天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

居住まいを正すかぐや姫

2007-10-31 | 宇宙
かぐや画像提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

茶道では茶器をお運びしてこれからお茶を点てようという前に一度座りなおし、脚や着物の裾を整える事をこう呼びます。僕は時々これをやらずに茶筅を持とうとして先生に「はい、居住まいを正します!」と注意されますがね(苦笑)
かぐや姫は手際良く美しく居住まいを正して、「月見の茶会」の御点前の準備を首尾良く整えた模様。

月周回衛星「かぐや(SELENE)」ミッション機器の展開・伸展結果について
(JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」プロジェクトトピックスより/PDF)

かぐや(SELENE)は月磁場観測装置(LMAG)を装着したマストを約12m、月レーダサウンダー(LRS)の4本のダイポールアンテナを各々約15mまで伸展、威風堂々たる姿となった。更に地球のオーロラを観測するプラズマ観測装置(UPI)も展開し、着々と本格観測の準備を整えている。

かぐやを追う中華之星「嫦娥1号」も4回目の軌道修正を実施、月に迫る。
月オリンピック、開幕間近!行け、かぐや!!
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
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「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
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はやぶさの旅路は順調 予定通りイオンエンジン停止

2007-10-29 | 宇宙
画像提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

「はやぶさ」は、本年4月よりイオンエンジンによる動力航行(参照:トピックス 2007年4月25日、ISASメールマガジン第152号)を 実施しておりましたが、予定通り第1期軌道変換が達成できたので、10月18日にイオンエンジンを停止させました。
(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

イオンエンジン停止、と云っても不吉な不慮の停止ではありません。
寧ろ、旅路がうまくいっている故の計画通りの停止だ。
運用チームの神業的な制御に導かれ、はやぶさは現在「目標通りの誘導が確認できた」状態。一旦、イオンエンジンとリアクションホイールを停止して眠りに就く。
とは言え、はやぶさの船体は勿論停止することはなく地球を目指し弾道飛行を続ける。さらに、「太陽輻射圧」を利用しての「太陽電池を常に太陽指向させる微妙な姿勢制御」、要するに太陽光線の微弱な圧力を用いて太陽電池パネルを常に太陽の方向に向け続けるという、殆ど神憑り的な運用(スミマセン、当方完全な文系人間なもんでひょっとしたらニュアンスが違ってるかもしれません。間違いにお気付きの方は指摘して下さると嬉しいです)が継続して行われる。

次にはやぶさが目覚めるのは、2009年2月。
リアクションホイールとイオンエンジンを再起動して、いよいよ2010年6月の地球帰還を目指す!
それまでのひと時、はやぶさよゆっくりおやすみ。

そして今回のトピックスは、はやぶさチームでイオンエンジンを担当されている國中均先生のこんな言葉で締め括られている。
“地球帰還までに必要な軌道変換量は、たったの400m/sです。”

小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
國中先生、はやぶさチームの皆さん、はやぶさを地球まで導いて下さい。
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「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
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ホームズ彗星が急に明るくなった

2007-10-25 | 宇宙
ホームズ彗星(17P/Holmes)が大アウトバーストを起こしました。10月24日~25日には約3等級の明るさとなり、肉眼でも見えるようになりました。
(国立天文台/ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光)

ホームズ彗星で一体何が起きてるんでしょうかね?
核の一部が崩壊したりして内部から大量に噴出が起きたのかな?
いずれにせよ、リアルにSFの世界だ。こんなことが現実世界の頭上の夜空で実際に見えるから、宇宙は面白いんだよ。

という訳で、さっき早速庭に出てホームズ彗星を探してみたのだが…十三夜から二夜経ってほぼ満月になったお月様の強烈な月明かりとジェットストリームに押し流される夜雲のせいで、よく分かりませんでした(笑)

まあ、今夜空で天空で、よく分からんが何か不思議なことが起きているという事で、それだけで僕はワクワクしてついつい夜空を見上げて缶ビールをあおってしまうのだ(いかん、最近ホントに飲みすぎだ…来週の健康診断の結果が恐い…)

そして酔った僕は、太陽系を彷徨う彗星の核に奇跡の宇宙船「はやぶさ」の子供達である次世代型小惑星探査機が次々にタッチダウンする未来の宇宙探査の様子を想像して、幸せに眠りに就くのである。
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願わくば、この酔いどれの夢想が現実のものとならん事を祈念しつつ…
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かぐや飛ぶ十三夜

2007-10-23 | 宇宙
今日は旧暦の九月十三日、お月見の夜です。
(写真は我が家の庭からコンパクトデジカメで撮影した今夜午後8時過ぎの名月)

中秋の名月である十五夜お月さんを見たら、ひと月後の十三夜の月も見ないと「片見月」と言ってよくないとされているんだって。
という訳で、今夜は早く帰って缶ビール片手に庭に出て、十三夜を愛でながら先ずは一杯(何だかんだでまた飲んでる~)。

で、十五夜の中秋の名月は大陸の国から伝わった風習だけど、十三夜は日本で生まれた行事らしい。完全に満ちた十五夜の月と違って、まだ満ちるまであと二夜分残した十三夜の月に粋というか風流を感じた詩人な日本人が愛でてきた、もう一つの名月。
それに今年は、あの満ちきらない歪な月の周りを僕と家族と友人たち、そして世界の約41万人の人たちの名前を乗せた日本の宇宙船「かぐや(SELENE)」が今この瞬間も飛んでいるかと思うと感慨もまたひとしおである。

風雅な月に世界最先端の探査機が飛ぶ夜、そしてビールに酔った僕は齢若い頃に聞いたこんな話を想い出すのだ。

お月様でいっぱいで
お月様の光でいっぱいで
それはそれはいっぱいで……
 「一千一秒物語」イナガキタルホ
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かぐや(SELENE)、準備着々

2007-10-21 | 宇宙
(月周回衛星「かぐや(SELENE)」月周回軌道投入イメージ:画像提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA))

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成19年9月14日(日本時間)に種子島宇宙センターから打ち上げられた月周回衛星「かぐや(SELENE)」の主衛星を所定の軌道に投入するとともに定常制御モード移行運用を行いました。
 なお、主衛星及び2つの子衛星の状態は正常です。
 これにより月周回衛星「かぐや(SELENE)」の運用は、クリティカルフェーズを終了し、初期機能確認フェーズへ移行します。

(月周回衛星「かぐや(SELENE)」のクリティカルフェーズの終了について JAXAプレスリリース)

何だか地上の僕は野暮用で忙しくてバタバタ走り回ってる間にも、月周回衛星「かぐや(SELENE)」は極めて順調に月飛行を続けている。
先々週には2つの子衛星の切り離しにも無事成功、「おきな(OKINA)」「おうな(OUNA)」と名づけられた(子衛星なのに爺ちゃん婆ちゃんなのはご愛嬌?)。
子衛星の姿かたちが何となく小惑星探査機「はやぶさ」が搭載していた小惑星地表探査ロボット「ミネルヴァ」に似ているので、小惑星地表に到達出来ず結果世界最小の人工惑星になってしまった「ミネルヴァ」の悲劇が頭をよぎり秘かに不安だったりしたのだが、全くの杞憂に終わったのは喜ばしい限り。

今後、「かぐや(SELENE)」は12月中旬頃まで搭載機器のチェックを行い、マストやアンテナを展開して居住いを正し、いよいよ観測を開始する。
どんな月の素顔が暴かれるのだろう?
そして、ハイビジョンが超高精細に捉えるであろう「月から望む地球の出」はどんなものなんだろう?

かぐや姫の見せてくれる21世紀の竹取物語。さあ役者は揃った、始まります!

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小惑星「イトカワ」の画像データ解析を手伝ってみようか

2007-10-21 | 宇宙
(写真:小惑星「イトカワ」の表面に落ちる「はやぶさ」の機影と約88万人の名前を刻んだターゲットマーカー 提供 ISAS/JAXA)

NTT西、小惑星「イトカワ」の惑星探査データを解析するグリッド実験(Broadband Watch)

これは面白い試み!
地球外知的生命体探査を自宅のパソコンで手伝おうというSETI@homeのはやぶさバージョンか。
NTT西日本の“フレッツ・光プレミアム”か“Bフレッツ”と“フレッツ・v6アプリ”を利用している人はプロジェクトに参加応募できるようなので、NTT西日本フレッツユーザーの方は「はやぶさプロジェクト」のお手伝いをしてみては如何でしょうか。

ところで僕が先日、関係各所に書き送った「はやぶさ2」の実現をお願いするメールのうち、宇宙航空研究開発機構(JAXA)経営企画に送ったメールにJAXA広報部問合せ担当さんから返事を頂く事が出来た。
「はやぶさ」後継ミッションについては、周辺状況を踏まえ引き続き検討してまいります、とのこと。

兎にも角にも、僕の声がJAXA内に確かに届けられたことがわかり安心しました。
JAXA広報部問合せ担当さん、お返事ありがとうございます。
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そういう訳でこれからも引き続き、
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500系こだま

2007-10-21 | 鉄道
(写真:博多駅で出発を待つ500系 東京行き「のぞみ2」号 平成19年10月6日撮影)

遂に新幹線500系の編成短縮と「こだま」運用への格下げ投入が正式決定した模様。
500系をこだまに格下げ JR西日本、来年投入へ(共同通信) - goo ニュース

SF映画に登場する未来の超高速列車そのものの“正統派・夢の超特急”的なデザインを纏い、実に全長400メートルにも及ぶ堂々たる16輌編成を組み、現在日本最高峰の列車名である「のぞみ」の名を冠して日本の大動脈である東海道山陽新幹線を時速300キロで疾走する500系は、登場から僅か10年余りで桧舞台を降りローカル運用である山陽新幹線各駅停車の「こだま」運用へと移り、早すぎる余生を送ることになる。
そしてその500系に追い出される形で、“初代・超特急”0系は鉄路から姿を消す。
余りにも皮肉な、2つの夢の超特急の終焉である。

短い編成に組み直された500系が、山陽新幹線の駅にちょこんと停車してN700系に追い越される姿、想像するだけで侘しい「夢の終焉」…
しかし、N700系もあと10年もすれば同じ運命を辿るのだろう。

世代交代という哀しい宿命を背負った列車達は、今日も黙々と走り続ける。ただひたすら、終着駅を目指し…

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「はやぶさ」も終着駅地球を目指し飛び続ける。
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もうすぐさよなら島原鉄道南線(島原外港~加津佐)

2007-10-20 | 鉄道
(写真:島原駅で発車を待つ島原鉄道観光トロッコ列車 平成16年8月撮影)

僕の住む熊本県八代から海を二つ(八代海と有明海)隔てた向こう岸にある、長崎県の島原半島。
平成7年まで続いた噴火活動で火砕流を噴出した雲仙岳平成新山も、今ではすっかり穏やかな姿で海の向こうに聳えている。

そんな雲仙岳の麓の有明海の海岸線を走るローカル鉄道、島原鉄道。

雲仙岳噴火で発生した火砕流と土石流に線路を押し流されてもめげずに復活し、今日まで走り続けてきた島原鉄道もしかし、乗客の減少による赤字には勝てなかった。
島原鉄道の南線(島原外港~加津佐)は来年3月一杯で、廃止される。
雲仙岳噴火で押し流された線路を、強固な高架橋に造り替えて根性の復活を果たしてから、僅か10年目のことである。

鉄道が大好きな僕としては残念でならず、何とかならないかと思うが、沿線の少子高齢化と自家用車へのシフトがどんどん進んでいるという厳しい現実がある以上、どうすることもできない。


いつまで経っても暑く、このまま秋が来ないのではないかと思われた異常な今年の猛暑もようやく去り、涼風が気持ちの良い季節になった。絶好の旅行シーズン、乗り鉄日和の日々だ。
「そろそろ、島鉄に乗りに行こうかな…」
火山噴火にも負けなかった島原鉄道に敬意を抱く一鉄道ファンとして、静かに別れを告げる旅に近々出たいと思っている。

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自衛隊のお土産

2007-10-16 | 日記
巡視船「はやと」の体験航海の帰りに、「みなと八代フェスティバル」会場の自衛隊ブースで買ってきた「自衛隊オリジナルのお土産」です。


まずはこれ。
「よこすか海軍カレー」
やっぱ日本の海軍と言えばカレーでしょう。
錨のマークのネイビーブルーの箱に旭日旗がはためくいかしたデザイン。
「大日本帝国海軍横須賀鎮守府」「天下無敵ノ味」のキャッチコピーも熱いぜ!
でも、確か佐世保駅のお土産屋さんでも佐世保バージョンの海軍カレーを売ってたような気がするが…
多分、舞鶴や呉にもご当地海軍カレーがあるような気がする。


そしてこれが真打ち!
陸海空の自衛隊が集結した「3つの味のターゲット!」、自衛隊オリジナルラーメン「標的」!!


しょうゆ味の陸上自衛隊バージョン、戦車でうまさ狙い撃ち!


とんこつ味の海上自衛隊バージョン、潜水艦がうまさ急浮上!


みそ味の航空自衛隊バージョン、ジェット戦闘機でうまさロックオン!

いや~自衛隊にこんなシャレの効いた企画を出して、尚且つ通してしまうセンスがあるとは思わなかった。
ハッキリ言ってこのラーメン見ただけで僕の中で自衛隊の好感度凄まじくアップしました。一度体験入隊してみたいかな?とまで思える位。
自衛隊反対論者の人にもこのラーメン贈ってみたらどうだろう?

ちなみに自衛隊オリジナルラーメン「標的」、中身はエースコック製でした。
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
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八代港で飛鳥IIと再会 巡視船と護衛艦と潜水艦もやって来た

2007-10-15 | 日記
(表紙写真:八代外港に接岸する飛鳥II)

僕の地元、熊本県八代市にある八代外港。
いつもは貨物船しか入港しない、殺風景な岸壁にガントリークレーンが並ぶだけの地味~な貿易港だが、年に一度のイベント「みなと八代フェスティバル」の時だけはクルーズ客船が寄港し、海上自衛隊の艦船や海上保安庁の巡視船もやってきて華やぐ。
去年は「にっぽん丸」がやって来たが、今年は日本最大の客船「飛鳥II」が初寄港する。
飛鳥IIは去年春のデビュー時に横浜港大桟橋まで見に行って「いずれ地元八代外港で再会できるかもしれない」などと感想を書いたことがあるが、あれから1年半を経てとうとう本当に地元で再開できることになった。

今回、飛鳥IIはチャータークルーズとして八代に寄港するが、チャーター元やクルージングの目的地などが何故か全然公表されていない。
「みなと八代フェスティバル」の広告にも「10/11 AM11:00に出航セレモニー」としか書かれておらず、ネットであれこれ調べても入港時間が分からなかったのだが、入港前日にクチコミで「明日の朝8時に到着、接岸。その後、13日午後2時に八代帰港」との情報が入ってきた。8時なら勤め先の始業時間前に見に行けば入港する様子が見えるかも知れない。
という訳で10月11日、早起きして朝7時半に八代外港にやって来たのだ。

生憎テロ対策で岸壁の周囲にはフェンスが張られているので間近に近寄る事は出来ないが、遠巻きにガントリークレーンの方に目をやると、おお、もう飛鳥IIが接岸しようと旋回している!

ちょっと距離がありすぎるので、巨大なビルが回転しているような不思議な眺め。
取りあえず、今日はこれだけ。今から出社して仕事しないと。
明後日の土曜日に改めて帰港の様子をじっくり見よう。

さて、2日後の10月13日お昼過ぎ、また八代外港にやって来ました。
今日は海上自衛隊の護衛艦「あさかぜ」と潜水艦「ふゆしお」も接岸している。
「みなと八代フェスティバル」開催中なのでフェンスの内側に入れるので、岸壁まで行って護衛艦の舳先の辺りから飛鳥IIを見よう。
見張り役?の人と「ここで写真撮っていいですか?もうすぐ飛鳥IIが帰って来るんですよ」「ええ~!本当ですか?一昨日行っちゃったんでもう来ないと思ってました」とかのんびり話しながら待っていると、やって来ました!

早速、護衛艦「あさかぜ」と飛鳥IIのツーショット。



威風堂々と通過する飛鳥II。


タグボートの助けを借りて、岸壁前で旋回し接岸に備えます。




無事に接岸!
目の前で巨大な客船がゆっくり回転し岸壁に横付けする様子は、いつ見ても凄い迫力。タグボートの曲芸的な操船テクニックと相まって、飛鳥IIの接岸を堪能しました。


飛鳥IIはこの後、午後5時に長崎に向けて出航するとのことなので、それまで自衛隊の艦船を見ることにする。
護衛艦「あさかぜ」の艦内の見学会をやっていたので、早速乗り込む。しかし、「あさかぜ」と聞くとつい寝台特急を思い浮かべてしまうな。。。

乗艦して一番目に付く場所に掲示してあった「総員退避の心得?」サメに注意!


後部甲板に装備された、ミサイルランチャ。これって、宇宙科学研究所の打ち上げてたミューロケットに似てるなぁ。。。まあ、目的は全然違うんだけど。
近くにいた乗員の方に「あの~これって固体燃料ロケットみたいなもんなんですか?」と聞くと「そうですよ。今付いてるのはレプリカですがね。本物を撃つとこの辺り一面黒焦げになりますよ。ああ、いつだったかそこのハッチが爆風で吹き飛んで大騒ぎになったっけ」…なんだか、打ち上げの度にランチャの周りが黒焦げになりマンホールの蓋が吹き飛んでたという宇宙研のロケットに似てるな。。。


主砲の5インチ砲を見上げてると、「あれ、来てたの?」何と弟と遭遇。
「お前も来てたのか…まあ軍事オタクのおまいのことだから多分来てるだろうとは思ったが」
「ああ、あさかぜは来年退役予定だから見に来たんだ。このアスロックとターターミサイルも(以下、軍事用語ばかりで解読不能なので省略)」
「分かった分かった。じゃあな、精々楽しんでこい」軍オタのマニアックな解説を聞いてても仕方がないので「あさかぜ」から退散することにする。


潜水艦「ふゆしお」。
こちらは抽選に当たった人しか乗艦しての見学は出来ない。僕も応募したけど、当たらなかったんだよなぁ…
一度乗ってみたいぞ。

そうこうしているうちに、午後5時近くなり飛鳥IIの出航時刻が近付いてきた。岸壁付近は再び閉鎖されてしまうので、少し離れた海岸で見送る事にする。

岸壁に集合した護衛艦「あさかぜ」、潜水艦「ふゆしお」、そして巡視船「はやと」の並びを横に見ながら、夕闇迫る八代外港を飛鳥IIが出航して行く。


さようなら飛鳥II。来年はどんな客船が八代に来るのかな。

さて、帰るか。豪華客船と自衛艦を満喫した楽しい週末だった…と、これで終わらないのだ。
実は明日の巡視船「はやと」体験航海に応募して当選しているのだ。という訳で明日もここに来ます。巡視船で八代海クルーズだ!

翌日、10月14日。今日は「鉄道の日」だけど僕は巡視船クルーズで海を楽しむ事にする。

今日乗り込む巡視船「はやと」。白い船体に青のラインが映える、スマートな船。


スマートながらも日本を護って闘う船なので、しっかり火器が装備されている。
何しろこの「はやと」、平成13年の「九州南西海域工作船事件」で北朝鮮の工作船と戦った実戦経験もある船らしいのだ。


八代外港を出航した「はやと」は八代海を一路南下するのだが、今日はどんより曇り空で風も肌寒くイマイチ航海日和とはいい難かったのが残念。
でも、海の上から自分の住んでる陸地を眺めるのはやっぱり気分がいいね。


並走する巡視艇「ひごかぜ」が「はやと」を猛スピードで追い越して行き、急旋回を披露する。
腕の見せ所ですね。


葦北の御立岬海水浴場沖辺りで引き返し、「はやと」は八代外港に帰って来た。
接岸前に、海上から潜水艦と護衛艦の姿を撮影。
貿易港に潜水艦が接岸してる様子は何となくユーモラスな感じ。次は潜水艦の体験航海をしてみたいなあ!

小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
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JR九州20周年「スタンプラリー20」の賞品が届く

2007-10-14 | 鉄道
JR九州発足20周年を記念して今年前半に繰り広げられたイベント「スタンプラリー20」。
九州の20箇所の駅と列車内に設置されたスタンプを集めるべく、種子島でのH-IIAロケット12号機の打ち上げを見送った後に不眠不休で種子島を徒歩縦断した翌朝なのに新幹線つばめで自宅に直帰せず肥薩線を大回りして行ったり青春18きっぷで福岡近郊区間を走り回ったり九州を横断したり有効期限切れ寸前のナイスゴーイングカードを使って九州を半周したり2万5千円の九州乗り放題きっぷを駆使して九州を一周したりと馬鹿馬鹿しくも涙ぐましい努力の果てにとうとう20個のスタンプを集め尽くし、「スタンプラリー20」事務局にスタンプが捺されたパスポートを送付してから待つ事半年余り。
当初、8月中に送付されるとアナウンスされていた賞品の「金賞 キーホルダー型ミニチュアトレイン9個セット」はその後「多数の応募があった為、製作に時間を要しています」という詫び状が届き、発送が9月下旬になるとのことだった。
しかし9月が過ぎ10月も半ばに入り、「一体いつになったら届くんじゃい!」といい加減不安になりかけていた今日この頃だったのだが、先週ようやく賞品が到着しました!

宅急便の袋を開けると、発送が遅れたことを詫びる挨拶状と返却されたパスポート、そして「スタンプラリー20」オリジナルの包装紙に包まれた重厚な黒い紙箱。
ワクワクしながら蓋を開けると、緩衝材のスポンジの上に折りたたまれた便箋が。
「あれ?挨拶状が2通も入ってるのかな?」
読んでみると、「『ソニック』と『にちりん』のネームプレートに破損が発見されました。新しいネームプレートを手配してますので、今しばらく待って下さい」
あらら。。。まだ待たされるのね。まあ、今まで待ったんだからここは一つ腰を据えて、とことん待つとしますか。

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鉄道博物館オープン!

2007-10-14 | 鉄道
さいたま市に「鉄道博物館」開館、ブルトレなど35両展示(読売新聞) - goo ニュース

今日10月14日は鉄道の日。
この日にあわせて、日本の鉄道の殿堂が開館した。

昨年5月、東京の神田にあった「交通博物館」が老朽化や諸般の事情で惜しまれながら閉館して1年5ヶ月。それを引き継ぐ新たなる施設として、大幅にスケールアップして大宮に「鉄道博物館」として甦ったのだ。
日本の鉄道史を彩った数々の名車が展示されるほか、脅威のリアルさを誇るSL運転シミュレータなどもお目見えするとのこと。
これは行ってみたい、見てみたい、体感してみたい!

とは言え、今後暫くは気合の入りまくった「“鉄”の皆さん」が全国から殺到するであろう。少し時間を置いて、落ち着いてきた頃を見計らって行こうかな、とか何とか言いながら実は既に来月の3連休に熊本―東京羽田往復のスカイネットアジア航空バーゲンフェアの格安チケットを手配しているのであった。
ああ~僕もやっぱり立派な「鉄オタ」だった!!

という訳で友人Kよ来月も秋葉原のオフィスに泊めてくれ、ひとつ頼むよ。

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0系のんびり山陽新幹線、500系さよなら東海道新幹線。そして「はやぶさ」で帰る旅。

2007-10-14 | 鉄道
昭和39年の東海道新幹線開業以来、世界に名だたる日本のshinkansenの象徴として君臨し続けてきた名車、0系
丸っこくて優しそうな愛嬌たっぷりの顔で、明るい日本の未来目指してビュワーンビュワーンと東海道山陽新幹線を走り続けてきた青いひかりの超特急0系も、今は隠居して山陽新幹線区間内のみで各駅停車の「こだま」として細々のんびり走り続ける日々。
そんなご隠居さん新幹線の0系にも、いよいよ最後の日が近づきつつある。今後大増備されることが決定した最新型の新幹線車両N700系に追い出されて、早晩鉄路を去ることがほぼ確定しているのだ。
更に、0系の引退と同時に、新幹線史上最も気合の入った車両(と私は思っているのだよ)である孤高の世界最速ランナー500系も最速列車「のぞみ」運用から外された上で東海道区間から追い出されて都落ちし、今後0系と同じ運命を辿ると思われる。

新幹線のパイオニアとして世界最先端を突っ走った0系と、ただひたすら世界最速で走ることのみを追求する宿命のもとに生まれた求道者500系。まさに正統派の「夢の超特急」であるこの2つの新幹線車両は、効率を極限まで追求したシステマチックな次世代車輌にバトンを渡し消え去ろうとしている。それと同時に新幹線は「ワクワクする夢の超特急」から「コストパフォーマンスに優れた輸送システム」に進化を遂げようとしている。

今のところ、0系運用全廃と500系の山陽新幹線区間封じ込めの詳細な予定はアナウンスされていない。しかし、今この瞬間が「0系こだまで山陽新幹線をのんびり旅し、500系のぞみで東海道新幹線を疾走する最後のチャンス」であることは間違いない。それなら今乗るしかない!
という訳で、0系と500系に乗って東京に行ってきました。

平成19年10月6日(土曜日)
熊本駅を早朝4:52に発車する始発の鹿児島本線上り特急「有明2」号で出発。
この列車、九州新幹線開業までは西鹿児島から博多まで直通運転する夜行特急「ドリームつばめ」だったが、現在は熊本から博多までの区間のみがそのまま残された結果、極端に朝早い時間に発車するダイヤ設定になっている。
こんな早暁に列車に乗る人なんかいるのかな…と思ったら、予想外にかなりの乗車率。指定席車はほぼ満席になった。今日から3連休なので朝一で出掛ける人が多いのだろう。
熊本発車と同時に気持ち良く眠ってしまい、目が覚めるともう博多到着。ここで山陽新幹線に乗り換える。


博多駅の新幹線ホームに登ると、東京行き「のぞみ2」号が発車していった。「のぞみ2」号は500系で運転されており、このままこの列車に乗りたくなるが、そうしない。プラグドアを閉めて滑る様に急加速して発車していく500系を見送り、ホームで待つこと暫し。入線してきたのは小倉行きの「こだま750」号。今から東京まで行くのに、何故隣の駅までしか行かない区間運転のこだまに乗るのかというと、勿論この「こだま750」号が0系で運転されるからである。やがてヘッドライトを輝かせてホームに滑り込んできたのは待望の0系…あれ?

0系じゃなくて、100系じゃないか!
新幹線では車輌運用が結構流動的で、車輌変更も頻繁に行われるということは知っていたが、まさか今日の「こだま750」号で車輌変更とは。。。アア、ナンテコッタイ…
まあいい、この先、広島からも0系に乗る計画になっている。気を取り直して、100系で小倉へ向かう。
かつての100系名物だった2階建てグリーン車から転用したふかふかの豪華座席の座り心地を味わう間もなく、あっという間に終点の小倉に到着。
小倉ではN700系を使用した「のぞみ6」号東京行きの発着を見送って、「ふ~んN700系も実車を見ると結構いけてるかな?」とか思っているうちに後続の広島行き「こだま720」号が到着。またしても100系に乗り込み、新関門トンネルを潜って山陽新幹線をのんびり走る。ちょっと加速したかと思うとすぐに山中の駅にこまめに停まっていくこだまの旅は、まるでローカル線の鈍行列車に乗っているようだ…まあ一応特急列車だけど実際「各駅停車」だしね。

小倉から1時間半、広島に到着。さあここから先は待望の0系だ。
広島駅のホームに滑り込んできた「こだま636」号は、塗装が白地に青からグレー系にリニューアルされてはいるもののまさに丸いボンネットに丸いヘッドライトの初代夢の超特急!



間近で見ると0系は、新系列の新幹線車両に比べて実に「がっちり頑健に」造ってあるのが分かる。先頭部は丸く優雅なラインを描くが、その足回りを固めるスカート(排障器)は線路上のどんな障害物でも容赦なく弾き飛ばすぞと言わんばかりだし(実際、ちょっとした岩なら余裕で跳ね飛ばすらしい)、車体各部はむしろゴツゴツと角ばった無骨な造作になっており、屋根上にずらりと並ぶ空調のルーバーには迫力と威圧感さえ感じる。

車内はよく手入れされて清潔に保たれているが、それでも基本的なつくりの老朽化は隠せない。しかし、それが却ってレトロな昭和の雰囲気を醸し出して独特の味がある。
この洗面台なんか、3面鏡と流しだけのシンプルで洗練されたデザインと色使いがいい感じでしょ?




各車のデッキに掲げられたメーカーズプレート。この編成は製造から20年以上経過した車輌で構成されていることが分かる。
数年おきに新系列の車輌が開発され、新幹線の世代交代の間隔が極めて短くなっている現状を考えると、これだけの長きに渡り走り続ける新幹線車輌は唯一0系だけであろう。
本当に良いものを丁寧に造り、大事に使い込む。日本人が忘れてしまった大切な心を今一度思い出してくれと訴えかけているような、そんな気分になった。


0系の「こだま636」号は陽光溢れる山陽路を各駅停車でじっくり走る。のぞみで駆け抜けてしまうとトンネルが連続するつまらない区間に感じる山陽新幹線も、こだまのペースだとトンネルの合間の明かり区間では秋の田園風景が広がり、畦道に咲き乱れる彼岸花の鮮やかな紅色も目に飛び込んでくる。
途中何度も後続ののぞみとひかりに追い抜かれながら、ご隠居さんの余裕すら感じさせるのんびり旅を終えた「こだま636」号は終着駅新大阪に定時で到着した。700系「のぞみ」や300系「こだま」の東海道新幹線列車が数分おきにひっきりなしに発着し乗客が慌しく乗り降りする新大阪駅で、0系が停車しているホームにだけ夢の超特急の貫禄と独特な穏やかな雰囲気が漂っていた。

0系が広島行きこだまとして折り返し出発していくのを見送り、さあ今度は500系だ。
現在のところ、東海道新幹線では大体概ね2時間に1本ののぞみが500系で運転されている。次の500系のぞみは12:53発の「のぞみ18」号。小一時間の乗り継ぎ時間。
しかしこの「のぞみ18」、博多の発車時刻は10:28なのな、僕が博多を出発した3時間半も後じゃないか。我ながら何やってるんだ…日本一非常識な新幹線の乗客だろうなやっぱり。
何しろ電話予約した今回の旅程の指定券を駅で引き換えるとき、みどりの窓口氏が「お客さん、のぞみが満席だったんですか?こんな面倒くさい乗換えで申し訳ありませんねえ」って本気で気の毒がってたもんなぁ。。。とても「いえ、0系と500系に乗りたくてわざとこういう乗り換えにしたんです」とは言えんかったわい。

さて、新大阪から乗り込んだ「のぞみ18」号東京行きは秋の近江路を快調に飛ばしていく。後継の700系と比べて狭く居住性に劣ると言われることもある500系だが、座席に収まってしまうと航空機のように湾曲した独特のチューブ状の車内もそれ程居心地が悪い訳でもなく、それに山陽新幹線と違ってトンネルが少ないので車窓の風景を楽しめるのがいい。ワゴンサービスから缶ビールを買い、いい気分で新幹線の旅を楽しんだ。しかし、豊橋駅を通過して静岡県に入った辺りで曇り空になり、富士川橋梁を渡りながら富士山を見ることは出来なかった。富士の裾野を駆け抜ける新幹線は日本の象徴ともいうべき風景だが、富士山を見ながら500系が走るのもあと僅か…

新横浜駅を発車し、彼方に東京タワーを望みながら列車は日本の首都東京の中枢部へと進んで行く。再開発ビルの谷間の東京駅に、500系のぞみは定刻に到着した。


通勤電車並みにひっきりなしに列車が発着する東京駅では、遥々九州から到着した超特急500系もゆっくり休むヒマもなく、すぐさま車内の清掃と点検を済ませて再び博多へと折り返し発車して行った。
毎日、ひたすら博多と東京の間を行き来し続ける孤高の最速ランナー500系。そんな500系が東京駅に姿を見せるのも、もうあと僅か。


500系が発車してしまった後の東京駅ホーム。残り少ない500系東京君臨の光景を見ようと集まっていたギャラリーや家族連れが帰り支度をしていると、臨時列車の到着を告げるアナウンスが。やがて500系の去ったホームに滑り込んできたのは…

「幸せの黄色い新幹線」こと“ドクターイエロー”新幹線電気軌道総合試験車!
滅多に見ることの出来ないドクターイエローが、目の前にいる!これは鉄道ファンならずとも興奮しますぞ。
出会うと幸せになれるというドクターイエロー。しっかり堪能しました。


折り返し発車していくドクターイエローを見送って、さてこれから秋葉原に潜伏中の友人Kのアジトを訪ねるか…と、そのKからメールが。何だ?
「何?今から急に仕事が入って、夜中までかかりそう?」


仕方がない、夜中までそこら辺を走り回って時間を潰すか。
という訳でとりあえず秋葉原駅のコインロッカーに荷物を放り込み、東京駅まで戻ってから地下ホームに潜り込み横須賀線に乗って横浜へ(何で東海道線じゃなくてわざわざ横須賀線に乗ったんだろう…今思うと不思議だ)。横浜駅で改札を出て、横浜市営地下鉄乗り場へと向かう。改札近くにある「はまりんコンビニ」でお気に入りのはまりん(リンク先は横浜市営「はまりんくらぶ」)のオリジナルグッズを買い込む。新製品のはまりんエコバッグをゲット。これは実用的でなかなかいい!
それから市営地下鉄で湘南台へ。横浜から湘南台までは乗った事がなかったんだよね、これでめでたく横浜市営地下鉄ブルーライン(あざみ野~湘南台)全線完乗。
来年春に開業する横浜市営地下鉄の新路線グリーンライン(中山~日吉)にも早く乗りたいなぁ。。。それにグリーンラインを使うと横浜からJAXA宇宙科学研究本部の最寄り駅の横浜線の淵野辺まで港北ニュータウンのセンター南を経由する面白いルートで行けるから、夏のJAXA宇宙科学研究本部相模原キャンパス一般公開に行く時に楽しみが増えそうだ。

湘南台ではまりん地下鉄と別れて、さてこれからどうするかね。
とりあえず、小田急線に乗り換えて藤沢へ。藤沢で秋葉原までの切符を買ってJR東海道線に乗り換えるが、東京行きの上り電車ではなく熱海方面行きの下りに乗車して茅ヶ崎で降りる。ここから相模線に乗り換え、いわゆる「大回り乗車」で遠回りして秋葉原を目指すのだ。

相模線は7年ほど前、勤め先の研修で浜松に赴任していた頃に暇つぶしで青春18きっぷで乗りに来た事があるが、ひたすら田圃の中を行くえらく鄙びた路線という印象しか残っていない。今日はもう日も暮れてしまい車窓は見えないが、家並みや商店の明かりもまばらなのでやはり田圃の中を走っていることが分かる。旅先で日が暮れて車窓も真っ暗だし、寂しいなぁ。。。

橋本・八王子と乗り継いで、八高線の高麗川から川越直通電車で川越を目指しているとKからメールが入った。たった今仕事が終わったので今から秋葉原に来い?そんな事言われても今埼玉県内だぜ、ちょっと待っててくれ。と返信。
結局、川越から埼京線の快速に乗り継いで、新宿から中央線と総武線経由で秋葉原に到着したのはその1時間後、午後11時過ぎ。
秋葉原駅に迎えに来てくれたITベンチャー企業の創業者で若きCEOであるKはiPodの最新型モデルiPod touchを片手に、ショルダーバッグから音楽をかき鳴らしながら現れた。
「何だよそのバッグ?」
と聞くと彼はニヤリと意味深な笑みを浮かべ、
「スピーカー内臓ディスクケースが入ってるんだ。秋葉原ではこんなもの当たり前のツールなのだよ」とのたもうたのであった。。。


平成19年10月8日(月曜日)
2日間に渡りKと一緒にアキバを遊び歩き、ジャンク品PCパーツのガレージセール(本当に半地下の車庫でガラクタ同然の部品を量り売りしている)や間口が1メートルもないような薄暗く穴倉のような部品屋を訪ね歩いたり、何故か最近秋葉原界隈で流行中の中東系外国人経営のケバブ屋で本格派ドネルケバブを買い食いしたり、メイドブームもここまで来たかという感のある「メイド眼鏡店(普通の眼鏡屋なのだが、何故か店員がメイドの格好をしている不思議な店)」に大笑いしたり、果ては裏通りの公園でライトセーバーを振り回して演舞していた自称「アキバの守護神」という謎の有名人「Aヒーロー」さんに会ったりして(見た目は怪しいけど話すと純朴でいい人でした)、散々秋葉原を満喫した。
一応、企業経営者であるKの業務に余り迷惑をかけてもいけないので、そろそろ退散することにする。
生き馬の目を抜くITビジネスの激務の側ら、丸2日も仕事をほったらかして面倒を見てくれたKに礼を言って、ついでに「実は11月の3連休のスカイネットアジア航空の格安バーゲンセールチケット買っちゃったんだ。という訳で来月も遊びに来るよ~」と告げて、唖然とするKと別れて熊本行きの寝台特急「はやぶさ」に乗り込む。
この2日間、寝る間も惜しんで遊びまわっていたので(本当に、Kのオフィスの片隅のサーバーの隙間でタオルケットに包まって数時間仮眠しただけだ)、乗車後缶ビールを流し込むとそのままベッドにシーツを張ってカーテンを閉めて自動的に寝入ってしまった。かくして、今までの拾有余年の乗り鉄人生の経験上初めて寝台列車でおやすみ消灯放送前に寝てしまうことになったのである。
まさに一生の不覚(?)。


平成19年10月9日(火曜日)
昨夜は夜中に目が覚めて、洗面所に歯を磨きに行ったり、その後ベッドに戻って車窓を眺めてたら姫路駅に運転停車したりしたような微かな記憶があるのだが定かではない。
朝になり、本格的に目を覚ますと列車は岩国を発車するところだった。これは僥倖である。何しろ僕は自慢ではないが下りの「はやぶさ」に乗るときはいつも徹底的に宵っ張りの朝寝坊であり、神戸や明石を過ぎるまで起きていて翌朝は下手すると小倉を過ぎるまで寝ているのが常なのだ。昨夜、寝不足のせいで早寝したおかげで、いつになく早起きすることが出来たのだ。
という訳で、未知の経験である早朝の山陽本線を往く「はやぶさ」の車窓を楽しんでいると、おはよう放送と車内販売開始の挨拶があった。僕はいつも「はやぶさ」に乗る時は寝酒をしこたま飲んで翌朝は熊本到着まで二日酔い状態なので、当然食欲もなく車内販売を利用したことはないのだが、せっかくの機会なので弁当を買ってみた。でも同時に缶ビールまで購入したのは内緒だ(つうか、朝8時前から当たり前に缶ビールを販売する車販の商品ラインナップも凄いな)。

下り「はやぶさ」の車内販売(併結運転する「富士」でも同時に行われる)で販売される弁当は、あなごめしと幕の内の2種。今回購入したのは幕の内。
見た目は何の変哲もないただの幕の内弁当だが、実はこの幕の内、知る人ぞ知る日本屈指の稀少弁当なのだ。
山陽本線柳井駅前の仕出し屋さんがつくっているこの幕の内弁当、何と下りの寝台特急「はやぶさ」「富士」積み込み専用で1日数個しか製造されず、列車内でしか入手することが出来ない幻の柳井駅弁なのだ(ちなみに柳井駅での駅弁販売は数年前に廃止されている)。
以前から一部好事家の間で話題になっていたこの「はやぶさ」「富士」限定幕の内、早寝早起きのおかげでとうとう賞味することが出来る。

本当に何の特徴もない純粋な幕の内弁当でしたが、ご飯に微かな炊き立ての温かさが残っていたのが嬉しかった。あと、おかずも実に素朴で、美味しく頂きました。この次から下り「はやぶさ」に乗る時は早起きしてまた食べたいぞ。




「はやぶさ」は下関駅で機関車を交換し、関門トンネルを潜り九州に入る。
何度も目にしたEF66の切り離しとEF81の連結。あと何回見ることが出来るだろう?




門司駅でEF81が切り離され、九州で御馴染みのED76が連結される。
「帰って来た…」と感じる一瞬。「富士」編成を切り離し、「はやぶさ」は熊本目指しラストスパート。


幻の幕の内を肴に朝から缶ビールを流し込んだせいか、小倉を発車するとまた眠くなり毛布をかぶって二度寝を決め込んでしまい気がつくと大牟田を発車するところだった。
定刻に熊本に到着した「はやぶさ」に別れを告げ、八代行き普通電車に乗り込む。
また近いうちに、「はやぶさ」車中で素朴な幻の幕の内を食べたいものだ。


最後の願い 飛べ、はやぶさ2…!

2007-10-11 | 宇宙
お久し振りの更新です。

先週末から休みを取ってアキバに潜伏中の友人Kに会って来ました。その時の出来事あれこれもいずれ書きたいと思うが、まずはこの事から。

僕達の応援している日本の次世代小惑星探査機「はやぶさ2」がとうとう最終局面まで追い込まれてしまった。
このままだと、「はやぶさ2」は飛べないまま計画自体がキャンセルされる。世界を驚愕させ夢と勇気の意味を僕達に教えてくれた「はやぶさ」による小惑星タッチダウン、その夢のつづきは潰える。

でも、僕は見たい。「はやぶさ2」の繰り広げるであろう大冒険と更なる未知の小惑星の世界を。だから、このまま黙って「はやぶさ2」が消えて行くのを見るのは忍びない。

「今一度僕にも、一言云わせて下さい!僕は『はやぶさ2』に飛んで欲しいんです。それはきっと、人類にとってとても素晴らしいことになる筈だから。」

そんな気持ちを伝える先は、

1)文部科学省・宇宙開発委員会(メールアドレスはvoiceアットマークmext.go.jp)

2)内閣府・総合科学技術会議(http://www.iijnet.or.jp/cao/cstp/opinion-cstp.htmlから送付)

3)JAXA経営企画(メールアドレスはprofficeアットマークjaxa.jp)

が有効らしい(松浦晋也のL/Dより)。

今回も物申す上で重宝する非常に丁寧なアドバイスが松浦晋也さんのL/Dに紹介されているので参考にしたい。

もう時間がない。でも、まだ手遅れではない。
今出来ることは、自分の気持ちをメールに託して送ること。今、自分に出来るだけのことをやる。ただそれだけのこと。
「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン
という訳で、「はやぶさ2」が宇宙に羽ばたくその日が来る事を願って、
天燈茶房TENDANCAFEは「はやぶさ2を実現させよう」勝手にキャンペーン2007を応援しています


小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFEは日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています