平成十八年の日本における死因別死亡数を表にしてみました。悪性新生物、いわゆる癌がダントツ一位なのは、以前変わらずですが、この中の肝ガンの人数と肝疾患の人数を合わせると死亡順位が5位になります。さらに肺炎は、感染症であることから、急性疾患と言えるため、慢性疾患として考えると日本人の死亡の4位が肝臓病と言うことになるのです。
ですから、ウイルス肝炎がほとんどと言える肝臓病は、国民病と言える。そして、その肝癌の原因の95%がB型やC型ウイルス肝炎ですから、このウイルス肝炎の治療をしっかりとすることは、亡くなってしまう国民を減らすことにつながり、国にとっては非常に重要な方針となると言うことを本気で考えて欲しいと思います。
悪性新生物や脳疾患、心疾患は、起こす原因となる病気、病気の方の人数はたくさんありますが、肝臓病のようにガンのほぼ確実な原因となる病気はほとんどありません。ウイルス肝炎は改善がなければほぼ100%が肝ガンや肝硬変になって命にかかわるといっても過言ではないのです。
ですから、国が果たすべき役割として、薬害などの保障の問題だけでなく、国民を救うという国の義務が生じていることに気づいて欲しいと思います。気づいてもらうために自分たちが出来ることはなんなのか、常に考えていきたいと思います。