羽毛の嵩高の表現方法は、寝具業界と他業界とでは、若干異なるところがあるようです。同じことを表現しようとしているのかもしれません。それが、日本の基準か、ヨーロッパの基準か、それとも個々企業の基準か、によって単位が違ってくるのでしょう。
羽毛ふとんが世に出回り始めた頃、ダウンOO%とあった場合、その誤差をどこまで認めるかは国によって違っていました。ドイツは±7%以内・USA(だったと思う)は±10%など、意外といい加減なところがありました。当時の日本では規格統一は無く、メーカーの自主判断だったと思います。悪質なメーカーは、許される誤差を逆手にとって、80%を90%と言って販売したようです。
さて
寝具業界のダウンパワーと言った場合、羽毛1gあたりの体積(㎝3)で多くの企業は表現します。一方、他業界では、羽毛1oz(オンス28.4g)当たりの体積(「立法インチ)で表現するのもありました。爺でさえ「何のこっちゃ」と思いましたから、消費者の皆さんはたぶんチンプンカンプンの方も多いのではありませんか。
海外では、1オンス(28.4g)ですが、日本では600FP(フィルパワー)とは30gの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表す数値と決められているようです。これを寝具業界的に表現すると
600FPとは、600立法インチですから、1立法インチ(1インチ=2.54㎝の3乗)=16.387064㎤、したがって600立法インチ=9832.2387㎤となりますね。30g当たりの体積ですから、1gあたりの体積に直すと327.74128㎤となります。
同じことですが、600÷30=1g当たりの体積は20立法インチとなります。20立法インチx16.387064=327.74128㎤となります。これらを換算表にすれば、
となります(計算が違っていれば論外ですが)。そもそも、こんな表を作っても価値があるのか分からない。
羽毛の価値は他にもいろんな要素があります。
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ダウン率(誤差も含め) 産地・季節
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嵩高
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保温性
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清浄度 すすぎの良否
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圧縮率、回復率 風合い
何故こんなことを検証しようとしたのか。
ネットからダウンピローのご注文を戴いた時に、「御社(Watakei)の嵩高は600FPですかそれとも。700FPですか?」などと問い合わせ戴くことが最近多くなったようです。エクセルゴールドラベルクラスですと申し上げると、それは何FPかとおたずねになられるお客様もいらっしゃいました。
そんな時、その答えを爺は用意していませんでした。
数字が大きいと、つい上等な品質と錯覚し易い。エクセルゴールドクラスと言うより600FPと表現した方が、聞こえが良いらしい。ゴールドラベルは日本羽毛協会(日羽協)の基準ですが、権威は「いま一つ」といった感じです。何を信じるかは、最後はその販売業者や生産者(企業)を信じることになります。
改めて、いろいろ勉強してみました。皆様のご購入のご参考になればと思います。学生の頃の「一夜漬け」というか「にわか勉」なので間違っていたらすみません! また、つたない文章で、間違った表現や誤解を与える表現であったら、お許しいただきたい。
ご指摘ください。
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