八代港に接岸した大型フェリー「はくおう」
本日(平成28年4月22日)の朝8時半頃、熊本県八代市の八代港に、
熊本地震の被災地支援のために防衛省がチャーターした大型フェリー「はくおう」が到着、接岸しました。
「はくおう」は以前は新日本海フェリーの北海道航路で「すずらん」として運航されていた船で、現在は自衛隊の輸送船として使用されています。
これが初めての災害地支援での派遣ですが、一昨日の20日に神戸港で北海道の陸上自衛隊北部方面隊部隊の第2師団を中心とする約300人の隊員と車輌約80台を乗せて、八代港にやって来ました!

八代港で自衛隊員たちと車輌を降ろした後、「はくおう」はそのまま停泊して被災者の避難場所として活用される事になっています。
輸送船とはいえ、元は北海道航路で使用されていた豪華フェリーです。現在、熊本県内各地の避難所で不自由な生活を余儀なくされている被災者の人々にとっては、久々にゆったりと寛いで避難生活の疲れを癒せる場になるのではないでしょうか。
そして、遥々海を越えて九州まで助けに来てくれた北海道の自衛隊員の皆さん、本当にありがとうございます!

一方、「はくおう」が接岸している斜向かいの岸壁には、
先日から引き続き海上保安庁の巡視船「おおすみ」が接岸、停泊して被災者への支援活動を行ってくれています。

巡視船「おおすみ」は被災者への給水と携帯電話の充電電源提供、そして入浴の提供を行っていますが、特にお風呂のサービスが大好評だそうで、自宅で風呂に入れない人々が行列をつくり連日数時間待ちの盛況とのこと。
海上保安庁の皆さんも、毎日ありがとうございます!

今日は本当にいい天気で、海も明るく輝いていました。ひねもすのたりな春の海を見ていると、ここが被災地だということを忘れてしまいそうです…
八代港には震災後も定期航路の貨物船が通常通り出入りしているようで、今日もコンテナを満載した貨物船が出港して行く姿を見ることが出来ました。
ちなみに、この八代港の沖合には海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」が停泊しており、震災で特に激しい被害を受けた南阿蘇方面への救援物資の輸送を行っている在日アメリカ軍海兵隊のMV22オスプレイの支援拠点となっています。
暫く、海の彼方に目を凝らしてみましたが、「ひゅうが」とオスプレイの雄姿は残念ながら見ることは出来ませんでした。
オスプレイと海兵隊の皆さんも、海上での支援活動ありがとうございます!
多くの人たちの支援のおかげで、被災地の住人は大いに励まされています!