季節がすすんで柚子が色づいてきました。
この季節、ちょっとささやかな楽しみがあるんです。
それは、帰宅して、ガスストーブを付けた時。
エアコンなど他の暖房もありますけど、
あえて、ガスストーブを付けるんです。
手をかざすと、すぐにぬくもりが伝わってきて、
掌が いくらか しっとりしてくる。
この感触がなんともいえないんです。
ガスって、水分を発散するんですよね。
カンガルーのお母さんの袋の中も、あったかくて しっとり、
きっとこんな感じじゃないかしらん――?
身体の末端からあっためてくれるのは、
本当に心地よく有りがたい。
そして、昔の記憶が後から後から よみがえってきます。
田舎のおばあちゃんちで、いとこ同士で火鉢を囲んだこと。
その火鉢で、まさに絞りたての牛乳を、おばあちゃんに あっためてもらった。
とっても甘かったね~。
小学校には、だるまストーブがあって、
休憩時間には、みんなそこに集まっておしゃべり。
お弁当の日には、ストーブの網カバーの上にお弁当箱を並べてあっためた。
とっても良い香りがして、授業中も気になって仕方なかったね。
昔の職場では、灯油ストーブ。
凍えるような寒さからやっと開放されて、
ストーブを囲んで、ワイワイ ふざけ合ったりして。
エアコンや電気カーペットは、とても便利だけれど、
それしか暖をとるものが無い、という状況になったら、
みんな寄ってきて手をかざす、
それが良いのよね~。
柚子、ちなみに10日前はこんなでした。