ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

学習机の制作 1

2013年03月16日 | 木工
東京では桜が咲いたそうですが、お山ではやっと梅が咲きました。




隣家の白梅です。
紅梅はまだ蕾が硬い。





陽だまりの石垣にあるレンギョウがいつの間にか満開すぎ。
この時期、日当たり次第でずいぶん植物の育ちが違うね。


一日の仕事を終わりにするのはいつも8時頃。
工房を出て空を見上げると、
冬の初めに戸口の正面の山に登っていたオリオン座が
今頃には西の山に隠れて見えなくなっている。

この冬は空が晴れてとても星がよく見えた。
本当に星が多く見えると星座が分からないくらいになる。
もちろん天の川もよくわかる。
月が明るい夜でも、空が澄んでいると星もちゃんと見える。惑星もわかる。
旅客機が空高く光を点滅させながらどこかへ飛んで行くのも見える。

今夜は西の空にチェシャ猫の口のような月が出ていた。





お子さんの学習机などを制作中です。

いわば季節商品ですね。ご注文をいただいたのは秋ですけど。





穴あけ、ホゾなどの加工が終わった部材です。
材はサクラ。



学習机を作るとき、用材はサクラ、ブナ、クルミなどが多いです。
木を板にしたとき、表面には導管、師管などの穴があります。
樹種によってはこの穴が大きくて、薄い紙に字を書くときなどにペンが取られてしまいます。
でこぼこの上で字を書くようなものです。
なので、穴が無いか小さい木を選ばないと学習に支障をきたすことになります。
上にあげた木は表面が平滑なので机に適しています。
ケヤキ、クリ、センなどは穴が大きくて学習机には向きません。





机の基本骨格の組み立てが終わりました。
結構複雑なものです。
穴が集中するので強度を保つのに気を使います。


これに甲版を付け、引き出しも作ります。

下にキャスター付きの引き出しが入ります。

本棚が上に載ります。




何とかご入学の前にお届けできそうです。
コメント
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