Photo:LCC(格安航空会社)エアアジアのエアバスA320 ドンムアン空港にて
←11:バンコク街歩き食べ歩きからの続き
今回のマレーシア・タイ旅行では、福岡―バンコクとバンコク―クアラルンプールの移動に初めてLCC(格安航空会社)の国際線を利用してみました。
今までも日本国内線ではLCCのピーチやジェットスター・ジャパンの関西空港発着便の近距離便を何度か使う機会があったけれど、LCCの国際線の利用にはやはりちょっと不安と抵抗感が…
でも、その名の通りチケット価格の破格の安さにつられて、思い切って乗ってみることに。
何しろ福岡からバンコクまでのチケット価格が福岡から東京までの国内線の価格とほとんど同額、バンコクからクアラルンプールまでに至ってはたった数千円で、熊本から博多までの新幹線のきっぷ代とほぼ同じ金額だ~!(笑)
バンコクのLCC用空港であるドンムアン国際空港とクアラルンプール国際空港のLCC専用ターミナルKLIA2とを結ぶエアアジアのエアバスA320。
エアアジアはマレーシアを中心にアジア各地で航空事業を展開している大手LCCグループで、日本市場からは一度撤退したものの近く再参入が予定されている。
バンコク―クアラルンプール線はエアアジアのみならず東南アジアのLCC各社が競合する区間で、激しい競争が繰り広げられている模様。
エアアジア機内。なぜかもうもうと立ち込めるエアコンの冷気が…
機内に入ると煙っているように見えたので一瞬びっくりした。熱帯の東南アジアでは強烈に効いたエアコンは交通機関のサービスの一環といった風潮があるが、それにしてもここまでガンガン効かせなくてもいいのでは?火災と勘違いして恐がる乗客もいたぞ実際。
夜のバンコクを離陸。格安航空会社と言えども機材は真新しいA320なので、フライト自体は快適そのもので安全面での不安は全く無い。
だが、LCCが安いのには訳がある。
機内でのサービスは基本的に全て有料。快適な思いをするには追加で料金を支払わなければならない。
機内食も当然、有料。
今回、搭乗が夜中になったので夜食にと思い機内食を購入してみた。搭乗チケットと同時にネット予約すると機内で直接買うよりいくらか安くなるらしい。
エアアジアのバンコク―クアラルンプール線の機内食は、東南アジア式の焼きそば「ミーゴレン」でした。
ちなみに価格はドリンク付きで日本のコンビニ弁当とほぼ同額といったところ。
クアラルンプール国際空港に着陸したエアアジア機は、LCC専用ターミナルKLIA2に到着する。
日本の成田空港や関西空港ではLCC専用ターミナルというと極端に簡素で立地も良くなく、非常に差別感を感じるが、クアラルンプール空港のKLIA2はLCC専用ターミナルと言えども設備が立派で免税品店が集まった巨大なショッピングモールもあり、フルサービスキャリアの発着するターミナルに引けを取らない豪華さ!
…もっともそれって、LCCの乗客でも思う存分買い物してマレーシアに外貨を落としていってね!ってことなんだろうけどね(笑)
クアラルンプール空港のKLIA2にはクアラルンプール市内中心部のKLセントラル駅まで直通の空港連絡鉄道エクスプレス・レール・リンクも乗り入れており、途中でフルサービスキャリアの発着するターミナルを経由してKLセントラル駅まで直接向かうことが出来るので便利で立地が良い!
特急列車のKLIAエクスプレスに乗れば空港ターミナル駅とKLセントラル駅の間はノンストップで所要時間はわずか30分、最高速度はマレーシア最速の時速160km!
…でもチケット代が高くて、クアラルンプール市内からタクシーで来るのとほとんど同額なので、地元の利用者にはあまり人気が無いとか。
福岡とバンコクを結ぶジェットスター・アジア航空は、バンコクの新しい国際空港であるスワンナプーム空港に発着するのが特徴。
LCC専用化しているドンムアン空港よりも豪華で快適なスワンナプーム空港の施設を利用できるLCCとして注目される存在ではあったが、搭乗率は順調に推移していたようだが利益率が悪化したとの理由で(チケットを安売りしすぎたのだろうか…)、残念ながら今年10月に福岡便を運休してしまった。
福岡空港にジェットスター・アジアのエアバスA320が帰ってきたら、また気軽にふらりと夏休みの東南アジア旅行に出てみたいね…
といったところで、今回の旅もこれにて終わり。
次回は…年末に音楽の都ウィーンでまたお会いしましょう。さて今のうちに歌劇場巡りに備えてスーツと外套を新調しとかないと…