(JR鹿児島本線 小川―有佐間で撮影)
来月12日の九州新幹線の全線開業で「みずほ」「さくら」が華々しくデビューする影で、
その役割を果たし、走り去る列車がいます。
東海道山陽新幹線と九州新幹線の先行開業区間を結ぶ重責を担う
在来線特急「リレーつばめ」。
日本の鉄道の象徴であり、誇りである栄光の超特急「つばめ」 の正統な継承者として、
史上最高の名車 と讃えられる787系「つばめ型」車輌と共に九州に君臨した特急「つばめ」と、
その栄光の名を九州新幹線に引き継いでからも尚、東海道山陽新幹線との橋渡し役として九州の主役の座を堅持し続けた
「リレーつばめ」。
九州新幹線全線開業後は「つばめ」の名は九州内ローカル輸送の新幹線各駅停車列車として使われることに、
何かやるせなさを感じるのは僕だけではないでしょう。
…いつの日か、「つばめ」が栄光を取り戻し、
再び最優等列車として疾走する日が来ることを、願わずにはいられないのです。
栄光の787 TSUBAMEよ永遠に…
「リレーつばめ」ファイナルランまで、あと13日。
来月12日の九州新幹線の全線開業で「みずほ」「さくら」が華々しくデビューする影で、
その役割を果たし、走り去る列車がいます。
東海道山陽新幹線と九州新幹線の先行開業区間を結ぶ重責を担う
在来線特急「リレーつばめ」。
日本の鉄道の象徴であり、誇りである栄光の超特急「つばめ」 の正統な継承者として、
史上最高の名車 と讃えられる787系「つばめ型」車輌と共に九州に君臨した特急「つばめ」と、
その栄光の名を九州新幹線に引き継いでからも尚、東海道山陽新幹線との橋渡し役として九州の主役の座を堅持し続けた
「リレーつばめ」。
九州新幹線全線開業後は「つばめ」の名は九州内ローカル輸送の新幹線各駅停車列車として使われることに、
何かやるせなさを感じるのは僕だけではないでしょう。
…いつの日か、「つばめ」が栄光を取り戻し、
再び最優等列車として疾走する日が来ることを、願わずにはいられないのです。
栄光の787 TSUBAMEよ永遠に…
「リレーつばめ」ファイナルランまで、あと13日。
「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機の打ち上げを見た翌日、種子島の某所で拾った、これ…
ラミネート加工された長さ20㎝程の紙片ですが、端部に強い力で引きちぎられるか吹っ飛ばされるかしたような傷があります。
それに、記載された内容が…
どうやら、これはアンビリカルケーブルのタグらしいのです。
それが打ち上げ時の噴射炎で射場の外に吹き飛ばされたのではないかと。
思わぬロケットの落し物。
宝物にします。
←種子島の冬空に、こうのとり羽ばたく!H-IIBロケット2号機打ち上げレポート 前編
←種子島の冬空に、こうのとり羽ばたく!H-IIBロケット2号機打ち上げレポート 後編
ラミネート加工された長さ20㎝程の紙片ですが、端部に強い力で引きちぎられるか吹っ飛ばされるかしたような傷があります。
それに、記載された内容が…
どうやら、これはアンビリカルケーブルのタグらしいのです。
それが打ち上げ時の噴射炎で射場の外に吹き飛ばされたのではないかと。
思わぬロケットの落し物。
宝物にします。
←種子島の冬空に、こうのとり羽ばたく!H-IIBロケット2号機打ち上げレポート 前編
←種子島の冬空に、こうのとり羽ばたく!H-IIBロケット2号機打ち上げレポート 後編
写真:種子島宇宙センター大崎射点(中型ロケット発射場)
←前編からの続きです
「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機の打ち上げを見た僕は、種子島のいつもの宿でしないつぐみさんや霧島さんたちと合流。
打ち上げ成功を祝い、祝杯をあげました。
そしてその翌朝、まだ夜明け前の午前5時前、しないさんに起こしてもらって一緒に寝ぼけ眼をこすりつつ種子島宇宙センターの竹崎射点へと向かい、国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過を見たのです。
“昨日まで、あそこに見える岬にいたロケットに載っていた宇宙船が、
今は、上空を通過しているあの宇宙ステーションを目指して、宇宙を飛んでいる…”
それは、なんとも言えない不思議な、そしてとても嬉しい気持ちになれる体験でした。
平成23年1月23日 こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機打ち上げ翌日
今日は午後の鹿児島行き高速船「トッピー」を予約してあります。
出港まで時間があるので、朝食後に皆で種子島宇宙センターの見学に行きました。
大崎射点(中型ロケット発射場)
昭和51年に打ち上げられたN-Iロケット以来、N-II、H-I、そしてJ-Iと歴代のロケットが打ち上げられた、歴史あるロケット発射場です。
最近では、液体酸素と液化天然ガスを組み合わせた新技術「LNG推進系」のエンジンを用いることを目指し注目されていた
GXロケットの打ち上げをここで行う計画もあったのですが、GXロケットは結局完成すること無く開発中止となったため、使用目的を失い放置されています。
「50年は持つ」とされる程の頑丈な造りの為に、解体することもままならないのでしょう…
大崎射点の向こうには、昨日H-IIBロケット2号機を打ち上げた大型ロケット発射場が見えています。そして、手前側に積み上げられた瓦礫は、大型ロケット発射場第1射点から撤去された、旧H-IIロケット時代の射座点検棟(PST)の残骸らしい、とのこと。
砂浜に降りて、大崎射点を眺めます。
様々な表情を見せる大崎射点。
もう二度とロケットを旅立たせることはないであろうその威容。
巨大な骸を晒した悲壮感もありますが、どこか退廃的な美しさも漂わせています。
こちらは、現役の大型ロケット組立棟(VAB)。
ロケットが出てくる大扉は、“世界最大の一枚扉” としてギネスブックにも登録されています。
その独特の形状から、宇宙ファンには「世界最大の物置」と揶揄されることも(笑)
砂浜の向こうには、二つの大型ロケット発射場が聳え立ちます。
昨日H-IIBロケット2号機を打ち上げた、第2射点です!
移動発射台が、まだ第2射点に残されています。
こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機のミッションエンブレムとフライトナンバーの掲示がカッコイイ!
見上げる第2射点、絶景かな、絶景かな!
正直、「死んでもいいから、一度ここから打ち上げを見たい」という気がしますねぇ!
…いや、でもここはリフトオフの直後にSRB-A(固体ロケットブースタ)の噴射炎が吹き抜けて、何も見えなくなっちゃうのかな?
それに、やっぱり死ぬのはイヤだなぁだってあと何度でも打ち上げが見たいもん!w
第2射点の先には、第1射点が鎮座まします。
ロケット好きにはたまらない砂浜の散歩でした。
南種子の町に戻ると、いつもの横断幕が今回も出ていました。
最後に、宝満神社に打ち上げ成功のお礼参り。
「次回の打ち上げも、成功しますように!」
そして…
「次回の打ち上げも、種子島に見に来れますように!!」
(レポート終わり)
←前編からの続きです
「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機の打ち上げを見た僕は、種子島のいつもの宿でしないつぐみさんや霧島さんたちと合流。
打ち上げ成功を祝い、祝杯をあげました。
そしてその翌朝、まだ夜明け前の午前5時前、しないさんに起こしてもらって一緒に寝ぼけ眼をこすりつつ種子島宇宙センターの竹崎射点へと向かい、国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過を見たのです。
“昨日まで、あそこに見える岬にいたロケットに載っていた宇宙船が、
今は、上空を通過しているあの宇宙ステーションを目指して、宇宙を飛んでいる…”
それは、なんとも言えない不思議な、そしてとても嬉しい気持ちになれる体験でした。
平成23年1月23日 こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機打ち上げ翌日
今日は午後の鹿児島行き高速船「トッピー」を予約してあります。
出港まで時間があるので、朝食後に皆で種子島宇宙センターの見学に行きました。
大崎射点(中型ロケット発射場)
昭和51年に打ち上げられたN-Iロケット以来、N-II、H-I、そしてJ-Iと歴代のロケットが打ち上げられた、歴史あるロケット発射場です。
最近では、液体酸素と液化天然ガスを組み合わせた新技術「LNG推進系」のエンジンを用いることを目指し注目されていた
GXロケットの打ち上げをここで行う計画もあったのですが、GXロケットは結局完成すること無く開発中止となったため、使用目的を失い放置されています。
「50年は持つ」とされる程の頑丈な造りの為に、解体することもままならないのでしょう…
大崎射点の向こうには、昨日H-IIBロケット2号機を打ち上げた大型ロケット発射場が見えています。そして、手前側に積み上げられた瓦礫は、大型ロケット発射場第1射点から撤去された、旧H-IIロケット時代の射座点検棟(PST)の残骸らしい、とのこと。
砂浜に降りて、大崎射点を眺めます。
様々な表情を見せる大崎射点。
もう二度とロケットを旅立たせることはないであろうその威容。
巨大な骸を晒した悲壮感もありますが、どこか退廃的な美しさも漂わせています。
こちらは、現役の大型ロケット組立棟(VAB)。
ロケットが出てくる大扉は、“世界最大の一枚扉” としてギネスブックにも登録されています。
その独特の形状から、宇宙ファンには「世界最大の物置」と揶揄されることも(笑)
砂浜の向こうには、二つの大型ロケット発射場が聳え立ちます。
昨日H-IIBロケット2号機を打ち上げた、第2射点です!
移動発射台が、まだ第2射点に残されています。
こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機のミッションエンブレムとフライトナンバーの掲示がカッコイイ!
見上げる第2射点、絶景かな、絶景かな!
正直、「死んでもいいから、一度ここから打ち上げを見たい」という気がしますねぇ!
…いや、でもここはリフトオフの直後にSRB-A(固体ロケットブースタ)の噴射炎が吹き抜けて、何も見えなくなっちゃうのかな?
それに、やっぱり死ぬのはイヤだなぁだってあと何度でも打ち上げが見たいもん!w
第2射点の先には、第1射点が鎮座まします。
ロケット好きにはたまらない砂浜の散歩でした。
南種子の町に戻ると、いつもの横断幕が今回も出ていました。
最後に、宝満神社に打ち上げ成功のお礼参り。
「次回の打ち上げも、成功しますように!」
そして…
「次回の打ち上げも、種子島に見に来れますように!!」
(レポート終わり)
写真:H-IIBロケット2号機、上昇!(長谷展望公園にて)
地上約400km上空の国際宇宙ステーション(ISS)へと補給物資を送り届ける日本の定期輸送船、
「こうのとり」(HTV)。
この冬、“二羽目のこうのとり”「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機が種子島から宇宙へと羽ばたきます。
…しかし、ロケット打ち上げは生モノ。
決められた日時に必ず飛ぶとは限らず、予定変更・打ち上げ延期と闘う覚悟が要ります。
特に気象条件の厳しい冬場は、天候の急変や、特にロケットの天敵である「上空の氷結層」が容赦なく襲いかかります(この氷結層を上昇中のロケットが突き抜けると雷を誘発し、電子機器の塊である搭載衛星に致命的なダメージを与えてしまうのです)。
そして今回のこうのとり2号機/H-IIBロケット2号機も、当初打ち上げが予定されていた平成23年1月20日の前日になって打上げ制約条件を超える氷結層を含む雲の発生が予測され、延期が決定してしまいます。
新たに設定された打ち上げ日時は、平成23年1月22日14時37分57秒! …そしてこの日は週末、土曜日。
「やったー!休日だから種子島まで見に行けるぞ!」
という訳で、
事前に現地入りしていた副部長 こと文系宇宙工学研究所の金木犀さんから「打ち上げ延期」の緊急連絡を受けた僕は、
打ち上げ前日の1月21日夜、仕事を終えてから最終の新幹線「つばめ」に飛び乗り種子島へと向かいました!
今までにもう何度も種子島にてH-IIAロケットの打ち上げを見ていますが、
「こうのとり」(HTV)の為に新たに建造された巨大機H-IIBロケットの打ち上げを現地で見るのは、これが初めて。
時速260キロで闇夜とトンネルが交錯する鹿児島中央駅行き「つばめ」の車窓の向こうに、期待が膨らみます!
…一方、その頃種子島宇宙センターでは打ち上げ準備が着々と進んでおり、H-IIBロケット2号機の組立棟(VAB)から大型ロケット発射場第2射点への機体移動が行われていました。
※以下は後日副部長からもらった、機体移動の様子を撮影した画像です。
撮影/画像提供:金木犀さん
(参考:文系宇宙工学研究所「H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日後半 機体移動」)
H-IIBロケット2号機がゆっくりと射点へ移動している間に、「つばめ」は新八代駅―鹿児島中央駅間を走破。
この夜は鹿児島市の繁華街、天文館のネットカフェにチェックインして仮眠を取ります。
平成23年1月22日 こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機打ち上げ当日
夜明け前にネットカフェを出て、徒歩で鹿児島港の種子島行き高速船ターミナルへ向かいます。
空には明るい月と星々が。今日はいい天気になりそうです!
桜島の山裾に昇る朝陽の中を、高速船「トッピー」始発便は出航。一路、種子島へ!
…いつものように、すぐに眠りに落ちてしまい、目覚めるともう種子島、西之表港に到着。
港に、twitter宇宙クラスタのjnu_さんが迎えに来てくれていました。
jnu_さんのレンタカーに同乗させてもらい、打ち上げ見学地の種子島南部へと移動…
その途中、ここに立ち寄ってみました。
増田宇宙通信所
人工衛星の追跡管制と、種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの飛行状態の監視を行う重要な施設です。
残念ながら打ち上げ当日は通信所内部の見学は出来ません。
敷地外の、かつてここに軍の飛行場があった頃の遺構である煉瓦積みの煙突がある辺りで、宇宙センター方向に首を振ったパラボラアンテナが見えました。
増田宇宙通信所から南下する県道75号線から見える海岸。
太平洋の水平線の向こうに、種子島宇宙センターの大型ロケット発射場が見えています。
ここから打ち上げを見ても気持よさそうです。
でも今日は、皆と待ち合わせているここへと向かいます。
長谷展望公園
サッカーグラウンド位もある芝生が広がる、種子島でも最も大規模な公式見学場です。
僕が初めて種子島でH-IIAロケットの打ち上げを見た場所もここでしたねぇ…
長谷展望公園で、先に来ていた金木犀さんと合流。
聞けば、数日前に島に来て以来ずっと体調を崩していたそうで、大変な目に遭っていたとのこと(「文系宇宙工学研究所」に、彼の壮絶な苦闘が綴られています。
→H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日前半 もうここに住む! …ホントにつらかったんだなぁ副部長)。
もっと海寄りの見学ポイントへ移動するというjnu_さんと道案内していく副部長を見送り、芝生広場で暫し一人でのんびり留守番します。
その間も岩本塚さんはじめ宇宙関連で顔馴染みの方々とお会いしたり、地元在住の友人が差し入れを持ってきてくれたり。
吹きすさぶ風が冷たいけれど天気も良いので、ピクニック気分の長谷展望公園。本当に、絶好の打ち上げ日よりになりました!
打ち上げ時刻が近づくと、見学者の方々もどんどん集まり始めました。
やがて、まこと君やJIMさん、あつ志さんたち「首都圏から種子島日帰り弾丸ツアー組」、それに副部長も戻って来て、宇宙クラスタのメンバーが集結!
突然、配布され始めた見学記念のピンバッヂを貰う行列に並んだりしながら、みんなで打ち上げの時を待ちます。
撮影準備に余念が無い副部長。
H-IIAロケットの打ち上げられる大型ロケット発射場第1射点は、長谷展望公園から見るとロケット組立棟(VAB)の裏側に隠れてしまうのですが、
今日打ち上げられるH-IIBロケットは専用の第2射点を使うので、きれいにその全容が現れています。
打ち上げ時刻の数分前から、カウントダウン音声が放送開始。
強風の中、全員総立ちでカウントダウンを叫びます。
10、9、8、7、6、5、4、3!2!1!! …リフトオフ!!
平成23年1月22日14時37分57秒(日本標準時)、
“二羽目のこうのとり”「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機は
種子島宇宙センターから打ち上げられました。
※金木犀さん提供:リフトオフの瞬間
撮影/画像提供:金木犀さん
雲を突き抜けて、真冬の澄み切った青空をロケットが翔んでいきます!
「きれいだ…!!このまま宇宙まで青空を駆け抜けろH-IIB!羽ばたけ、こうのとり!!」
「あっ今、SRB-A(固体ロケットブースタ)が分離した!」
横に立ってデジタル一眼レフカメラの望遠レンズを覗き込んでいた副部長がつぶやきます。
「えっ!?本当!?」
残念ながら、肉眼では確認できませんでした。夜の打ち上げだったH-IIAロケット18号機/「みちびき」では、SRB-Aの燃え殻が落ちていく様子までハッキリ見えたんだけどなぁ…
やがてH-IIBロケット2号機は青空に吸い込まれ、
青空に残った真っ白なロケット雲も次第に風に流されて姿を変え、消えていきます。
そしてリフトオフの15分後に「こうのとり」2号機(HTV2)は分離されました。
打ち上げは、見事に成功したのです!
誰もいなくなった長谷展望公園に残った我々。
冬の陽は傾き、風は冷たさを増していますが、僕たちの心は熱いままでした。
「みんな、おめでとう!こうのとりは羽ばたいた!!
…本当に、素晴らしい打ち上げだったね!!」
そうです、今までにもう何度も種子島でロケットの打ち上げを見ていますが、こんなにも素晴らしい昼間の打ち上げを見たのは、僕はこれが初めてです。
本日最終の高速船で離島して首都圏へと帰る日帰り弾丸ツアー組と別れて、
満足感と充実感に満たされ、幸せな気分で宿へと戻ります。
「さぁ、今夜は祝杯だー!」
→後編に続きます
地上約400km上空の国際宇宙ステーション(ISS)へと補給物資を送り届ける日本の定期輸送船、
「こうのとり」(HTV)。
この冬、“二羽目のこうのとり”「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機が種子島から宇宙へと羽ばたきます。
…しかし、ロケット打ち上げは生モノ。
決められた日時に必ず飛ぶとは限らず、予定変更・打ち上げ延期と闘う覚悟が要ります。
特に気象条件の厳しい冬場は、天候の急変や、特にロケットの天敵である「上空の氷結層」が容赦なく襲いかかります(この氷結層を上昇中のロケットが突き抜けると雷を誘発し、電子機器の塊である搭載衛星に致命的なダメージを与えてしまうのです)。
そして今回のこうのとり2号機/H-IIBロケット2号機も、当初打ち上げが予定されていた平成23年1月20日の前日になって打上げ制約条件を超える氷結層を含む雲の発生が予測され、延期が決定してしまいます。
新たに設定された打ち上げ日時は、平成23年1月22日14時37分57秒! …そしてこの日は週末、土曜日。
「やったー!休日だから種子島まで見に行けるぞ!」
という訳で、
事前に現地入りしていた副部長 こと文系宇宙工学研究所の金木犀さんから「打ち上げ延期」の緊急連絡を受けた僕は、
打ち上げ前日の1月21日夜、仕事を終えてから最終の新幹線「つばめ」に飛び乗り種子島へと向かいました!
今までにもう何度も種子島にてH-IIAロケットの打ち上げを見ていますが、
「こうのとり」(HTV)の為に新たに建造された巨大機H-IIBロケットの打ち上げを現地で見るのは、これが初めて。
時速260キロで闇夜とトンネルが交錯する鹿児島中央駅行き「つばめ」の車窓の向こうに、期待が膨らみます!
…一方、その頃種子島宇宙センターでは打ち上げ準備が着々と進んでおり、H-IIBロケット2号機の組立棟(VAB)から大型ロケット発射場第2射点への機体移動が行われていました。
※以下は後日副部長からもらった、機体移動の様子を撮影した画像です。
撮影/画像提供:金木犀さん
(参考:文系宇宙工学研究所「H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日後半 機体移動」)
H-IIBロケット2号機がゆっくりと射点へ移動している間に、「つばめ」は新八代駅―鹿児島中央駅間を走破。
この夜は鹿児島市の繁華街、天文館のネットカフェにチェックインして仮眠を取ります。
平成23年1月22日 こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機打ち上げ当日
夜明け前にネットカフェを出て、徒歩で鹿児島港の種子島行き高速船ターミナルへ向かいます。
空には明るい月と星々が。今日はいい天気になりそうです!
桜島の山裾に昇る朝陽の中を、高速船「トッピー」始発便は出航。一路、種子島へ!
…いつものように、すぐに眠りに落ちてしまい、目覚めるともう種子島、西之表港に到着。
港に、twitter宇宙クラスタのjnu_さんが迎えに来てくれていました。
jnu_さんのレンタカーに同乗させてもらい、打ち上げ見学地の種子島南部へと移動…
その途中、ここに立ち寄ってみました。
増田宇宙通信所
人工衛星の追跡管制と、種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの飛行状態の監視を行う重要な施設です。
残念ながら打ち上げ当日は通信所内部の見学は出来ません。
敷地外の、かつてここに軍の飛行場があった頃の遺構である煉瓦積みの煙突がある辺りで、宇宙センター方向に首を振ったパラボラアンテナが見えました。
増田宇宙通信所から南下する県道75号線から見える海岸。
太平洋の水平線の向こうに、種子島宇宙センターの大型ロケット発射場が見えています。
ここから打ち上げを見ても気持よさそうです。
でも今日は、皆と待ち合わせているここへと向かいます。
長谷展望公園
サッカーグラウンド位もある芝生が広がる、種子島でも最も大規模な公式見学場です。
僕が初めて種子島でH-IIAロケットの打ち上げを見た場所もここでしたねぇ…
長谷展望公園で、先に来ていた金木犀さんと合流。
聞けば、数日前に島に来て以来ずっと体調を崩していたそうで、大変な目に遭っていたとのこと(「文系宇宙工学研究所」に、彼の壮絶な苦闘が綴られています。
→H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日前半 もうここに住む! …ホントにつらかったんだなぁ副部長)。
もっと海寄りの見学ポイントへ移動するというjnu_さんと道案内していく副部長を見送り、芝生広場で暫し一人でのんびり留守番します。
その間も岩本塚さんはじめ宇宙関連で顔馴染みの方々とお会いしたり、地元在住の友人が差し入れを持ってきてくれたり。
吹きすさぶ風が冷たいけれど天気も良いので、ピクニック気分の長谷展望公園。本当に、絶好の打ち上げ日よりになりました!
打ち上げ時刻が近づくと、見学者の方々もどんどん集まり始めました。
やがて、まこと君やJIMさん、あつ志さんたち「首都圏から種子島日帰り弾丸ツアー組」、それに副部長も戻って来て、宇宙クラスタのメンバーが集結!
突然、配布され始めた見学記念のピンバッヂを貰う行列に並んだりしながら、みんなで打ち上げの時を待ちます。
撮影準備に余念が無い副部長。
H-IIAロケットの打ち上げられる大型ロケット発射場第1射点は、長谷展望公園から見るとロケット組立棟(VAB)の裏側に隠れてしまうのですが、
今日打ち上げられるH-IIBロケットは専用の第2射点を使うので、きれいにその全容が現れています。
打ち上げ時刻の数分前から、カウントダウン音声が放送開始。
強風の中、全員総立ちでカウントダウンを叫びます。
10、9、8、7、6、5、4、3!2!1!! …リフトオフ!!
平成23年1月22日14時37分57秒(日本標準時)、
“二羽目のこうのとり”「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機は
種子島宇宙センターから打ち上げられました。
※金木犀さん提供:リフトオフの瞬間
撮影/画像提供:金木犀さん
雲を突き抜けて、真冬の澄み切った青空をロケットが翔んでいきます!
「きれいだ…!!このまま宇宙まで青空を駆け抜けろH-IIB!羽ばたけ、こうのとり!!」
「あっ今、SRB-A(固体ロケットブースタ)が分離した!」
横に立ってデジタル一眼レフカメラの望遠レンズを覗き込んでいた副部長がつぶやきます。
「えっ!?本当!?」
残念ながら、肉眼では確認できませんでした。夜の打ち上げだったH-IIAロケット18号機/「みちびき」では、SRB-Aの燃え殻が落ちていく様子までハッキリ見えたんだけどなぁ…
やがてH-IIBロケット2号機は青空に吸い込まれ、
青空に残った真っ白なロケット雲も次第に風に流されて姿を変え、消えていきます。
そしてリフトオフの15分後に「こうのとり」2号機(HTV2)は分離されました。
打ち上げは、見事に成功したのです!
誰もいなくなった長谷展望公園に残った我々。
冬の陽は傾き、風は冷たさを増していますが、僕たちの心は熱いままでした。
「みんな、おめでとう!こうのとりは羽ばたいた!!
…本当に、素晴らしい打ち上げだったね!!」
そうです、今までにもう何度も種子島でロケットの打ち上げを見ていますが、こんなにも素晴らしい昼間の打ち上げを見たのは、僕はこれが初めてです。
本日最終の高速船で離島して首都圏へと帰る日帰り弾丸ツアー組と別れて、
満足感と充実感に満たされ、幸せな気分で宿へと戻ります。
「さぁ、今夜は祝杯だー!」
→後編に続きます
本日(平成23年2月20日)、九州新幹線の全線開業イベントとしてCM撮影用のカメラを載せた特別な新幹線が、鹿児島中央駅から博多駅まで走りました!
僕も先程、自宅近くの熊本県八代市鏡町の不知火干拓地を貫く高架橋を駆け抜ける新幹線を見送ってきましたよ。
「おおっ!虹色の新幹線だ!!」
祝!九州縦断ウェーブ レインボーカラーの九州新幹線
「ミッション・インポッシブル」さながらに、取材ヘリ2機を従えて駆け抜けていったレインボー新幹線。
あの編成、おそらくレインボーカラーのままで開業日のファーストラン列車に使用されるんではないでしょうか。楽しみです!
九州新幹線全線開業は2011年03月12日。
いよいよ、その日が近づいてきました!!
僕も先程、自宅近くの熊本県八代市鏡町の不知火干拓地を貫く高架橋を駆け抜ける新幹線を見送ってきましたよ。
「おおっ!虹色の新幹線だ!!」
祝!九州縦断ウェーブ レインボーカラーの九州新幹線
「ミッション・インポッシブル」さながらに、取材ヘリ2機を従えて駆け抜けていったレインボー新幹線。
あの編成、おそらくレインボーカラーのままで開業日のファーストラン列車に使用されるんではないでしょうか。楽しみです!
九州新幹線全線開業は2011年03月12日。
いよいよ、その日が近づいてきました!!
明日は2月14日。バレンタインデー ですね。
僕も、こんな素敵なチョコレートを貰いましたよ。…母から(笑)
リーガロイヤルホテル大阪にあるショコラブティック レクラ の名物メニュー、
惑星ショコラ「惑星の輝き」!
ちゃんと太陽系の8つの惑星がすべて揃っています、再現度高いです。
冥王星はありません。
地球。
青い大気に白い雲の表現がきれい!
木星 はちょっと赤すぎるかな?大赤斑もあるのか気になります。
土星 はリングもちゃんとありますね!
スーパーローテーションも再現された金星 にはあかつきくんがひと足お先に到着w
はやく、きんせいちゃんから直接チョコレートをもらえるといいね!
あかつき、がんばれ!
画像提供:JAXA
AKATSUKI Return to The Venus
天燈茶房TENDANCAFE亭主mitsuto1976は、6年後の金星周回軌道再投入とその後のミッション終了まで
金星探査機「あかつき」を応援します
僕も、こんな素敵なチョコレートを貰いましたよ。…母から(笑)
リーガロイヤルホテル大阪にあるショコラブティック レクラ の名物メニュー、
惑星ショコラ「惑星の輝き」!
ちゃんと太陽系の8つの惑星がすべて揃っています、再現度高いです。
冥王星はありません。
地球。
青い大気に白い雲の表現がきれい!
木星 はちょっと赤すぎるかな?大赤斑もあるのか気になります。
土星 はリングもちゃんとありますね!
スーパーローテーションも再現された金星 にはあかつきくんがひと足お先に到着w
はやく、きんせいちゃんから直接チョコレートをもらえるといいね!
あかつき、がんばれ!
画像提供:JAXA
AKATSUKI Return to The Venus
天燈茶房TENDANCAFE亭主mitsuto1976は、6年後の金星周回軌道再投入とその後のミッション終了まで
金星探査機「あかつき」を応援します
←その7からの続きです
平成22年12月31日
朝7時少し前、ブルートレイン「あけぼの」は上野駅に到着しました。
上野駅13番のりばまで迎えに来てくれていたtwitter宇宙クラスタの仲間たちと一緒に、駅ナカのカフェで軽く食事を済ませてから、
向かったのは東京駅丸の内口の近くのここ。
情報センターJAXA i
…いや、今ではもう「かつてJAXA i だった場所」です。
3日前の12月28日に閉館したJAXA i、
周りを目隠しされていますが、まだ原形を留めています。しかし、年が明ければすぐに現状復帰作業が始まり、姿を消してしまうのでしょう…
その後、東京駅八重洲口からバスに乗り、向かったのは…
東京国際展示場(東京ビッグサイト)。
この時期の東京ビッグサイトと言えば…
そう!“コミケ”こと世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」が絶賛開催中なのです!
僕はコミケは「聞いたことはあるけど、実態はよく知らない」程度だったのですが、
いつも種子島でのロケット打ち上げ見学でお世話になっている“副部長”こと文系宇宙工学研究所の金木犀さんや、
AKATSUKI Return to The Venusのmission patchを提供して戴いてるしないつぐみさんも参加されているので、一度は行ってみたかったんですよね。
でも、一人で行くのはちょっとコワイし…w
という訳で、今日は宇宙クラスタのみんなに連れて行ってもらうことになっていたのです。
…結論から言うと、コミケは楽しかったです!
いや、実際何万人という人たちが集まってたので凄い状況だったし、
会場で迷子にならないように付き添っててくれた人生ご縁となりゆきでのすばるさんによると
「ぶちょー、ビビってたでしょ?相当腰が引けてたよwww」
という情けない有様だったのですが(苦笑)
(でも実際、あまりの人の多さにビビってたんだろうなぁ…
だって、写真を1枚も撮っていなかったんだもん。だから、コミケ会場の写真はありません。ごめんなさい!)
ともあれ、コミケ会場では霧島さんや金木犀さんやしないさんにもお会いして新刊の同人誌も入手できたし(しないさんの新刊、H-IIA17号機打上げ見学記「あかつきのほしふね」前後編には何と僕もキャラクター化されて登場してます。嬉し恥ずかし!)、
励磁開始 5分前のALUMIIさんにもお会いしましたね。
イカロスくんやあかつきくんの可愛いキャラクターを描かれている霧賀ユキさんには初めてお会いしました。
皆さん、親切に対応して下さって感謝です。お疲れさまでした!
初コミケ後、一旦解散して午後11時半に再びJAXA i跡地に集合。
その後、神田駅まで移動し、駅前のガード下にあるコンビニで缶ビールなど買い込んで路上で乾杯!
その時ちょうど日付が変わり、新年となりました。
「明けましておめでとうございます!」
平成23年1月1日
年が明けたら、皆で大回りの旅に出発!
これは、大晦日の夜から元旦にかけて終夜運転となる首都圏の東京近郊区間内のJR東日本の路線を乗り継ぎ、神田駅から隣の秋葉原駅までの初乗り運賃のきっぷで延々と遠回りをしよう という無謀な企画!
JRの大都市近郊区間の運賃計算特例を利用した一種の遊びで、
勿論、どれだけ遠回りをしても乗車区間が重ならない限りは不正乗車とはなりませんので念の為(笑)。
今回、事前にtwitter宇宙クラスタにこの企画を持ち上げてみたところ、若き精鋭まこと。が頑張って乗車プランを作製してくれました(まこと君GJ!)。
更に何と、ともさんは北海道からわざわざ大回りに参加するために駆けつけて下さり、思わぬ反響の大きさにこちらがビックリ!
以下が、この夜の大回り行程表です。
神田00:38
↓
西国分寺01:38
01:48
↓
新松戸02:45
03:31
↓
我孫子03:44
03:55
↓
成田04:31
04:58
↓
佐倉05:11
05:51
↓
成東06:18
06:32
↓
大網06:50
07:36
↓
勝浦08:37
08:47
↓
安房鴨川09:15
09:22
↓
館山10:04
10:08
↓
蘇我11:46
(このあと、千葉から総武線経由で秋葉原へ)
…流石に、夜明けが近付いてくると「正月早々、何やってるんだろ…」という気分になってきましたが、
こんな素晴らしい初日の出が我々大回り組を待っていました!
羽田か成田から飛び立った、初日の出フライトの飛行機雲でしょうか?
この車窓からの御来光に、我々の一晩の苦行も報われました。
すっかり夜の明けた房総半島を走って行くと、初日の出列車と次々すれ違います。
日常の風景の中、非日常的な旅をしてきた我々。
春の海。初春の朝にふさわしい風景です。
やがて東京が近づくと、大回りには参加せず昨夜は自宅に戻っていた宇宙クラスタのメンバー達が途中駅から次々合流、大人数でにぎやかに大回りの旅を終えたのでした。
その後、全員で大新年会へとなだれ込んだのは言うまでもないですね(笑)
「みんな、今年も宜しく~!!」
夕方、僕は新幹線で京都に移動して、天燈茶房京都支部こと妹夫婦kamimog宅に居候。
翌日は、旅に出てから初めて、ゆっくりと休養を取りました。
平成23年1月3日
今日はいよいよ旅の最後を締めくくるべく、初詣でに向かいます。
向かったのは京都の八幡市にある「空を飛ぶものの守り神」飛行神社。
ここでも関西在住のtwitter宇宙クラスタのメンバーと合流。
本当に、日本中どこにいってもtwitterでつながった仲間たちがいるなぁ…素晴らしいことです。
皆で一緒に、絵馬を書いて奉納しました。
日本国内各所を巡り、行く先々で仲間に会い、色々なことをした今回の旅。
「はやぶさ」地球帰還と「イカロス」「あかつき」の旅立ちという激動の2010年を締めくくり、
「はやぶさ2」の始まりの年となるであろう2011年を迎える、素晴らしい旅でした。
「旅で出会ったみんな、ありがとう!今年もまた、楽しいことをしよう!!」
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
(旅行記終わり)
平成22年12月31日
朝7時少し前、ブルートレイン「あけぼの」は上野駅に到着しました。
上野駅13番のりばまで迎えに来てくれていたtwitter宇宙クラスタの仲間たちと一緒に、駅ナカのカフェで軽く食事を済ませてから、
向かったのは東京駅丸の内口の近くのここ。
情報センターJAXA i
…いや、今ではもう「かつてJAXA i だった場所」です。
3日前の12月28日に閉館したJAXA i、
周りを目隠しされていますが、まだ原形を留めています。しかし、年が明ければすぐに現状復帰作業が始まり、姿を消してしまうのでしょう…
その後、東京駅八重洲口からバスに乗り、向かったのは…
東京国際展示場(東京ビッグサイト)。
この時期の東京ビッグサイトと言えば…
そう!“コミケ”こと世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」が絶賛開催中なのです!
僕はコミケは「聞いたことはあるけど、実態はよく知らない」程度だったのですが、
いつも種子島でのロケット打ち上げ見学でお世話になっている“副部長”こと文系宇宙工学研究所の金木犀さんや、
AKATSUKI Return to The Venusのmission patchを提供して戴いてるしないつぐみさんも参加されているので、一度は行ってみたかったんですよね。
でも、一人で行くのはちょっとコワイし…w
という訳で、今日は宇宙クラスタのみんなに連れて行ってもらうことになっていたのです。
…結論から言うと、コミケは楽しかったです!
いや、実際何万人という人たちが集まってたので凄い状況だったし、
会場で迷子にならないように付き添っててくれた人生ご縁となりゆきでのすばるさんによると
「ぶちょー、ビビってたでしょ?相当腰が引けてたよwww」
という情けない有様だったのですが(苦笑)
(でも実際、あまりの人の多さにビビってたんだろうなぁ…
だって、写真を1枚も撮っていなかったんだもん。だから、コミケ会場の写真はありません。ごめんなさい!)
ともあれ、コミケ会場では霧島さんや金木犀さんやしないさんにもお会いして新刊の同人誌も入手できたし(しないさんの新刊、H-IIA17号機打上げ見学記「あかつきのほしふね」前後編には何と僕もキャラクター化されて登場してます。嬉し恥ずかし!)、
励磁開始 5分前のALUMIIさんにもお会いしましたね。
イカロスくんやあかつきくんの可愛いキャラクターを描かれている霧賀ユキさんには初めてお会いしました。
皆さん、親切に対応して下さって感謝です。お疲れさまでした!
初コミケ後、一旦解散して午後11時半に再びJAXA i跡地に集合。
その後、神田駅まで移動し、駅前のガード下にあるコンビニで缶ビールなど買い込んで路上で乾杯!
その時ちょうど日付が変わり、新年となりました。
「明けましておめでとうございます!」
平成23年1月1日
年が明けたら、皆で大回りの旅に出発!
これは、大晦日の夜から元旦にかけて終夜運転となる首都圏の東京近郊区間内のJR東日本の路線を乗り継ぎ、神田駅から隣の秋葉原駅までの初乗り運賃のきっぷで延々と遠回りをしよう という無謀な企画!
JRの大都市近郊区間の運賃計算特例を利用した一種の遊びで、
勿論、どれだけ遠回りをしても乗車区間が重ならない限りは不正乗車とはなりませんので念の為(笑)。
今回、事前にtwitter宇宙クラスタにこの企画を持ち上げてみたところ、若き精鋭まこと。が頑張って乗車プランを作製してくれました(まこと君GJ!)。
更に何と、ともさんは北海道からわざわざ大回りに参加するために駆けつけて下さり、思わぬ反響の大きさにこちらがビックリ!
以下が、この夜の大回り行程表です。
神田00:38
↓
西国分寺01:38
01:48
↓
新松戸02:45
03:31
↓
我孫子03:44
03:55
↓
成田04:31
04:58
↓
佐倉05:11
05:51
↓
成東06:18
06:32
↓
大網06:50
07:36
↓
勝浦08:37
08:47
↓
安房鴨川09:15
09:22
↓
館山10:04
10:08
↓
蘇我11:46
(このあと、千葉から総武線経由で秋葉原へ)
…流石に、夜明けが近付いてくると「正月早々、何やってるんだろ…」という気分になってきましたが、
こんな素晴らしい初日の出が我々大回り組を待っていました!
羽田か成田から飛び立った、初日の出フライトの飛行機雲でしょうか?
この車窓からの御来光に、我々の一晩の苦行も報われました。
すっかり夜の明けた房総半島を走って行くと、初日の出列車と次々すれ違います。
日常の風景の中、非日常的な旅をしてきた我々。
春の海。初春の朝にふさわしい風景です。
やがて東京が近づくと、大回りには参加せず昨夜は自宅に戻っていた宇宙クラスタのメンバー達が途中駅から次々合流、大人数でにぎやかに大回りの旅を終えたのでした。
その後、全員で大新年会へとなだれ込んだのは言うまでもないですね(笑)
「みんな、今年も宜しく~!!」
夕方、僕は新幹線で京都に移動して、天燈茶房京都支部こと妹夫婦kamimog宅に居候。
翌日は、旅に出てから初めて、ゆっくりと休養を取りました。
平成23年1月3日
今日はいよいよ旅の最後を締めくくるべく、初詣でに向かいます。
向かったのは京都の八幡市にある「空を飛ぶものの守り神」飛行神社。
ここでも関西在住のtwitter宇宙クラスタのメンバーと合流。
本当に、日本中どこにいってもtwitterでつながった仲間たちがいるなぁ…素晴らしいことです。
皆で一緒に、絵馬を書いて奉納しました。
日本国内各所を巡り、行く先々で仲間に会い、色々なことをした今回の旅。
「はやぶさ」地球帰還と「イカロス」「あかつき」の旅立ちという激動の2010年を締めくくり、
「はやぶさ2」の始まりの年となるであろう2011年を迎える、素晴らしい旅でした。
「旅で出会ったみんな、ありがとう!今年もまた、楽しいことをしよう!!」
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
(旅行記終わり)
←その6からの続きです
平成22年12月30日
函館での一夜が明けて、今日は先ずは朝市へ直行!
函館駅前から「湯の川」方面行きの路面電車に乗って、新川町停留所で下車。
すぐ近くにはこだて自由市場があります。
観光地化されていない、地元の人が買い物に来るような場所です。とにかく海産物が豊富、そして安い!
ここで我々宇宙クラスタ鉄道部は、刺身を沢山買い込んで豪快にその場で朝食として頂きました。
市場の人も親切で、食事できるように場所を開けてくれた上に包丁まで貸して頂き、感謝!
そして、新鮮な刺身はやっぱり美味しい!文句なし!!
で、気が付くとこの有様。
「食べる前に写真撮っとくの、忘れてた…」
朝市での海の幸を堪能してから、鉄道部メンバーと別れて僕は北海道を離れます。
今日も青春18きっぷで、鈍行と青函トンネル区間だけ乗れる特急を乗り継いで、さらば北海道。
途中、蟹田駅で青森/新青森―八戸間の新幹線Wきっぷを購入(6千円也)。
これはJR九州の2枚きっぷ同様の2枚綴りの回数券で、1人での往復利用も2人での片道利用も出来るというもの。
その新幹線Wきっぷを使って、青森到着後は今回の旅の主目的のひとつである東北新幹線新開業区間の乗り初めです!
平成22年12月4日に開業したばかりの東北新幹線の八戸―七戸十和田―新青森間。
これにより東北新幹線は遂に全区間が開通しました。
新幹線が、東北の最北端まで到達したのです!
東北新幹線最果ての新青森駅に、誇らしげに並ぶE2系「はやて」。
だがしかし、新幹線は更に北を目指します。
新青森駅から先へも、新幹線の線路は続いています。ここから先はもう北海道新幹線の区間です!
現在、青函トンネルを通って新函館駅までの工事が行われています。2015年度には、新幹線は津軽海峡を越えて北海道に上陸する予定です。
ここから先へ、北海道へと、新幹線として甦った「はやぶさ」が北上していく雄姿を拝める日が来るのも、そう遠いことではないのです。
今日はまだE5系「はやぶさ」に乗ることは出来ませんが(「はやぶさ」は平成23年3月5日に東北新幹線最速の列車として再デビュー予定)、
「はやて」に乗り込んで新開業区間の乗り初めをします。
新青森15:42発東京行き「はやて32」号、発車!
この「はやて32」号は速達タイプの列車なので、七戸十和田駅には停車せずに八戸駅まで一気に駆け抜けます。
青森の街並みの遠望が流れ去った車窓には、いつしか懐かしい田園の風景が…
そう、ここは僕が昔、学生時代に幾度も訪れた南部縦貫鉄道のレールバスから見た車窓のすぐ近くなのです。
東北本線の野辺地駅と、七戸の町とを結んでいた南部縦貫鉄道。
可愛らしいレールバスが走ることで知られていた、ちいさなローカル鉄道でした。
それでも鉄道としての構想は雄大で、いずれ延伸開通する東北新幹線に設置される七戸新駅に乗り入れを行い、野辺地を介して下北方面への旅客輸送を一手に担うという夢を描いていたのです。
「いつの日か、新幹線が来る日まで…!」
モータリゼーションの荒波をもろに受け、年々苦しくなる状況にも負けず健気に走っていたレールバスですが、七戸の町に新幹線がやって来るのは余りにも遅かった…
新幹線接続輸送の夢は叶わず、南部縦貫鉄道は平成9年にレールバスの運行を休止、その後鉄道は廃止されました。
でも、今でもレールバスは、彼を愛する多くの人たちの手によって守られ、旧七戸駅構内で元気に余生を過ごしています。
→追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~
「僕も、また今度ゆっくり七戸駅にレールバスに会いに行きたいなぁ…新幹線に乗ってね!」
レールバスのことを想い出しているうちに、八甲田トンネルを駆け抜けた「はやて32」号は南部縦貫鉄道営農大学校前駅の跡地をかすめて七戸十和田駅を走り去り、16:05に八戸駅に到着。
わずか23分間の、東北新幹線最終開業区間の乗り初めでした。
八戸駅に着いたら、すぐに新青森行きの「はやて」で折り返します。
そう、今回はあくまで「試し乗り」。
平成23年の夏、改めて「はやぶさ」で新青森―東京間を通しで乗るつもりなのです。
そして、その際の「はやぶさ」の旅の目的地は何故か神奈川県のJAXA/ISAS宇宙科学研究所相模原キャンパスだったりもするのですが、詳しくはいずれまた…
新青森駅で新幹線から在来線に乗り継いで、青森駅に戻って来ました。
今夜は、夜行列車に乗って青森を後にします。
青森に来たときと同じ、ブルートレイン「あけぼの」号です。
今や青森と東京を結ぶ夜行列車はこの「あけぼの」ただ一つを残すのみなので、夜汽車で旅したいなら必ずこの列車に世話になります。
発車までの一刻、始発駅に停車中のこれから一晩乗る夜行列車をじっくり見て歩くのは鉄道好きにとって至福の、悦楽の時間。
今夜も来たときと同じB寝台1人用個室「ソロ」を使用しますが、行きは2階部屋だったのに対して帰りは1階の部屋にしてみました。
天窓の下にベッドがある2階と違い、1階は窓位置が低い関係でベッドに横になったまま星空を眺めるという訳にはいきません。
でも、室内空間は丸屋根でカットされている2階より広く、居住性は1階のほうがいいかも。
「ソロ」のベッドに用意された毛布は、昭和63年製の年代物でした。
でも、ウールマーク付きの高品質なものです。
こちらはA寝台1人用個室「シングルDX」の廊下。
同じタイプの車輌は、老舗の九州ブルートレイン「はやぶさ」「富士」にも連結されていましたが、
「あけぼの」の車輌は後年改造された形式なので室内環境が改善されており、シティホテルのような高級感を感じます。
18:25、「あけぼの」は青森駅を発車。一路、上野駅を目指します。
「ソロ」のベッドにもぐりこんで、窓から夜の底の雪景色や対向列車との交換(大阪からやって来た「トワイライトエクスプレス」を小駅に待避させて、我が「あけぼの」は威風堂々と通過したのは痛快!)を楽しんでいるうちに、いつしか夢の中へ。
明日は、東京。仲間たちが待っています。
いや、僕を“或る修羅場”へと連行しようと待ち構えています…
→その8に続く
平成22年12月30日
函館での一夜が明けて、今日は先ずは朝市へ直行!
函館駅前から「湯の川」方面行きの路面電車に乗って、新川町停留所で下車。
すぐ近くにはこだて自由市場があります。
観光地化されていない、地元の人が買い物に来るような場所です。とにかく海産物が豊富、そして安い!
ここで我々宇宙クラスタ鉄道部は、刺身を沢山買い込んで豪快にその場で朝食として頂きました。
市場の人も親切で、食事できるように場所を開けてくれた上に包丁まで貸して頂き、感謝!
そして、新鮮な刺身はやっぱり美味しい!文句なし!!
で、気が付くとこの有様。
「食べる前に写真撮っとくの、忘れてた…」
朝市での海の幸を堪能してから、鉄道部メンバーと別れて僕は北海道を離れます。
今日も青春18きっぷで、鈍行と青函トンネル区間だけ乗れる特急を乗り継いで、さらば北海道。
途中、蟹田駅で青森/新青森―八戸間の新幹線Wきっぷを購入(6千円也)。
これはJR九州の2枚きっぷ同様の2枚綴りの回数券で、1人での往復利用も2人での片道利用も出来るというもの。
その新幹線Wきっぷを使って、青森到着後は今回の旅の主目的のひとつである東北新幹線新開業区間の乗り初めです!
平成22年12月4日に開業したばかりの東北新幹線の八戸―七戸十和田―新青森間。
これにより東北新幹線は遂に全区間が開通しました。
新幹線が、東北の最北端まで到達したのです!
東北新幹線最果ての新青森駅に、誇らしげに並ぶE2系「はやて」。
だがしかし、新幹線は更に北を目指します。
新青森駅から先へも、新幹線の線路は続いています。ここから先はもう北海道新幹線の区間です!
現在、青函トンネルを通って新函館駅までの工事が行われています。2015年度には、新幹線は津軽海峡を越えて北海道に上陸する予定です。
ここから先へ、北海道へと、新幹線として甦った「はやぶさ」が北上していく雄姿を拝める日が来るのも、そう遠いことではないのです。
今日はまだE5系「はやぶさ」に乗ることは出来ませんが(「はやぶさ」は平成23年3月5日に東北新幹線最速の列車として再デビュー予定)、
「はやて」に乗り込んで新開業区間の乗り初めをします。
新青森15:42発東京行き「はやて32」号、発車!
この「はやて32」号は速達タイプの列車なので、七戸十和田駅には停車せずに八戸駅まで一気に駆け抜けます。
青森の街並みの遠望が流れ去った車窓には、いつしか懐かしい田園の風景が…
そう、ここは僕が昔、学生時代に幾度も訪れた南部縦貫鉄道のレールバスから見た車窓のすぐ近くなのです。
東北本線の野辺地駅と、七戸の町とを結んでいた南部縦貫鉄道。
可愛らしいレールバスが走ることで知られていた、ちいさなローカル鉄道でした。
それでも鉄道としての構想は雄大で、いずれ延伸開通する東北新幹線に設置される七戸新駅に乗り入れを行い、野辺地を介して下北方面への旅客輸送を一手に担うという夢を描いていたのです。
「いつの日か、新幹線が来る日まで…!」
モータリゼーションの荒波をもろに受け、年々苦しくなる状況にも負けず健気に走っていたレールバスですが、七戸の町に新幹線がやって来るのは余りにも遅かった…
新幹線接続輸送の夢は叶わず、南部縦貫鉄道は平成9年にレールバスの運行を休止、その後鉄道は廃止されました。
でも、今でもレールバスは、彼を愛する多くの人たちの手によって守られ、旧七戸駅構内で元気に余生を過ごしています。
→追憶の線路を求めて ~レールバスとあそぼう! 想い出の南部縦貫鉄道編~
「僕も、また今度ゆっくり七戸駅にレールバスに会いに行きたいなぁ…新幹線に乗ってね!」
レールバスのことを想い出しているうちに、八甲田トンネルを駆け抜けた「はやて32」号は南部縦貫鉄道営農大学校前駅の跡地をかすめて七戸十和田駅を走り去り、16:05に八戸駅に到着。
わずか23分間の、東北新幹線最終開業区間の乗り初めでした。
八戸駅に着いたら、すぐに新青森行きの「はやて」で折り返します。
そう、今回はあくまで「試し乗り」。
平成23年の夏、改めて「はやぶさ」で新青森―東京間を通しで乗るつもりなのです。
そして、その際の「はやぶさ」の旅の目的地は何故か神奈川県のJAXA/ISAS宇宙科学研究所相模原キャンパスだったりもするのですが、詳しくはいずれまた…
新青森駅で新幹線から在来線に乗り継いで、青森駅に戻って来ました。
今夜は、夜行列車に乗って青森を後にします。
青森に来たときと同じ、ブルートレイン「あけぼの」号です。
今や青森と東京を結ぶ夜行列車はこの「あけぼの」ただ一つを残すのみなので、夜汽車で旅したいなら必ずこの列車に世話になります。
発車までの一刻、始発駅に停車中のこれから一晩乗る夜行列車をじっくり見て歩くのは鉄道好きにとって至福の、悦楽の時間。
今夜も来たときと同じB寝台1人用個室「ソロ」を使用しますが、行きは2階部屋だったのに対して帰りは1階の部屋にしてみました。
天窓の下にベッドがある2階と違い、1階は窓位置が低い関係でベッドに横になったまま星空を眺めるという訳にはいきません。
でも、室内空間は丸屋根でカットされている2階より広く、居住性は1階のほうがいいかも。
「ソロ」のベッドに用意された毛布は、昭和63年製の年代物でした。
でも、ウールマーク付きの高品質なものです。
こちらはA寝台1人用個室「シングルDX」の廊下。
同じタイプの車輌は、老舗の九州ブルートレイン「はやぶさ」「富士」にも連結されていましたが、
「あけぼの」の車輌は後年改造された形式なので室内環境が改善されており、シティホテルのような高級感を感じます。
18:25、「あけぼの」は青森駅を発車。一路、上野駅を目指します。
「ソロ」のベッドにもぐりこんで、窓から夜の底の雪景色や対向列車との交換(大阪からやって来た「トワイライトエクスプレス」を小駅に待避させて、我が「あけぼの」は威風堂々と通過したのは痛快!)を楽しんでいるうちに、いつしか夢の中へ。
明日は、東京。仲間たちが待っています。
いや、僕を“或る修羅場”へと連行しようと待ち構えています…
→その8に続く
全線開業がいよいよ来月12日に迫った九州新幹線。
昨夜と今夜、その九州新幹線で走るN700系8000番台の熊本市内での一般道を使用した陸送と、基地となるJR九州熊本総合車両所への搬入が行われました。
昨年夏から順次行われていた九州新幹線の熊本市内の陸送、
今夜搬入される車輌を最後に完了し、JR九州の新製したN700系8000番台すべての編成が線路の上に揃うことになります。
その「最後の陸送」を、つい先程現地で見てきました!
緊急レポートです!!
先ずは、熊本港で陸揚げされてトレーラーで陸送されて来たN700系8000番台が国道3号線に合流する熊本市の近見交差点付近で待ち構えます。
午前2時頃から見物人が集まり始め、2時15分には先導の見回り車が通過して警備員が配置され、
2時20分に最初の新幹線車輌が通過!
先頭車です!1号車ですね。
大きく回りこんで、それでも難なく近見交差点を通過。
続いて2輌目の通過を見送ってから、
同行してくれた勤め先の方のクルマに乗り込み、搬入先の熊本総合車両所へ移動。
途中で、先程見送った車輌を追い越します。
午前3時頃、熊本総合車両所前に到着。
さいくんさんと合流します。
さいくんさんはUSTREAMでの生中継実況も行っておられましたよ。
すぐに、先程追い越した車輌が到着して搬入されていきます。
直角に曲がった、大して広くもない道を、トレーラーは殆どS字に曲がりながら新幹線車輌を運び込んでいきます。
本当に凄い運転技術です。そして、目の前を通過する新幹線は凄い迫力!
続いて3輌目が到着。
車体の妻面の表記から、今回搬入された編成は川崎重工で製造されたものであることが判りました。
新幹線の車体が履いている陸送用台車にも、ちゃんと川崎重工の工場所在地である神戸のナンバープレートが付いていますよ。
4輌目。これが最後に搬入される車輌となります。
素早く基地内に運び込まれる新幹線車輌。
これをもってJR九州の九州新幹線陸送は完了、あとは車輌を高速走行に備えて整備し、3月12日の全線開業を待つばかりとなります!
お疲れさまでした!!
帰る前に、熊本総合車両所の中に並んだ新幹線たちを眺めてみました。
夜明け前の基地に並ぶ九州新幹線。N700系8000番台と、800系の姿も見えます。
全線開業が今から楽しみです!
「はやく乗りたいぞー!」
昨夜と今夜、その九州新幹線で走るN700系8000番台の熊本市内での一般道を使用した陸送と、基地となるJR九州熊本総合車両所への搬入が行われました。
昨年夏から順次行われていた九州新幹線の熊本市内の陸送、
今夜搬入される車輌を最後に完了し、JR九州の新製したN700系8000番台すべての編成が線路の上に揃うことになります。
その「最後の陸送」を、つい先程現地で見てきました!
緊急レポートです!!
先ずは、熊本港で陸揚げされてトレーラーで陸送されて来たN700系8000番台が国道3号線に合流する熊本市の近見交差点付近で待ち構えます。
午前2時頃から見物人が集まり始め、2時15分には先導の見回り車が通過して警備員が配置され、
2時20分に最初の新幹線車輌が通過!
先頭車です!1号車ですね。
大きく回りこんで、それでも難なく近見交差点を通過。
続いて2輌目の通過を見送ってから、
同行してくれた勤め先の方のクルマに乗り込み、搬入先の熊本総合車両所へ移動。
途中で、先程見送った車輌を追い越します。
午前3時頃、熊本総合車両所前に到着。
さいくんさんと合流します。
さいくんさんはUSTREAMでの生中継実況も行っておられましたよ。
すぐに、先程追い越した車輌が到着して搬入されていきます。
直角に曲がった、大して広くもない道を、トレーラーは殆どS字に曲がりながら新幹線車輌を運び込んでいきます。
本当に凄い運転技術です。そして、目の前を通過する新幹線は凄い迫力!
続いて3輌目が到着。
車体の妻面の表記から、今回搬入された編成は川崎重工で製造されたものであることが判りました。
新幹線の車体が履いている陸送用台車にも、ちゃんと川崎重工の工場所在地である神戸のナンバープレートが付いていますよ。
4輌目。これが最後に搬入される車輌となります。
素早く基地内に運び込まれる新幹線車輌。
これをもってJR九州の九州新幹線陸送は完了、あとは車輌を高速走行に備えて整備し、3月12日の全線開業を待つばかりとなります!
お疲れさまでした!!
帰る前に、熊本総合車両所の中に並んだ新幹線たちを眺めてみました。
夜明け前の基地に並ぶ九州新幹線。N700系8000番台と、800系の姿も見えます。
全線開業が今から楽しみです!
「はやく乗りたいぞー!」
←その5からの続きです
平成22年12月29日
今日はいよいよ青函トンネルをくぐり抜けて、北海道へ!
青森からJR海峡線を走る特急「スーパー白鳥」「白鳥」に乗れば2時間半足らずで対岸の函館まで行けてしまいますが、
「青春18きっぷ」を使って、ゆっくりと北海道を目指します。
それに、青函トンネルのある蟹田駅と木古内駅間は、在来線では珍しい旅客列車は特急・急行列車しか運転されていない普通列車不在区間なので、特例として追加料金無しで特急に乗れてしまう面白い区間なのです。
蟹田駅で普通列車から特急「白鳥93」号に乗り換え、「青春18きっぷ」で堂々と“タダ乗り”を楽しんで、青函トンネルを抜けるとそこはもう北海道!
…そして、そこは大雪の大地だった!
特急タダ乗り許可区間の終点である木古内駅で降りて、折角だからこのまま函館へは向かわず江差線の末端区間への乗り鉄をしていこうと待合室で待っていると、何やら不穏な空気が…
鉄道員たちが急ぎ足で駅構内を行き交い、どこかへ電話連絡したり打ち合わせをしている姿も。
そして
「11時48分発の江差行きにご乗車されるお客様、居られますか~!?」
と呼び出しが。
即座に挙手すると、「申し訳ありませんが、雪害で列車が運休になります。タクシーを手配しますので、それに乗り合われて江差へ向かわれて下さい」とのこと。
な、なんだってー!!
かくして、急遽タクシーでの雪中ドライブとなってしまいました。
木古内の町の中を抜けると、すぐに辺り一面の雪野原。
「今朝の木古内行きは、列車が無事に走ってたんだけどねぇ」とタクシーに乗り合わせたおばちゃんたち。どうやら、昼近くなって天候が急変し大雪が降り始めたようです。
江差線の列車に乗る予定だった乗客たちと、案内役のJR社員を乗せた数台のタクシーは、雪の峠道を進みます。
「ところでお客さん、どこの駅まで行かれるの?」
「え~っと…とりあえず終点の江差まで…スミマセン、『青春18きっぷ』利用なんですけど、いいですか?」
激安の乗り放題きっぷでの言わば「不要不急の旅」なので、何だか申し訳ない気分になってきました。
タクシーはずっと江差線に沿って走ります。
途中、天ノ川駅を発見。駅と言っても一種のオブジェで、列車は停まらない幻の駅です。
その正体は、地元のボランティアグループが利用者減少に喘ぐ江差線の存続と振興を願ってつくったものだとか。実際、1本の列車の全乗客がタクシー数台で運べてしまうことが、江差線の厳しい現状を物語っています…
海が見えてきました。津軽海峡沿岸の木古内から峠を越えて、松前半島の反対側の日本海側に出れば江差の町はもうすぐです。
JR江差駅前に横付けしたタクシーを降りて、駅の窓口で運行状況を確認すると、
「さっきラッセルが除雪に入ったんで、夕方の便から列車の運転が再開されますよ」とのこと。ああ、良かった!
しかし、時刻表で確認すると運行再開便に乗車すると函館に着くのが夜になってしまうことが判明。
この後に函館で、空路北海道入りしている筈の宇宙クラスタ鉄道部のメンバーと夕方に合流することになっていたので、到着が遅くなってしまうとまずい。
結局、仕方なく運行再開便の1本前の列車の代行タクシーで木古内へ戻ることに。
つまり、江差線の列車には全く乗ること無く江差駅までタクシーで往復しただけになってしまいました。
ああ、なんてこったい。。。
帰り道は、増々雪が降り積もって大変なことに。
「こんな感じで、列車が運休してタクシー代行することって冬季にはよくあるんですか?」
「う~ん、滅多に無いねぇ」
今年はやはり厳冬、豪雪の冬のようです。
「こんな道を運転するのは大変ですね。僕は九州人だから、雪道には全然慣れてないから恐くてとても走れませんよ」
「いやいや私ら北海道の者も、こんな道は滑るから気を使うし、時間も余計にうんとかかるよ」
やっぱり、北国の冬は大変なんだ…
木古内駅前でタクシーを降りて、通常運行していた海峡線の普通列車で函館を目指します。
夕日に染まる臥牛山(函館山)と函館の街が見えてきました。
函館駅前のホテルにチェックインして、鉄道部員氏とも無事に合流。
早速、函館駅から再び普通列車に乗って、隣の五稜郭駅へ。
ここで、宇宙クラスタ鉄道部の活動と称して札幌からやって来た豪華寝台特急トワイライトエクスプレスの機関車交換を見学します。
ディーゼル機関車DD51に牽引され、トワイライトエクスプレスが到着します。
編成の最後尾側に、青函トンネル区間専用機関車ED79が登場。
そのまま連結。
ここ五稜郭駅で、トワイライトエクスプレスは進行方向を変えて海峡線へと向かいます。
トワイライトエクスプレス、大阪を目指し発車!
五稜郭駅は機関車交換の為だけの停車なので、列車のドアが開くことはありません。
車内の乗客は見ることが出来ない鉄道のドラマを、氷点下の凍えるプラットホーム上で見守ります。
サロンカー「サロンデュノール」、食堂車「ダイナープレヤデス」の暖かなランプシェードが流れ去ります…
この後、函館駅に戻ってから、ホテル裏手の居酒屋で乾杯!
北海道ならではの海の幸とサッポロクラシックを堪能して、
いい具合に暖まって店を出るとちょうどブルートレイン北斗星が函館駅に到着する頃。
という訳で、当然見に行きました(笑)
北斗星は、函館駅でドアが開き乗客の乗り降りが出来るので、停車時間中には乗客たちもプラットホームに降りて列車を眺める姿が見受けられます。
北斗星も、ここ函館駅で進行方向を変えて機関車をED79に交換します。
食堂車「グランシャリオ」はパブタイム営業中。
やっぱり食堂車っていいなぁ…今や、日本国内で営業している食堂車はこの北斗星とトワイライトエクスプレス、そしてカシオペアの3列車のみになりました…
上野に向かい発車していく北斗星を見送って、本日の我々の活動も終了。
今日もいろいろなことがありました。
ホテルに戻って解散、おやすみなさい。明日は…やっぱり函館だし、朝市に行かないとね!
→その7に続く
おまけ写真
北海道に来たら、先ずはこれをグイっといかないと始まらない。そう御存知北海道限定ビール「サッポロクラシック」!
木古内駅の待合室キオスクで手に入れたこれは、北海道鉄道130周年記念缶です!
北海道を代表する新旧の名車たちの楽しいアイコンが並んだこの缶をあおれば、大雪での列車運休もこわくない!?
平成22年12月29日
今日はいよいよ青函トンネルをくぐり抜けて、北海道へ!
青森からJR海峡線を走る特急「スーパー白鳥」「白鳥」に乗れば2時間半足らずで対岸の函館まで行けてしまいますが、
「青春18きっぷ」を使って、ゆっくりと北海道を目指します。
それに、青函トンネルのある蟹田駅と木古内駅間は、在来線では珍しい旅客列車は特急・急行列車しか運転されていない普通列車不在区間なので、特例として追加料金無しで特急に乗れてしまう面白い区間なのです。
蟹田駅で普通列車から特急「白鳥93」号に乗り換え、「青春18きっぷ」で堂々と“タダ乗り”を楽しんで、青函トンネルを抜けるとそこはもう北海道!
…そして、そこは大雪の大地だった!
特急タダ乗り許可区間の終点である木古内駅で降りて、折角だからこのまま函館へは向かわず江差線の末端区間への乗り鉄をしていこうと待合室で待っていると、何やら不穏な空気が…
鉄道員たちが急ぎ足で駅構内を行き交い、どこかへ電話連絡したり打ち合わせをしている姿も。
そして
「11時48分発の江差行きにご乗車されるお客様、居られますか~!?」
と呼び出しが。
即座に挙手すると、「申し訳ありませんが、雪害で列車が運休になります。タクシーを手配しますので、それに乗り合われて江差へ向かわれて下さい」とのこと。
な、なんだってー!!
かくして、急遽タクシーでの雪中ドライブとなってしまいました。
木古内の町の中を抜けると、すぐに辺り一面の雪野原。
「今朝の木古内行きは、列車が無事に走ってたんだけどねぇ」とタクシーに乗り合わせたおばちゃんたち。どうやら、昼近くなって天候が急変し大雪が降り始めたようです。
江差線の列車に乗る予定だった乗客たちと、案内役のJR社員を乗せた数台のタクシーは、雪の峠道を進みます。
「ところでお客さん、どこの駅まで行かれるの?」
「え~っと…とりあえず終点の江差まで…スミマセン、『青春18きっぷ』利用なんですけど、いいですか?」
激安の乗り放題きっぷでの言わば「不要不急の旅」なので、何だか申し訳ない気分になってきました。
タクシーはずっと江差線に沿って走ります。
途中、天ノ川駅を発見。駅と言っても一種のオブジェで、列車は停まらない幻の駅です。
その正体は、地元のボランティアグループが利用者減少に喘ぐ江差線の存続と振興を願ってつくったものだとか。実際、1本の列車の全乗客がタクシー数台で運べてしまうことが、江差線の厳しい現状を物語っています…
海が見えてきました。津軽海峡沿岸の木古内から峠を越えて、松前半島の反対側の日本海側に出れば江差の町はもうすぐです。
JR江差駅前に横付けしたタクシーを降りて、駅の窓口で運行状況を確認すると、
「さっきラッセルが除雪に入ったんで、夕方の便から列車の運転が再開されますよ」とのこと。ああ、良かった!
しかし、時刻表で確認すると運行再開便に乗車すると函館に着くのが夜になってしまうことが判明。
この後に函館で、空路北海道入りしている筈の宇宙クラスタ鉄道部のメンバーと夕方に合流することになっていたので、到着が遅くなってしまうとまずい。
結局、仕方なく運行再開便の1本前の列車の代行タクシーで木古内へ戻ることに。
つまり、江差線の列車には全く乗ること無く江差駅までタクシーで往復しただけになってしまいました。
ああ、なんてこったい。。。
帰り道は、増々雪が降り積もって大変なことに。
「こんな感じで、列車が運休してタクシー代行することって冬季にはよくあるんですか?」
「う~ん、滅多に無いねぇ」
今年はやはり厳冬、豪雪の冬のようです。
「こんな道を運転するのは大変ですね。僕は九州人だから、雪道には全然慣れてないから恐くてとても走れませんよ」
「いやいや私ら北海道の者も、こんな道は滑るから気を使うし、時間も余計にうんとかかるよ」
やっぱり、北国の冬は大変なんだ…
木古内駅前でタクシーを降りて、通常運行していた海峡線の普通列車で函館を目指します。
夕日に染まる臥牛山(函館山)と函館の街が見えてきました。
函館駅前のホテルにチェックインして、鉄道部員氏とも無事に合流。
早速、函館駅から再び普通列車に乗って、隣の五稜郭駅へ。
ここで、宇宙クラスタ鉄道部の活動と称して札幌からやって来た豪華寝台特急トワイライトエクスプレスの機関車交換を見学します。
ディーゼル機関車DD51に牽引され、トワイライトエクスプレスが到着します。
編成の最後尾側に、青函トンネル区間専用機関車ED79が登場。
そのまま連結。
ここ五稜郭駅で、トワイライトエクスプレスは進行方向を変えて海峡線へと向かいます。
トワイライトエクスプレス、大阪を目指し発車!
五稜郭駅は機関車交換の為だけの停車なので、列車のドアが開くことはありません。
車内の乗客は見ることが出来ない鉄道のドラマを、氷点下の凍えるプラットホーム上で見守ります。
サロンカー「サロンデュノール」、食堂車「ダイナープレヤデス」の暖かなランプシェードが流れ去ります…
この後、函館駅に戻ってから、ホテル裏手の居酒屋で乾杯!
北海道ならではの海の幸とサッポロクラシックを堪能して、
いい具合に暖まって店を出るとちょうどブルートレイン北斗星が函館駅に到着する頃。
という訳で、当然見に行きました(笑)
北斗星は、函館駅でドアが開き乗客の乗り降りが出来るので、停車時間中には乗客たちもプラットホームに降りて列車を眺める姿が見受けられます。
北斗星も、ここ函館駅で進行方向を変えて機関車をED79に交換します。
食堂車「グランシャリオ」はパブタイム営業中。
やっぱり食堂車っていいなぁ…今や、日本国内で営業している食堂車はこの北斗星とトワイライトエクスプレス、そしてカシオペアの3列車のみになりました…
上野に向かい発車していく北斗星を見送って、本日の我々の活動も終了。
今日もいろいろなことがありました。
ホテルに戻って解散、おやすみなさい。明日は…やっぱり函館だし、朝市に行かないとね!
→その7に続く
おまけ写真
北海道に来たら、先ずはこれをグイっといかないと始まらない。そう御存知北海道限定ビール「サッポロクラシック」!
木古内駅の待合室キオスクで手に入れたこれは、北海道鉄道130周年記念缶です!
北海道を代表する新旧の名車たちの楽しいアイコンが並んだこの缶をあおれば、大雪での列車運休もこわくない!?