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【週刊】企業理念 Vol.210 丸善さまから学ぶ
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経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。
★今週の質問★
【我が社は、人の幸福に寄与し、自分の幸福を得ているだろうか?】
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昨日、映画「おっぱいバレー」を観て来ました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/opv/
綾瀬はるか演じる新任女性教師の美香子先生が
着任挨拶で全校生徒に紹介したのが
高村光太郎の詩「道程」の一節でした。
「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」
なぜか、この一節があたまの片隅にこびりついてます。
今回は「道程」、「理念」のキーワードから
出会った丸善さまから学ばせていただきます。
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
■経営理念
丸善の価値観
「知に生き、人間を信じる」
創業以来、丸善は「知」にかかわることを選択し、
知とは何かを問い続けてきました。
それは、私たちの生き方そのものです。
知を問い続けることは、人間をみつめ、理解しようとすること。
人間ほど未知数な存在はありません。
とてつもない可能性があります。
そんな人間を信じるから、私たちはいます。
丸善のミッション
「知を鐙(とも)す 丸善」
丸善が考える「知」とは、世界、人間、物事の本質を知ること。
そして、人間がより人間らしく生きるための共通する営みです。
「知を鐙す」には、
「時代にそくした最良の知を人の心と、その道程の先に鐙す」
という丸善の使命がこめられています。
(出所 http://www.maruzen.co.jp/corp/philosophy/index.html 2009/05/03)
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━
【学び】
○丸善は明治2年1月、横浜に輸入商社「丸屋商社」として創業している。
○140年に亘り事業を継続している。
○日本の実質的な株式会社第一号といわれている。
○ウェーランドの『経営哲学論』を参考に元金を出資する
「元金社中(株主)」と実際に働く「働社中(社員)」によって
構成する会社組織を日本ではじめて採用している。
○店舗事業からスタートして、
教育学術事業、出版事業、ショッププロデュース事業と事業拡大している。
○PR誌『學鐙』は、明治30年(1897)3月に創刊、我が国最古のPR誌。
【コメント】
会社設立趣意書『丸屋商社之記』が紹介されている。
http://www.maruzen.co.jp/corp/history/maruyashosha.pdf
これ一読の価値ありです。
(以下抜粋)ここから--------------------------------------------------
だいたい事業を行うには、まず自らの役割と地位を考えなければならない。
今、私の地位を考えると、官庁に所属して政治を行う責任があるわけではない。
また奴隷となって他人に仕える義務があるわけでもない。
いかなるものにも束縛されず、自由に自分のやりたいことができる
一人の日本人である。
すでに日本人としての名誉を負っているのなら、
その日本人としての役割を考え、日本全国の繁栄をはかり、
同国人の幸福に寄与しないわけにはいかない。
(途中省略)
だいたい人の生業というのは、世間で不足・不自由しているものを提供し、
自分が不足・不自由しているものを満足させることにほかならない。
他の不自由を満たすことが大きければ、
自分の幸福を得ることもそれに従って大きくなるのである
(以下抜粋)ここまで ------------------------------------------------
人の幸福への寄与と、自分の幸福を得ること、
これが根底にある会社だからこそ140年間事業継続しているのだろう。
また、
会社設立趣意書の後ろに、道が出来た。と感じました。
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━
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┃ 我が社は、人の幸福に寄与し、自分の幸福を得ているだろうか?
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