Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「桃姐 a simple life」

2012-11-08 22:01:45 | 映画
公式サイト

香港金像奨で作品、監督、主演男優、主演女優、脚本賞の最多主要5部門を総なめした
ニュースを読んで、どんな映画なのか、とても気になっていました。
9月行った旅博でチラシを見て、公開を楽しみにしていました。(09/22の記事

梁家に使用人として13歳から60年間務めてきた桃(タオ)さん。
現在は一家のほとんどは外国に移住しており、1人残った独身の長男ロジャーの世話をする
毎日を送っていました。ところがある日脳卒中で倒れてしまい、後遺症を気にした桃さんは
退職を願い出て、老人ホームに入ることに。
誰にでも訪れる老いの問題、介護とか人と人との絆とか、そういった普遍的なテーマを
ロジャーと桃さんを中心に淡々と描いた物語。ロジャーの家に集まった同級生が桃さんが入居
している老人ホームに電話を掛けて、電話越しに皆で歌を歌うシーンなど、じんわりと温かい
気持ちが心に沁み渡って、ジーンとしてしまいました。

ありふれた市井の人の日常生活を淡々と描き、その中にくすっと笑えたり、切なくなったりする
エピソードを丁寧に織り込んだ、そういった香港映画も好きで「つきせぬ想い」や「裏街の聖者」
「流星」などを観に行ったことを映画を観ながら思い出したりしていました。
劇中、徐克(ツイ・ハーク)や洪金寶(サモ・ハン・キンポー)、鄒文懷 (レイモンド・チョウ)などが
本人役で登場していたり、芸達者な秦沛(チョン・プイ)や黄秋生(アンソニー・ウォン)らも出演し
ているのも見どころなのかなと思います。

共同プロデューサーに名を連ね、ノーギャラで出演した劉華(アンディ・ラウ)はスターの格好
良さを感じさせない、時に修理工やタクシー運転手に間違えられてしまう、地味な男性をごく
自然体で演じていたし、桃さん役の葉嫻(ディニー・イップ)もどこにでもいそうなお婆さんの
印象でさすがですね。

全編ロケ撮影という本作を通して、香港の養老院の惨状を垣間見ました。
自分の老後のことを考えると暗ーくなりますが、いずれ直面することですものね。。。
何はともあれ、この映画です。
コメント
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