」について、みんなは考えていないのか?と
「老人」と呼ばれる人がどんどん増えていく。
今までは、裕福に暮らせた「老後」も今後はわからない。
先日の老人ホームでの「性的暴言事件」
どこのホームも介護士不足で、愛情を持って老人に接してくれる人は少ないのではないか?
介護士だって、時間に追われ、仕事をこなしていかなくてはいけない。
自分の親さえ介護が大変なのに、お金をもらってるとはいえ、他人を介護するのだから。
そういう意味での「不安」は残るが、「老後がこわい」とはあまり思っていない。
最悪、ホームレスになることもしかたないと思うし、それも受け入れられると思う。
まあ、まったく老後のことを考えていない人には、老後を考えるきっかけとしてお勧めします。
内容は、女性向ですけどね。
老後がこわい 価格:¥ 735(税込) 発売日:2006-07-19 |
係長からいただいた本。
香山りかさんの本、以前にも読んだことあります。
精神科医ですから、その方面で専門的なことかいてくれるかと思うと、ちょっと違う。
期待していた分読みにくかったのです。
コメンテーターとして、テレビに出られているのを見ているときは好きなのですが・・・
今回は期待しないで読んだから、「そうね」って言うのが感想。
やはり、精神科医から見たのではなく、「45歳の独身女性」からみた「老後がこわい」でした。
今、『負け犬』と呼ばれる女性が増えている。
彼女達がこのまま老後を迎えたら・・・
仕事もバリバリこなして地位も、学歴も、資格も持っていて、その上お金も持っている。
ところが、仕事を辞めると、保証となるものがない。
再就職したくても、高い賃金で、自分のやりたい仕事が見つかるのか?
家を借りたくても、保証となるものがあるのか?
入るお墓はあるのか?
私は、『負け犬』ではない。
『負け犬』の本を読んでいないので、はっきり定義はわからないが、
1.仕事
会社は一流メーカーであるが、その中の一番下の一般職の人間であり、歯車のひとつである。
お給料も、大卒3年目の人と同じくらいしかもらっていない。
贅沢して生活することなんて、到底出来ない。
マンション?家賃分で買える中古なら、何とかね。
新築買ったら、生活できないよ・・・
2.結婚
バツイチだから・・・
「寄り添う人がいなければ同じよ」って言うかもしれないけど、まったく違うと思う。
結婚は一度は体験しなくちゃ。
「あかの他人と一緒に生活する」事は大事よ。
3.子供
これは『負け犬』だわ・・・
もうどうにもならないし。
養子をもらうことも出来るけど、その子に不自由させたらかわいそう。
女ひとりで子供を育てるのは、相当な覚悟が必要だから・・・
4.親
一人暮らしが出来ているから、親離れは出来ていると思う。
今更頼るのは心苦しい。
「老後」の話。
旦那のお父さんは、定年まであと半年って時に舌癌になり、病院で定年を迎えた。
定年したら、二人で旅行でも行って・・・なんて思っていた義母は、旅行どころか、介護の生活をしなくてはいけなかった。
それから数年後、義父は朝、布団の中から起きてこなかった。
義父に頼りっきりだった義母。家事とかの生活は出来るが、そのほかのことは困り果てていた。
頼りにするはずの長男も「アルコール依存症」
『負け犬』じゃなくても安心した老後は保証されない。
私は、結婚しているとき「自分より旦那のほうが先に死ぬな」と思っていた。
旦那もそれをのぞんでいた。
「俺より、1日だけでもいい、長く生きてくれ。俺は、お前の手を取って『幸せだった』って言って死んでいくから」
結婚したって、最後はどちらか一人になってしまう。
自分の老後は・・・
30歳ぐらいの時から考えていた。
とにかく、今の会社で定年まで働いて、退職金をもらおう。
仕事で、何をされようが、何を言われようが続けている理由。
とにかく「退職金」が欲しい。
それから「年金」
誰を頼るわけにもいかないのだから、それでも生きていかなくちゃいけないのだから。
住むところは、自分の城も欲しいけど、老人の一人暮らしは不安である。
SOSを出して、すぐ来てくれる人も少なくなるだろうし、いつもいつも気にかけてもらっているのでは、相手の負担になる。
それなら、老人ホームに入って、いつでも誰かの目に入っている生活のほうが安心だ。
両親だって、自分より先に死んでしまう。
それはしかたないことであって、最後は自分の尻拭いをするのは自分しかいないのだ。
一番怖いのは病気。
これで仕事を辞めることになったら、すべての計画がだめになる。
治療が出来ないのなら、そのままにしておいてくれればいい。
それが、私の寿命だと受け入れることも出来る。
死んだら、実家のお墓に入れて欲しい。
離婚のときは旦那の苗字を残した。
旦那が死んで、再び旧姓に戻した理由。
「実家のお墓に入るのに、ひとり苗字が違うのは変だから」
おじいちゃんやおばあちゃん、お父さん、お母さんと同じお墓に入りたい。
私の一番安らげる場所だから・・・
こんな私だから、この本を読んで、逆に驚いた。
「老後」について、みんなは考えていないのか?と
「老人」と呼ばれる人がどんどん増えていく。
今までは、裕福に暮らせた「老後」も今後はわからない。
先日の老人ホームでの「性的暴言事件」
どこのホームも介護士不足で、愛情を持って老人に接してくれる人は少ないのではないか?
介護士だって、時間に追われ、仕事をこなしていかなくてはいけない。
自分の親さえ介護が大変なのに、お金をもらってるとはいえ、他人を介護するのだから。
そういう意味での「不安」は残るが、「老後がこわい」とはあまり思っていない。
最悪、ホームレスになることもしかたないと思うし、それも受け入れられると思う。
まあ、まったく老後のことを考えていない人には、老後を考えるきっかけとしてお勧めします。
内容は、女性向ですけどね。