天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

春一番、SL人吉… 撮影失敗(涙)

2012-03-31 | 鉄道
桜も咲いて菜の花も満開、
田園にはつばめが飛び交い春一番のような風が吹き抜ける今日のSL人吉…


撮影失敗(笑) 完全に機関車58654の頭がフレームから飛び出して切れてます。

せっかく、線路沿いに鮮やかな菜の花の群生を見つけて、張り切ってSLを待ってたんですがねぇ…
今日のSL人吉、どういう訳かかなりスピードを出していて、凄い勢いで駆け抜けて行ってしまったので、
コンデジのシャッターを切るタイミングが間に合いませんでした。


すっかり気落ちしながら、目の前を走り去るSL人吉を見送りながら後追いでもう一枚。
…って、これも画像の水平が傾いてるし機関車の除煙板あたりに架線柱が掛かってるわorz

まあ、たまにはこんなこともあるさ。またリベンジしましょう!



※午後5時追記:リベンジしました(笑)→春の夕暮れ、SL人吉… 今度は撮影成功(笑)

宵の明星+三日月+木星…?

2012-03-26 | 宇宙

今日の日没後、西の空に面白い光景が。
金星と月と木星が、きれいに縦一列に並んでいました。
残念ながら写真には、木星だけ光点が小さすぎて写りませんでしたが…

ちなみに反対側の東の空には、少接近中の火星もいました。
太陽系の天体が4つも一度に見られる、賑やかな早春の夜です。

カリーヴルストを作ってみた

2012-03-25 | 食べる
ドイツはベルリン名物のカリーヴルスト(カレー風味のケチャップをかけた焼きソーセージ)。

(→遙かなり、ペーネミュンデ 2011-2012東ドイツ・ポーランド紀行番外編その5 カリーヴルスト

年末年始のドイツ旅行ですっかりお気に入りになったカリーヴルストを、自己流で再現して作ってみました!
レシピも何もない、通りがかりの屋台で見かけた調理風景の記憶と勘だけを頼りにした日曜日の男の手料理です(笑)

準備した材料はこれだけ。

玉ねぎとトマトケチャップ、カレー粉、そしてソーセージ。


まず、皮を剥いた玉ねぎを切ります。
適当にざく切りにするだけでOK。カリーヴルストは、あくまで立ち食いのジャンクフードですからおおまかに適当に。


次に熱したフライパンにサラダオイルをひいて、玉ねぎを炒めます。
あまりしっかり火を通さず、半生くらいでよかった筈。


炒めた玉ねぎにトマトケチャップを投入。これでソースが出来上がり。


ソースを作る一方で、主役のソーセージもオーブンで軽く焼いておきます。


焼いたソーセージをぶつ切りにして、ケチャップのソースに投入。
あとは軽く煮込むだけ。


お皿に移して、仕上げにカレー粉を振りかければ完成!
日本で再現した、カリーヴルストです!!

早速、食べてみましたが…
う~ん、美味しいんだけど、
やっぱりベルリン市内のクリスマスマーケットで食べた本場のカリーヴルストとは何か一味違いますね。
試食してもらった伯母さん曰く
「ケチャップの味が強すぎるので、もっと玉ねぎを多めにしたほうがいいんじゃない?」 とのこと。なるほど。
それから、ソーセージももっと太いもののほうがいいですね。
でも、肝心のカレーの風味がちょっと物足りないのはどうしたものか…普通のカレー粉じゃ、やっぱりダメなのかなぁ。
本場ベルリンでは屋台ごとに特製のカレーパウダーを使ってるそうですからねぇ。


ちなみにこちらが今回参考にした、
ベルリン市内カイザー・ヴィルヘルム記念教会のクリスマスマーケットで食べたカリーヴルスト。
もっと本場の味に近付けるために、また今度練習して作ってみましょうかね!

あ、ちなみに僕のカリーヴルストは、金環日食の前日2012年5月20日に東京都内で開催予定の
宇宙クラスタBBQ大会2012で振る舞うつもりです。
天燈茶房亭主お手製のカリーヴルストを食べてみたい方は、是非ご参加を!

SL人吉 青空と平野を駆ける

2012-03-25 | 鉄道

朝からいい天気だったので、先週から運転を再開したばかりのSL人吉を見に行きました。
今日はいつもとは逆サイド側の「山側(線路の東側)」から、鹿児島本線を下ってくるSL人吉を出迎えます。





背景に九州山地が見えないので、まるでSLが大平原を駆け抜けているように見えますね。
青草が芽吹き始めた田園と青空と白い雲が、鉄(くろがね)の蒸気機関車によく似合います。




どこか日本離れした、雄大な風景を往く早春のSL人吉でした。


夏のロケット2012 ~H-IIAロケット21号機・ H-IIBロケット3号機、打上げ日決定!

2012-03-21 | 宇宙

今年も日本のロケットが宇宙に翔び立つ夏がやってきます!

第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)を載せたH-IIAロケット21号機と、
国際宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の専用機H-IIBロケット3号機の打ち上げ予定日時が決定、
本日発表されました!


★「しずく」/H-IIAロケット21号機 打ち上げ予定:2012年5月18日(金)午前1時39分頃
H-IIAロケット21号機の打上げについて(JAXAプレスリリース/平成24年3月21日)

★「こうのとり」3号機/ H-IIBロケット3号機 打ち上げ予定:2012年7月21日(土) 午前11時18分頃
H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げについて
(JAXAプレスリリース/平成24年3月21日)


第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)とH-IIAロケット21号機については、
JAXAの公式サイト内に特設サイトもオープンしています。
第一期水循環変動観測衛星「しずく」特設サイト

H-IIAロケット21号機は「しずく」の他にも2つの相乗りの小型副衛星と、初めての海外からの打ち上げ受注となる韓国の多目的実用衛星「KOMPSAT-3」を同時に搭載、H-IIAの持てる能力を存分に活かしてこれらを一気に打ち上げます!
打上げ時刻は真夜中の午前1時半頃。天候が良ければきっと初夏の種子島の、満天の星空を駆け抜けて旅立っていくことでしょう。
「しずく」は僕が名付けた、言うなれば“可愛い我が子”。我が子の旅立ちを、是非とも現地まで見送りに行きたいものです。
(そう言えば、打上げ予定日の翌々日はちょうど金環日食が見える日なんですよね。種子島も金環日食の中心食帯上にあるので、もし諸事情でこの日に打上げがずれ込んだらそれはそれで面白そうです。ロケットが翔び立った数時間後、金環食の太陽が昇ってきます!)


一方、今回で3回目の打上げとなる国際宇宙ステーション行きの貨物船「こうのとり」(HTV)の専用巨大機H-IIBロケット3号機の打上げ時刻は真夏のお昼前。
ちょうど、鹿児島からの朝一番の高速船とバスかタクシーを乗り継げば南種子町内の公式見学場所への到着にギリギリ間に合う時間帯です。
しかも週末の土曜日!これはもう、見に行くしか無いでしょう(笑)

まだ予定の確約は出来ませんが、僕としても打上げを種子島まで見に行けるよう最大限努力・調整するつもりです。
無事に島へ旅立てたら、また天燈茶房でレポートします。

それでは皆さん、今年の夏も種子島でお会いしましょう!

SL人吉 遥かなる帰還

2012-03-17 | 鉄道

今年の営業運転を今日から開始した「SL人吉」

今朝の下り列車を見送った後、夕方に再び見送りに。
つい先程、人吉からの帰りの上り列車が熊本駅に向かって八代地方の田園地帯を走り去って行きました。

雨上がりの線路を、ゆっくりと通過する蒸気機関車58654。
機関士さんが僕の目の前で盛大にドレンを吹き上げてくれたので、凄い迫力ですね。

今年もよろしく。元気に走れよ、SL人吉!

おかえり、SL人吉

2012-03-17 | 鉄道
熊本に蒸気機関車が帰って来ました!

SL人吉、今年も今日から営業運転開始です。

今日は生憎の雨となってしまいましたが、菜の花が咲く田園を軽やかに駆け抜けて行きました。





SLが走り始めると、熊本にもいよいよ春がやってきたことを実感します。

(撮影地:JR鹿児島本線 小川―有佐間)

新幹線100系・300系、寝台特急「日本海」、夜行急行「きたぐに」…今日ファイナルラン

2012-03-16 | 鉄道
平成24年のJRグループのダイヤ改正前日となる今日、日本各地で幾つかの列車が最後の旅に出ます。

まず、100系新幹線
国鉄がJRに生まれ変わる頃に生まれた100系。
先輩の0系の愛嬌のある丸顔とは対照的なキリリと引き締まったフロントマスク、
座り心地の良い座席が並ぶ快適な車内、そして憧れを誘う2階建てのグリーン車、華やかな食堂車!

…それはまさに「生まれ変わった新幹線」。
新幹線の新時代を象徴する、車体デザインもインテリアも居住性もすべてが素晴らしい最高の新幹線車輌だったと思います。
100系には、新幹線の楽しさ、憧れ、そして夢がぎっしり詰まっていました。



晩年には100系の象徴とも言うべき2階建て車輌も外され、ひっそりと余生を過ごしていた感もありましたが、
それでも100系は輝いていました。


…博多駅で800系「つばめ」と並んでも全く引けを取らない、堂々とした存在感を示せる車輌。
それは100系だけでした。


そんな100系と世代交代を果たした後輩の300系新幹線も同じ日に最後の旅に出るとは、何という歴史の偶然でしょうか。
編成を切り詰めてローカル運用で生きながらえた100系とは対照的に最後まで16両の長大編成を組み、
お別れの「のぞみ」運用で華やかに、そして潔く走り去った300系。

300系からは2階建ての車輌も、グリーン個室も、そして食堂車も消えました。
100系が確立した「乗って楽しい、夢と憧れの新幹線」を言わば否定し、「正確無比で完璧な輸送システム」へと新幹線の概念そのものを作り替えてしまった300系。
しかし、そんな300系のおかげで新幹線は「いつでも使える、便利で頼もしいツール」へと変化して、より身近な存在になったと言えるのかも知れません。
そして、新幹線はこれからも走り続け、進化を続けます。

…きっと、いつの日か新幹線は「鉄道」という概念すら超えてしまうでしょう。


100系新幹線と300系新幹線が走り去った後、夜の駅からは2つの夜汽車が発車して行きます。

大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」





大阪駅に発着する最後のブルートレインだった「日本海」。
僕も何度も乗りましたが、一昨年の暮れに乗車したのが最後になりました。

2009-2010 冬の旅 4、北へ。ブルートレイン「日本海」(天燈茶房TENDANCAFE)

そして大阪と新潟を結ぶ夜行急行「きたぐに」





名車と讃えられる581/583系電車を使う最後の列車だった「きたぐに」も僕は大好きで何度も乗りました。
「きたぐに」には去年の夏休みに乗ったのが最後になりましたね。

夏の想いで2011 深夜急行「きたぐに」の旅編(天燈茶房TENDANCAFE)

「日本海」と「きたぐに」は、今後もしばらくの間は季節臨時列車としてピーク時に限って運行され続けることになっていますが、おそらくはいずれ完全に廃止となるのでしょう。

…想い出の列車が、また歴史の彼方へと走り去ろうとしています。

夜汽車の走っていない暗い夜の線路は、やっぱり寂しすぎますよね…
「時代の流れ」と言ってしまえばそれまでなのですが、夜の果てに夢と希望を描きつつひたすらに闇の中を走った想い出が一つまた一つと消え去っていくのは、やっぱり僕には寂しくて耐えられないのです。


また、夜汽車に乗りたいよ…。

「イカロス君のうた」ができたよ!

2012-03-11 | 宇宙

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」(イカロス君)画像提供:JAXA


小惑星探査機「はやぶさ」の弟、世界初の宇宙ヨット「イカロス君」
太陽光を孕んだ帆を広げ前人未踏の旅を続ける「イカロス君」は現在、冬眠モードに入っておりぐっすり眠っていますが、
「イカロス君」が目を覚ますのを待ちわびるみんなのために、こんな素敵な歌が出来ました!

「イカロス君のうた」を公開します。
(2012年3月10日 IKAROS(イカロス)専門チャンネル)

「イカロス君のうたドリームチーム」の皆さん、素晴らしい歌をありがとうございます!

もうすぐ、目を覚ましたイカロス君からの声が地球のアンテナ、白くて大きな「うすださん」に届きます。
その日まで、みんなでこの歌を歌って待とう!そして、イカロス君にもこの歌を聞かせてあげたいね!!

映画「おかえり、はやぶさ」を観てきました

2012-03-10 | 映画・演劇・コンサートを観る
本日公開の映画「おかえり、はやぶさ」を観てきました。



昨年から連続公開されている一連の「はやぶさ映画」の締めくくりとなる本作、
子どもにもわかりやすい映画として仕上げられており、テンポ良くストーリーが進行します。
また特にCG関係に力が入れられていましたね。
宇宙を往く「はやぶさ」を描いたCG画像がとてもきれいでした。

そして、冨田勲が手掛ける音楽が秀逸。
シンセサイザーによるクラシックの名曲が、「はやぶさ」の旅路を彩ります。





ストーリー自体は宇宙研の研究者親子の葛藤という家族ドラマなども織り込みつつも非常にシンプルなのですが、
若干進行が早すぎてついて行けない感があり、クライマックスの盛り上がりにも欠けるのが残念。
それでも、研究の本質よりも失敗ばかりを追求しようとするマスコミの姿勢などもしっかり描いていたのは「してやったり」という感じで痛快だったかも(笑)
小惑星探査機「はやぶさ」のみならず、「はやぶさ」の礎となった悲運の火星探査機「のぞみ」や「はやぶさ」の弟「イカロス」君も活躍、そして内之浦の発射場や「うすださん」こと臼田のアンテナ局も登場して物語の重要な役割を担うのは宇宙ファンにとって嬉しい演出です。

個人的には、物語の要所要所にさり気なく登場してささやかながらも存在感を放っていた美しい小道具
「『はやぶさ』のスノードーム」 が強く印象に残りました。

…そして、この「おかえり、はやぶさ」の一番の特徴は何と言っても3D映画であること!
なのですが、今日は勤め帰りに観に行ったので2D上映のレイトショーにしか間に合わなかったのです。
という訳で、明日の朝一番の3D上映を観に、また映画館へ行ってきます!

※平成24年3月11日追記

一晩明けて、観てきました「おかえり、はやぶさ」3D
実は僕、3D映画はこれが初体験!なのでかなり期待して観たのですが…

…残念ながら、「3Dは宇宙の描写には向いていないんじゃないか?」 というのが率直な感想。
なんというか、画面を立体視することで宇宙の広がり感が逆に制約されてしまい、箱庭の中のミニチュアを見ているような感覚になってしまうのですね。
広大な宇宙をひとり旅する「はやぶさ」というより、ケースに入った精巧な「はやぶさ」の模型が動く様子を見ているような。

でも、ラストの地球大気圏再突入シーンは広大な空間的スケールこそ感じさせないものの、地球に飛び込んでくる「はやぶさ」と地球帰還カプセルの振る舞いを立体視出来たのでかなり見応えがあった。
それに、かなり気合を入れて「はやぶさ」の最期の雄姿を描き込んであったので、正直感動しました。この地球大気圏再突入シーンだけでも3D版を作った意味はあったと思います。

そして、2回目なので台詞もじっくりと反芻することが出来たのですが、何気にいいこと言ってますね。
工学実証ミッションなのに失敗は一切許されない、何が何でも成功させなかれば評価されない事への葛藤、世間の人々の無関心、宇宙科学の意味など。多少ストレート過ぎるほどに、いい台詞を話してます。
最後の主人公の言葉が「はやぶさ」「イカロス」の先を見据えたものであったのが良かった!

熊本博物館 火星接近2012天文講演会

2012-03-04 | 博物館・美術館に行く
火星接近2012天文講演会会場の熊本博物館プラネタリウム室
(鳴海泰典先生の許可を得て写真撮影・掲載しています)


平成24年3月3日、熊本市立熊本博物館プラネタリウム室にて
火星接近2012天文講演会 『3月6日に火星が接近、米国NASAの新しい火星生命探査はじまる』
が開催されました。
講師は九州東海大学( 現 東海大学)名誉教授の鳴海泰典先生。

天燈茶房亭主も朝から熊本県菊池市での小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還カプセル展示を見てから急いで熊本市に引き返し、参加してきました。





少し早めに熊本博物館に着いたので、プラネタリウムで12:15から上映のプログラム
「さよならスペースシャトル-有翼宇宙船30年の軌跡-」を鑑賞。
その後、同じプラネタリウムの中で天文講演会スタートです。

先ず、鳴海泰典先生の略歴紹介。火星探査機「のぞみ」にも関わられた、日本の火星観測研究の第一人者。
京都大学の学生だった頃は花山天文台・飛騨天文台で過ごした。
熊本に来た当初は観測に使える望遠鏡がなかったので、モデル計算の研究を行った。
最近は、世界各国のアマチュア天文家が自分のブログに良い写真をアップしているので
それを見ることが多いとのこと。

ここから本題。
今年の3月6日、火星が地球に少接近する。

火星の大きさは地球の約半分、質量は1/10。密度が小さい。
重力が小さいので大気が宇宙空間に逃げ出しやすく、気圧は地球の1/200(0.006気圧)。
95%が炭酸ガスで、残りは窒素など。

火星の地球大接近と少接近のしくみ。
火星は楕円形軌道なので、遠日点に近い位置での地球接近だと少接近となる。
今回は遠日点での接近なので、地球との距離は1億キロほど。

最近はCCDカメラで撮影するので、少接近時の観測でも良い写真が撮れるようになった。
以前フィルムを使って撮影していた頃には考えられないこと。これには驚かされる。

今回の火星少接近の話題。
2012年1月8日、火星の北半球タルシス山地に白雲が発生している様子が観測された。
火星の北半球では夏場なので、水の雲だと思われる。
1月11日にも継続して白雲が発生していることが観測されている。
白雲の発生する場所は、オリンポス山付近の火山の位置と一致する。

この白雲は、火星が夕方になっても明るく見える。何故か?
夕方には雲に横から太陽光が当たる為ではないか。
このことから、雲の光学的厚さがわかり、雲の量、水蒸気量もわかる。

NASAの新しい火星探査について。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機マーズ・エクスプレスが、火星の北半球がかつて大きな海だった証拠を掴んだと発表。
ESAはマーズ・エクスプレスの観測結果から、火星の地下1kmに液体の水が存在するのではないか?と考えている。
NASAのマーズ・グローバル・サーベイヤの観測した地形図での低地と、マーズ・エクスプレスの測定結果が一致している。

NASAのバイキングによる1976年の火星探査では、火星表面からは微生物が検出できず、
この後20年間NASAは火星探査を中止した。
しかし1996年、火星由来の隕石からバクテリアの化石?と思われるものが発見され、
翌1997年NASAは探査機マーズ・パスファインダーで火星探査を再開した。
同年、マーズ・グローバル・サーベイヤが火星の地形図を作成。
2004年、スピリットとオポチュニティが火星に着陸。スピリットは火星でシリカを検出、これは水が存在した証拠となる。

他にもマーズリコネッサンスオービターが夏になると水が流れると思われる地形を発見、
フェニックスは火星に降りてすぐに火星の水と思われる白い物体を発見。

今年夏、キュリオシティによる新しい探査開始。
2012年8月初めにかつて火星の海と陸との境目だったと考えられるゲールクレーターに到着する。

火星に過去に水が存在していたことはもうわかった。
次の目標は、かつて火星に生命が存在したかどうか。


キュリオシティは火星の岩石・土壌の中の生命関連物質を検出する。
レーザービームによる分光で、岩石の有機成分がわかる。

日本ではどうか。
火星探査機「のぞみ」以降、小惑星探査機「はやぶさ」や金星探査機「あかつき」が旅立ったが、
残念ながら「のぞみ」の第2世代の探査機はまだ具体化していない。
でも、日本でもアマチュアの天文家はいい観測写真を撮って活躍している。

…以上、約1時間で非常に中身の濃いお話を伺うことが出来ました。
(少し時間が足りなかったかな?あと30分は欲しかったですね)
それでも最後に少しだけ質疑応答の時間が設けられたので、質問させていただきました。

 Q:キュリオシティのサンプル採取用ドリルが滅菌処理されないままだったことが判ったと聞いたが、
火星での探査に影響は出ないのですか?
 A:地上にバックアップ用のモデルがあるので、機械的なトラブルならこれを使って検証できるが、滅菌処理となると…
でも、キュリオシティの探査のメインはあくまでレーザー分光ですから。

…う~ん、ホントにどうなるんでしょうね?ともあれ、夏の火星到着を待つことにしましょう。
鳴海泰典先生、ありがとうございました!


2012天文講演会が終わってから、
もう一度プラネタリウム室に入って「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を鑑賞。
HAYABUSAは今でも大人気のプログラムで、週に一回土曜日の夕方に上映延長のロングランを続けているのです。

…そして僕がこの次にHAYABUSA -BACK TO THE EARTH-を観るのは、
多分ドイツのプラネタリウム・ハンブルグで上映が始まった
Hayabusa - Zurück zur Erde(HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-ドイツ語版)になります。
(ゴールデンウィークに、ハンブルグにHAYABUSA -BACK TO THE EARTH-ドイツ語版を観に行くのです)

小惑星探査機「はやぶさ」―帰還カプセル展示in菊池―を見に行きました

2012-03-03 | 博物館・美術館に行く
日本全国津々浦々を巡回展示中の小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還カプセル
今週末は熊本県菊池市に来ています。
熊本県では昨年11月の熊本市立熊本博物館以来2回目となる「はやぶさ」地球帰還カプセルの展示、見てきました!
(取材日:平成24年3月3日)


菊池市でのカプセル展示会場となる菊池市総合体育館






会場では菊池市内の子ども達から寄せられた「宇宙をテーマとした絵」の展示会も開かれていました。


体育館の広いスペースでのHAYABUSA -Back to the Earth- 帰還バージョン」上映も行われます。

地球帰還カプセル展示と同時開催で、東海大学による特別企画展も行われています。



陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の撮影した地元熊本の巨大画像が床一面に広げられていました。


JAXAの手掛ける宇宙開発関連の展示も。
ソユーズにスペースシャトル、こうのとり(HTV)まで盛り沢山です。

そして今回の帰還カプセル展示in菊池の目玉とも言えるのがこれ!

小惑星探査機「はやぶさ」実物大模型
愛知県武豊町の武豊はやぶさ実行委員会の皆さんが、丹精込めて手作りした力作です!
今回、わざわざ武豊町から菊池市までやって来てくれました。


「はやぶさ」実物大模型の本体には、
元「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一郎先生のサインもあります。

川口先生のサイン入り実物大「はやぶさ」君の奥には地球帰還カプセルの実物が展示されているのですが、これは撮影厳禁。
もう何度も対面しているカプセルと、幾度目かの再会を果たした後は、
HAYABUSA -Back to the Earth-の冒頭部を見てから急いで熊本市内へと移動します。
今日はこれから熊本博物館で開催される火星接近2012天文講演会に参加するのです。

(→熊本博物館 火星接近2012天文講演会につづく)

遙かなり、ペーネミュンデ 2011-2012東ドイツ・ポーランド紀行番外編その9 旅のお土産

2012-03-03 | 旅行
(ドイツ鉄道こぼれ話の続き)


ペーネミュンデ歴史技術博物館のチケット売り場兼スーベニールショップで購入した、
博物館オリジナルグッズ。
翔び立つV2ロケットが描かれた金属プレートに、マグネットを貼り付けてみた。

こちらはベルリン市内の書店で見つけた、漫画風の絵本。

初めてロケットに乗って宇宙に行った、ソビエトの犬のライカの物語。
セルゲイ・コロリョフと思しき人物も登場するのだけど、とても悲しいストーリーとしてまとめられていた。
エンディングのシーンで地球大気圏に再突入して燃え尽きるライカの乗ったスプートニク2号は
小惑星探査機「はやぶさ」を連想させました。

ベルリンの本屋では、こんな雑誌も売られていたぞ。

日本のアニメを専門に扱った、ドイツのアニメ雑誌のようです。
僕はアニメのことはよく分からないんだけど…とにかく、ジャパニメーション恐るべし!(笑)

さて、お土産も披露したところで2011-2012東ドイツ・ポーランド紀行は終わりとなります。
年末年始の旅だったのに気がつけばもう3月、本当に長い期間に渡って書き続けることになってしまいました。
永らくのお付き合い有難う御座いました。

…だがしかし。
実は天燈茶房亭主は、あと2ヶ月もすればまた新しい旅に出るのです。
4月末からのゴールデンウィークの旅の行き先は、何とまたしてもドイツ!
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-ドイツ語版(Hayabusa - Zurück zur Erde)
がハンブルグのプラネタリウムで上映が始まっているのです。
はやぶさファン、HBTTEファンとしては、これは是非とも現地に観に行きたい、応援したい!
なので行ってきます、ハンブルグへ!!

(HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-のハンブルグプラネタリウムでのプレミア公開イベントの様子を、
現地に招待されて舞台挨拶された上坂浩光監督がまとめておられます。
星居Webブログ ハンブルグへの旅

という訳で、ペーネミュンデのV2の次はハンブルグのはやぶさだ!またお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

(旅行記  …HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~に続く