○検査前の絶食時間が血中脂質値に及ぼす影響小さい
空腹時採血の必要性を疑問視
シカゴのカルガリー大学のDavinder Sidhu、Christopher Nauglerの両博士らによる研究で。
20万人以上の脂質値データを検討し、検査前の絶食時間が脂質値に及ぼす影響は小さいとする研究結果を報告していた。Archives of Internal Medeicine(2012; 172: 1707-1710)に発表。「定期検査での血中脂質検査において、絶食は不要である可能性が示唆された」と述べているとのことでした。
現在のガイドラインでは、空腹時に採決を行うことが推奨されているがほとんど差が無かったと言うこと。
項目として測定した変動幅は、総コレステロールとHDLコレステロールは2%未満、LDLコレステロールは10%未満、トリグリセライド(TG)は20%未満であった。
この結果から、ルーチンの血中脂質検査における採血前の絶食はおおむね不要であることが示唆さされたとのこと。
この結果の妥当性を確認するにはもう少しかかりそう。
○FDAがインフルエンザワクチンFlublokを承認
バキュロウイルスの発現系と遺伝子組み換え技術を利用
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、昆虫に感染するバキュロウイルスの発現系と遺伝子組み換え技術をはじめて利用した3価インフルエンザワクチンFlublokを、18から49歳の季節性インフルエンザ予防に承認した。
インフルエンザウイルスやニワトリの卵を使用しない製造方法であることから、ワクチンの供給量に影響が少なくてすむことが利点の1つである。
この製造技術によって、インフルエンザウイルスの表面タンパク質であるヘマグルチニン(HA)の大量生産を可能にする。HAはウイルスの細胞内への侵入に不可欠な物質で、すべての不活化インフルエンザワクチンの主成分として含まれ、インフルエンザ感染を防ぐ抗体のほとんどがHAを標的としている。今回の技術は、インフルエンザワクチンの製造にははじめて用いられるが、過去にFDAが承認した他の感染症ワクチンの製造はすでに用いられている。
世界的な流行が起きた場合にも速やかにワクチン製造が可能だとのこと。
全流行株の約45%で有効
Flublokは、A型インフルエンザウイルス2種(H1N1とH3N2)とB型ウイルス1種の組み替えHAタンパクをいずれも全長で含んでおり、これら3種のウイルスに対する予防効果が期待できる。
有効性は、2300例での多施設比較試験で評価された。ワクチンに含まれるウイルス株以外にも44.6%に有効だったと。安全性は約2500例で確認され、従来の不活化インフルエンザワクチンでもよくみられるものであった。
使用期限は16週間なので接種期限の確認が必要。製造会社はProtein Sciences Corp社(コネティカット州メリデン)である。
空腹時採血の必要性を疑問視
シカゴのカルガリー大学のDavinder Sidhu、Christopher Nauglerの両博士らによる研究で。
20万人以上の脂質値データを検討し、検査前の絶食時間が脂質値に及ぼす影響は小さいとする研究結果を報告していた。Archives of Internal Medeicine(2012; 172: 1707-1710)に発表。「定期検査での血中脂質検査において、絶食は不要である可能性が示唆された」と述べているとのことでした。
現在のガイドラインでは、空腹時に採決を行うことが推奨されているがほとんど差が無かったと言うこと。
項目として測定した変動幅は、総コレステロールとHDLコレステロールは2%未満、LDLコレステロールは10%未満、トリグリセライド(TG)は20%未満であった。
この結果から、ルーチンの血中脂質検査における採血前の絶食はおおむね不要であることが示唆さされたとのこと。
この結果の妥当性を確認するにはもう少しかかりそう。
○FDAがインフルエンザワクチンFlublokを承認
バキュロウイルスの発現系と遺伝子組み換え技術を利用
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、昆虫に感染するバキュロウイルスの発現系と遺伝子組み換え技術をはじめて利用した3価インフルエンザワクチンFlublokを、18から49歳の季節性インフルエンザ予防に承認した。
インフルエンザウイルスやニワトリの卵を使用しない製造方法であることから、ワクチンの供給量に影響が少なくてすむことが利点の1つである。
この製造技術によって、インフルエンザウイルスの表面タンパク質であるヘマグルチニン(HA)の大量生産を可能にする。HAはウイルスの細胞内への侵入に不可欠な物質で、すべての不活化インフルエンザワクチンの主成分として含まれ、インフルエンザ感染を防ぐ抗体のほとんどがHAを標的としている。今回の技術は、インフルエンザワクチンの製造にははじめて用いられるが、過去にFDAが承認した他の感染症ワクチンの製造はすでに用いられている。
世界的な流行が起きた場合にも速やかにワクチン製造が可能だとのこと。
全流行株の約45%で有効
Flublokは、A型インフルエンザウイルス2種(H1N1とH3N2)とB型ウイルス1種の組み替えHAタンパクをいずれも全長で含んでおり、これら3種のウイルスに対する予防効果が期待できる。
有効性は、2300例での多施設比較試験で評価された。ワクチンに含まれるウイルス株以外にも44.6%に有効だったと。安全性は約2500例で確認され、従来の不活化インフルエンザワクチンでもよくみられるものであった。
使用期限は16週間なので接種期限の確認が必要。製造会社はProtein Sciences Corp社(コネティカット州メリデン)である。