天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

京都鉄道博物館に行ってきました!

2016-07-31 | 鉄道

夏真っ盛りの古都・京都…
祇園祭で盛り上がる中、宵山も山鉾巡行も無視して(笑)、やって来ました京都鉄道博物館

今年のゴールデンウィークにオープンして以来、広大な敷地と充実した展示内容で鉄道ファンのみならず話題の人気スポットとなっている京都鉄道博物館。
人混みが苦手なので今まで行けていなかったのですが、祇園祭開催中は大多数の観光客は鉄道博物館より祭りに流れるだろう…と読んで、腹をくくって遂に行ってきました!
…まぁ、実際には祇園祭開催中でも関係なしに大勢の見学者でごった返していた訳ですが(笑)

※取材日:平成28年7月16日(祇園祭前祭宵山当日)



京都鉄道博物館の特徴は、とにかく「鉄道車輌の実車・名車」が大量に収蔵されている事。
その数実に53輌!
それ以外にも膨大な展示資料が溢れかえっており、片っ端から見ていっても一日ではとても全部は見切れない有様。
という訳で、細かい説明は端折ってどんどん見ていきましょう!!


エントランスホールでは、かつて大阪市内の交通科学博物館に展示されていた車輌たちがお出迎え。
以前、交通科学博物館で見たことがある車輌なので懐かしい。(→さようなら、夢の超特急~その3・ひかり340号三原駅→新大阪駅、交通科学博物館~


おなじみの丸っこい0系新幹線


日本最大の蒸気機関車C62。銀河鉄道999の機関車のモデルですね。
京都鉄道博物館には、交通科学博物館から移設されたこの26号機以外にも1号機と2号機が収蔵されていて、3輌のC62が揃っています。
ただし通常は展示されている場所がそれぞれ離れているので、残念ながら3輌揃い踏みを見ることは出来ませんが。

こちらも交通科学博物館からの移設組のディーゼル機関車DD54



西ドイツのメーカーが開発したディーゼルエンジンと液体変速機を三菱重工がライセンス生産して搭載しているという変わり種。
外観も非常にバタ臭い、所謂ドイツ顔。
カッコイイので僕は大好きなんですが、実はライセンス生産が裏目に出て完成度が低く、結果トラブル連発で短命に終わってしまったという悲運の機関車。


トワイライトプラザの新旧の寝台特急牽引電機、ブルトレ特急色のEF58とトワイライト色のEF81
…せっかくだからヘッドマークを提示して欲しいなぁ。


後方に回り込むと、トワイライトエクスプレスの展望スイート車EF65のトップナンバー機
…凄い組み合わせのペア展示だ。


本館の館内には、国鉄とJRの電車の名車が勢揃い!
500系新幹線寝台電車581系ボンネット489系!!た、たまらん…


そして後ろから見ると…車体の下回りが床に埋まってる!!(笑)
こうして見ると、本当に鉄道模型のようですねぇ。


本館の奥に行くと…最早カオス状態!!
完全に“鉄道少年の鉄道模型オモチャ箱”にしか見えません。しかもこのオモチャ箱、中に詰まってる車輌は全部実物大というか実物そのものなんだぜ!!(笑)


100系新幹線「グランドひかり」の先頭車。
せっかくなので、博多総合車両所に眠ってる2階建て食堂車も一緒に連れて来てあげて~!


ボンネット80系ディーゼル特急。
現役時代はブルドッグとか言われてたらしい(笑)


ディーゼル機関車DD51
昔は結構あちこちで普通に走ってたけど、今やこいつも絶滅危惧種ですねぇ…北海道でのブルトレ北斗星牽引運用も終わったし…


そしてDD51は、車体の下に潜って見ることも出来る…た、た、たまらん…


電気機関車EF66
きた、東海道ブルートレイン牽引機!!「はやぶさ」か「みずほ」のヘッドマークを付けて欲しい(笑) もっとも、この35号機はJR貨物に在籍してた貨物専用機らしいけど…


EF66も車体の下に潜ることが出来る…うぉぉ~、これまたたまらん…


なんという鉄道カオスだ…京都鉄道博物館恐るべし!!「もうどうにでもして~」←嬉しい悲鳴

最後に、本館を出て裏手の方にあるこちらへ。


懐かしの梅小路蒸気機関車館!
京都鉄道博物館は、梅小路蒸気機関車館を拡張リニューアルすることで誕生したのです。
なので敷地内には今でも梅小路蒸気機関車館時代のターンテーブルとラウンドハウスがそのまま存在しています。
屋根上の看板だけは「梅小路蒸気機関車」から「梅小路蒸気機関車」に改訂されていますね。


SLスチーム号として展示運転を行うハチロクこと8620型8630号機。
熊本のSL人吉を牽く58654号機と同形式だけど、同じハチロクとはいえ雰囲気も佇まいも、走行音も汽笛も全く違う気がする…
蒸気機関車は個性的!不思議だ…


静態保存機のC53
アメリカ製のアルコ社製蒸気機関車をもとに国産化された3シリンダー方式の高性能機…ですが実際には設計上の問題が多数有り、結局性能を充分に発揮出来ないままに終わったとか。
ディーゼル機関車のDD54と似たような境遇の蒸気機関車です。DD54同様、面構えはヨーロッパ風で精悍でカッコイイんだけどねぇ…


僕が「蒸気機関車が一番格好良く見えるポイント」だと思っている、動輪を後方から見上げる角度からの一枚。
スポーク動輪が美しい…ドイツの名機01にも負けてないぞ…

ちなみに、この写真を撮っていた時にもボランティアスタッフの方が猛暑の中で汗だくになって動輪周りを機械油で磨き上げておられました。
蒸気機関車は一年365日いつも磨いていないと、すぐに埃をかぶって汚れてしまうそうです。京都鉄道博物館の開館準備中に蒸気機関車を一時期庫の外に出しておいたところ、埃と雨風の汚れで車体が真っ白になってしまい掃除するのが大変だったとか。
京都鉄道博物館と梅小路蒸気機関車庫の車輌たちは、多くの人たちの努力で美しく姿を保っているのですね。ありがとうございます!


そして梅小路蒸気機関車庫の隣りにあるSL第2検修庫では、今まさにデゴイチことD51の200号機が本線での運用復帰に向けて分解整備の真っ最中!
デゴイチは間もなく、SLやまぐち号SL北びわこ号などの営業運転の列車を牽引して走り始める事になっています。
京都鉄道博物館は、ただ車輌を収蔵・展示するだけではなく、それらを蘇らせ再び走らせるための整備基地にもなっているんですね!

…かくして、真夏の京都で祇園祭の宵山をいっさい無視して(笑)京都鉄道博物館を駆け足で見て回りましたが…
たった一日じゃ、とても全部見切れたものじゃない!全部見て回るには時間も、そして気力も体力も足り無さ過ぎる!!

という訳で、今後も進化し続けるであろう京都鉄道博物館をまた訪ねて、何度も見学していきたいと思います。
また来るぞ、京都に生まれた鉄道の聖地・京都鉄道博物館へ!!

2016ニューヨーク滞在記 10:デルタ航空成田―JFK便の機内食

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
デルタ航空成田―JFK便のボーイングB777


9:NYマンハッタン食べ歩き!からの続き

今回の旅で使ったデルタ航空成田―JFK便
デルタ航空は今回が初めての利用、しかも実はスカイチーム系のマイレージを使っての無料特典航空券での搭乗なのだ(笑)
アメリカの航空会社は何となく「機内食がマズイ!」というイメージがあるけど、さてデルタ航空の機内食はどんな感じかな…

先ずは行きの成田発JFK行きの夕食から。

手元に配られたメニュー表によると
「鶏肉のソテー、マッシュルームソース、ポテトグラタン、ブロッコリー、にんじん」
それに「寿司、玉子焼き、さつま芋の甘煮の前菜、ミックスグリーンサラダ、ロールパンとバター、デザートと主に」
とのこと。


「ミッドナイトスナックサービス」
小さなサンドイッチとクッキー、カットフルーツまであってなかなか充実している。

到着前の軽食。

「鶏肉、野菜と生姜の焼きそば」
「パン、新鮮なフルーツ、オレンジジュースと共に」




NYからの帰り便、JFK発成田行きの夕食。

「鶏胸肉、ラタトゥイユ、ポレンタ」
…ポレンタとはとうもろこし粉を使った粥とのこと。イタリア料理らしい。
「シュリンプカクテル、ガーデンロールサラダ、ロールパンとバター、デザートと主に」


「ミッドナイトスナックサービス」
小さなサンドイッチになぜかマヨネーズの小袋、それにバナナが1本と、なんともアメリカらしい夜食。


到着前の軽食は
「チェダーチーズとチャイブのオムレツ、チキンアップルソーセージ、ポテトウェッジ」
「パン、新鮮なフルーツ、チョコレート、オレンジジュースと共に」


…行きも帰りも、かなり充実していて美味しい機内食だった。
機内サービスもオンデマンドのビデオモニターを使ったシステムが便利だったし、デルタ航空なかなかやるな!
これなら、今度はちゃんと料金を払って航空券を買って乗ってもいいかも(笑)

さて、今回のニューヨークの旅はこれにて無事に終了。
次は…夏休みに、久々に東南アジアを目指します。しかも初めてLCC(格安航空会社)の長距離国際線を使ってのエコノミーな節約旅行に挑戦!
久しぶりの陸路での歩いての国境越えにも挑むし、元バックパッカーの血が騒ぐ!…どうなりますことやら。



それではまた。今年の夏休みにクアラルンプールとバンコク、そしてマレーシア・タイ国境でお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝


【2016ニューヨーク滞在記:終わり】

2016ニューヨーク滞在記 9:NYマンハッタン食べ歩き!

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡からの続き

アメリカでも、ちゃんと正規品の「お~いお茶」のペットボトルを売ってるんだよねぇ(笑)
ちなみに現地での商品名も「Oi Ocha」らしい…おいお茶!日本より高圧的態度w


港街ボルチモアのシーフードレストランで、名物の蟹と海老の料理をいただきます。
しまった「クラブケーキ」は写真を撮る前に平らげてしまった(笑)
(参照記事→5:ボルチモア散歩 港街とB&O鉄道博物館


でもアメリカの食事と言ったら、やっぱりジャンクフードのイメージだよねぇ


という訳で、“世界で一番有名な博物館”アメリカ自然史博物館の館内フードコートのチップス(あっアメリカではフレンチフライズと呼ぶのか?)とベーコンバーガー。
…ペットボトルのジュースとセットだと、確かこれだけで20ドル近くしたような。場所代込みとは言え、いくらなんでもぼったくり過ぎ!
しかも「揚げたイモ」は冷めてるしベーコンは焦げる寸前で激マズ。うむむ、手痛いアメリカ飯の洗礼を受けてしまった。
(参照記事→3:アメリカ自然史博物館とヘイデン・プラネタリウム


でもこれは美味しかった!
イーストビレッジのオフ・ブロードウェイ「ストンプ」を観た帰りに地下鉄駅前のフライドチキンの店「ブルーリボン・フライドチキン」で食べたチキンバーガーとフライドチキンのセット!
これで2人分だけど、ボリューム満点!!
「ブルーリボン・フライドチキン」は地元ニューヨーカーの間でも話題の人気店だそうです。
(参照記事→7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場まで


…だがしかし、このワサビハニーソースだけはいただけなかった(笑)
ワサビと蜂蜜を合わせようとか、何で思いつくかな~アメリカの人は…


そして締めは、帰国前のJFK空港のターミナル内にあったバッファローウイング専門店「バッファローワイルドウイング」でバッファローウイングを。
…僕はバッファローウイングって何のことか知らなかったので、てっきり「バッファロー肉のステーキ店か!?確かにそれはワイルド!!」と思ったが、何の事はない手羽先のピリ辛ソース料理のことだった(笑)

手羽先のバッファローウイングを食べたら、NYともお別れ。
さようならアメリカ、そして、ごちそうさま…

10:デルタ航空成田―JFK便の機内食に続く

2016ニューヨーク滞在記 8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡

2016-07-10 | 旅行記:2016 ニューヨーク
ニコラ・テスラが亡くなるまで住んでいたマンハッタンのホテル・ニューヨーカー


7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場までからの続き

NYマンハッタンのど真ん中、マディソン・スクエア・ガーデンとペンシルバニア駅の前に立つと、一際目を引くのが通りの斜向かいにそびえ建つアールデコ様式の超高層ビル。
NYでも最も規模の大きな老舗ホテル、ニューヨーカー(NEWYORKER)だ。



今回の旅では、このホテル・ニューヨーカーにも一晩宿泊した。
実は、このホテルに泊まる事も今回の旅の目的の一つ。ホテル・ニューヨーカーに住んでいた、ある人物の足跡を辿り、その人の日々の生活の息吹を感じてみたかったのだ。

その人物の名はニコラ・テスラ
…電気の魔術師、稲妻博士と称され、発明王エジソンが生涯で最も恐れた男とも呼ばれ、一世紀前に交流電気の技術を確立して今日の文明社会の根幹を築き上げた、偉大なる天才発明家である。

天才であるとともに孤高の人でもあったテスラは、全世界の人類に貢献する偉業を成し遂げたにも関わらず名声を失い、晩年は孤独だったという。

ユーゴスラビアの片田舎に生まれ、パリでエジソンの部下として働き、やがて意気揚々とNYにやってきた長身痩躯なセルビア人の美青年は、いつしか“摩天楼の天才発明家”として颯爽とマンハッタンを闊歩し、かつての師でありやがて袂を分かち生涯のライバルとなったエジソンとの、交流方式と直流方式がまさに火花を散らす全面対決となる電気戦争に突入しエジソンを震え上がらせることになる…
だがしかし、電気戦争に自らの交流方式で完全勝利しながらも、気が付けばテスラは無名の忘れ去られた過去の人となり、身寄りもなくホテル・ニューヨーカーの一室に暮らす老人となっていた。

ある冬の朝、部屋の掃除に訪れたホテルのメイドが、ベッドの中で冷たくなっているテスラの遺体を見つけた。テスラは夜のうちにたった一人でこの世を去った。
世界を変えた天才発明家の、あまりにも孤独で悲壮で、そして静かでドラマチックな最期だった…

僕はニコラ・テスラのファンであり、今までにも世界各地にテスラの生涯の足跡を辿ってきた(※)
テスラが生涯を終えた地が今でも営業している老舗ホテルとあらば、泊まらない訳にはいかない。今回のNYの旅で最初に準備したことは、航空券とこのホテル・ニューヨーカーの予約手配だった。

関連記事:2006-2007東欧バルカン旅行記その1 ベオグラード
2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行 8:ザグレブ技術博物館のニコラ・テスラ

ホテル・ニューヨーカーにチェックインしたら、背広に着替えてネクタイを締め、帽子をかぶって、「訪問」の準備を整える。
さあ、憧れの老発明家が暮らす部屋に、彼に会いに行こう!


テスラの住む部屋がある高層階フロアには、彼の功績を示す簡単な展示もあった。

どうやら今なおホテル・ニューヨーカーはテスラをお得意様の常連客として扱っているようで、宿泊客向けのリーフレットにも「当ホテルにはニコラ・テスラ様が長期滞在されています」との紹介文も見えた。テスラファンとしては嬉しい限り。



そして、廊下の突き当りの部屋のドアには…





ここが、天才発明家が暮らす部屋だ!


テスラの部屋、3327号室。
…1933年から43年に亡くなるまでの10年間、彼はこの部屋で暮らしていた。


隣の3328号室は彼のオフィスのようだ。

ちなみに、どちらの部屋もホテル・ニューヨーカーでは高級グレードなクラスのジュニアスイートルームである。
…一部の文献では、テスラは晩年は破産状態でほぼ無一文となり、部屋代も払えないのでホテルからも次々に追い立てられて住まいを転々としていたといったことが書かれているのだが、スイートを続き部屋で10年間も使っていたとはテスラ先生、実はそんなに生活に困っていなかったんじゃないのか…?何しろ全盛期には一体何億ドル稼いだか分からないような人だからなぁ(笑)

「さて、折角テスラ先生の住まいとオフィスを訪ねたが、どうやら留守のようなので今夜は帰って僕も寝るとしよう。
心配していた程には苦しい暮らしをしている訳でもないようだし、とりあえずは安心した…」



翌朝、ホテル・ニューヨーカーから数ブロック離れたところにあるというもう一つのテスラの研究所を訪ねる。


マンハッタンでは雨の朝、自転車レース大会を開催中。
大通りをひっきりなしに自転車がやって来るので横断するのも一苦労…


ロウアーマンハッタンにあるRadio Waveビル

ここは昔はGerlachというホテルで、Tesla Memorial Society of New YorkのWebサイトによるとテスラが1896年頃に住んでいたとのこと。
ちょうどその前年に、テスラの研究所が入居していたビルが火災で焼失するという事件があったばかりなので、ひょっとしたら火事で焼け出されたテスラと彼の研究所が仮住まいとして使っていたのかもしれない。




Radio Waveビルは今ではただの雑居ビルといった佇まいだが、外壁にテスラがここに住んでいたことを記したプレートが掲げられていた。

ちなみにここに住んでいたちょうどその頃、テスラは無線操縦ボートを発明して、マディソン・スクエア・ガーデンでデモンストレーションの公開実験を行っている。
これは今日の無線通信オートメーション技術、そしてロボット技術の先駆けであり、やがては宇宙での遠隔操作と自律制御、すなわち、今日の小惑星探査機「はやぶさ」等へと発展して受け継がれていく事となる…


このビルで毎日忙しく研究に明け暮れた若き日の“摩天楼の天才発明家”は、自分の生み出した発明の数々がやがて世界の姿をすっかり変えてしまい、百年以上後にまで続く影響を残すことを知っていたのだろうか。

「たとえ誰にも理解されず、理不尽な困難を背負うことになっても、そんなことはどうでもいい!
時代は歩みが遅すぎて僕にはついて来れない。百年後には世界が改めて驚愕する。未来は僕のものだ。」

…若き美貌の天才発明家がこうつぶやきながら、仮住まいのホテルを出て慌ただしくマンハッタンの街に飛び出していく後ろ姿がふと見えた気がした。

それがどんなに困難であっても、地球の重力に抗い、全ての力に逆らって、私達は諦めないだろう。この想いがある限り…
さあ、これから我々の新しい冒険の旅が始まる。HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-より~


9:NYマンハッタン食べ歩き!に続く

今日のSL人吉と快速「スーパーおれんじ」(平成28年7月9日)

2016-07-09 | 鉄道

今日は梅雨の晴れ間で良い天気…を通り越して、猛烈な陽射しで猛暑の一日でした。
まるで夏本番…

という訳で不知火陸橋までSL人吉を迎撃に行ったのですが、何でSL通過の数十分前から急に雲が広がってくるかな~(笑)



鹿児島市の平川動物園ラッピング車輌でやって来た肥薩おれんじ鉄道から直通運転の快速「スーパーおれんじ4号」も陸橋の上からドアップで。

この後、雨が降り始めて、夜にはまた本降りになりました。
あ~あ…明日は雨上がるかなぁ

2016ニューヨーク滞在記 7:NY劇場巡り ブロードウェイからメトロポリタン歌劇場まで

2016-07-03 | 旅行記:2016 ニューヨーク
「オペラ座の怪人」をロングラン公演中のブロードウェイ マジェスティック劇場


6:NYマンハッタン街歩きからの続き

世界の交差点、NYタイムズスクエア周辺のブロードウェイにはそこかしこに劇場が点在し、日々夜な夜な華やかなエンターテインメントが繰り広げられる。
世に名高いブロードウェイ・ミュージカルである。

綺羅星のようなブロードウェイの劇場群の中でも最大規模を誇るマジェスティック劇場では、名作「オペラ座の怪人」が公演中。
「オペラ座の怪人」はブロードウェイでも歴代最長のロングラン公演で、2016年現在での公演回数は1万回を超えており、尚も記録を更新中である。

今夜はまさに定番中の定番である「オペラ座の怪人」を鑑賞して、NYの夜のショータイムを思う存分楽しんでいこうと思う。









NYの摩天楼の谷間の劇場にパリのオペラ・ガルニエ宮が出現したかのようなスペクタクルな演出と、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」等のオペラ作品からドラマチックな要素と雰囲気をかき集めていいとこ取りしたような娯楽性が高くてカタルシスなストーリーに酔いしれる…
これぞエンターテインメント!これぞブロードウェイ・ミュージカル!!

だが、ブロードウェイ・ミュージカルはタイムズスクエア周辺の大規模劇場で繰り広げられるメガ・ミュージカルばかりではない。
タイムズスクエア交差点から遠く離れたロウアーマンハッタン、イーストビレッジの街角にあるオルフェウム劇場。小さな商店に囲まれて、一見すると劇場とは思えない佇まいだが…

ここでは世界中で話題を呼んだパーカッションパフォーマンス「ストンプ」を上演している。




まるでライブハウスのような小ぶりな劇場だが、その分ステージから観客席までの距離は近く、文字通りステージと観客が一体となった迫力のライブパフォーマンスを楽しむことが出来る!

台詞が一切無く、全て身の回りの雑多な道具を使ってのパフォーマーが全身で繰り出すリズムは、音楽の自由さと素晴らしさを改めて再確認させてくれる素晴らしいものだった。







NY劇場巡りの締めくくりは、再びマンハッタンを北上してセントラルパークの西側アッパー・ウエスト・サイドへ。
地下鉄リンカーンセンター駅から地上に出ると、豪奢な複合芸術センターが見えてくる…



アメリカの音楽と演劇芸術の頂点に君臨するリンカーンセンター。
その中央に鎮座するのがガラスと白亜の巨大オペラハウス、METことメトロポリタン歌劇場
世界三大歌劇場の一つに数えられる、世界中のオペラファンが憧れる聖地的な歌劇場である。



僕も世界の旅先でオペラを観るようになってからは「いつかはMETでオペラを…」と願っていたが、遂にその夢が叶うことになった。
今回のNYへの旅の目的の一つも、実はこのMETでオペラを観るということだったのだ。


憧れのMETでの初見は、この劇場に敬意を表して舞台と客席の全体が見渡せる天井桟敷から…

今夜の演目はモーツァルト「後宮からの誘拐」



METは良くも悪くも「近代的な巨大オペラハウス」であり、ヨーロッパの各都市にある歴史的な歌劇場のような荘厳さは無いが、その分新しくて洗練された設備は快適で、天井桟敷からでも視野が損なわれるような事も無く、とても鑑賞しやすい歌劇場だった。





タイムズスクエアのブロードウェイ、メガ・ミュージカルから、hipなダウンタウンのオフ・ブロードウェイ、そして世界の頂点のオペラハウス…
芸術とエンターテインメントの都NYでの劇場巡りは、これにて終幕。
舞台の感動の余韻と「いつかまた観に来たい…」という新たな願いと共に、NYの夜は更けていく。

「さて…次はいつNYの劇場巡りをしようか?」

8:摩天楼の天才発明家 NYのニコラ・テスラの足跡に続く