
思ってしまう残念な天気であるところがシーズンオフを
物語っているわけですが、観光名所が空いていてゆっくり
見て回れる利点もありますよね。
このセルスス図書館へ向かうクレテス通り。
恐らくシーズンの時には人がいっぱいなんだろうな。

102から104年に建立された、
皇帝トラヤヌスに捧げられた泉。
今は台座がかろうじて分かる程度
にしか残っていませんが、当時は
正面にため池があって、そこに
据えられたトラヤヌス皇帝像の足元
から水が流れていたらしいです。
ここで発見されたデイオニソス、サチ
ュロス、アフロディーテの像をエフェス
考古学博物館で見ることが出来ます。

といわれる住居跡
家の前にあるモザイクの道は
今は色あせていますが、当時は
さぞかし色鮮やかで綺麗だった
んだろうなと想像してしまいました。

捧げられたハドリアヌス神殿。
手前のアーチには運命の女神ティケ、
おくには両手を広げたメドゥーサが
彫られいます。
頭髪は蛇、見た者を石に変えるという
ギリシア神話に出てくるメドゥーサは
ローマ時代には魔除けとして人気が
あったそうです。 悪魔からの視線を
がっちり守ってくれそうです。

手前に噴水があって、その向こう側に腰掛のベンチみたいな石に穴が開いているのが見えるかと
思います。穴から下を見ると水が流れるようになっていました。お隣同士、ついたてがないところで
用を足すのはちょっと抵抗を感じますが、政治の話をしたり社交の場でもあったのだとか。
音を消すために手前に噴水が作られたそうです。


セルスス図書館から大劇場へ向かう
マーブル通りにあります。
右側に女性の姿、そして四角いお金。
左側に足型、そしてその斜め上には
ハートの形。
図書館の道挟んで向かいにある娼館
を示す案内図兼広告。

古代大劇場。
今でもコンサートなどで使われて
いるそうです。
階段のところにはライオンの足の
ような彫刻が施されていました。
考古博物館でも机の脚がライオン
の足のような彫刻がされているの
を見ましたし、強さの象徴なんで
しょうか。



