minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

自然体へ・・・

2010年01月11日 | ライブとミュージシャンたち
東京もこんなに空が広いんだなと感じる青空が美しい日曜日。昼のサムタイムは相変わらず満席で久しぶりの緊張感。喘息がひどくて2,3日睡眠が十分とれなかったので少々弱気モードの私・・・。なんだか嫌な予感。

大学時代に一緒に習っていた友達や大学時代にバンドを組んで、その後がまに永田利樹を紹介してくれたベーシストのA君etc...とっても懐かしい友人たちが30年ぶり(!)に来てくれて本当にびっくりでした。

ああ、それなのに予感は的中。1セット目は全員ボロボロ。一つの不安は全員に伝染する。リハーサルが十分にできなかったのにも関わらず攻撃的にでたのが仇となり、めずらしく冷や汗が・・・。

息子には「どうしたの?リードが薄いんじゃない?」とダメだしを受ける始末。「うんにゃ、2セット目はがんばるぞお!」と気合いを入れ直し、得意なナンバーでなんとか乗り切った。

最後まで聴いて下さったお客様たちはみんな暖かい拍手を下さって「素晴らしかったです。涙が出ました。」なんて嬉しい言葉をかけてくれる。CDも売れた。こちらこそ、最後までつきあって下さってありがとう、という感謝の気持ちでいっぱい。

「やはりライブは最後まで聴かないとだめだよね。」と1セット目で帰ってしまった友人に対し申し訳なさそうにつぶやく息子。誰よりも厳しい意見を述べるのだが、的を得ているので反論できない。とほほ。

「コンスタントに完璧な演奏ができる訳ではないのがライブ。その日、その中で精一杯もがきながら演奏する事が音楽家の使命なのだよ。」と身を以て伝えられた・・・のか?

今年も1年無事健康に演奏活動ができるように、とただただ祈るばかり。歳と共にだんだんと自然体へ。この歳になると、気合いだけじゃ・・・だめなのね。