アポロ計画で測定されたデータから、
月の地震の震源が、新たに5つ突き止められたんですねー
うち1件は、月の裏側で発生したものだということも、
明らかになっています。
月はアポロ月震観測により、
地球以外で唯一、地震活動のネットワーク観測が行われた天体です。
アポロ12、14、15、16号には、月震計が搭載され、
1969年から1977年まで、4点のネットワークで月震観測を行っていて、
1万2000件以上の月の地震“月震”が観測されています。
そして観測データからは、
月の内部構造に関する研究が進められ、
厚さ約60キロの地殻、
その内側には岩石でできた“マントル”と呼ばれる層、
さらに内側には金属でできた核、
があると考えられています。
アポロ計画による月震の観測は、1977年に終了しするのですが、
その後も計算機能力の向上や、地震波解析技術の発展にともなって、
新たな発見があったりするんですねー
ただ、既存の月震観測データが少ない観測点数で得られていること、
月の表側にのみ設置された観測機器による小さな観測ネットワークなど、
問題も存在しています。
そこで研究チームでは、
約40年前にアポロ17号によって設置された、
月面重力計を地震計として利用。
重力計のデータと他の地震計の観測結果、
これらの整合性がとれていることなどを確認した上で、
震源位置を再決定したところ、
過去の研究結果と一致するんですねー
さらに震源が未定だった、
月の地下900キロ前後を震源とする月震“深発月震”60件のデータを解析。
新たに5件の震源位置を決定することに成功しています。
そのうちの1件は、
月の裏側で発生した“深発月震”であることも分かったんですねー
月の裏側における“深発月震”は、
これまでに、8つしか特定されていない珍しい現象…
裏側で「なぜ“深発月震”が少ないのか?」は、よく分かっていません。
ただ可能性として、
表側と裏側で“深発月震”の活動性が違う、
月の内部に月震波の伝搬を阻害する層があるため、
表側の観測点に届かない、
などがあるようです。
月の地震の震源が、新たに5つ突き止められたんですねー
うち1件は、月の裏側で発生したものだということも、
明らかになっています。
月はアポロ月震観測により、
地球以外で唯一、地震活動のネットワーク観測が行われた天体です。
アポロ12、14、15、16号には、月震計が搭載され、
1969年から1977年まで、4点のネットワークで月震観測を行っていて、
1万2000件以上の月の地震“月震”が観測されています。
そして観測データからは、
月の内部構造に関する研究が進められ、
厚さ約60キロの地殻、
その内側には岩石でできた“マントル”と呼ばれる層、
さらに内側には金属でできた核、
があると考えられています。
アポロ計画による月震の観測は、1977年に終了しするのですが、
その後も計算機能力の向上や、地震波解析技術の発展にともなって、
新たな発見があったりするんですねー
ただ、既存の月震観測データが少ない観測点数で得られていること、
月の表側にのみ設置された観測機器による小さな観測ネットワークなど、
問題も存在しています。
そこで研究チームでは、
約40年前にアポロ17号によって設置された、
月面重力計を地震計として利用。
月震の震央分布と観測地点。 △印はアポロ計画で月震計が設置された地点。 大きい△印はアポロ17号の月面重力計が設置された地点、 ○印は震央で色は深さを表す。 青枠○印は本研究で新たに明らかになった震央。 |
重力計のデータと他の地震計の観測結果、
これらの整合性がとれていることなどを確認した上で、
震源位置を再決定したところ、
過去の研究結果と一致するんですねー
さらに震源が未定だった、
月の地下900キロ前後を震源とする月震“深発月震”60件のデータを解析。
新たに5件の震源位置を決定することに成功しています。
そのうちの1件は、
月の裏側で発生した“深発月震”であることも分かったんですねー
月の裏側における“深発月震”は、
これまでに、8つしか特定されていない珍しい現象…
裏側で「なぜ“深発月震”が少ないのか?」は、よく分かっていません。
ただ可能性として、
表側と裏側で“深発月震”の活動性が違う、
月の内部に月震波の伝搬を阻害する層があるため、
表側の観測点に届かない、
などがあるようです。
重力計で観測された月震波シグナルの波形。 過去のデータでは震源が決まっていなかった、 震発月震の震源を決定できた。 |
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