Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「アナザー・カントリー」

2012-11-06 22:26:36 | 映画
9月だったか8月だったか忘れてしまいましたが、WOWWOWで
「聖トリニアンズ女学院」(2007)と「聖トリニアンズ女学院2」(2009)を見たんです。
主人公の女子高生が父親の姉が校長を務める全寮制の女子校に転校するんですが、
学校とは名ばかりの自由気ままにやりたい放題、生徒も先生も皆もうムチャクチャで。
学園もののコメディなんでしょうが、あまりのバカバカしさに目が点になってしまう場面も。
主人公の父親とその姉で校長役、2役を演じたルパート・エヴェレットと校長の元恋人で
文部大臣役のコリン・ファースがそのバカバカしいドタバタな話を真面目に演じていて
妙に印象的だったのと久しぶりにルパート・エヴェレットを見て懐かしい気持ちになりました。
最後に映画館で観たのはマドンナと出ていた「2番目に幸せなこと」ですかね。
「プレタポルテ」や「理想の結婚」それから「真夏の夜の夢」も観たなあ~
そんな懐かしい気持ちに浸っていたところにヒューマントラストシネマ渋谷で10/27(土)~
“『第1回語り継ぎたい映画祭』開催!”の新聞広告を目にして「これは行かなくっちゃ」と
思ったわけです。
『アナザー・カントリー』『眺めのいい部屋』予告

この作品はコリン・ファースの
デビュー作なんですよね。
この数年後に公開された
「モーリス」といい、当時は
美青年の世界を描く作品が
ヒットしていたような気がします。
私は「男たちの挽歌」を観て
レスリー・チャンや香港映画に
はまっていった時期なんですよね。

さて「アナザー・カントリー」は1930年代の英国のパブリック・スクールを舞台に
そこに学ぶ学生ちの姿を描いた青春映画です。
綺麗な風景に美少年とオシャレな服装と美しい映像の中に英国階級制度やブルジョア
主義への皮肉だとか社会派的な要素も散りばめられた話になっています。

主人公ガイはゆくゆくは外交官になり、パリ駐在大使になるというエリート・コースを
目指す野心家で、学校を支配する生徒たちの自治会エリート・メンバーに選ばれる一歩
手前で先輩に足元をすくわれてしまい、輝かしい未来が閉ざされてしまいます。
上流階級の選ばれた者しか入学できない全寮制の学校、入学している時点で階級社会に
おいて既に他の人たちよりも多くのものを持っているであろう彼らが学校内で繰り広げる
大人顔負けの権力争い。与えられた権限を活かして尊大な態度をする者、2人を両天秤に掛け
て自分の立場を有利にするように動かす者、我慢のならない相手を引きずり下ろすために画策
する者。美しい風景をバックにドロドロとした話が展開していく、ちょっと怖い映画です。

この「語り継ぎたい映画祭」の上映期間が未定なので、終わらないうちにもう一つの上映作品
「眺めのいい部屋」も出来れば観たいなあ。こちらは好きな映画のひとつで既に何度か映画館
で観てはいますが、映画にもデジタル化の波で、旧作の上映がだんだん困難になりつつある
ので、もう一度スクリーンで観ておきたいなと思うのです。
コメント (4)
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