肝臓クリニックニュースに掲載した記事です。2021年も役に立ちそうなので再度掲載してみます。
寒くなってきました、免疫力を維持しましょう 診察しながらしている工夫もお伝えします
肝臓クリニック札幌院長 川西 輝明
みなさんこんにちは。どんどん冬に向かって寒くなってきました。体を温めて免疫力をアップするよう過ごしていることと思います。今年(2020年)はコロナウイルスに振り回された一年だったなあと思います。これからも対策の強化が叫ばれ続けることと思います。落ち着いて必要なことをしている自分をイメージして行きましょう。
数字を見て判断すれば、慌てることなく普通にインフルエンザの予防生活をすればいいと言うことになるのですが、重症化する、後遺症が残る、有名人が亡くなったなど不安をかき立てる情報がピックアップされて、必要以上に自粛する国民が増えていることも事実です。実際には亡くなっている人の平均寿命は80才を超えています。
命を守るパフォーマンスにも見えてしまう。。。コロナウイルスにかかった人かかるかも知れない人たちへの差別偏見も大変なものでした、予防策をしていればうつる可能性はほとんどないと言いつつも、かかった人はまるで犯罪者のような扱いを受けたりしています。
ウイルス量を一定数受けとらなければ感染は起きませんし発症もしません。ウイルスを持っている人に出会ってもそれを薄めるように行動していれば大丈夫。といいながらも、接触や連絡を絶つ人は後を絶ちません。より完璧に予防しようとすることが求められているかのよう。。。予防策をとる以上に私たちに出来ることは(2021年はワクチンがあるのでまだ安心かも)、ありません。。。それでもうつる場合はゼロではない。避けられない場合があることも認識しておかなければなりません。人のいないところで生活が成り立つなら完璧に予防できるのでしょうが、そういう立場の人はほとんどいない。。。お互いにできることをしてそれでよしとする生活を目指して行くことが必要です。
あと自分で出来ることは、体調を整えること、免疫力を維持することになります。私たちは、肝臓を元気にする方法を知っています。野菜を温めて食べたり、卵などで栄養をとったり、食べ過ぎないようにしたり、運動をしたり呼吸を整えたり、それを実践しながら上手く肝臓が元気になっているかを確かめる。通院することで肝臓の状態をチェックすることが肝臓病には重要です。肝臓がんの方がはるかにコロナウイルスよりもこわいのです。肝臓がんの対策をすることがコロナウイルスに勝ることになります。
コロナ太り、コロナ脂肪肝、検査にこれなくて肝がんの発見が遅れる患者さんが実際に出てしまっています。なにが自分の命を守り、元気で長生きにつながることなのかしっかりと考えつつ行動していきましょう。
マスクは必要なとき以外はできるだけ外すこと、消毒も手が荒れてしまうなら水道水で充分であること、うがいも水道水で充分です。必要な常在菌を維持することも大切なことになります。
私自身医師として、1日100人以上のインフルエンザの患者さんを診療する環境にいたことがあります。その中にはマスクをしないで来院するインフルエンザの患者さんもいました。それでもインフルエンザにかからないように予防しながらの診療をすることをしてきましたので、コロナウイルス事態は、予防できるように診療をすることが身についています。
診察の時は、患者さんの正面で呼吸をしないようになっていますし、不特定多数の人がいるところでは呼吸を止めて歩いたり、人から反対の方で呼吸をするように自然と身についています。マスクなどの予防策をしなくてもそれに匹敵する行動様式を身
につけています。もちろん、必要なとき(濃厚接触したかたや症状のあるかたを診察する場合など)にはマスクも使います。そこまでできるよ
うになるには経験が必要と思いますが、一般の方はマスク手洗い距離を置くなどで充分実現できています。
ぜひ必要以上におそれて過剰に周りに予防を押しつけることなく、しっかりと事実を見つめて行動をしていって下さい。それでも不安でいる人には不安にならないように振る舞ううこともやさしさかも知れませんが、自分の健康を守ることをしっかりと見つめて、楽しく元気に過ごせるよう頑張っていきましょう。
肝臓を元気にが世界を救う。友の会を通じてつながってくれてる方々はもちろん多くの方々と元気で長生きを実現していけるようこれからも頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。(2020年12月作成記事をちょっと編集)
2020年12月のクリニックニュース再掲載です。