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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

シメプレビル(ソブリアード)を使ってみて ペグインターフェロンとリバビリンで導入した患者さんの場合

2014年04月04日 | インターフェロン療法について
 
写真は札幌駅南側 雪が減って春っぽくなってきましたー。

2013年12月6日から、慢性肝炎(C型)の1b高ウイルス量の方にはシメプレビルが主流となってきています。
ペグリバにシメプレビルが一つ追加になるってことで、ペグリバの副作用がクリアできる人ならシメプレビルは大丈夫ってパターンも多いのでは無いかと思って、導入にペグインターフェロンとリバビリンをやって、それで大丈夫そうならシメプレビルを追加してみましょうってパターンで治療導入できた方が8人いました。ただ、導入時のペグリバでやっぱり無理だとあきらめた方も2人ほどいました。導入でも減量して副作用なくってやってたんだけどリバビリンはやっぱきつい方にはきついですねえ。

で、8人シメプレビルを追加して、副作用は増えたかとみてきたのですが、7人は、ほとんど変わらないと言うことでした。一人だるさが増したという方がいましたが、何とか我慢して続けたいという事で継続しています。かゆみについては追加の症状となってるかもしれない方もいますが、ちょっと確信は持てないです。それだけ軽いって事でもあります。

テラビックの時も、ペグリバでウイルス量を減らしてやってみると治療の反応が推測できて、IL28bなどの高い検査をしなくてもいけるって発表があったので、その変化球版で副作用を見るためにやってみるってのもありだなと思いました。