夏真っ盛りの古都・京都…
祇園祭で盛り上がる中、宵山も山鉾巡行も無視して(笑)、やって来ました京都鉄道博物館!
今年のゴールデンウィークにオープンして以来、広大な敷地と充実した展示内容で鉄道ファンのみならず話題の人気スポットとなっている京都鉄道博物館。
人混みが苦手なので今まで行けていなかったのですが、祇園祭開催中は大多数の観光客は鉄道博物館より祭りに流れるだろう…と読んで、腹をくくって遂に行ってきました!
…まぁ、実際には祇園祭開催中でも関係なしに大勢の見学者でごった返していた訳ですが(笑)
※取材日:平成28年7月16日(祇園祭前祭宵山当日)
京都鉄道博物館の特徴は、とにかく「鉄道車輌の実車・名車」が大量に収蔵されている事。
その数実に53輌!
それ以外にも膨大な展示資料が溢れかえっており、片っ端から見ていっても一日ではとても全部は見切れない有様。
という訳で、細かい説明は端折ってどんどん見ていきましょう!!
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エントランスホールでは、かつて大阪市内の交通科学博物館に展示されていた車輌たちがお出迎え。
以前、交通科学博物館で見たことがある車輌なので懐かしい。(→さようなら、夢の超特急~その3・ひかり340号三原駅→新大阪駅、交通科学博物館~)
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おなじみの丸っこい0系新幹線。
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日本最大の蒸気機関車C62。銀河鉄道999の機関車のモデルですね。
京都鉄道博物館には、交通科学博物館から移設されたこの26号機以外にも1号機と2号機が収蔵されていて、3輌のC62が揃っています。
ただし通常は展示されている場所がそれぞれ離れているので、残念ながら3輌揃い踏みを見ることは出来ませんが。
こちらも交通科学博物館からの移設組のディーゼル機関車DD54。
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西ドイツのメーカーが開発したディーゼルエンジンと液体変速機を三菱重工がライセンス生産して搭載しているという変わり種。
外観も非常にバタ臭い、所謂ドイツ顔。
カッコイイので僕は大好きなんですが、実はライセンス生産が裏目に出て完成度が低く、結果トラブル連発で短命に終わってしまったという悲運の機関車。
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トワイライトプラザの新旧の寝台特急牽引電機、ブルトレ特急色のEF58とトワイライト色のEF81。
…せっかくだからヘッドマークを提示して欲しいなぁ。
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後方に回り込むと、トワイライトエクスプレスの展望スイート車とEF65のトップナンバー機。
…凄い組み合わせのペア展示だ。
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本館の館内には、国鉄とJRの電車の名車が勢揃い!
500系新幹線と寝台電車581系とボンネット489系!!た、たまらん…
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そして後ろから見ると…車体の下回りが床に埋まってる!!(笑)
こうして見ると、本当に鉄道模型のようですねぇ。
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本館の奥に行くと…最早カオス状態!!
完全に“鉄道少年の鉄道模型オモチャ箱”にしか見えません。しかもこのオモチャ箱、中に詰まってる車輌は全部実物大というか実物そのものなんだぜ!!(笑)
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100系新幹線「グランドひかり」の先頭車。
せっかくなので、博多総合車両所に眠ってる2階建て食堂車も一緒に連れて来てあげて~!
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ボンネット80系ディーゼル特急。
現役時代はブルドッグとか言われてたらしい(笑)
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ディーゼル機関車DD51。
昔は結構あちこちで普通に走ってたけど、今やこいつも絶滅危惧種ですねぇ…北海道でのブルトレ北斗星牽引運用も終わったし…
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そしてDD51は、車体の下に潜って見ることも出来る…た、た、たまらん…
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電気機関車EF66。
きた、東海道ブルートレイン牽引機!!「はやぶさ」か「みずほ」のヘッドマークを付けて欲しい(笑) もっとも、この35号機はJR貨物に在籍してた貨物専用機らしいけど…
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EF66も車体の下に潜ることが出来る…うぉぉ~、これまたたまらん…
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なんという鉄道カオスだ…京都鉄道博物館恐るべし!!「もうどうにでもして~」←嬉しい悲鳴
最後に、本館を出て裏手の方にあるこちらへ。
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懐かしの梅小路蒸気機関車館!
京都鉄道博物館は、梅小路蒸気機関車館を拡張リニューアルすることで誕生したのです。
なので敷地内には今でも梅小路蒸気機関車館時代のターンテーブルとラウンドハウスがそのまま存在しています。
屋根上の看板だけは「梅小路蒸気機関車館」から「梅小路蒸気機関車庫」に改訂されていますね。
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SLスチーム号として展示運転を行うハチロクこと8620型8630号機。
熊本のSL人吉を牽く58654号機と同形式だけど、同じハチロクとはいえ雰囲気も佇まいも、走行音も汽笛も全く違う気がする…
蒸気機関車は個性的!不思議だ…
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静態保存機のC53。
アメリカ製のアルコ社製蒸気機関車をもとに国産化された3シリンダー方式の高性能機…ですが実際には設計上の問題が多数有り、結局性能を充分に発揮出来ないままに終わったとか。
ディーゼル機関車のDD54と似たような境遇の蒸気機関車です。DD54同様、面構えはヨーロッパ風で精悍でカッコイイんだけどねぇ…
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僕が「蒸気機関車が一番格好良く見えるポイント」だと思っている、動輪を後方から見上げる角度からの一枚。
スポーク動輪が美しい…ドイツの名機01にも負けてないぞ…
ちなみに、この写真を撮っていた時にもボランティアスタッフの方が猛暑の中で汗だくになって動輪周りを機械油で磨き上げておられました。
蒸気機関車は一年365日いつも磨いていないと、すぐに埃をかぶって汚れてしまうそうです。京都鉄道博物館の開館準備中に蒸気機関車を一時期庫の外に出しておいたところ、埃と雨風の汚れで車体が真っ白になってしまい掃除するのが大変だったとか。
京都鉄道博物館と梅小路蒸気機関車庫の車輌たちは、多くの人たちの努力で美しく姿を保っているのですね。ありがとうございます!
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そして梅小路蒸気機関車庫の隣りにあるSL第2検修庫では、今まさにデゴイチことD51の200号機が本線での運用復帰に向けて分解整備の真っ最中!
デゴイチは間もなく、SLやまぐち号やSL北びわこ号などの営業運転の列車を牽引して走り始める事になっています。
京都鉄道博物館は、ただ車輌を収蔵・展示するだけではなく、それらを蘇らせ再び走らせるための整備基地にもなっているんですね!
…かくして、真夏の京都で祇園祭の宵山をいっさい無視して(笑)京都鉄道博物館を駆け足で見て回りましたが…
たった一日じゃ、とても全部見切れたものじゃない!全部見て回るには時間も、そして気力も体力も足り無さ過ぎる!!
という訳で、今後も進化し続けるであろう京都鉄道博物館をまた訪ねて、何度も見学していきたいと思います。
また来るぞ、京都に生まれた鉄道の聖地・京都鉄道博物館へ!!