生きがいを感じることは、心の健康に不可欠な要素です。
そのためには、「だれかと一緒にやる」という連帯感が必要です。たとえばエベレスト登山の場合、パーティーは1本のザイルでそれぞれの体をつないで頂上を目指しますね。サッカーでも野球でも、仲間が肩を組んで「いくぞ!」とやる、あのチームワークです。一人で生きるのではなく、この連帯感を持つことが、みなさんに充実感や達成感をもたらし、気持まで若々しくします。
そして、「やってよかった」という思いや、「自分がだれかの役に立った」という喜びが、自分の人生に有用感をもたらし、心を満たしてくれます。これが心の健康の源です。
いのちを育む―百歳の私から人生を楽しむための「道しるべ」から引用