写真は2018年の北海道神宮の桜です。
MedicalTribuneの記事に、SGLT2阻害薬に抗がん作用が確認されたという発表がのっていました。
この薬は、糖尿病の新しい薬で、尿からブドウ糖を外に出すことで、血糖値を下げて治療効果を上げるって言う性格のものなんですが、もちろん、糖尿病だけでなく脂肪肝にも効果は充分あって、食事療法だけではなかなか改善しない人にはとてもいい効果を発揮してくれます。
もともと高血糖状態が発癌状態を引き起こすと言うことで抗がん作用はあるだろうと推測されていたのですが、今回は、がん細胞のくっつきあう力を弱めることが推測されたというもの。今のところ副作用も少なくて多くの患者さんに使われている薬なので、肝がんの患者さんにもよりすすめていい薬になる可能性が有るのかも知れません。今後のデータの集積を楽しみにしたい薬ですね。
以下 MedicalTribuneさんの記事からの抜粋
SGLT2阻害薬の抗がん作用をヒトでも確認
ヒト症例でも確認
2018年05月02日 06:15
群馬大学病院内分泌糖尿病内科の研究グループは、SGLT2阻害薬に抗がん作用があることを見いだし、その作用機序が糖の再取り込み阻害以外の全く新しい作用であると、第115回日本内科学会(4月13~15日)で報告した。ダパグリフロジンに関して確認したもので、コラーゲン線維に対するがん細胞の接着能を減弱させることで抗がん作用を発揮しているものと推測された。ヒトでも同薬の抗がん作用を確認しており、想定されている作用機序に合致した結果が得られているという。
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