ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

カエルの来訪(ライティングチェストの制作 その2)

2013年03月01日 | 日記
今日、夜になってカエルが池で鳴きだしました。

このブログの表題なので、報告しないわけにはいかない。


今日は予報ではかなり暖かくなるようなことだったが、意外と寒かった。
しかも例年になく雪が残っていて、カエルの産卵にくる池もまだほとんど雪に埋もれています。
なので今年は蛙合戦は遅れるのかと思っていたのだけれど、
夜暗くなってから、カエルの声がしたので驚いた。
去年も3月1日に来たので、全く同じ日に来たことになる。
律儀なカエルたち。
でももう暗かったので、産卵は確認していない。
気の早いオスが一人で鳴いていたのかもしれない。




一応写真を載せておこうっと。
ご覧のとおり、雪がまだだいぶ残っています。
水も冷たかろう。






そういえば、釣りが解禁になったようだ。
朝、川には大勢の釣り人が並んでいた。
山にいて釣りもしないというと、釣り好きの友人はあきれた顔で私を見る。
仕事が気になって、あまり遊ぶ気にならないのが本音。






民家の庭に福寿草の花を見つけた。
この春始めて見る花かもしれない。




さて、仕事仕事。


ひき続きややこしい箱物家具の制作中。





だいたい刻みは終わった。
こんなに組み立てる前にいろいろ加工がある仕事は珍しい。
写真は家具の内側になる方の写真です。
こんなに穴だらけになってしまった。




これは蝶番の付く凹み。
本体の方にも掘るのが良い仕事だそうで、実はここまでやるのは初めてです。







これは引き出しのストッパー。
引き出しを入れるときは下の写真のように縦にして、
入れてからひねって横にすると、
引き出しを引いたときにはストッパーが後ろ板に当たり、
閉めたときには前板に当たるようになっています。
これも組む前に付けておかないと付けにくいので先に付けとく。







これは裏板。
裏板も本体と同じクルミの無垢材です。
フローリングのような感じで狭い板を並べてはめ込みます。
こういう構造にするのは、板が乾燥で縮んでも隙間ができないようにするため。
広い無垢の板をはめると収縮が大きく、隙ができることがあります。
裏板の加工だけで小一日かかってしまった。








さてこれはなんんでしょう?
それはお客様と私との秘密です。










いよいよ組み立てが始まりました。
組み立てはわりとすぐ終わってしまいます。
その前の加工にかかった時間がうそのようです。
組み立てが始まると急に工房が狭く感じます。
平面が立体に立ち上がってくるからでしょう。
今回は特に慎重に、焦らず、少しづつ、組み立てています。





直角にちゃんと組み立てるように、
L字の定規を作り、組み立てているものにそれをクランプで固定して、
正確に組みあがるように工夫してみました。

この状態で一晩置き、翌日続きの組み立てをします。

並行して引き出しや扉の加工も進めます。