minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

可愛いジャズの卵たち

2011年04月17日 | ライブとミュージシャンたち
西新井カフェ・クレールは矢野沙織ちゃん以降、若いジャズを目指す若者たちがどんどん遊びに来るようになっている。マスターの優しい人柄と面倒見の良さが、高校では「あいつ、ちょっと変わってるね」などと浮いてしまうようなジャズ好きなミュージシャンの卵たちの聖地になっているのだろう。

ジャズが好きな高校生ってそれほど世の中にはいないのだが、カフェ・クレールに行けば沢山出会える。「ぜひ息子さんも遊びに来させてください。」とマスターに何年も前から誘っていただいていたのだが、ようやく夢が叶ったのだ。

1セット目は吉田桂一p君とのDUO。初めての経験だけど、いやあ、実に楽しかった。このお店は音が響き渡って本当に気持ち良く演奏させてもらえる。吉田君のブラジルものでの絶妙なバッキング。私の曲[Exils]ではフリーの場面になってどんどん世界が構築されていくところが・・・ああ、楽しい。息子もラストには参加して3人で「Maravilla」を演奏。結構難しい曲だけど、今日は初めて譜面もなしに演奏できた。回を増すごとに進歩しているのは素晴らしいなw(と親ばかまたまた炸裂)。




2セット目のラスト2曲は高校でジャズのビックバンドのクラブに入っているという2人が加わって3サックスでブルースと枯葉を演奏。みんな良い音を出していたので嬉しくなる。遼介と同じ歳の女の子がビバップフレーズをきちんと吹きこなしていたのにもびっくり。誰にも習わずによくそこまで・・・!




息子はやはりビバップにはコンプレックスがあるので、彼女の演奏を聴いて「これからもっともっと勉強するぞ!」とやる気マンマン。知らないうちに高校生サックス奏者4人が仲良くアドレス交換もしていたようだw。

いや~、仲間ができてよかったね~。これからのジャズ界を背負って立つ若者たち、頑張ってね!!とすっかり母親モードの夜だった・・・(汗)。

全員が高校生に見える?・・・訳ないかw。


綱渡りな日々

2011年04月17日 | 家族の日常
MAUの為のアレンジが終わって、日曜のカフェ・クレールではJAZZの為の猛練習。一夜漬けともいうが。とりあえず、セッションするという事なのでブルースと枯葉だけはおさえておこうと・・・(苦笑)。

前夜、横浜からもどったのが1時。くたくたで夜中3時頃にようやく眠りについて、朝はまた学校に送り出す。そのまま入院生活で食欲が満たされずに「●●と●●と●●を買って来て」と次々に注文してくるトシキのリクエストに答えるべく買い出しへ。スーパーのはしごをしていたお蔭でまた大きな地震があったのにも気づかなかった。

昼にもどった息子と昼食をとり、それから病院へ。今回はサイレントベース、キーボード、プロトゥールス、などと食料品沢山を抱えていく。「え、さつまあげってこんだけ?」などとわざわざ買って行った食品に文句をつけたので「御礼を言うのが先なんじゃないの?」とちょっとムっとしながら荷物だけ渡してとんぼ返り。私もかなり疲れてるな~。こんな些細な事でテンパってはいけないのに(泣)。

そのまま息子のJAZZレッスン。一段落したところで腹減った~、食事を作る暇もなかったのでバレルハウスのタイカレーを食べに行こう!と2人で出かけると・・・



そこには懐かしい顔ぶれが。和泉邦宏asリーダーの元、吉田隆一bs、木村昌也ts、高橋ヤスtbと藤井オーケストラか渋さ知らズか、という8人編成のバンドのライブだった。ベースの岩見君も素晴らしく太い音だったし、なんだかミンガスのオーケストラのようでもあり・・・・良い生音が聴けてラッキー。

「永田さん入院したんですって?大丈夫ですかあ?」とみんな心配してくれていた。そうか、ここにいる3人は元結核患者だったなw。とりあえず絶品タイカレーを食しながら、2曲だけ聴いて家へ戻ってまた練習。みんな、ごめんね。カンパも少なくて・・・(汗)。

それにしてもなんとタイムリーな!生の威勢のいいミュージシャンたちがブルースやフリーを演奏するところが聴けて息子も大喜び。本当は最後まで聴きたかったけど。いや~楽しかったなあ。

「いろんな演奏スタイルがあるんだね~。他の人の演奏ももっと聴きたいな。」

レッスンが終わってから息子に言われ、おすすめのレコードをがんがんかけよう、とターンテーブルを開けると、レコードがゆがんでうまく回らない。しかもアームの先にあるはずの針がなくなっている!!そうか、地震の時に吹っ飛んだので針が折れてしまったのだ。むむむ。針買ってこなきゃ。音は出るのだろうか?とりあえずレコード鑑賞は断念するはめになってしまった(涙)。針ってどこに売ってるかしらん?プレーヤーも壊れていたらどうしよう。あああ、残念無念。


さて、カフェ・クレールではどんなセッションになるのだろう???高校生たちがどのくらい暴れてくれるのか?と言っても私とピアノの吉田君だけで伴奏はできるのかしらん???などなど予測不可能ですが、きっと何かが起こるに違いない!JAZZの楽しみは予測不可能な事なのであります!