7月8月と、勝手に夏休みでボランティアから遠ざかっていましたが、ようやくボランティアの再開です。
ボランティアは細く長くを自分でモットーにしているので、行きたくない時は行かないことにして、無理はしないことにしています。
市の文化財収蔵館の、昔の暮らし体験ですが、夏は藍染体験が主です。
先日は研修で機織りの筈だったのですが、急遽、藍染体験の依頼があったとかで、そのお手伝いをしました。
後日、藍染の研修もあって、染め物づいています。
私が行っているボランティアの内容は、子供達をはじめとした市民の方々に昔の暮らしの体験をして貰うお手伝いです。
お手伝いをする以上、自分もある程度の知識や技能がいるので、その為に研修があるのです。
たまに勘違いされるのですが、昔の暮らし体験は、あくまで体験であって、創造性を養う作品制作とは性格を異にします。
時間も限られ、参加する人も多いので、創造性と結びついた作品制作に興味のある人は、自分でじっくりとやってくださいという感じです。
藍染の研修の時、自分で染めたいものを持ってきてくださいと言われていたので、私は昔に人から貰った絹のジョーゼットのストールを持っていきました。
これですが、もともと薄いブルーだったのですが、なぜか一部クリーム色に変色してしまい、使えなくなりました。
藍染で濃いブルーにしてしまおうという魂胆です。
模様無しの方が綺麗にできるので、どっぷりと染液の中に漬けてしまおうかとも考えたのですが、練習も兼ねて模様を入れることにしました。
模様の入れ方はビー玉やおはじき、洗濯ばさみ等の道具を使って、染液が染み込まない部分を作るのです。
藍染体験は幼稚園児達もやりますので、手軽に楽しめるように工夫されています。
模様を作る道具です。
おはじきやビー玉を染める布に包み込んで輪ゴムでくくります。
すると輪ゴムでくくった部分が、シワシワっとした感じで白く残るのです。
この模様の出来方が、変になる時もあり、面白くなる時もあり、なかなか予想がつかないのです。
染液は文化財収蔵館で藍から育て、作っています。
発酵させて作った染液をバケツに移しているところ。ドロドロになった藍の葉が入らないよう、ざるで濾します。
染液です。ちょっと緑色がかっています。
これ、かなり臭いです。
布を漬け込みます。
5分ほど漬け込んで引き上げ、布を広げ空気に触れさせます。
すると藍色になるのです。
空気に触れさせているところ。
この作業を3回繰り返し、充分に染まったところで付けていた道具を外し、洗って干します。
私のストールはどうなったかというと、こうなりました。
一つ前の写真と色の濃さが違いますが、これは作った日が違い、液も違っているからです。
(一つ前の写真はボランティアとして参加した市民の藍染体験の時のものです。自分で染めながら写真は撮れません。)
日によって濃さが違うなんて本物の染屋(紺屋)さんならあり得ないですが、そこは体験教室です。
そんな厳密さは必要ないみたいです。
ストールは、やはり模様は付けない方が良かったかもしれませんが、身に着ける時は首に巻いてしまうので模様はあまり関係ないです。
研修の日、ボランティアの機織体験で使う糸を茜を使って赤く染める作業も行いました。
私は初めて見ました。
珍しい作業なので、それも紹介します。
草木染の場合、赤い色は植物の茜から取り出します。
そもそも茜という名も赤い根からきていると聞きました。
掘り出した茜の根を洗って乾燥させたものです。
それをきれいに洗って3センチくらいの長さに切り、流し台の三角コーナーで使うネットの中に入れます。
ネットに入れるのは細かい屑が染める糸に付くのを防ぐためです。
それを鍋で煮ます。
最初に煮出して作った染液で染めると、赤というより黄色みのあるオレンジのような色になります。アクのせいではないかと聞きました。
今回、最初の染液は使わなかったみたいです。
煮出して取り出した茜の根。ネットに入っています。何回か使えるみたいです。
2回目に煮出した染液に糸を入れます。
20分くらい煮て引き上げ、媒染剤(ミョウバン)を溶かした液に入れ、色止めします。
それからまた染液で煮出します。
この作業を何度か繰り返すと段々赤い色が濃くなっていくんだそうです。
本当に濃くて美しい赤色に染めるには「茜百回」と言って、百回くらい煮だしては色止めする作業を行うんだそうです。
もちろん、ここではそんなに濃い赤色の糸は作りません。
学芸員さんと先輩ボランティアの方々は、こういうことを長年やってこられていたわけで、尊敬するしかありません。
なんでも、先輩ボランティアさんは、色んな植物でどんな色が出るか試してきたのだそうです。
私にはちょっと真似ができません。
ボランティアは細く長くを自分でモットーにしているので、行きたくない時は行かないことにして、無理はしないことにしています。
市の文化財収蔵館の、昔の暮らし体験ですが、夏は藍染体験が主です。
先日は研修で機織りの筈だったのですが、急遽、藍染体験の依頼があったとかで、そのお手伝いをしました。
後日、藍染の研修もあって、染め物づいています。
私が行っているボランティアの内容は、子供達をはじめとした市民の方々に昔の暮らしの体験をして貰うお手伝いです。
お手伝いをする以上、自分もある程度の知識や技能がいるので、その為に研修があるのです。
たまに勘違いされるのですが、昔の暮らし体験は、あくまで体験であって、創造性を養う作品制作とは性格を異にします。
時間も限られ、参加する人も多いので、創造性と結びついた作品制作に興味のある人は、自分でじっくりとやってくださいという感じです。
藍染の研修の時、自分で染めたいものを持ってきてくださいと言われていたので、私は昔に人から貰った絹のジョーゼットのストールを持っていきました。
これですが、もともと薄いブルーだったのですが、なぜか一部クリーム色に変色してしまい、使えなくなりました。
藍染で濃いブルーにしてしまおうという魂胆です。
模様無しの方が綺麗にできるので、どっぷりと染液の中に漬けてしまおうかとも考えたのですが、練習も兼ねて模様を入れることにしました。
模様の入れ方はビー玉やおはじき、洗濯ばさみ等の道具を使って、染液が染み込まない部分を作るのです。
藍染体験は幼稚園児達もやりますので、手軽に楽しめるように工夫されています。
模様を作る道具です。
おはじきやビー玉を染める布に包み込んで輪ゴムでくくります。
すると輪ゴムでくくった部分が、シワシワっとした感じで白く残るのです。
この模様の出来方が、変になる時もあり、面白くなる時もあり、なかなか予想がつかないのです。
染液は文化財収蔵館で藍から育て、作っています。
発酵させて作った染液をバケツに移しているところ。ドロドロになった藍の葉が入らないよう、ざるで濾します。
染液です。ちょっと緑色がかっています。
これ、かなり臭いです。
布を漬け込みます。
5分ほど漬け込んで引き上げ、布を広げ空気に触れさせます。
すると藍色になるのです。
空気に触れさせているところ。
この作業を3回繰り返し、充分に染まったところで付けていた道具を外し、洗って干します。
私のストールはどうなったかというと、こうなりました。
一つ前の写真と色の濃さが違いますが、これは作った日が違い、液も違っているからです。
(一つ前の写真はボランティアとして参加した市民の藍染体験の時のものです。自分で染めながら写真は撮れません。)
日によって濃さが違うなんて本物の染屋(紺屋)さんならあり得ないですが、そこは体験教室です。
そんな厳密さは必要ないみたいです。
ストールは、やはり模様は付けない方が良かったかもしれませんが、身に着ける時は首に巻いてしまうので模様はあまり関係ないです。
研修の日、ボランティアの機織体験で使う糸を茜を使って赤く染める作業も行いました。
私は初めて見ました。
珍しい作業なので、それも紹介します。
草木染の場合、赤い色は植物の茜から取り出します。
そもそも茜という名も赤い根からきていると聞きました。
掘り出した茜の根を洗って乾燥させたものです。
それをきれいに洗って3センチくらいの長さに切り、流し台の三角コーナーで使うネットの中に入れます。
ネットに入れるのは細かい屑が染める糸に付くのを防ぐためです。
それを鍋で煮ます。
最初に煮出して作った染液で染めると、赤というより黄色みのあるオレンジのような色になります。アクのせいではないかと聞きました。
今回、最初の染液は使わなかったみたいです。
煮出して取り出した茜の根。ネットに入っています。何回か使えるみたいです。
2回目に煮出した染液に糸を入れます。
20分くらい煮て引き上げ、媒染剤(ミョウバン)を溶かした液に入れ、色止めします。
それからまた染液で煮出します。
この作業を何度か繰り返すと段々赤い色が濃くなっていくんだそうです。
本当に濃くて美しい赤色に染めるには「茜百回」と言って、百回くらい煮だしては色止めする作業を行うんだそうです。
もちろん、ここではそんなに濃い赤色の糸は作りません。
学芸員さんと先輩ボランティアの方々は、こういうことを長年やってこられていたわけで、尊敬するしかありません。
なんでも、先輩ボランティアさんは、色んな植物でどんな色が出るか試してきたのだそうです。
私にはちょっと真似ができません。
すごいですね、本格的な昔の暮らし体験。
みどりさんのスカーフも復活しましたが、
市民の皆さんの作品もなかなかユニークですね。
右の物干しの下に干してある柄、素敵。
次のボランティアはなんですか?
藍を発酵させるところから なさってるんですか
凄い
中学の時、家庭科の授業で ろうけつ染めや 絞りは
勉強しましたが・・・
茜のことは 初めて知りました
赤の染料と言えば 紅花だとばかり
素敵な手作りの時間でしたね
藍のスカーフを巻いて お出かけ下さい
淡い色も合わせやすくて素敵だわ
頼まれてもしない、頼まれなくてもすると、
言われた方が居て、結構気に入ってます(今も)
時代と共に考えも変わっていると思いますが…
染物、楽しそうですね。
化繊は染まりにくいでしょうね。
洗濯ばさみが懐かしい❢❢
藍染の方は中世の頃から紺屋が立ち並んでいたとかで、地域の産業だったようです。
今は両方とも産業としては消滅しています。
ただ市の歴史として博物館としては取り上げるわけです。
このボランティア、ただで色々と教えてくれるので、とてもお得なボランティアなんです。(笑)
発酵は何か薬品を使っていると聞いた覚えがあります。
それ以外は藍の栽培からやっています。
右の物干しの下に干してある柄、小豆を輪ゴムでくくって作った模様ですよ。
布を折らずに染めたので、色もとてもきれいです。
次のボランティア、畑の水撒きが入ってます(笑)。
徳島の藍染は今でも昔ながらの方法なのでしょうか。
昔は紺屋は日本中にあったでしょうけどね。
藍のスカーフ、機会があれば巻いてお出掛けしたいです。
自分が満足しないと意味ないです。(笑)
ただ、今は現役世代の数が減り、暇なシニアがたくさんいる時代。
現役世代の負担を減らすためにもシニア層がただで何かする必要はあるかなと思います。
化繊は染まりませんね。
化学染料でないと。
洗濯ばさみの左も懐かしい筈。
昔のフィルムケースですよ。
草木染めは手間暇かかるのですね~
藍染セットの洗濯ばさみ、アルミで懐かしいものでした。
みどりさんのスカーフすてきになりましたね!
化学染料とはまるで違うんです。
そこが魅力みたいですね。
でも今では趣味の世界です。
昔の暮らし体験では、学芸員の方が詳しく調べて昔のやり方でやってます。
色々と勉強になります。
洗濯ばさみ、懐かしいですか。
どこで手に入れたか不明です。(笑)