続 ぴよぴよの行方

　　　神様はたぶん、いらっしゃるのだろう　
　　　
　　　　そして、人間に試練を課すのがお好き。

　　　私に課せられた次なる試練・・・　

　　　ロリ絵の到着は大幅に遅れていた。
　　　たった一月程前に、コウノトリ科から足を洗おうと決心したばかりだというのに。
　　　
　　　困った。

　　　勝手に治療を放棄し、基礎体温すら投げ出した状態だというのに。
　　　いまさらどの顔下げて、先生を訪ねたらいいのだろう・・・

　　　とりあえず、様子を見ることにした。
　　　遅刻と言っても、いくらなんでも一週間もすればやってくるに違いない。

　　　そして、一週間。。。来ない。
　　　さらに、一週間。。。まだ来ない　
　　　
　　　さすがの私もこれには　
　　　これはもしかして、あ、あがり　　　まさかね　　
　　　
　　　でもでも、昔から、女子の身体は７歳ごとに変化するという。
　　　昔の人の言う７歳とは、たぶん数え年のことだろうから、
　　　生まれてから、６歳、１３歳、２０歳、２７歳・・・という年が変化の年に当たるのだろう。
　　　ぎくッ　

　　　蝶々が、毛虫→さなぎ→蝶々　となるように
　　　蛙が、おたまじゃくし→後ろ足→前足→蛙　となるように
　　　人間も７年ごとに変態？していくのだ。
　　　花で例えるなら、双葉→本葉→つぼみ→大輪の花　？？
　　　となると、私はしおれる寸前ではないか～　

　　　さすがに洒落にはならないので、先生のところへ駆け込んだ。
　　　ちょうど遅刻から二週間が過ぎた日だった。
　　　
　　　すぐに処方されたのが、プロゲストンとプレマリンというお薬だった。
　　　１０日間ほど飲めば、程なくロリ絵が現れるという　
　　　
　　　そして先生の予言どおり、ロリ絵はやってきた。実に５３日ぶりだった　

　　　勝手にひな鳥計画を中止した、天罰だったのだろうか　
　　　それとも、もしかしたら、神様のお導きなのかもしれない・・・
　　　というのは、このとき私は、新たな決意を胸に秘めていたから。

　　　新たなる決意・・・それは。。。
　　　
　　　もしほんとうに７歳ごとに身体が変化するとしたら、
　　　今年はその７歳の節目の年となる。
　　　だとしたら、手遅れになってしまうかも～　

　　　意を決して、先生に言った。
　　　「プロジェクトＸをお願いします」

　　　きっと神様が与えてくれた、新たなる試練なのだろう。。。

　　　とほほ