緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

『君たちはどう生きるか』を観に行きました。

2023年07月31日 | お出かけ
宮崎駿の新作アニメ「君たちはどう生きるのか」を観に行きました。
このアニメ映画、一切の前情報がなくて、観る人はまっさらな気持ちで観ることになります。
当然、ネタバレ的なことは書けません。

私がこのアニメを見ようと思った理由の一つは、ジブリ作品、とりわけ宮崎駿のアニメについて語らせたらこの人の右に出る人はいない岡田斗司夫のYouTubeチャンネルで見た方が良いと言っていたから。
でも岡田斗司夫も内容にはほとんど触れていなかったのです。



もう一つの理由は、行きつけの美容師さんとの会話で、美容師さんは見ていて、話しの流れで、今度お互いの感想を言い合おうということになったのでした。
だったら観に行くしかないですね。

美容師さんも、内容には触れませんでした。
ネタバレ厳禁なわけです。
もっとも私は厳禁にするほどの内容ではないと思います。
解釈が色々と分かれるだろうなとは思いますけど。

面白いか面白くないかで言うと、私には面白かった。
面白くないと思った人も多かったみたいです。
でも私は、もう一回、今度はジックリと観たいと思うような面白さでした。
(正直私は例の「ポニョ」とか、あまり面白くなかったのです。)

このアニメが理解できるかどうかは別にして、私が感心し、魅了されたところは作画です。
冒頭から数分間、圧倒的な迫力あるシーンが続きます。
映画館でしか、あの良さは分かりません。

色んな物の質感の描写が凄いのです。
建物だったり物だったり、私も知っているそれです。

そして全体の雰囲気。
これは夢の中の感覚だなと思いました。
それが理屈を抜きにして何だかとても心地よかった。

理屈で考えると、ファンタジーだとしても訳の分からないことが多すぎます。
それもちょっと考えるのは楽しいかもしれない。
それやこれやでもう一度観たいアニメ映画でした。


遠足で “なばなの里”に行きました

2023年01月05日 | お出かけ
昨年の11月下旬の事です。
シニアの学校の遠足でバスを仕立て、三重県桑名市のなばなの里に行きました。

11月12月は異様に忙しかったし、なばなの里は10年近く前に行ったことがあったので、気乗りはしませんでした。
でも、参加者が少ないとバス代が高くなるらしくて、自分のわがままで行事に参加せず、迷惑かけるのもなんですから行きました。

意外と良かったです。
なばなの里だけではなく、最初に行ったのは鈴鹿市にある椿大神社。
御祭神は猿田彦命です。



本宮へと続く道。


本宮。


とても古い、由緒のありそうな神社でした。

その後は一路なばなの里へ。
以前行った時は夜間のイルミネーションを主に見たのですが、今回は昼間でイルミネーションはなし。
その替わり、ベゴニアガーデンに入りました。
入るのになばなの里の入場料とは別に1000円要ります。といっても私達はクーポンが使えました。

1000円払う価値のある見事な花々で、とても良かったです。

こんな感じで沢山の花が吊り下がってました。





こんな大きなベゴニアの花があるのだと思うほど、大きな花の数々。




まるで薔薇の花みたい。
それがズラリと並べられていました。





ベゴニアだけでなく、これは紫の胡蝶蘭。

それ以外にも百合やら薔薇やら。

とりわけ見事だったのは温室の中に大きな池があり、水面に周囲の花々が写り込んでいる光景でした。











花の世話をしている人達とも何度か出会いました。
とても丁寧に世話していました。

これは中で食べたランチ。

色んなタイプのレストランがなばなの里の中にあります。
以前行った時はフレンチをいただいて、ランチだけはフレンチの方が良かったです。

家庭園芸科の遠足でしたから、イルミネーション以上に大満足でした。


京都へお出掛け 表千家北山会館と国立博物館

2022年10月20日 | お出かけ
茶道の先生から表千家北山会館の無料招待状をいただいたので、茶道仲間で着物友達のMちゃんと着物を着て京都に行ってきました。

京都まで行って、北山会館に行くだけだともったいないので、私はやはり茶道の特別展をやっている野村美術館にも行こうと思っていたのですが、茶道の先生から野村美術館より今、茶の湯のテーマで展示している国立博物館に行くように言われました。
曰く、そっちの方が展示物が多い。

場所的に野村美術館はともかく、国立博物館は北山会館から離れているのでだったのですが、国立博物館に行くことにしました。

着物は単衣か袷か迷ったのですが、冷え込むということだったので袷にしました。
実際には暑くて、Mちゃんと二人して「暑い。エアコン効かしてほしい」と言いつつ、あちこち歩き回りました。

地下鉄に乗った時、ある印象的な出来事が・・・。
私達が座った座席の向かいに、クルクルッとした感じにパーマをかけた3人のおばさん達が座っていました。
その3人が口に手を当てて耳打ちするように何やらヒソヒソコソコソと話をします。
時々、前の席の私達を見ている感じ。

何か言われているのだろうか。
それとも気のせい?

電車を降りると早速Mちゃんが「あれ絶対私らのこと話してたで。露骨やった」と。
Mちゃんがそういうのなら気のせいではなかったみたい。

ということは、あのクルクルパーマの3人組は、人の着物の着方にやたらケチをつける着物警察か、はたまた着物を着た女性を見るとそれだけで不愉快になり敵愾心を燃やす人達だったのか。
京都だから後者はないよね。
その後、私とMちゃんは自分達の格好に、なんか気づかぬ不備があったか言い合ってしまいました。

この話、後に茶道の先生にお話したところ、やはり着物の着方にケチを付けていたのだろうと言われました。
京都人、特に京都の女性は着物に殊の外うるさいらしくって、おまけに性格がイケズなので、私たちはその洗礼を浴びたようです。
先生は「面白い経験したね」と笑っていました。

私達が先に行ったのは表千家北山会館の方でした。
無料招待状であれ入場券であれ、入った人は干菓子と抹茶がいただけます。
暑くて喉が渇いていたので、まずそこに行きました。


堅苦しいお茶席でなく、普通にお茶と干菓子がいただける所です。
一人だけいた先客は抹茶の点て方を教えてもらっていました。
難しい茶道のお点前ではなく、抹茶を美味しく点てる方法です。
そうやって教えてもらって、自分で点てて、自分で飲んでいました。

今回の展示のテーマは千家茶道の確立でした。
表千家、裏千家、武者小路千家と三つに分かれる頃の経緯です。
色んな展示物をざっと見て行きました。


これは長持、葵の御紋ですが、千家は紀州徳川家に出仕していて縁が深かったみたい。

北山会館を出るとお昼時だったので、近くにあったパン屋さんの進々堂でランチを食べ、パンも買って、その後、国立博物館へ。

博物館入口への道。


記念写真。左が私。


今回の特別展のテーマは「京に生きる文化 茶の湯」でした。
国宝級の道具類がワンサカ展示されていました。
ただ、あまりにも展示物が多くて、最初は熱心に見ていたのですが、後の方になるとグッタリしてました。
なのに後の方の展示物の方が見る価値があるものでした。

見終わった頃には二人してクタクタ。
そのまま帰るのもしんどくて、博物館内のカフェで休憩。

カフェから撮った写真。


今度から国立博物館に行く時は、他のどこにも寄らないようにしようと言い合って帰りました。



人が戻った? 着物友達と京都へ

2022年06月08日 | お出かけ
先日、茶道&着物の友達と一緒に京都に行ってきました。
行き場所は表千家の茶道文化に触れられる北山会館。
地下鉄の北山駅を降りて、京都植物園の傍にあります。

阪急電車で行ったのですが、十三で京都線に乗り換えるか、それとも始発の梅田まで行って京都線に乗るか相談して、ウィークデイだし十三で乗り換えようということになったのですが、何だか凄い人出。
最初は座れませんでした。
若い人が多いのです。
私、若い人に席を譲られました。

京都で乗り換えた地下鉄でも二組の小学生の団体に遭遇しました。
北山会館でも別の小学生の団体とガッチンコ。
社会見学だったみたいです。
人出は外国人観光客がいないだけでコロナ前に戻った感じでした。

北山会館の今の展示は「茶事」がテーマ。
たくさんの小学生の合間を縫って見学。
呈茶もあるのですがそこも小学生だらけ。
逆に小学生がいなければ友人と二人だけだったと思います。

会館のスタッフが気を遣ったのか、別室の立礼席で薄茶をいただきました。
そこは私たち以外誰もいません。
立礼卓です。

もっとも立礼卓でお茶が点てられたわけではなく、奥から持ってこられました。

その部屋の床の間の前でスタッフさんに写真を撮って貰いました。


見学を終え、北山会館を出る頃にはすっかりお腹が空いていました。
来る途中に見つけていたレトロな洋食屋さん「キャピタル東洋亭」に行きましたが、そこも人でいっぱい。
30分くらい待っては入れました。


ハンバーグランチをいただいたのですが、ハンバーグが来る前にトマト丸ごとサラダが来ました。
トマトの下にポテトサラダが敷いてあります。

美味しかったです。
その後のボリュームいっぱいハンバーグでお腹もいっぱい。

ランチの後は、やはり途中で見つけていた「古田織部美術館」へ。
小さな美術館ですが、しっかり織部焼の勉強をしました。
その後も古美術屋さんみたいなお店に入ったり。

京都は知る人ぞ知るパン屋さんの激戦地。
友人はパンを買って帰るというのでパン屋さんへ。
ついでにコーヒーでも飲もうということになってパン屋さんの2階の喫茶コーナーに行き、そこでデニッシュとコーヒーのセットをいただきました。。
お腹いっぱいと言いながらどれだけ食べることやら(-_-;)

帰りも阪急電車では途中からやっと座れる状態でした。
コロナ前の人出に戻った、というか、インバウンドで外国人観光客が来るようになれば京都はちょっと恐い状態になるかも。


逸翁美術館へ そして猫・・

2022年03月09日 | お出かけ
先日、茶道仲間の一人に誘われ、逸翁美術館に行ってきました。
今、逸翁美術館では「千家と十人の職方 -逸翁コレクションより- 」という催しをやっています。(3月13日まで)
お勉強の為、行ってきました。

一緒に行った方、行く前に「みどりさんも着物着てきてね」と一言。
お稽古でも着物で来られる方なのです。
というわけで私も頑張って着物で行きました。



「千家と十人の職方」、一般に「千家十職」と言われています。⇒詳しい話はココ
「茶道三千家に出入りし、千家の流れを汲む茶道具をはじめ歴代の御家元様の御好道具を代々にわたり制作する十の『職家』を表す尊称」だそうです。

そういうのが今も存続しているわけで・・。
今回は逸翁のコレクションのそれを見に行ったわけです。

行く前に茶道の先生に行くことを話したところ「大した物無かったよ」と言われました。
先生、そういうののチェックは怠らず、しかもはっきりと物をおっしゃる(笑)。
でも私は千家十職についてイメージも漠然としていましたから、とにかく勉強の為に行きました。

二人で一つ一つ丁寧に見ていって、すっかりお腹が空きました。
前に逸翁美術館に行った時はオムライス半強制お持ち帰りのお店に入ったのですが(ココ)、今回はスマホで美味しい食べ物屋さんを検索。
目当てのお店を探したのですが、行けども行けども行き着かない。
その場所の筈なのに存在しない。

「もう、どこでもいいやん」ということになり、適当なお店に入りました。
サラダとスープ付きのサーモン丼を食べました。
そのお店、オーナーが猫好きなのか、猫の置物やら猫のトリックアートやらがいっぱい。



それにつられたのか、ご一緒した人も猫好きで、猫が飼いたいのに猫ダメのマンションで猫が飼えない悩みを話されました。

猫と茶道は関係ないので、私は選んでそんな茶道教室に入ったわけではありませんが、茶道仲間は先生からして猫好きで、猫の話題ではいつも盛り上がってしまうのです。

先生は少し前、飼っていた猫がまだ若いのに突然死し、かなりガックリときた様子でした。
80代の一人暮らしですので猫は慰めだったみたいです。
息子さんが、何かあったら自分が猫を引き受けるから、また猫を飼ったらと言ってくれたらしいです。

家に元気な猫が2匹もいる私は恵まれた人間なのだとつくづく思います。