先月初め、長らく置かれていた熊本県八代市の港地区で遂に解体されてしまった旧・大分ホーバーフェリーのホーバークラフトですが、何とその部品の一部がまだ八代港に残されているのを確認しました!
※参考記事:
→旧・大分ホーバーフェリーのホーバークラフトを熊本県八代港で発見!(2013年01月19日付)
→熊本県八代港に置かれていた旧・大分ホーバーフェリーのホーバークラフトが移動していました(2014年09月16日付)
→熊本県八代港に置かれていた旧・大分ホーバーフェリーのホーバークラフトが解体されました…(2015年04月02日付)
以前ホーバークラフトの船体が3隻まとめて置かれていた岸壁の「対岸」にあたる防波堤地区の奥、マリーナや造船所のドックがある地区の産廃処理場にホーバークラフトの部品らしきものがあった、と勤め先の上司から聞き、今日さっそく探しに行ったのですが、本当にありました!
この独特の形状と赤いマーキング、間違いなくホーバークラフトの推進用ジェットファンです!
※写真はすべて産廃処理場の敷地外の公道上から撮影しています
古タイヤやワイヤー、廃車トラック等の産廃と並んで雑然とホーバークラフトの推進用ジェットファンが置かれています。
奥には細かく粉砕された産廃が積まれていますがどうやら木材屑のようで、ホーバークラフトの船体から発生したと思しき金属スクラップは見当たりませんでした。
また、解体直後に推進用ジェットファンと一緒に原型を留めたまま置かれていたエンジンも見当たりません。どうやらここにあるホーバークラフト関連の部品は推進用ジェットファンのみのようです。
推進用ジェットファンは船体との接合部が切り離され、その切断面がむき出しの状態ですが、解体はされず原型のままで置かれています。
なんだか、このまま再使用されることを前提として一時置きされているようにも見えるのですが…
なぜこの部品だけが未だにスクラップにされず残されたのか、そしてこの先どうなるのかは謎のままです。
かくして詳細は全く不明なのですが、今日(平成27年5月23日)現在もなおホーバークラフトの部品の一部が原型のまま残されています。
しかし、明日にはもう解体され鉄屑のスクラップと化しているかも知れませんが…
八代港の片隅で、ひっそりと、でも図太く、根性で生き残っている旧・大分ホーバーフェリーのホーバークラフトの船体の欠片。
今ならまだ、最後の別れを言うのに間に合うかも知れません。八代港に、ホーバークラフトの名残りに会いに行きませんか?