静岡の伊東先生が中心となって行っている勉強会に参加してきました。
会場へ着いて、あれ、看板がないと気づき、あー、間違ったと気づいて、伊東先生に電話してしまいました。いいよ乗っけちゃると、待っていたら迎えに来ていただいてしまいました。ついでに世話人会も出て行けやって、ひえー、オブザーバーとして参加してきました。相変わらずの伊東先生のテンション、迷惑な人もいるかもしれないけど、好きな私です。って、この勉強会は伊東先生の人柄でつながっているという、とっても不思議なありがたい勉強会です。自分が知らないこともいっぱいあって、それを伊東先生が質問しながら、おーそこまで聞いてくれますかって感じで、臨床に役立つ知識を少しでも多く引き出そうって感覚が、私はとても好きです。もちろん難しくて私には理解不能なこともありますが、いろんな研究があって、頑張っている先生方がいて、医学は進歩してるんだなあット、実感する瞬間。じつにいい感じです。
北海道から来るには遠いですが、ありがたく参加しています。
今日のメモはさらにメモ的で、内容が知らないこといっぱいあって、かなり、アバウトです。。。間違いもあると思うので、気を付けてください。って、それならのせないでーって言われそう。ご指摘いただけたら、ありがたいです。
随時修正中です。2011.10.4修正
第2回肝臓よろず勉強会
1)輸血と肝炎ウイルス
旭川医科大学病院臨床検査・輸血部 部長 紀野修一先生
輸血と肝炎ウイルス
輸血の歴史
1964年 ライシャワー事件
1985年 薬害エイズ
1997年 輸血同意書の義務化
2003年 改正薬事法 生物由来製品および特定生物由来製品
年間11人くらいは輸血の保管検体にウイルスの核酸が検出される
今感染する可能性があるのは、B型とE型が多い
輸血前の検査
輸血を受ける人の検査
B型肝炎 HBs抗原 HBs抗体 HBc抗体
C型肝炎 HCV抗体 HCVコア抗原
HIV HIV抗体
レセプトに輸血前検査OK、感染リスクを考慮して
冷凍保存してる 旭川医大は2年分でいっぱいになるので古いのは棄てる
輸血前検体は90%以上の施設では保存してる。2年以上保存が90%以上
北海道では、E型肝炎のNAT検査をしてる
感染被害救済制度の第一号は北海道のE型肝炎
旭川医大での輸血前検査での感染
HBs抗体陽性、HBc抗体陽性が60歳以上では4割前後
HCV抗体陽性は、60歳以上は8%位いる
C型の半分はB型の既感染がある。
旭川医大での場合
説明と同意をとってから行う輸血前検査 コストを取るためには必要
1カ月後と2ヶ月後ダイレクトメールで送って検査に来てもらう
実際に受けてくれているかアンケートをとった 回答率50% 8割くらいの人は受けてくれている。
日赤も何でも輸血のせいにされるので、調査した 既感染など元々ある人既感染の人もおおい
輸血前後で報告していなかったせいで感染してる報告がある。留意しないとならない事項ですね。
輸血後肝炎は低下しているが、なくなることはない。
早期発見のために保管と前後の検査
HBc抗体陽性の献血者をどうあつかうか、排除すると血液が足りなくなるかも
献血の年齢30歳以上が支えている、若い人が減っている。
2)鉄代謝は肝臓病治療の要
三重大学医学部付属病院 消化器肝臓内科 藤田 尚己先生
C型肝炎は特異的に鉄がたまる。除鉄瀉血効果がある。
肝内鉄量もB型よりC型が高い
Fenton反応 非常に有毒性の高い反応8OHDGの発現が強い。
女性の方がフェリチンも低いので発がんも少ないのではと
鉄を抜くときは、鉄制限食の徹底が必要
鉄不足になっていると鉄吸収がよくなるので、鉄制限はしっかりしないとならない
hepcidinが分泌すると鉄吸収が抑えられる。それが下がるので吸収がよくなっていることがわかってきている。
日本人1日10mgとるが、制限では7mg位に押さえる。
発ガン率も抑えられる。
フェリチンが上がるとも増えるのだが、鉄過剰に対して出てるのかというと
ウイルスが消えるとhepcidinは回復してる。SVRにならなくても下がる症例がいる。
フェリチンとhepcidinの比をとるとわかりやすい。
鉄過剰がよくなっても、ウイルスがいるとhepcidinが減る。
20歳から82歳女性瀉血してる30人くらい 伊東先生
肝硬変でHb10超えてたら、100gくらいを週一回 瀉血2500円
100抜いて、強ミノC100して帰るって感じでもやってる。
インターフェロン中のhepcidinはまちまち、フェリチンが上がるけどとのこと
3)自己免疫性肝炎 治療対応の実際
東京慈恵医科大学 内科学教授 銭谷 幹男先生
10%はミトコンドリア陽性になる
非定型例 二つ以上の病像がみとめられる
日本では1割くらいは診断できない 治療方針も決めかねることがある。
オーバーバップ(二つ以上の自己免疫疾患を合併する場合)はPBCがほとんど 自己免疫肝炎の6%だったかな。
PBCの2割くらいは自己免疫性肝炎を合併すると
簡易版スコアリング 2008年 これはPBCも含まれる
PBCはステロイドが骨折しやすくなってしまうので治験が中止された。
PBCでも慢性活動性肝炎で進行性があればステロイドで介入した方がいい
オーバーラップは、ほぼPBCとしていいだろうという結論を出している先生もいる。
PBCの炎症が強いパターンという感じ ステロイド介入がのぞましい。
PBCの肝炎がたはステロイド介入していいと考えていいだろうと
ステロイドの使い方は決まっていない
ウエブ上で公開していて、計算式で出るようになっている。が、世界では使われていない、是非使ってみてください。
具体的な治療のポイントは
使ってALTが20以下になるのは滅多にないのでそれは自己免疫肝炎だろうと
欧米ではIgGを減量の基準にしている。
これが正常化したら下げている。1年以上IgGとトランスが基準値以下なら切る基準。
自己抗体は、結果を見てるから最初は出てない、1年診ているとほとんど出る人は出る。原因がわかるものは。。。
2011年肝がん研究会で全国集計したら1000例超えて、発がんも経過が長くなると出てきている。
4)肝癌培養細胞系が肝癌発生や治療にもたらすもの
久留米大学医学部 病理学 教授 矢野 博久先生
試験管内では
ペグイントロンに浸した場合 細胞により感受性が違う
フェロンが一番強い増殖抑制作用がある ペガシス一番弱かった
S期に停止することが多い
生体内では
HAK1Bが感受性高くマウスに増殖がいいので使った
ペグイントロンでは人の三分の一から10倍ずつ増やしてみた。毎日打った
イントロンも使ってみた
腫瘍の増殖が半分くらいになった。100倍になると腫瘍がどんどん無くなった。
アポトーシスが誘導される。
ペガシスは臨床量で半分くらいになってた。週2回打った
フェロンは腹腔内投与で静注に匹敵する。
増殖の低下はあまり見られなかった。濃くすればでてくるが。
5)B型肝炎と免疫治療 歴史と今後の展望
名古屋大学医学部保健学科 検査技術学専攻 基礎検査学 石川哲也先生
今後の目標
Drugfreeを目指す
肝移植後のHBIGからの離脱をめざす
写真は、お城と帰りの京急ののりばにいたキャラクター、携帯電話のキャラクターだと思うんだけど。