Photo:南海電鉄が誇る関空アクセス特急「ラピート」 難波駅にて
←その9:KLMオランダ航空の機内食 Part 2からの続き
大阪の中心部からは離れた場所にある関西空港。
そんな関空と大阪とを直結するのが、南海電鉄とJR西日本が運行する2つの関空特急である。
どちらも関西の鉄道会社を国際的に代表するフラッグシップトレインであり、気合の入れ方も半端ではない。
個性派の列車が競い合って関空への海上連絡橋を今日も行き交っている。
今回の旅では、行きと帰りでそんな2つの関空特急を乗り比べてみた。
先ずは、南海電鉄が運行する特急「ラピート」。
…もはや説明不要、とにかくこの超個性的な車両デザインを見よ!(上写真参照)

車内のインテリアデザインも素晴らしい。
特に、1等車(グリーン車)に該当する「スーパーシート」は僅かな追加料金で上質なサービスを利用する事が出来るのでお薦めだ。

関西空港駅でも異彩を放つ「ラピート」の雄姿。どこか懐かしさすら漂わせ、子供の頃に夢見たロボット「鉄人28号」を彷彿とさせる。
“レトロ・フューチャー”と“スチームパンク”をテーマにしているようで、まるでジュール・ヴェルヌの冒険小説に登場する超科学な乗り物「ノーチラス号」のようでもある。
空の旅に出る前から夢の旅に連れて行ってくれる、まさに夢の世界の超特急。それが「ラピート」だ。
関空への往路に乗る列車にふさわしい。
そして帰路は、一転して日本の落ち着きと雅を体現するデザインが特色のJR西日本の特急「はるか」。

…長旅の疲れとジェットラグに草臥れた身体と心を、優しく出迎えてくれる日本的なデザイン。
決して派手ではないが、「ラピート」とは対極にある優れたデザインであることは間違いない。

「はるか」に乗れば乗り継ぎの手間も無く、あっという間に新幹線への乗り換え駅である新大阪駅や古都の玄関口の京都駅まで連れて行ってくれる。
疲れた旅人を優しく送り届ける、日本の特急列車「はるか」で旅を締めくくるのは悪くない。
…かくして、無事に新大阪駅に到着したところで今回の旅行記はこれにて完結。
今回も最後までおつきあい下さった皆様、お疲れ様でした!
次回の旅は…ちょっと時間が空いて2017年の夏休み、久々にバルカン半島・東欧と旧ユーゴの国を巡るつもりです。
それでは、また旅先でお会いしましょう!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝