天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

iPhoneの憂鬱

2008-06-29 | 日記
何かと話題のiPhone、いよいよ来月11日には日本国内でも発売されますね。

ソフトバンク、iPhone3Gを7月11日から日本で発売(ロイター) - goo ニュース

実は僕が今使っているソフトバンクの705Nが
「折り畳んでいないとスピーカー音が全く鳴らなくなる」という妙な不具合を発症し始めたので、
これはいいタイミング、この機会に思い切ってiPhoneに機種変更するか~などと思い立ち、
早速ネットでいろいろ調べてみたのだが、すぐに断念するに至った。
何しろこれだ。
iPhone 3Gの利用料は月額7280円~ (INTERNET Watch) - goo ニュース

月額7280円から!?
おいおいホワイトプランが使えるんじゃなかったのかよ、何?「パケット定額フル」への加入が必須!?
何だそりゃ。

まあ、iPhoneの機能をフル活用してガンガン通信し捲るユーザー向けには妥当な料金設定なのかも知れんが。。。
何にせよ、ちょっと携帯を機種変するついでにiPodも欲しいななどと思ってみただけの僕は、年間8万円以上も電話代を払う気には到底なれん。

仕方がない、今後は携帯電話を使わないときは忘れずに折り畳んでおくことにするか。
それに…僕が今使ってるパソコン、何故かiTunesをインストールすると電源が切れなくなって強制再起動してしまうという妙な不具合を発症してるんだよな。
iPhoneより先に新しいパソコン買うか。。。

セルビアと熊本駅、それぞれの今後

2008-06-26 | 時事
昨日、気になったニュースが2つ。

セルビアは親欧州、EU加盟の途へ。
セルビア:極右加えず新政権 社会党、親欧州派入り(毎日jp)

コソボ独立の混乱は相変らず収拾の目処が立たないけれど、セルビアは堅実な方向へと向かっている様子なので一安心。


写真:セルビアの首都ベオグラード市内、テラジエ広場

僕がヨーロッパで一番気に入っている街、白きベオグラードが、
旅で出会った友のいる国が、
今後も平穏でありますように。
(天燈茶房 TENDANCAFE 関連記事:コソボ独立 セルビアで反対集会参加者の一部が暴徒化、大使館襲撃…2008年02月23日、
 2007-2008 ユーゴスラヴィア三都物語 ~3 ベオグラード2008年01月20日、2007-2008 ユーゴスラヴィア三都物語 ~4 白い街の休日2008年01月24日)

地元紙熊本日日新聞社の「くまにち.コム」に掲載の記事によると、
建築家の安藤忠雄氏がデザインを担当するJR熊本駅の在来線駅舎の建て替え費用が当初想定されていた事業費の約5倍、実に約30億円に上る可能性があるとか。
蒲島郁夫熊本県知事は「夢のある熊本駅を実現したい」と意欲を見せているというが…

熊本県って財政再建団体となる可能性もある程の厳しい財政状況下にあるんだけど、本当にいいの?
それに、来年には東京行きブルートレイン「はやぶさ」も廃止されて長距離夜行列車が1本も発着しなくなる熊本駅に今更夢を求められてもなぁ。。。


写真:熊本電鉄の元東急5000系電車、通称「青がえる」

新建築に夢をみるより、故きを温めて新しきを知ってはどうだろう。
熊本のローカル私鉄、熊本電鉄をLRT(ライトレール:新型路面電車システム)化して熊本市電の路面電車と結節する構想を実現できれば、
鉄道再生によるエコロジー都市モデル構築という未来型の夢が現実のものとなる。
どちらがよいか…などと云う単純な問題でないのは分かっているんですけどね。
(天燈茶房 TENDANCAFE 関連記事:熊本名物、玄関先を通る電車2008年06月22日)

レールバスに不具合発生…

2008-06-24 | 鉄道
南部縦貫鉄道レールバス、キハ102 平成20年5月3日 七戸駅構内にて

「元祖レールバス」として知られる、青森県のローカル私鉄南部縦貫鉄道の人気者、コロコロと丸っこくて可愛らしいレールバス兄弟「キハ101」と「キハ102」。
平成9年に南部縦貫鉄道が休止された後も、青森県七戸町に残された七戸駅跡地で南部縦貫社員の方々や「南部縦貫レールバス愛好会」有志の皆さんの手によって大切に保存整備されている。
年に一度、ゴールデンウィークにはレールバス兄弟や南部縦貫鉄道の仲間たちと一緒に遊べる楽しいイベントも行われており、僕もつい先月に青森まで出かけてレールバスに会って来たばかりだ。
(→追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~ 天燈茶房 TENDANCAFE 2008年5月20日)

そんなレールバスに、気掛かりなトラブルが発生してしまった模様。


おがえもん.com」に掲載された「南部縦貫レールバス愛好会からのお知らせ(平成20年6月21日更新)」によると、先月のレールバスイベントでレールバス「キハ102」に不具合が発生。部品の交換が必要となったが、特注品となるので簡単には作れず、修繕には多額の費用がかかる見込みだという。

今後は、秋にレールバス「キハ101」を使用してのデモ走行撮影会や機関庫内見学会が予定されているとのこと。

「南部縦貫レールバス愛好会」は公共団体からの支援や企業からの寄付金等を一切受けておらず、レールバスイベント等での南部縦貫鉄道グッズの売り上げとメンバーのポケットマネーで運営されている。
僕も微力ながら、南部縦貫鉄道グッズを購入して「キハ102」の交換部品代の足しにして貰おうと思う。
何しろ、今年のレールバスイベントでは日程の都合上、体験乗車に参加出来なくて、来年こそはレールバスに乗るぞと決意したばかりだもの。


南部縦貫レールバス愛好会の皆さん、応援しています!
来年のゴールデンウィークには、元気になった「キハ102」に乗れることを願っています。

熊本名物、玄関先を通る電車

2008-06-22 | 鉄道
熊本電鉄の北熊本駅で元・東急の青がえる電車から元・都営地下鉄三田線の電車に乗り換えて、隣の黒髪町駅にやって来ました。




ここで藤崎宮前駅行きの元・都営地下鉄三田線の電車(ええい、ややこしい!)を降りて、線路に沿って路地を歩くこと暫し。
目的地の路地に到着。


一見、ただの住宅地。だがしかし、道路に沿って敷かれた線路が見える。
この線路、路面電車ではない。さっき降りた熊本電鉄の電車が走る線路なのだ。
つまり、一般の道路の路肩を地下鉄で使用されていた巨大な電車がクルマと並んで走るのだ。
線路は道路と民家の玄関先の間をすり抜けるように敷かれている。玄関先からレールまでの距離はほんの2メートル程しかない。


玄関先で暫く待たせて頂いていると、酒屋の先にある踏切が鳴り始めて、カーブしている線路を軋ませながらさっき黒髪町駅で降りた電車がやって来た。
まさしく「軒先をかすめるように」電車が通過していく。徐行しているとは言え、目の前に突如現れる元・都営地下鉄三田線の電車はかなりの迫力。ハッキリ言って怖いです。
それに玄関先に停めてあるクルマと電車の車体との間は数十センチしか空いていないぞ。
これが知る人ぞ知る熊本の鉄道名物、熊本電鉄藤崎線の併用軌道区間です!まあ知ってる人は鉄道愛好家だけだろうけど。

呆気に取られて見ていると、通りかかった男性に声を掛けられた。
しまった、不審者と思われたかと身構えると「こんにちは。電車の写真ば撮りぎゃ来たとね?」
「ええ、そうなんですよ…」
「どこから来なはったと?」
「いや、実は近場からなんです。八代からですよ。」
「ああ、『やっちろ』からね!アハハ、そりゃまたご苦労さんたい!」
…写真取りに来る人、多いんだろうなぁ。。。何しろ、鉄道好きの間では全国的に有名なスポットだからなあ。

いにしえの名車と古豪電車が現役で行き交い、民家の玄関先も行き交う楽しいローカル鉄道、熊本電鉄。
鉄道好きとしては、こんな面白い鉄道が地元にあるのは嬉しい限りだ。これからも熊本の下町をマイペースにシュールに走り続けて、利用者と鉄道ファンを楽しませて欲しいと思うが、実は現在熊本電鉄は大きな転機を迎えようとしている。
熊本電鉄の線路を熊本市電と直結させてLRT(ライトレール:新型路面電車システム)化しようという構想が電鉄側から提案され、同時に行政からの支援が得られない場合は熊本電鉄は2007年度限りで鉄道線を全廃するという方針を明らかにしたのだ。
その後、紆余曲折を経て鉄道線の全廃は棚上げにされているが、行政側からのLRT化支援はいまだ決まっていない。
さらに最近になって急遽、九州新幹線全線開業に合わせて鉄道を廃止し跡地をバス専用道にするという行政案が示されるなど、熊本電鉄の鉄道線の今後は混迷しており見通しが立っていない状況なのだ。

エコロジーな鉄道による都市輸送が世界的に見直され、LRTによる路面電車の復権がヨーロッパを中心に世界的なトレンドとなっている現状から考えても、わざわざ線路を剥がして跡地にバスを走らせるという行政案には疑問を抱かざるを得ない。

今後、熊本電鉄の鉄道線がどのような命運を辿るのか、熊本市が路面電車を活用したエコロジー都市モデルを構築することが出来るのか、そして青がえること東急5000系はいつまで走り続けることができるのか?
九州の小さなローカル鉄道の転機を、地元目線で見つめ続けていきたいと思う。
そして、可愛らしい青がえるや、民家の軒先を地響き立てて駆け抜ける都営地下鉄のリタイヤ電車にまた会いに行きたい。

「いつでも会えるし乗れるよ。
だって、僕の家から1時間もかからないところを走っているんだもんね。」

雨あがり 青がえる

2008-06-21 | 鉄道
写真:「青がえる」こと熊本電鉄の元東急5000系電車

ブルートレイン「はやぶさ」で梅雨の曇り空の熊本駅に到着した僕は、駅前から路面電車に乗って、さっき「はやぶさ」で通過した上熊本駅にやって来た。
上熊本駅は、JRと熊本市電の路面電車、それに私鉄の熊本電鉄が集まる市内随一のターミナル駅。尤も、熊本市の繁華街からは遠く、駅の規模も小さい。

ここから熊本電鉄の電車に乗ろう!その電車とは、元は東急電鉄で活躍していた5000系電車。
昭和29年生まれの古豪で、愛嬌のある風貌と車体色から「青がえる」と呼ばれて親しまれている電車だ。現在、日本では唯一ここ熊本電鉄の上熊本~北熊本間の支線区間でのみ現役で運転されている。

路面電車の停留所からJRの駅前広場を突っ切り、熊本電鉄の乗り場へと向かう。次の青がえるの発車時刻は…30分後?それなら隣の駅まで迎えに行こう。


という訳で、上熊本駅から15分ばかり歩いて隣のかんかんざか駅までやって来ました。
たいした距離じゃないけど、雨あがりの湿気で猛烈に蒸し暑いので歩くときつい!


住宅地のど真ん中にある小さな駅で、青がえる電車が来るのを待つ。やがて…


来た来た、雨あがりの路地裏に青がえるがやって来ました。


住宅地と工場の裏をカタコト走り、道路を渡って、2分で上熊本駅の片隅の熊本電鉄乗り場に到着。


折り返し待ちの間に、車内を観察。
ローカル仕様のワンマン運転対応改造以外は基本的に東急電鉄で使われていた頃とまったく同じインテリアで、酷暑の地である熊本を走っているのに冷房もなく天井で年代物の重そうな扇風機が回っている。濃厚に「昭和」の香りを感じる車内が、熊本の下町によく似合っている。
「すっかり熊本に馴染んだこの電車が、昭和60年頃までは東京都内の東急線を走っていたなんてねぇ。。。なんか信じられないな」


それでも、こんな吊り革広告を見ると、やっぱりこの電車は生粋の渋谷っ子なんだなと実感。
渋谷109の、これは初期のロゴ?

ちなみにこの日乗ったのは熊本電鉄に2輌いる5000系電車のうちの「5101A」の方で、相方の「5102A」の方には東急百貨店の広告がついています。詳しくはこちらを参照のこと。
→“青蛙”に乗ってピカソを観に行く(天燈茶房 TENDANCAFE 2007年11月4日)

上熊本駅を折り返し発車して、青がえるは9分で終点の北熊本駅に到着。


北熊本ではチョコレート色の老兵電車がお出迎え。広島で被爆したという伝説を持つモハ71、通称“被爆電車”(実際には広島への原爆投下当日は下関にいたので、被爆していない)。
熊本電鉄は古豪電車が現役でゴロゴロしています。

北熊本で青がえるから元は東京都交通局三田線で走っていたステンレスの6000形電車に乗り換えて(熊本市内で東急と都営地下鉄の乗換えが出来るのも楽しい!)、熊本の「凄い鉄道風景」を見に行きます

もうしばらく、鉄道遊びにお付き合い下さい byふく

夏至祭

2008-06-21 | 日記
今日、6月21日は夏至です。

今から季節は夏に向かうけれど、今日を境に昼はどんどん短くなる。
この世界が、宇宙にありふれた黄色い恒星を中心にくるくる回転するちょっと傾いた球体に過ぎないことを実感する、今日はそんな日、なのかな。


月周回衛星かぐや(SELENE)の搭載したハイビジョンカメラで捉えた“満地球” 画像提供:JAXA/NHK

夏至の夜に電気を消して、キャンドルの灯りを点してすごそうという100万人のキャンドルナイトも行われている。


アロマキャンドルとねこのモモちゃん

面白い試みだと思うが、何も本当にろうそくに火をつけるまでもない。
この天燈茶房 TENDANCAFEのシンボルである、台湾の夜空に流す精霊流し“天燈”の写真を眺めながら、部屋の明かりを暗くしてみるだけで、いろいろなイメージが目の前に浮かび、闇に消えていく。
そしていつしかイメージの天燈は宇宙を飛び越え、太陽の向こう側にいる宇宙船のもとへと流れていく。

「はやぶさ」、地球から最遠に到達(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

最果てのはやぶさ(天燈茶房 TENDANCAFE 2008年6月3日)

次の次の夏至の夜に、僕たちはオーストラリアの砂漠で「はやぶさ」の届けてくれた星のかけらを手にするだろう。
そして僕たちは真夏の夜の夢のなかで、南半球の夜空に砕け散る精霊流しとなった奇跡の宇宙船の最期の煌きを目にするかも知れない。


「はやぶさ」は今このときも、2年後の地球帰還を目指し飛び続ける。
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
2010年6月の地球帰還を目指す日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています


はやぶさ2・はやぶさマーク2 ‐はやぶさまとめ‐
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
日本の小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」と後継機「はやぶさマーク2」を応援しています

個室寝台で朝食を ~はやぶさと柳井の駅弁~

2008-06-20 | 旅行
写真:熊本まで直通運転であることを示す、寝台特急「はやぶさ」の方向幕 東京駅にて

週末休みに、ちょっと上京してました。
金曜日の仕事帰りに、熊本空港から1時間半のフライトでの上京
帰りはゆっくり、大好きなブルートレイン「はやぶさ」で。

という訳で6月15日の日曜日の夕方、線路内侵入者のせいで京浜東北線と東海道本線が停まってしまいヒヤヒヤしたものの、何とか定刻の午後6時3分に東京駅を発車出来た寝台特急「はやぶさ・富士」号に乗車。

今回、一夜の宿に選んだのはB寝台1人用個室寝台「ソロ」の1階部屋。
先月、ゴールデンウィークの東北レールバス紀行からの帰りにも乗車しようとしたが、車輌トラブルで乗ることが叶わなかった個室寝台に、改めてリベンジの乗り直しを試みた訳だ。実は部屋番号も先月乗り損ねたのと同じ部屋を指名買いしてある。
我ながら、気合い入ってますよ!


自分専用のキーで個室の鍵を開けて、室内へ。これが1ヶ月間お預けを食らわされていた、ソロの奇数番号室。
窓からの見晴らしはそれ程でもないけれど、居住性に優れていると言われる1階部屋です。


ベッドの上に2階部屋の出っ張りがあるけれど、ベッドサイドでは立って室内を歩けるのが嬉しい。2階部屋では階段部分以外では室内で立つことが出来ないからね。
基本的にA寝台の1人用個室「シングルDX」と同じ室内スタイルで、なるほどこれは居心地がいい部屋だ!

ピシっと張られた清潔なシーツと毛布、浴衣。そして自分だけのために用意されたプライベートな空間。
乗るたびに嬉しくなる、それがブルートレインの個室寝台。


念願のソロ1階部屋のベッドに腰を落ち着け、出発する列車の車窓を楽しむことにする。

東京駅を発車した「はやぶさ・富士」は、いつものように坦々と東海道本線を進んで行く。
それにしても、夏至も間近なこの季節は本当に車窓が明るいねぇ。


小田原辺りでようやく日が暮れた。


静岡と浜松の間で、おやすみ放送と車内減光。


日付も変わり、雨のそぼ降る京都に到着。
そろそろ寝ようか。

翌朝、カーテン開けっ放しの窓から差し込む淡い朝の光と「おはよう放送」で目覚めると、列車は静かに曇った瀬戸内海に沿って走っている。
昨夜は貨物列車遅延や沿線の火事に足止めされることなく、恙無く夜の山陽本線を走破したようで何より。



洗面所に顔を洗いに行くと、面白いことに気が付いた!
この洗面台、シャワー水栓が付いてる!ブルートレインの車内で朝シャンが出来るぞ。

朝シャンこそしなかったが顔を洗って歯を磨いて、サッパリしたところで編成の先頭の1号車へ。
爽やかな朝を走る機関車EF66を暫し眺める。



しかし、実は機関車を見るだけのために1号車まで遠征してきたのではない。
本当のお目当ては、午前7時前に到着する徳山駅で待っている…




午前6時53分、徳山駅到着。ここから車内販売のワゴンサービスが乗り込んできて朝食の販売が始まる。
ワゴンの乗車位置は1号車、ここから車内巡回販売がスタートするのだが、ワゴンサービスが3号車の「ソロ」個室までやって来るまで待っていては売り切れ必至の稀少プレミア弁当なのがこれ!徳山の手前の柳井駅で積み込まれる特製幕の内弁当。

何の変哲もない只の幕の内なのだが、この弁当は1日限定5個しか販売されない。しかも製造元の柳井水了軒は以前は柳井駅で駅弁の販売を行っていたが現在は朝の「はやぶさ・富士」積み込み弁当以外は駅売りから撤退しており、つまり柳井の駅弁はブルートレインに乗らないと手に入らないのだ。しかも、1日僅か5個のみの販売。
文字通り「幻の駅弁」であるこの特製幕の内弁当は以前から一部好事家の間で秘かな話題となっていたのだが、近年では「はやぶさ・富士」が廃止間近という事でこの幻の柳井駅弁も同時にインターネット上で俄かに注目されるようになり、結果として現在では徳山駅でのワゴンサービス開始と同時に売り切れる入手困難な一品となってしまったのだ。

という訳で、僕もこの幻の駅弁を入手するべく、1号車のデッキに置かれた柳井駅弁の包みを横目で睨みながらワゴンサービスの開始を待ち構えていたのだ。ああ~我ながらミーハーだなぁ…
ともあれ、無事に幻の柳井駅弁をゲット!ついでに缶ビールも…って、朝から調子に乗りすぎ?


「ソロ」の自室に戻り、早速幕の内弁当の蓋を解く。
仕出し屋弁当風の折り詰めの中に、正統派の幕の内弁当のおかずと炊き立ての御飯がぎっしり。思わず嬉しくなります、幕の内弁当はこうでなくちゃ!
塩ジャケや煮〆といったトラディショナルなおかず以外にも、季節物の筍の水煮や丁寧に作られた黒豆の煮豆などに細やかさを感じられるのがいいね。それに、おそらく「はやぶさ・富士」号の到着時刻に合わせて炊き上げていると思われる御飯がまた旨い!

かくして、単なる物珍しさだけではなく、かなりの実力を備えた柳井駅弁特製幕の内、早起きして買出しに行くだけの価値ある逸品です。
それにしても、おかずが美味いからビールも進む!月曜の朝から何と言う贅沢。。。


幻の柳井駅弁を堪能し、自室でまったりしているうちに、列車は本州最後の駅下関に到着。
ここで東京から「はやぶさ・富士」を引っ張って来た大型機関車EF66とはお別れ。


関門トンネル専用機EF81が繫がれると、すぐに発車。本州に別れを告げる。


下関の隣の門司駅では、機関車を九州専用のED76に付け替えて同時に熊本行きの「はやぶさ」号と大分行きの「富士」号とに編成を分割する為に小休止。
腹ごなしに、プラットホームを散歩。


編成最後尾まで行ってみる。ブルートレイン「はやぶさ・富士」号は12輌編成、全長は240メートルにも及ぶので結構いい運動になる。
それでも、昔は荷物車を含む15両編成、実に全長300メートルもの編成を組んでいたブルートレイン黄金時代もあったのだ。更に、そんな列車が毎日5往復も九州と東京を結んで行き交っていたのだから…




感慨に耽っているうちに「はやぶさ」の発車時刻となり、「富士」を門司駅に残して発車。

あとはひたすら、終着駅熊本を目指す。


何をするでもなく、「ソロ」個室の室内でダラダラ過ごす。
思う存分ダラダラ出来るのも個室寝台の魅力。


「ソロ」1階部屋には、通路側にも丸い窓が付いていて、通路越しに左右両サイドの車窓を楽しむことが出来る。
尤も気をつけていないと、通路を通る人と視線が合って気まずい気分になったりすることもあるが。


思いっきりのんびりと旅を楽しんで、正午前に「はやぶさ」は終着の熊本駅に定時で到着した。
「ああ、楽しかった!」


定番の、2番のりばからの記念撮影。


熊本車両センターへと引き揚げていく「はやぶさ」。
4時間後には上り東京行き「はやぶさ」号になり、新しい旅が始まる。

「ああ、行っちゃった…さて、僕も行くか」
って、どこへ行くかね?
「雨上がりのこんな昼下がりは『青がえる』と遊びたいね。ってことで、今から熊本電鉄に乗りに行こう!

…ということで、この後もうちょっと続きます。

やれやれ、まだ電車に乗るの?byももちゃん

寝台特急で18時間、飛行機なら…

2008-06-14 | 旅行
週末休みに、ちょっと上京してます。現在、都内某所に潜伏中。

金曜日に仕事を終えて、熊本県八代市から東京へ向かう場合、熊本空港に直行して20時台に出る東京羽田空港行きの最終便に乗ればフライト時間は僅か1時間半。
日付が変わる前には都区内に到着できる。
ちょっと遅い夕食を都内在住の友人と共に摂ることも充分に可能だ。
これが寝台特急「はやぶさ」に乗って行くなら、熊本駅発車時刻は午後4時前、まだ就業時間内だ。日付が変わる頃には福山駅手前を走行中か。
勝負になりませんね…「速さ」では。

という訳で勤め先から定時退社して、新八代駅前を午後6時40分に出る熊本空港直行の高速バス「すーぱーばんぺいゆ」号に乗車。





熊本平野に沈む夕陽を眺めながら、高速道路を北上。
今頃、「はやぶさ」は門司駅で大分から来た「富士」との併結作業中か。





途中でくぐるこのトンネル、実は熊本県民天文台の真下を通っている。
梅雨があけたら、また星を見に行きたいねぇ。。。




午後7時半には、熊本空港に到着。
ここでスカイネットアジア航空の東京羽田行き最終のSNA022便の出発まで1時間待ち。

すっかり日が暮れてから、ボーイング737のSNA022便は東向きに離陸。そのまま九州を横断して、別府上空から四国へ向かい、眼下が近畿圏の街灯りでひときわ明るくなると関西空港の上空に到達。

コンパクトデジカメで撮るとちょっと暗いけど、解かりますかね?
暗い海上に細長く浮かび上がる関空。


関空から視線を上に向けると、そこは大阪。
大阪、神戸、京都、さらに奈良まで一望の下に望める、なかなかゴージャスな夜景が眼下に広がる。

紀伊半島から名古屋、浜松沖の遠州灘上空から徐々に高度を下げ始め、東京湾を一周するようにして東京羽田空港に着陸。


スカイネットアジア航空022便は、羽田では「沖留め」になる。
連絡バスで到着ロビーへ、更に空港リムジンバスに乗り継いで、さあ週末の夜の東京に到着です!

いや~やっぱ飛行機は速いわ、さすが時速800キロ位出すだけのことはあるね。
でも、あくまでも「移動」だね、旅じゃないよ。旅の楽しみはやっぱり鉄道、夜行列車でなくちゃ!

…って事で、帰りはブルートレイン「はやぶさ」に乗ります。

みそ五郎どん現る

2008-06-11 | 日記
デジカメの写真データを整理してたら出てきた1枚。

暗闇に腰掛けて、物憂げ?な表情で虚空を見つめるこの人物像、実は先日の島原鉄道南線最期の夜に有家駅付近の国道251号線沿いで見かけたもの。道路に面した病院か何かの上に座っていて、高さは3メートル以上はあります。
真っ暗な中に突如現れた謎の巨像に度肝を抜かれて、思わずシャッターを切ってしまった。

ところで、これって一体何なんだ?
ネットで調べてみたら、西有家町(現南島原市)に伝わる民話に「みそ五郎どん伝説」というものがあり、
曰く昔々「みそ五郎どん」という大男が住んでいて気は優しくて力持ち、村人に慕われて好物のみそを貰って幸せに暮らしたそうな、めでたしめでたし。

という訳で、恐らく「みそ五郎どん」を模したと思われる巨像は今夜も道行く人を見守っているのでした。

モモちゃん近況

2008-06-10 | ねことか

最近、ヘンテコなポーズで寝るようになった子ねこのモモちゃん。


実は、家人が忙しくて誰も相手をしてくれなかったので、みんなの注目を浴びたくてやり始めたみたい、とのこと。


以上、京都のkamimogファミリーから携帯メールで送られてきたモモちゃんの近況でした。

ねこ見て一杯

2008-06-10 | ねことか
この前に載せたもぐさんの写真がぶれてると指摘があったので、もうちょっとマシな写真を1枚。
眼光鋭く虚空を見つめるもぐさん、実は「かつお節をくれ」と無言でアピールしている。

ねこにかつお節、呑み助人間にはお酒。
という訳で、久し振りに実家の茶の間でもぐさんと差し向かいで一杯。
しかし、もぐさんは酔っ払いには付き合う気はないらしく、かつお節を平らげるとさっさと寝てしまうのであった。
そして僕もねこに添い寝してしまうのであった。

マッターホルンの顔が、旅へと誘う

2008-06-09 | 旅行
マッターホルンの“顔” 撮影:USACO

スイスに行ってたUSACOから、旅の写真が届いた。

雲の写真…ではなくて、マッターホルンの写真、らしい。
中央部の雲の塊の左側に、微かにマッターホルンの稜線が見える…そうだ。USACOが言うにはそうらしい。

そう言われれば、確かにそれらしき山影が見えるんだが…
「絶対にあれはマッターホルンよ!マッターホルンの稜線が横顔みたいに見えるでしょ?雲の中を掻き分けて突き進む顔よ!
…また今度、マッターホルンを見に行くわよ!mitsutoも一緒に来てよね!!」

という訳で、次の海外遠征はスイスになるみたいです。
…っていうか、この原油高と航空料金の燃料サーチャージ高騰はいつまで続くんだよ。しかもスイスは滅茶苦茶物価高じゃないか。
物価の安いバルカン半島のセルビアとかマケドニアとか、ボスニア・ヘルツェゴビナじゃ駄目かね?バルカンはいいところだぞ~

やれやれ、明日から旅行資金調達の為に緊縮生活が始まるなこりゃ。

小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
2010年6月の地球帰還を目指す日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています


はやぶさ2・はやぶさマーク2 ‐はやぶさまとめ‐
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
日本の小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」と後継機「はやぶさマーク2」を応援しています




まあ確かに、こんな雲ならこの目で見て見たい気もするけどね。
それにスイスは何といっても「鉄道王国」だし!
頑張って稼いで積み立てしようっと。

「けいらん」を作ってみました

2008-06-08 | 日記
青森県南部地方の郷土料理「けいらん」。
ダシの効いたお吸い物の中にそうめんと「こし餡の入った白玉だんご」が入った、驚愕の甘辛味のお膳です。
ゴールデンウィークに青森県七戸町で行われた南部縦貫鉄道レールバスのイベントで食べて以来、「ああ、またけいらんが食べたいなぁ。。。」とか思っていたのだが、あれって要は「白玉餡だんご入りにゅうめん」なんだから、その気になれば簡単に作れそうだな。
という訳で、作ってみました。

しかしそこは三十路の男の手料理。
極力、手は掛けたくない。
そこで雨の日曜日の昼下がり、近所のショッピングモールに買出しに出かける家人についていって調達してきた食材は御覧の通り。

そうめん:1把
缶入りそばつゆ:1缶
みつば:1把
こし餡入り白玉だんご:1パック
以上、これだけ。

先ずは、そうめんを茹でる。


茹で時間は2分くらいでいいかな。

笊に取って、水洗い。

次にめんつゆを水で割って、鍋でひと煮立ちさせる。
その間に、そうめんと白玉だんごをお椀に入れて、「巣の中の鳥の卵」のような感じにあしらいます。



めんつゆを注いで、みつばを浮かべて、はい出来上がり!
おおこれは本当に簡単!所要時間約15分ってところだな、まさに手頃な男の手料理。
お味の方は…「うん、七戸駅でレールバスを見ながら食べた、あの味だ!

という訳で、本当にお手軽に出来るんです。
甘いんだかからいんだかよく分からないけれど、何故かおいしい。癖になる味の青森県南部地方の郷土料理「けいらん」、一度試してみられては如何?


ちなみにこちらが、本場青森で食べた「けいらん」。
巣篭もりの鶏の卵をあしらった、可愛らしい料理なのです。

小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
2010年6月の地球帰還を目指す日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています


はやぶさ2・はやぶさマーク2 ‐はやぶさまとめ‐
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
日本の小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」と後継機「はやぶさマーク2」を応援しています

「きぼう」現在取り付け中

2008-06-04 | 宇宙
クルーの宇宙服の通信システム障害対応で、若干予定より遅れてるようですが、順調に作業が進んでいます。
現在、星出宇宙飛行士のロボットアーム操作で「きぼう」船内実験室をディスカバリーの貨物室から取り出し中。

1Jミッション(STS-124)実況生中継

宇宙空間に引き出された「きぼう」船内実験室に描かれた日の丸が見える。

そろそろ出勤しなくては。
星出さん、引き続きガンバッテクダサイ!

小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
2010年6月の地球帰還を目指す日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています


はやぶさ2・はやぶさマーク2 ‐はやぶさまとめ‐
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
日本の小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」と後継機「はやぶさマーク2」を応援しています


追記:日本時間午前8時42分、「きぼう」船内実験室は国際宇宙ステーションに取り付けられました。
星出さん、お見事です!

最果てのはやぶさ

2008-06-03 | 宇宙
画像提供:JAXA

太陽を見上げると、その向こうに我らの奇跡の宇宙船が居る。
太陽を見上げると、僕には見えるような気がするんだ。あの空を旅するはやぶさの姿が。

「はやぶさ」、地球から最遠に到達(JAXA宇宙科学研究本部トピックス)

今や地球から最果ての軌道上を飛ぶはやぶさだが、太陽電池パドルに光が当たる姿勢を保ちながら常にアンテナを地球に向けることが可能となったので、いつでもはやぶさと話すことができる。
地球ではいつも運用チームの人たちが見守っているよ。そして、みんなが待っているよ。だから…

はやぶさ、帰っておいで…!
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
2010年6月の地球帰還を目指す日本の小惑星探査機「はやぶさ」を応援しています


はやぶさ2・はやぶさマーク2 ‐はやぶさまとめ‐
天燈茶房TENDANCAFE/mitsuto1976は
日本の小惑星探査機「はやぶさ」の同型機「はやぶさ2」と後継機「はやぶさマーク2」を応援しています


はやぶさ運用チームの皆さま、いつも大変お疲れ様で御座います