Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

マルタのやさしい刺繍

2008-11-01 10:55:00 | 映画
公式サイト
先日久しぶりに立ち見で映画を観てきました。
夫に先立たれて生きる気力を失っていた80歳の主人公が、若い頃の夢を実現させるため
に再出発する姿を描いた映画です。原題「Die Herbstzeitlosen」は『華やかな青春』と
いう花言葉を持つユリ科の植物コルチカムのことだそうです。⇒こんなお花です。
土や水がなくても開花してしまうなんて逞しい。しかも秋に花をつけるのだそうです。
人生の秋を迎えて、もうひと花咲かせる。正にこの映画にぴったりの題名だと思いました。

最愛の夫に先立たれて9ヶ月経った今も立ち直ることが出来ず、マルタは抜け殻のような
毎日を送っていました。夫の写真を胸に「私も夫の元に」と就寝するシーンは印象的でし
た。ある時、破けてしまった合唱団の旗を直すために マルタは仲良し3人と連れ立って、
ベルンの布地屋さんに修正布を買いに出かけます。久しぶりに手に取った美しいレースや
布地に忘れていた若かりし頃の夢を思い出します。“パリのシャンゼリゼ通りに自分の
デザインした美しい刺繍を施したランジェリー・ショップを出す”という夢。
早速、夫と営んでいた雑貨屋をランジェリー・ショップへと改装することにしたのですが、
応援してくれるのはアメリカ帰りの未婚の母リージただひとり
保守的な村では、マルタの行動はただただ軽蔑の目で見られるだけでした。
それでもマルタは夢を実現するために諦めません

マルタ、フリーダ、リージ、ハンニの村の仲良し4人組がそれぞれに抱えている家族問題
や家族やご近所とのしがらみ、昔からの価値観などに自由はないながらもここ一番
では頑張る時にはすごい力を発揮して、頑張っちゃうおばあちゃんたちの生き方にパワー
を貰いました。老人ホームで優雅な日々を送るフリーダは新しいパートナーを見つけるし、
方や村の保守党員である息子が車椅子生活の夫を毎日病院に送迎する3時間を惜しん
で施設に入れようとしているのを阻止するために、運転免許取得にチャレンジするハンニ。
おばあちゃんたちの活躍ぶりを見ていると「歳だから…」と行動に移す前から歳のせいに
して諦めていちゃ、いけないなって気になりました。

あと映画の舞台になっているベルンの東に広がる丘陵地帯エメンタール地方の
トル―プ村が絵のように美しいアルプスの村で、見ていて訪ねてみたくなりました
鑑賞中は立ちぱなしで足が痛かったものの、スクリーンいっぱいに緑の牧草地が広がり、
のどかな風景が続いていて 風景にも癒されて帰ってきました。
コメント
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