天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

平成23年晩秋、今年最後のSL人吉

2011-11-27 | 鉄道

SL人吉は今日、11月27日が今年(平成23年)最後の運転日でした。

SL人吉を牽引する蒸気機関車、ハチロクこと8620形58654はこの後、小倉工場へと回送されてから分解され、
冬の間は念入りにオーバーホール作業が行われます。
来年の春には、再び元気な姿で熊本に帰ってきてくれる筈です。

それまで、暫くの間さようなら。今年もお疲れ様でした、ハチロク。

蒸気機関車のドラフトと煙が消えると、やがて熊本に本格的な冬がやってきます。


熊本博物館での「はやぶさ」帰還カプセル特別公開 本日、千秋楽

2011-11-27 | 博物館・美術館に行く
平成23年11月23日から熊本市立熊本博物館にて開催中の小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還カプセル特別公開
いよいよ本日11月27日までです。

熊本博物館に小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル特別公開を見に行きました(天燈茶房 TENDANCAFE 2011年11月23日)

今日は日曜日、朝からまた熊本博物館に行って名残の「はやぶさ」帰還カプセルを見てきました。


博物館の入り口にある銀杏の木、すっかり黄金色になりましたね。
今年の秋は一連の「はやぶさ」イベントと共に熊本にやってきて、
そして「はやぶさ」が去ると冬が始まろうとしているかのようです。




今日も「はやぶさ」帰還カプセルを見るために多くの見学者が訪れていました。
特別公開期間中、本当にたくさんの熊本県民がカプセルと対面を果たしたんですね。
熊本のみんなが待ちわびていたカプセル特別公開だったんだなぁ…


博物館内のプラネタリウムで上映中の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」も、相変わらずの大人気です。
今日も朝の時点で既に午後の上映回まで満席でチケットは売り切れ、
プラネタリウム前のホールには長い行列が出来ていました。

小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還カプセルは、明日以降熊本を離れますが、
年内は引き続き九州内各地(長崎・別府)を巡業して展示が行われます。
そして…
僕も3週間後、大分県別府市で開催されるJAXAタウンミーティングへの参加と、
カプセルとの随分と早い再会を果たすつもりです。

熊本博物館に小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル特別公開を見に行きました

2011-11-23 | 博物館・美術館に行く
あの地球帰還から約1年半…
遂に、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還カプセルが僕の地元・熊本にやって来ました!

  (案内パンフレット 提供:熊本市立熊本博物館)

今月5日の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会と上坂監督講演会
先週の「宇宙学校・くまもと」に続いての、
熊本博物館の宇宙で熱い秋 を締めくくる一大イベントです!

今日、平成23年11月23日から27日まで展示される「はやぶさ」の地球帰還カプセルに会いに、
早速、初日の朝から熊本市立熊本博物館に行って来ました!


生憎の雨模様となった、今朝の熊本博物館。
今月は何度もここに来ました。入り口にある銀杏の木も、ずいぶん色づいてきましたね。







雨の中、多くの人が「はやぶさ」帰還カプセルを見に来ていました!
何と、朝6時頃から並んでいた人もいたそうです。気合いが入っていますねぇ…
博物館内のプラネタリウムで上映中の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」も、午前中の上映回はすべてチケットが売り切れとなっています。大盛況です!
今月の一連の「はやぶさ」と宇宙のイベントを通して、多くの熊本の方が宇宙への興味と面白さを感じているのだとしたら素晴らしいことですね!

行列に並んで、「はやぶさ」帰還カプセルを見ました。
もう何度も何度も見た帰還カプセルも、地元の通い慣れた博物館で会うと感慨深いものがあります。

「やっと熊本に来てくれたね、はやぶさ!」

熊本市立熊本博物館での小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル特別公開は、
11/23・24・25・26・27の5日間、午前9時から午後5時まで
(入場無料)。

最終日、27日の日曜日に、また会いに来るぞ!

「宇宙学校・くまもと」に参加しました

2011-11-22 | 博物館・美術館に行く

平成23年11月19日熊本市立熊本博物館「宇宙学校・くまもと」が開催されました。

「宇宙学校」とは、
JAXA宇宙科学研究所の第一線で活躍する研究者が「先生」として登壇し、
学校の授業のようなスタイルで「生徒」の子供たちとの対話を行なって宇宙科学への興味を深めていこうという、
日本各地で順次開催されている催しです。
「生徒」は原則、小学校高学年の子供たちが対象ですが、今回の「宇宙学校・くまもと」では
宇宙に興味のある方どなたでも参加OK とのことだったので、
折角の地元での宇宙学校に僕も(九州在住の宇宙クラスタの“大きいお友達”連中と連れ立って(笑))参加してきました!

今回の「先生方」は、
“JAXAのイケメン天文学者”こと阪本成一先生をはじめ、
金星探査機「あかつき」のプロジェクトメンバーのお一人である佐藤毅彦先生と、
小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトサイエンティストを務められ、「はやぶさ2」ではプロジェクトマネージャとして運用チームを率いられることになる吉川真先生が登場するという超豪華な顔ぶれです。


「宇宙学校・くまもと」の会場、熊本市立熊本博物館。
先々週、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会・上坂浩光監督の講演会を行ったばかりですね。




会場は大盛況!
二百数十人分もの参加応募があったそうです。

※「宇宙学校・くまもと」会場内の写真は、許可を得て撮影・掲載しています

午後1時、開校式。
熊本博物館の前野館長の挨拶に続いて、
宇宙学校の校長先生である阪本成一先生の挨拶があり、宇宙学校・くまもと開校です!


(以下「宇宙学校」授業レポート)

「1時限目」は佐藤毅彦先生の授業、
「地球に近い」兄弟星たちの探査



★日本の月惑星探査の歩み
1985年のハレー彗星探査(さきがけ、すいせい)に始まり、
火星探査(のぞみ)、小惑星探査(はやぶさ)、月探査(かぐや)、金星探査(あかつき)、そして2014年打ち上げのBepiColomboへ。

★金星の説明
金星は地球より5%小さい。消費税分だけ小さいね(笑)
自転の向きが地球と逆で、とてもゆっくり。200日に1回、西からお日様が登る。
でも、時速360キロの風が吹いている!(スーパーローテーション)

★「あかつき」の説明
パネルを折り畳んでコの字型のフレームに組み合わせたような構造になっていて、真ん中には「大黒柱」のようなチューブが通っている。
(※ここで、実際に「あかつき」の実機を組み立てている様子を映像で紹介)
「現代の名工」が「あかつき」を組み立てた。
搭載している5つのカメラの機能説明。

先生からの説明は、これで終了!あとはたっぷり、生徒である子供たちからの質問の時間です。

Q:人工衛星に付いている線(ケーブル)は何本ありますか?
A:何千本もあって、全部つなぐと総延長は何キロにもなるよ。
ケーブルだけで、何十キロもの重さになるんだ。ケーブルは案外重いので、衛星のデザイナーはとても気をつかうよ。

Q:地球の周りの風の強さはどれくらい?
A:地球は赤道周辺での自転速度は時速400キロくらいだけど、帯状に流れる風「ジェットストリーム」は時速200キロくらいになるよ。
でも、金星はほとんど自転しないのに時速360キロもの風が吹いている。その理由は謎なんだ。

Q:金星に空気はあるの?
A:風が吹くから、当然空気はあるよ。でも、地球の空気とは成分が違うんだ。
97%が炭酸ガスで、気圧は90気圧、気温は460℃もあるんだ!ハンダ付けのハンダが溶ける温度は200℃位なんだけど…
(阪本校長:90気圧というと、海の底くらい?)
そうですね、900メートル潜ったら、だいたい90気圧です。
(阪本校長:空気の濃い金星では、高いビルを建てて飛び降りてもたぶんそのまま地上にフンワリ軟着陸してしまうので、飛び降り自殺は絶対出来ないよ)
昔、ソ連の探査機がパラシュートを開いて金星の地表に降りようとしたんだけど、空気が濃いせいで降りるのに時間がかかりすぎて途中でバッテリが切れてしまったこともあります(笑)

Q:人工衛星の重さはどれくらいなの?
A:いろいろあるけど、重いものは何トンもあるよ。
日本のH2Aロケットは、地球周回軌道に10トンまでの重さの衛星を持ち上げられるんだ。
今、心配なのはロシアの火星探査機「フォボス・グルント」。火星に向かうのに失敗して、現在地球の周りを回り続けているんだけど、重さが何トンもあるし、推進剤として猛毒のヒドラジンを積んでいるので、もし落ちてきたら大変だ。

Q:宇宙って、なんで軽いの?
A:え~っと、宇宙って軽いのかな?(笑)それは「重力がなくなる」ということだよね!
重力は、地球から離れた宇宙でも弱くなるけど弱くはなるけど、遠くでもちゃんと働くんだ。
(阪本校長:じゃあ、何で宇宙船の中は無重力なんですか?)
それは、地球の周りを回るということは「ずっと落ち続けている」というのと同じ事だからだね。
下りのエレベーターに乗ると、身体がふわっと軽くなることがあるでしょ?あれと同じ事です。

Q:人工衛星が出来上がるまで、何年かかるの?
A:「あかつき」の場合は、2001年にプロジェクトがスタートしたので、9年かけて作ったんだ。
でも実際は、その何年も前から準備をしていたので、十数年かかったことになるね。
(阪本校長:「はやぶさ」の場合は?)
吉川先生:1996年からなのですが、2003年の打ち上げまでに事前準備で十数年かかってます。
佐藤先生:「あかつき」は総予算二百数十億円のプロジェクトですが、予算次第で変わりますが…でも、やっぱりだいたい10年くらいになりますねぇ

Q:宇宙の温度は何度くらい?
A:場所によっても違うんだけど、例えば太陽のすぐまわりは何千度もある。
でも、全体的にはひんやりしていて、絶対温度3℃(マイナス270℃)で平均的なんだ。
(阪本校長:放射熱のお話でした)

Q:ブラックホールのかたちは?
(阪本校長:ブラックホールの質問キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!)
A:間違いなく、丸い!
大きな重力のある天体は、真ん中に集まろうとして丸くなるんだ。
ブラックホールは重力がとても大きいので、丸というか球体以外には成り得ないんだ。

Q:ブラックホールはどうやって出来たの?
A:核融合が進んですべて鉄まで行き着くと、もう熱を出せないので恒星は重力を支えきれなくなって潰れてしまってブラックホールになるんだ。

Q:「あかつき」や「はやぶさ」は、どうして自分の位置がわかるの?
(阪本校長:本人たちは、わかっているのかな?(笑))
A:地球から電波を送って、迷子にならないようにしているよ。
実は明後日、「あかつき」が迷子にならずに金星に行けるように3回目の軌道修正をやるんだけど、私が担当者です。(会場から拍手)
(※「あかつき」の近日点における3回目の軌道制御は、見事に成功しました!佐藤先生、お疲れ様でした!!)

金星探査機「あかつき」の近日点における軌道制御(3回目)の実施について
(JAXA宇宙科学研究所トピックス 2011年11月21日)

Q:宇宙は有限なの?無限なの?
A:たぶん有限。ある時期に、宇宙は生まれたと言われているよ。

Q:ホワイトホールって何?
A:ブラックホールに吸い込まれたものが、異次元を通って出てくるとされているものなんだけど…
ブラックホールが存在することはわかっているんだけど、ホワイトホールは…よくわからないんだ!
私は、存在しないと考えています。
(阪本校長:クエーサーが見つかったとき、「ホワイトホールキタ━(゜∀゜)━!と思ったけど…どうやら違うみたい)

Q:宇宙はどうやって出来たの?
A:謎です。
137億年前に大爆発があって出来たらしいんだけど、なんで爆発したのかが全くわからない!
人類は、宇宙のことの1%も知らないんだと思うよ。
(阪本校長:天文学は、調べれば調べるほどわからないことが増える…)

Q:人工衛星は、どうやって名前をつけるの?
A:「かぐや」は公募したけど、人工衛星の「親」の人たちが決めることもあるよ。
「あかつき」は「親」が決めた名前だけど、もし公募すれば「めがみ」とか「みょうじょう」とかベタな名前になるだろうなぁ…と心配しました(笑)
今では、「AKATSUKI」の名前は欧米の研究者にも浸透しています。
「あかつき」の中村正人プロジェクトマネージャは「ひばり」という名前にしたかったみたいだけど、ちょうど打ち上げ時期に「はやぶさ」が地球に帰ってくるので、「『ひばり』は『はやぶさ』に喰われるかも」と思いました(笑)
(阪本校長:特急列車の名前もよく人工衛星につきますね)

Q:人工衛星は、何で出来ているの?
A:「あかつき」のパネルはアルミで出来ているよ。ハニカム構造というもので、軽くて丈夫なんだ。
(阪本校長:情熱と根性で出来ています!)

ここで、1時限目終了。


休憩時間、先生方の周りには子供たちが集まって大騒ぎ!
どんなことをお話ししてるのかなぁ…

続いて、「2時限目」は吉川真先生の授業、
小惑星探査機「はやぶさ」-その7年間の物語-



★「はやぶさ」の説明
大きさも重さも「あかつき」と同じくらい。
命名の由来は、鳥のハヤブサから。

★来週、ここ熊本博物館に「はやぶさ」の地球帰還カプセルが来ます
前面ヒートシールドは現在分析中なのでレプリカだけど、それ以外は本物。

★イトカワから持ち帰った粒子も分析中
来年から、世界中の研究者に提供を開始します。

★今年度、「はやぶさ2」が正式にプロジェクトスタート!
2020年には地球に戻ってくるので、会場にいるみなさん、是非将来は「はやぶさ2」プロジェクトに関わって下さい!

ここから、子供たちからの質問の時間。

Q:いま小学6年生なんですけど、「はやぶさ2」プロジェクトに関わるにはどうすればいいですか?
A:あなたは、今なにが好きですか?
あなたと同じ質問を、よく大学生からも受けるんだけど、分野を絞る必要はないんだ。
宇宙の仕事にはいろんな分野があるので、自分がやりたいことをどんどんやりなさい。
(阪本校長:そして、なんでもいいからトップを目指せ!)

Q:「はやぶさ」と「はやぶさ2」の違いは?
A:基本的にはほとんど同じだけど、目指す小惑星のタイプが違うんだ。
また、「はやぶさ2」では小惑星の表面にクレーターをつくってそこに降りるんだけど、これはとても難しい。

Q:「はやぶさ2」に期待することは何ですか?
(阪本校長:(即答)安全に行って帰ってくること!キリッ)
A:映画にならないように(笑)
イトカワには無かったものが取れることですね。水や有機物、生命の元となるもの。これに期待しています。

Q:「はやぶさ」をつくる時に、工夫したことは?
A:イオンエンジン。今までと違う新しいエンジンをつくるのに苦労した。
ターゲットマーカ。弾まないように、お手玉構造にした。
ミネルヴァ。車も足もないのに、おもりをモータで回して移動する。残念ながらイトカワには降ろせなかったけれど…
サンプラーホーンも工夫しています。

Q:あのボール(ターゲットマーカ)が、転がって宇宙に落ちたらどうなるの?
A:イトカワの平らな場所にボールを落としたから、転がっても宇宙には落ちないよ。
それに、小さくても重力はちゃんとあるからね。

Q:「はやぶさ」の持って帰ったイトカワの石には、太陽系のむかしに関する情報は入っていたの?
A:今、分析中。もう少し詳しく調べないとね…
まだ、最初のステップです。

Q:今後の探査機がどこに行くか、もう決めてるの?
A:「はやぶさ2」は小惑星に行くよ。他のアイデアとして、火星、木星、水星…
行ったことがない場所がありすぎるけど、お金が無いので、一番効果的な場所を目指すんだ。
(阪本校長:月に降りようか、とも考えてるよ)

Q:「はやぶさ2」には、どんなパーツを付けるつもりですか?
A:「はやぶさ」とほぼ同じなんだけど、
アンテナを3種類、イオンエンジン、化学エンジンを12個…観測装置は一部違うけどほとんど同じ。
平面アンテナを2つ付けることと、「爆弾」を持っていくこと。ここは「はやぶさ」とは違うよ。

Q:イオンエンジンはどうやって噴射しているの?
A:キセノンをイオン化して噴射する。イオンは電気を持っている、これを利用する。

Q:なぜ、「はやぶさ」はこのようなミッションをやることになったの?
A:プロジェクトメンバーは「世界初」をやりたかった。NASAもやっていないことを。
NASAはイトカワのような小さな天体には行っていないし、サンプルリターンもしていないんだ。

Q:ターゲットマーカはこのあとどうなるの?
A:何もなければ、ずっとそこにあるよ。
隕石が当たれば、弾き飛ばされてしまう。イトカワが大きい惑星に近づけば、どこかに飛んでいってしまうかも知れない。

Q:世界一たくさん小惑星を見つけた国は?
A:アメリカ。
地球に接近する天体を探している。地球にぶつかると大変だから!
(阪本校長:吉川さん、これから宇宙学校が終わったら、日本で地球に接近する天体を探している岡山の美星スペースガードセンターに講演に行かれるんですよね)

Q:「はやぶさ」にはいくらお金がかかったの?
A:本体に120億円、打ち上げるロケットに100億円、あとは運用経費と込みで…二百数十億円ですね。
「はやぶさ2」は300億円くらいかかる。
アメリカの小惑星探査機「オシリス・レックス」は本体だけで500億円、ヨーロッパが検討している計画も同額ぐらい。

Q:吉川先生は「はやぶさ」のカプセルに名前を入れましたか?
A:私は入れていません。
(阪本校長:あれはねぇ、川口先生は「もし名前が手書きだったら、絶ッ対に!許さなかった!!」って声が震えるくらい怒ってたよ(笑))

Q:「はやぶさ2」は地球に帰ってきたら燃え尽きてしまうの?
A:燃え尽きない予定。姿勢制御エンジンを噴かして、地球から軌道をそらします。

Q:人工衛星には人間は乗れないの?
A:「はやぶさ」は小さいから…
(阪本校長:強引に乗ると「片道旅行」になっちゃうよ)
アメリカは、地球に近づく小惑星に人間を送ろうと積極的に考えていますね。

…質問は尽きませんが、残念ながらこれにて授業は終了。
最後に、閉校式での先生の挨拶です。

佐藤毅彦先生:
私が星に興味を持ったきっかけは、小学校4年生の時、林間学校で見た明るい北斗七星です。
当時は渋谷の五島プラネタリウムも、建物の外まで行列が出来る程の大人気でした。
先生に勧められて進学した中学校で太陽観測部に入って、そこで「はやぶさ」のイオンエンジンを担当した國中均先生に同級生として出会いました。
私は、大変良い先生に出会えました。好きな世界に目を開かせてくれました。
先生と、そして周りの友人とよい関係を築くことは大切です。
多くの人が集まって力を発揮する惑星探査において、人から好かれるというのは大切な事です。

吉川真先生:
私も佐藤先生と同じく小学4年の時に望遠鏡を買ってもらい、自己流で天体観測を始めました。
中学高校とは運動部に入り、登山をしていました。科学者に必要な体力は付いたので良かったです。
大学に入って、3年の時に天文学科を選びました。小惑星の軌道計算をやっていました。
惑星探査よりも天文学をやろうと思っていたんですが、気が付けば「はやぶさ」チームにいました。
自分が好きな事をしてきたので、こうなったのかなぁ(笑)

…以上、子供たちの宇宙科学への興味を大いに刺激したであろう充実した内容で、
「宇宙学校・くまもと」は無事に閉校!
おとなの宇宙ファンも、子供たちの活発な質問とそれに対する超一流の先生方の明快な回答を聴いていると、忘れかけていた自由な発想と好奇心を思い出させてくれるようで有意義でした。
子供もおとなも楽しい「宇宙学校」、機会があればまた参加したいです!


帰り際、教壇の上に置かれていた吉川先生の「イトカワ模型」と、
「はやぶさ2」のターゲット天体「1999 JU3」の模型を発見。
イトカワラッコと違って、1999 JU3は球体に近いかたちをしているんですね。
それにしても、ラップに包まれた1999 JU3は「剥いた里芋」そっくりだなぁ

水循環変動観測衛星「しずく」の名付け親認定証が届きました

2011-11-21 | 宇宙

第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)の愛称「しずく」 の、
名付け親認定証が今日届きました!

布張りの立派なケースに、認定証が綴じられています。
「しずく」の軌道上での姿を描いたイラストが格好いいですね!

第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)

水循環変動観測衛星(GCOM-W1)の名付け親になりました。その名は「しずく」!(2011年09月22日)

「しずく」の名前が決まったのが9月でしたから、認定証が届くのに結構時間がかかりました。
提案者数が1392名もいたそうなので、準備と発送に手間がかかったんでしょうね。


“副賞”の記念品は、「しずく」を模ったキーボードメモでした。
「しずく」のオリジナルグッズです。こちらもお洒落ですね!

そう言えば、提案者の中から抽選でペア1組が「しずく」の種子島での打上げ見学にご招待されるんですよね。
こちらはまだ当選者発表されていないようだけど、当たらないかなぁ~(笑)

「しずく」は、今年度中に打ち上げられます。
旅立ちのときは、間も無くです。

頑張れ、僕の名付けた可愛い人工衛星!!

宇宙に一番近いラーメン屋さん

2011-11-17 | 食べる

日本でいちばん宇宙に近い町、鹿児島・大隅半島の内之浦。
日本で初めての人工衛星「おおすみ」以来、数々の科学衛星たちを打ち上げてきた宇宙科学研究所のロケット発射場・内之浦宇宙空間観測所がある、宇宙の入り口の町にそのラーメン屋さんはあります。

「まつわき」のラーメン。
手前が「中」、奥が「小」ですが、中でも他の店の大盛りサイズだ(笑)
そして、でっかい「おろしにんにく」のボトルが頼もしい!
シャキシャキのもやしが乗った、あっさり豚骨スープに太めの麺の、どこか懐かしい感じのする美味いラーメンです。
もやしに埋もれたチャーシューも、食べ応えがありました。


ラーメンを注文するとお冷と一緒に出てくる、サービスの大根の漬け物。
大根漬けがサービスで出てくるのは正統派の鹿児島ラーメンの特徴だとか。


そして、この潔いメニュー!
大中小のラーメンと、めし!それだけ!!でも、実は「裏メニュー」の生ビールもあるんですよね~
ラーメンも大根漬けもご飯に合うので、「小」とめしを頼むのが良いかも知れませんね。

場所柄から「宇宙関係者」の利用も多く、またロケットの打ち上げ時期には全国から結集した宇宙ファン・ロケットファンが集う店でもあります。
ロケット打ち上げを見に来る度に、ここでラーメンを食べるのが楽しみだという人もいるようですよ。

内之浦での打ち上げが決まった次期固体ロケット「イプシロン」が飛んだら、「まつわき」のラーメンで祝杯を上げたいですね!


久保田孝先生講演会 『太陽系誕生の謎を探る「はやぶさ」』を聴く

2011-11-16 | 宇宙

平成23年11月13日(日曜日)
僕の地元・熊本県八代市で小惑星探査機「はやぶさ」関連の講演会が開催されました。
地元での宇宙関係の講演会は非常に珍しいこと。
(しかも、先週の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」の上坂浩光監督の講演会に引き続いて2週連続開催となります。)
勿論、聴きに行って来ました!


会場の八代市厚生会館
千人以上を収容できる、かなり大きなホールでの講演会となります。



入り口には、こんな掲示が…


そう!
実は今日は、的川泰宣先生が講演される予定でしたが、
先生の急病のために急遽講師変更となったのです。

的川先生は、御過労で絶対安静とのこと。
今日は的川先生に久しぶりにお会いできるのを楽しみにしていたのですが、今は先生のお身体が一番大事です。
しっかりと休まれて、また元気なお姿を見せて下さることをお祈りしております。


的川先生に代わって壇上に立たれたのは、
JAXA宇宙科学研究所の宇宙探査工学研究系教授、久保田孝先生
「はやぶさ」には構想段階から19年間に渡って携わられたとのこと、これは面白いお話が聴けそうです!

(以下、講演レポート)

久保田先生の自己紹介。「はやぶさ」には設計・開発・運用に関わった。
地球帰還を確信していた。昨年は、オーストラリアのウーメラ砂漠に出迎えに行った。

★「はやぶさ」は何をしたかったのか?(1985年からの小惑星サンプルリターン計画のプロジェクト内容説明)

★イトカワはとても小さな小惑星。NASAの関係者からは「初めての小惑星探査で、そんな小さなターゲット天体に行けるなんて」と羨ましがられた。

★日本の持っているロケットでも行ける小惑星を見つけたこと。これが大きい意味を持つ!
小惑星イトカワの軌道が解ったのは1998年。

★そして、10倍燃費の良いイオンエンジンの存在があった。

イトカワを捉えた光学航法の「実演」も。
ホール壇上スクリーンに「はやぶさ」のスタートラッカが捉えたイトカワ写真を連続投影して、星空の中を移動するイトカワの光点に聴衆からはどよめきが。
「この写真を撮った時、イトカワが移動する様子がわかって本当にホッとした。
もし移動する光点が写っていなかったら、『はやぶさ』はあらぬ方向に向かって飛んでいるか、奇跡的にイトカワ目指して真っ直ぐ一直線に飛行していることになる。」
「イトカワを捉えたら、後は簡単。イトカワの光点が真ん中で動かなくなるように位置を定めて『はやぶさ』を導いてやればよかった。」

★地球帰還時の「ファイナルショット」。
同僚が徹夜でスミアを取って修正した画像を、元画像と並べてネットに公開したが、閲覧者の90%はスミアの入った元画像の方をダウンロードしたようだ(笑)

最後に、「はやぶさ」地球帰還の大気圏再突入動画紹介。
(もはや見慣れた映像だが、「おおー!」「うわー」と会場から声が上がる。やはり映像の力は大きい。今月末の熊本博物館でのカプセル展示もしっかり紹介下さいました。)

★ウーメラ砂漠のカプセル発見地点はアボリジニの土地(聖地)なので、許可を得て入った。男性しか入れない場所、女性しか入れない場所などもあり気を遣った。

質疑応答

Q:(先週、上坂浩光監督講演会を開催した熊本高専八代キャンパスの生徒さんからの質問)はやぶさプロジェクトでのスタッフ同士の「話し合い」で心がけていることは?
A:みんなで我慢して、みんなで解決を心がけた。
例えば、探査機重量を530キロから510キロに減量したいが、みんななかなか協力してくれようとしない。でも、一致団結して解決せねばということで、4つ積む筈だったリアクションホイールを1つ減らして減量を達成した。このことで、後で随分後悔することになったが…(リアクションホイールはその後2つ故障した)
また、イオンエンジン班は緊急運用での姿勢制御用にキセノンの生ガスを使いたがらなかったが、協力してもらった。
イトカワへのタッチダウン時も、2回目のタッチダウンまで準備期間に10日は欲しいと思っていたが川口プロジェクトマネージャは「でも、マスコミに言っちゃったから…」と時間をくれない(笑)(※結局、6日後に2回目のタッチダウンが実施された)
川口先生は「2回目のタッチダウンがダメなら、3回目も…」と考えていたようだ。

僕も質問しました。
Q:「はやぶさ」はタッチダウン時には、ターゲットマーカからどの程度の距離に降りることになるのか?
具体的には、「はやぶさ2」では火工品を用いて小惑星表面を爆破してクレーター内への着陸を目指すと思うが、クレーター内に狙って降りられるのですか?
A:最後はターゲットマーカを直接見ないで降りることになるので、数メートルから10メートルの誤差がある
でも科学者は「直径2mのクレーターの中に降ろせ」と言っている。

※どうやら、クレーターそのものよりは周囲に飛散した物質の上に降りるようなイメージとなるようです

以上、とてもわかりやすく、そして熱意の感じられる素晴らしい講演でした。
久保田孝先生、ありがとうございました!
的川泰宣先生、お元気になられたら是非また八代にお話に来て下さいね。



さて、11月の熊本県は宇宙が熱い! 今度の週末(11月19日)は熊本博物館にて「宇宙学校・くまもと」が開催されます。
勿論、僕も宇宙クラスタ九州支部の仲間たちと一緒に参加しますよ~!

「はやぶさ」の“ゆるキャラ”現る

2011-11-15 | 宇宙
先日開催されたJAXA内之浦宇宙空間観測所 特別公開2011の会場に登場した、謎の“ゆるキャラ”二人組(笑)


彼の名は「はやぶさめくん」!


そしてこの子は「いて丸くん」

…二人とも、内之浦宇宙空間観測所のある肝付町のイメージキャラクターで、
どうやら地元で行われている伝統行事の「流鏑馬(やぶさめ)」と、
内之浦から宇宙に旅立った小惑星探査機「はやぶさ」くんをかけ合わせたキャラみたい。

他の衛星・探査機たちやロケットのゆるキャラも、どんどん登場しないかな!

戦前の、食堂車の食器?発見

2011-11-14 | 鉄道
宇宙クラスタ仲間のまこと君から、謎の食器が送られてきた。

これが、その食器。
まこと君によると、彼の曽祖父様の遺品で、
曽祖父様の息子さん(つまり、まこと君のお祖父様)が毎朝、朝食で卵かけ御飯を食べるのに使われていたお椀とお揃いのものとのこと。


…よく見て下さい、この意匠。

かもめ(鴎)、富士、さくら(櫻)…

そう!すべて、旧国鉄の特急列車の愛称に縁のあるものなのです!

そして、とどめが、反対側に描かれているこれ。


堂々と描かれた孤高のつばめ
これは、戦前の国鉄、いや大日本帝國そのものの威信であり、象徴であり、誇りであった超特急「燕(つばめ)」を表しているとしか考えられません。
戦前の東海道本線を走っていた優等列車の愛称が勢ぞろいしている、とんでもないお椀なのです!

まこと君のお祖父様がこの夏に亡くなられ、御葬儀の際の想い出話として出てきたという、この謎の食器。
何分、詳しい事情を御存知だったはずの曽祖父様もお祖父様も既に亡くなられているので詳細は一切不明なのですが、
彼の家では「これは、戦前の国鉄の食堂車で使用されていた」 と言い伝えられているとのこと。

まこと君も鉄道博物館に調査を依頼したりしてその謎を解き明かそうと頑張ったのですが、
結果として「詳細不明」という回答だったそうです。
(※このあたりの詳しい顛末は、まこと君のblog「まこまるブログ」に詳しく書かれていますのでご参照を。

その食器は言い伝えによると戦前の国鉄食堂車で使用されていたという。

その食器は言い伝えによると戦前の国鉄食堂車で使用されていたという。 その2

…さて、この「謎の食堂車の食器」ですが、
僕が実物を見た限りでは

「戦前の東海道本線系統の優等列車、燕(つばめ)・鴎(かもめ)・櫻(さくら)・富士が勢揃いしているので、
戦前の国鉄が関わっているのはまず間違いない」

「ただし、これが実際に食堂車で使用されていたかどうかについては(僕の知識不足のせいで)何とも言えない。
確か当時の食堂車は等級別に洋式・和式と区別されていた筈なので、もし食堂車で使用していたなら和式で使用されていたものだろうが、一等専用編成の国際列車『富士』は洋式のみではなかったか?
その場合、富士が描かれているのは辻褄が合わない。」

「でも、かなり頑丈で堅実な作りなので、業務用の可能性は高いかも?
特急列車の愛称を集めたノベリティグッズとして配布されたものかも知れない。」


…といったところでしょうか?


高台の下には「名陶」の印があります。
ちょっと検索してみたところ、軍隊食器などを多く作っていたメーカーだそうです。
戦前の国鉄にも食器を納入していたのかも知れませんね。

謎のベールに包まれた、言い伝えの食堂車の食器。
歴史の浪漫を感じますが、真実を知りたいとも感じます。

このお椀について、何か御存知の方は居られませんか?

内之浦宇宙空間観測所 特別公開2011に行きました

2011-11-13 | 宇宙
雨上がりのM整備塔ロケットランチャ

平成23年10月30日(日曜日)
鹿児島県の大隅半島にある内之浦宇宙空間観測所特別公開が開催されました。

日本で最初の人工衛星「おおすみ」から小惑星探査機「はやぶさ」をはじめとする多くの科学衛星、そして観測ロケットを今でも打ち上げている「宇宙ファンの聖地」内之浦の、年に一度のお祭りです。
もちろん、今年も行って来ましたよ!




今年は、現地に宿を確保して前日から内之浦に乗り込みました。
宿の部屋からは、内之浦湾の潮騒の向こうに内之浦宇宙空間観測所のパラボラアンテナ「うっちーさん」たちが見えるという絶好のロケーション。
(実はこのお宿、昨年の「はやぶさ」地球帰還の出迎え合宿でもお世話になったんですよね。)

夜には宇宙クラスタの仲間たちも続々結集して、前夜祭の宴会です!


内之浦の魚はとにかく美味い!

Ustreamでの生中継も急遽始めたりして大いに盛り上がり、明日の祭りを前にしての楽しい宴会は夜更けまで続きました。


翌朝は、生憎の雨模様…


それでも、防災無線で今日の宇宙空間観測所特別公開は予定通り実施されると呼びかけています。
朝御飯を食べて気合を入れて、さぁ内之浦宇宙空間観測所 特別公開2011に出発!



クルマに分乗して、丘の上の宇宙空間観測所に到着すると、既にかなりの人が集まっています。



Mロケット組立棟内は大賑わい、今年の特別公開も大盛況です!
…何やらゆるキャラもいますね(笑)
(→「はやぶさ」の“ゆるキャラ”現る


でも、こんな恐い案内も。
「小うっちーさん」(20mパラボラアンテナ)にスズメバチ発生か…


さらに、こんな物騒なチョック済みも(笑)
ヒドラジンが漏れたら一大事です。

今年も「はやぶさ」関連の展示がありました。





惜しくもイトカワに到達できず、星になった探査ローバ「ミネルバ」
次の「はやぶさ2」ではリベンジを期して複数搭載される見込み。今度こそ、小惑星の表面を跳ねまわって欲しいものです。


次期固体ロケット「イプシロン」の展示も。


まもなく、ここ内之浦のM台地から翔び立つことになる「イプシロン」。
期待が高まります!

その「イプシロン」の為に、もうじき改装工事が始まるというMロケット発射装置を見に行くことにします。


Mロケット組立棟の向こうが発射装置のあるM台地です。


M台地側から見た組立棟と、50トン門型クレーン


そしてこれが、Mロケット発射装置整備棟


整備塔ロケットランチャ側。
まだ改装工事は始まっていませんが、このMロケット仕様の姿はもうすぐ見納めとなります。


Mロケット発射装置の銘板。
「改装工事後は、きっと『M』の字の上にガムテか何か貼られて、その上から油性マジックで『E(イプシロン)』と書き込まれるんだぜー!」などと話して仲間と大笑い。
何しろ、認められた改装工事の予算がかなり安いみたいですからねぇ…


M台地に横たわる、M-Vロケットの実物大模型。
宇宙研相模原キャンパスにある実機展示では2号機の機体ナンバーが入っていますが、ここ内之浦のものは1号機となっていますね。


悪名高い、M台地を無理やり仕分けるフェンス。
JAXA統合後に指示されて設置されたものですが、M-Vロケットの打ち上げの度にロケット噴射の爆風の直撃を受けて吹っ飛ばされ、そのまま無理やり補修されて無残な姿をさらしています。
今後は、イプシロンの打ち上げの度に再び吹っ飛ばされることになるのでしょうか。


Mロケット発射装置に横付けされた重機の車体に残る文部省 宇宙科学研究所 鹿児島宇宙空間観測所の文字。
JAXA統合以前からそのまま使われているようですね。

雨が降り止まないので、一旦Mロケット組立棟の屋内に戻ります。


ここで、一回目の宇宙教室の時間になったので会場の会議室へ。

JAXA宇宙輸送ミッション本部の荒川聡先生「ロケットのお話 ~ペンシルからイプシロンへ~」





宇宙教室の後は、場内巡回バスに乗ってKSセンターへ向かいます。

先ずは観測ロケット組立室へ。各種観測ロケットのランチャが並んでお出迎え。



こんなものもありました。
観測ロケットS-520のダミーウエイトか…


観測ロケット組立室を出たら、凄まじい豪雨です!


土砂降りの雨の中のKSセンターを、やっとの思いで歩いてランチャドームまで辿り着きます。

ここでは観測ロケットS-520のランチャがスタンバイ中。
来月打ち上げ予定のS-520-26号機で使用されるものです。









ランチャの操作体験も行われていました。

再びMロケット組立棟に戻って、二回目の宇宙教室。
内之浦宇宙空間観測所長の峯杉賢治先生「未来のロケットと衛星」



宇宙教室会場の会議室の隣の休憩所には、今もこんな掲示が。

ようやく雨が上がったので、またM台地に出てみました。

先ほどまで靄がかかっていた海も、水平線が見えるようになっています。

ある程度天候が回復したので、ここで急遽M整備塔ロケットランチャ駆動実演が実施されました!










Mロケット発射装置がこの姿で動くのを見るのも、きっとこれが最後になるでしょうね…







みんな、ここから宇宙に旅立って行ったんですね。
ありがとう、お疲れ様、Mロケット発射装置。



なんとか最後にMロケット発射装置の晴れ姿も披露されて、
内之浦宇宙空間観測所 特別公開2011は無事に閉幕。
来年もまた来るぞ!


おまけ:お土産写真


今回の“戦利品”

会場内スタンプラリーの賞品のキーホルダーやストラップ、
宇宙教室受講記念品のイプシロンメモパッド、来場記念のクリアケースなど。
特筆すべきは、コントロールセンターで偶然お会いした餅原義孝さん(打上げ管制担当:M-Vロケットの打ち上げ時に秒読みをされていた方)に、特にお願いしてイプシロンノートの表紙に書いて頂いた、
「ヨーイ ハイ!! 1分前」サイン!!

餅原さん、イプシロン打ち上げの時も、素敵な肉声秒読みを楽しみにしています!!

「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上坂浩光監督の、熊本での2つの講演会を開催しました!

2011-11-08 | 告知

画像提供:有限会社ライブ

先日より告知しておりました、
熊本での2つの「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上坂浩光監督の講演会を開催致しました。

※告知記事:
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会×上坂監督講演会が
熊本高専八代キャンパスにて開催されます!


上坂浩光監督講演会と、
小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル特別公開が熊本博物館にて開催されます!


おかげさまで、どちらも大成功でした!ありがとうございました。

熊本での2つの「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上坂浩光監督講演会ツアーは、八代市で幕を開けました。
平成23年11月4日、熊本高専八代キャンパスの学園祭での、生徒さん向けの「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会と講演会でスタートです!


講演に先立ち、熊本高専八代キャンパスの校長先生と挨拶される上坂監督。




「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映後、体育館の床のステージに立ち、
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を通じて“ものづくり”について全校生徒に語りかける上坂監督。


講演後の生徒代表挨拶。
熱く濃い講演会となりました!

熊本高専八代キャンパスでの初日の講演後、
八代市内のコミュニティFM「エフエムやつしろ」のスタジオに移動して、トーク番組への生出演!




今回の上坂浩光監督講演会ツアーのスタッフの一人、
斉場俊之さんがトーク番組の生放送の模様をUstreamで生中継後に
アーカイブとしてまとめて下さっています。
こちらも是非御覧下さい!

その1
その2
その3
その4



翌日、11月5日は熊本高専八代キャンパス学園祭での、
一般来場者対象の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会と上坂監督講演会が開催されました。


「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会は、会場の大会議室に人が入りきれず
やむを得ず廊下から立ち見して頂く程の大盛況となりました!




「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」上映会に続いての上坂監督講演会も
たくさんの方々に聴講して頂き満席となりました。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を通じて、上坂監督が伝えたかった「生命(いのち)への想い」が熱く伝わってくる、素晴らしい講演となりました!
(上坂監督も講演後、「会場の雰囲気の良さと、聴きに来てくれた方々との一体感に感動をおぼえた。」と仰っておられたんですよ!)

八代市での午前中の講演会を終えた上坂監督は、九州新幹線「さくら」に乗って急ぎ熊本市へと移動、
そのまま熊本市立熊本博物館での午後の講演会に臨まれました。




「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」帰還編の上映後、
プラネタリウムで講演される上坂監督。

熊本博物館プラネタリウムでの講演会も満席となりました。
ここでも上坂監督の熱い想いがプラネタリウム内にいるすべての人々に共有されるような
素晴らしい講演となりました!

熊本博物館プラネタリウムでの講演会の様子も斉場俊之さんが
Ustreamで生中継後にアーカイブとしてまとめて下さっています。こちらも是非御覧下さい。

HAYABUSA BACK TO THE EARTH 上坂浩光監督講演会(熊本博物館)

熊本県内を縦断して、文字通り「はやぶさ」のように駆け抜けて熊本での2つの講演会ツアーをこなされた上坂浩光監督。
講演会ツアー終了後、監督の乗られた飛行機が飛び立つ熊本空港の上空には
雨上がりの夕空にきれいな虹がかかっていました。


上坂監督、熊本での講演会ツアー本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!
現在創っておられるプラネタリウム作品の新作を引っ提げて、
是非また熊本に来て下さいね!!


そして、講演会を聴きに来て下さった皆様、ありがとうございました。
上坂監督の“ものづくり”と“生命(いのち)”への想いが、きっと強く皆様の心に伝わったことと確信しています。

“HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-”熊本上映会&講演会プロジェクト/宇宙クラスタ九州支部 mitsuto1976 拝


2011年11月15日・16日追記:上坂浩光監督がご自分のblog「星居Webブログ」で熊本講演会ツアーのレポを掲載されています。
楽しい写真も多数公開されていますよ。是非ご覧ください!

熊本講演1日目(星居Webブログ 2011年11月09日)

熊本講演2日目(星居Webブログ 2011年11月10日)

熊本公演3日目(星居Webブログ 2011年11月14日)

熊本講演4日目(星居Webブログ 2011年11月16日)